【感想・ネタバレ】完本 1976年のアントニオ猪木のレビュー

あらすじ

1970年を境に勢いを失った世界のプロレス。なぜ日本のプロレスだけが、その力を維持し続けたのか。その謎を解くべく、アメリカ、韓国、オランダ、パキスタンを現地取材。1976年の猪木という壮大なファンタジーの核心を抉る迫真のドキュメンタリー。※電子版には文庫版に収録されているアントニオ猪木インタビューは収録されておりません。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

2007年に発売された単行本に大幅加筆。
そして、Number誌上で実現したアントニオ猪木へのインタビュー
が収録され、無事に「完本」となった名作を、改めて読んでみた。

単行本に関しては既に10回以上積読を重ねているのだが、この文庫版は
まるで違う作品のような印象。特に加筆されたパク・ソンナン編で
韓国プロレス界に関する記述は実に興味深く、無情にも猪木にセメント
を仕掛けられ、なすすべも無かった韓国の巨人の苦悩が伝わる。
このエピソードは、G SPIRITSに掲載された小泉悦次氏の「キンタロー・
オオキのアメリカ武者修行」と合わせて読むことをオススメしときます。

そして、読後の率直な感想は、「やっぱりアントニオ猪木は凄い」の一言。
特にここで採り上げられたリアルファイトの3試合は、プロレスどころか
格闘技の範疇にも入らない、異様なファイト。僕にこんな世界を魅せてく
れた選手は、今のところアントニオ猪木唯一人しか存在しない。だから、
僕の中では猪木は特別というルールが、いとも簡単に適用されてしまうのだ。

やはり柳澤健作品、ここで全て読むべき。
次は、「東洋の巨人」の出番である。これは後ほど。

0
2014年12月03日

「ノンフィクション」ランキング