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猫がこっちを見る理由
お風呂から出た私は、冷凍庫から「冷凍果実シリーズ 完熟キウイバー」を選ぶと、ドラマを見るためにソファへと座った。 そこには飼い猫のキジトラミックス・マルが、名前通り文字通り、丸くなって眠っている。 ドラマには犬系彼氏やキツネ系イケメン俳優が出ており、画面から目が離せずにいると、気づけばマルがじっとこっちを見つめてきて……。(「ヘアゴム」より) 彼女は予告なしに猫を連れてやってきた。今から数日、猫を預かって欲しい、と。 だけど僕には問題がいくつかあった。まずは、僕が猫アレルギーだということ。案の定くしゃみが止まらない。 そしてもう一つの問題、それは彼女と言っているが、既に一度振られていて彼女ではないということだ――。(「彼女と猫」より) 茶トラのミックスのぷっぷは、いつも「にゃっ」と従順で嫌な顔一つを見せずにこちらを見つめてくる。 けれど初対面の人に会った後は、愛想笑いの裏で相当気を遣うのか、部屋の隅でこっそり吐く。 まさにストレス社会に生きるサラリーマンのようで――。(「好きなもの、嫌いなもの」より) ほか、猫たちがまるで「見て見て!」と言っているような、恋愛やホラーにSFなど様々な物語が紡がれた短編集が、たっぷり41話収録! 猫大満足の一冊にゃ! -
謎が解けると怖い遊園地の話
「怖い場所」超短編シリーズ、第4弾が登場! 「1話3P+1Pイラスト解説」の各4Pの超短編小説が、全37話収録。 タイパ重視&長編小説を読むのが苦手な人でも読みやすい。 各話約「99秒」で読み切れるページ構成で、だれでも戦慄の【闇】体験が味わえます! [概要] ある学校の中学3年生のクラスが、奥深い山にある遊園地を修学旅行で訪れた。 ジェットコースターに、観覧車、メリーゴーランド、ウォータースライダーに、 ミラーハウスなど、生徒たちが嬉々としてアトラクションを楽しもうとすると、 なぜか奇妙なアクシデントが次々と起きはじめる。 じつはここは一度入ったら戻って来られないという噂が絶えない遊園地。 なぜ怪異現象が起きるのか。果たして、生徒たちは、無事遊園地から帰れるのか……? 本書は、2024年夏に日本テレビでドラマ化された『どうか私より不幸でいて下さい』の 原作者さいマサ氏による最新書き下ろし作品。 [目次] プロローグ STORY 001 入園 STORY 002 ジェットコースター STORY 003 メリーゴーランド STORY 004 観覧車 STORY 005 バンジージャンプ STORY 006 迷子のアナウンス STORY 007 巨大迷路 STORY 008 ウォータースライダー STORY 009 レストラン STORY 010 お土産屋 STORY 011 スワンボート STORY 012 バイキング STORY 013 展望台 STORY 014 蝋人形の館 STORY 015 喫煙所 STORY 016 ミラーハウス STORY 017 フードコート STORY 018 電話ボックス STORY 019 ジェットコースター2 STORY 020 ゾンビハウス STORY 021 ヒーローショー STORY 022 非常階段 STORY 023 メッセージボード STORY 024 ベンチ STORY 025 ゴーカート STORY 026 プール STORY 027 お化け屋敷 STORY 028 トイレ STORY 029 ピエロ STORY 030 射的 STORY 031 花火 STORY 032 パレード STORY 033 コーヒーカップ STORY 034 パレード2 STORY 035 バス STORY 036 空中ブランコ STORY 037 卒業式 エピローグ -
屍人探偵
おしゃべりで皮肉屋で奇態、屍人探偵・烏丸白檀、参上! 看護学校からの帰りの通学路で交通事故に遭い、意識を失った主人公・藍原剛力。目覚めたときには、体の機能が停止した“屍人”となっていた。“屍人”から人間に戻る方法は、自らを殺めた犯人を糾弾することのみ。探偵の烏丸白檀とともに犯人を探る藍原が突きつけられた“悪意”とは……!? 不意に死が訪れた人間たち自らの死の真相を明らかにするため、烏丸とともに彷徨する連作短編ミステリー。 第一話 炎と水死体 第二話 そこにない家 第三話 早すぎた埋葬 ◆著者 木犀あこ(もくせい・あこ) 1983年徳島県生まれ。奈良女子大学文学部卒。 2017年『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』で第24回日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞しデビュー。 ◆イラスト TAKOLEGS(タコレグス) -
ミミズクとオリーブ・シリーズ
八王子の郊外に住む作家のぼくのもとへ、大学時代の友人が相談にやってきた。謎めいた文言の並ぶ書き置きを遺して、奥さんが家出したという。自慢の手料理を供しながら友人の話を聞いていたぼくの妻は、たちまち奥さんの所在を突き止めてしまった。さらに、高校時代の友人で刑事をしている河田の自慢話を聞いているうちに、女社長殺しの捜査のミスを見つけたばかりか、事件の真相をも言い当ててしまう……。ひょっとしてぼくの妻は、料理の腕前ばかりでなく、推理能力にも長けているのだろうか?! 直木賞作家が安楽椅子探偵ものの歴史に新しい一ページを切り拓いたシリーズ第一弾!/【目次】ミミズクとオリーブ/紅い珊瑚の耳飾り/おとといのおとふ/梅見月/姫鏡台/寿留女/ずずばな/*本電子書籍は『ミミズクとオリーブ』(創元推理文庫 新装版 2025年1月30日初版発行)を底本としています。 -
源氏物語—生涯たのしむための十二章
紫式部と道長の光と闇 源氏物語に50年間傾倒した著者が、千年読み継がれる物語の秘密に多角的に迫る。 これから読む人もマニアも楽しめる“ありそうで無かった”本格的ガイド本! カラー口絵と本文で、絵画・写真67枚掲載! ・物語の隠れた読みどころを、数多く発掘 ・現代語訳選びのために、それぞれの特長を解説 ・紫式部がなぜ傑作をものしたか、道長との関係の謎を探究 ・平安時代の結婚制度や建物・信仰など、参考情報も満載 ・関連のある文学作品や能、絵画などへと拡がる楽しみ方を提案 ・ゆかりの地を著者の探訪記と写真で案内 ・登場人物の系図、年表、文献一覧、便利な索引付き -
階段ランナー
上って、下って、ずっこけて! モヤモヤした感情をのりこえて、 JR京都駅大階段駈け上がり大会へ 駈け上がれ。 高校生ピカイ!!青春小説 横浜・山手の高校に通うふたりの高校生。 奥貫広夢は家庭のトラブルで、 水泳部をやめる。 三上瑠衣は、卓球の全日本選手権で突然、 身体に異変が起きる。 夢をあきらめかけていた時、 前向きになるきっかけをくれたのは 「階段」だった! 「勝負の階段」「あきらめない階段」。 教師の高桑が、実在の階段を紹介する ブログを読み、ふたりは魅了されていく。 やがて、彼らは 「京都駅ビル大階段駈け上がり大会」を目指す! -
雛の結婚
若枝ひなは、父を亡くした後義母と義妹に虐げられて使用人と同じ生活を送っていた。父の遺産もつきかけた頃、突然縁談が舞い込んだ。もともとは義妹に来た話だったがひなを嫁がせ、結納金は手に入れようという魂胆らしかった。相手は士族の出で、海軍大佐だ。そして、46歳になるという。20歳以上も歳の離れた相手の家に、放り出されるように嫁ぐひなだったが――。婚家先で自分の役割をみつけ、幸せを掴む物語。 -
コルシカの幻影を打ち破れ
ダーク・ピット2年ぶりに登場! 恐怖の陰謀と歴史の謎を追え NUMAチームが発見したダイヤモンド原石 隠された真実と巨大な謎の存在が浮かびあがる 【内容】 1940年、ドイツ軍の侵攻が迫るパリ。 軍事博物館の学芸員に、ひとつの貨物が託された。 逃げまどう群衆で大混乱のなかを、なんとかノルマンディーの港町まで運びこんだものの、積載するはずの船はすでに沈没。 急降下爆撃機が襲いかかる決死の状況下、命にかえても国外への移送計画を成功させなければならない――「フランスの魂」と称される宝を、ナチスから守るために! 時は変わって、2025年。国立海中海洋機関(NUMA)長官ダーク・ピット率いる調査チームは、英仏海峡の海底で、意外なものを発見する。 -
レジデンス
湾岸に立つ「湊レジデンス」は普通のマンションだ。どこにでもいるような人が暮らし、どこにでもあるような生活を送っている――はずだった。学校では成績優秀な反面、夜な夜なひったくりを行っている中学生・望。自転車泥棒に制裁と称し暴行を働く弓矢。マンション内で乱れた関係を作る、弓矢の異母兄・充也。事故に遭い就職を失敗したフリーターの根岸。事情を抱える4人の行動が繋がる時、人間の悍ましい本性と残虐性が彼らに牙をむく――。錯綜する”衝動”と”本性”を描く、たった三日間の群像劇。 『ひと』小野寺史宜の、もう一つの顔を刮目せよ。衝撃の「黒小野寺」小説! -
夫婦包丁のおしながき
【美味しくて心あたたまる、新米夫婦のお江戸料理帖】 吹けば飛びそうなほど小さな藩である波前藩は、金はないが人徳のある殿と姫、小規模がゆえに家来たちとも家族のように親しい。 波前藩のお料理番・荒木弥之助は繊細な包丁さばきと舌を持ち、内外に有名な料理人であった。 しかし、ある日何者かに襲われ頭を強く打ち、味がうまく分からなくなってしまった。包丁一筋で生きてきた弥之助は絶望し、切腹をしようと考える。 そんなときに出会ったのが、奥方の女中である十七歳のお佐江だった。 お佐江は稀有な味覚と嗅覚をもっており、弥之助はお佐江の才覚にほれ込み求婚する。 ふたりの力をあわせて、御料理番のつとめに挑むことに……! 百万石の大藩・加賀藩との料理勝負や下町の深川めし屋の店番、老中のお姫様の相談ごとなど、夫婦包丁として難題を乗り越えていく。 そして、料理にしか興味がない堅物の弥之助とくいしんぼう娘であるお佐江は、夫婦としても心を通わせていく――。 夫婦の絆と心のこもった美味しい料理が沁みわたる、ほっこり人情時代小説。 -
レッケ&バルガスシリーズ
ストックホルムで起きた、サッカー審判員撲殺事件。地域警官のミカエラは捜査に参加、尋問のスペシャリストで心理学者のハンス・レッケと出会う。彼は鎮痛剤の依存症だった。独特の心理分析で捜査陣をかく乱するレッケだったが、ある日ミカエラが地下鉄に飛びこもうとした彼を救ったことをきっかけに、二人は被害者の裏の顔と、事件の奥に潜む外交機密に突き当たる。元ピアニストの経歴を持つレッケは、アフガニスタン移民である被害者の中に音楽の痕跡を見つけるが、そこには凄惨な過去が待ち構えていた。上流階級のレッケと移民のミカエラ。奇妙なコンビは時と国境を越え、真実に迫る――。 -
黒狼王と白銀の贄姫【ノベル分冊版】
妾腹ということで王妃らに虐げられて育ってきたゼルスの王女エデルは、戦に負けた代償として義姉の身代わりで戦勝国へ嫁ぐことに。相手は「黒狼王(こくろうおう)」と渾名されるオルティウス。野獣のような体で闘うことしか能がないと噂の蛮族の王。しかし結婚の儀の日にエデルが対面したのは、瞳に理知的な光を宿す黒髪長身の美しい青年で――。 やがて、二人の邂逅は王国の存続を揺るがす事態に発展するのだった…。 激動の運命に翻弄される、波瀾万丈のシンデレラロマンス! ≪登場人物紹介≫ エデル:西の国ゼルスの王女。幼い頃、母親と生き別れる。甘いお菓子に弱い。 オルティウス:東の国オストロムの青年王。「黒狼王」と恐れられている。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。 -
テンプルヒルの作家探偵
ムンバイ、テンプル・ヒル。作家ラディは親友の父親が死体となって書斎で発見されたことを知る。ラディは調査に乗り出すが……。 -
ルーティーンズ
「長嶋さんの書く日常って素晴らしくしみじみ良いなあと思う」犬山紙子(解説より) 「コロナ以後、宙ぶらりんになったままの願いや欲望を、本書が慰めてくれた気がした」綿矢りさ 「不要不急の言葉で、僕の生活も止まった。この本を読んで、あの時期のごたついてた気持ちをひとつ整理してもらえた」藤井 隆 「伝えたい気持ちと、見つけたなにかを言葉にしていくことが、一日一日を支えてくれる」柴崎友香 夫の「俺」、妻の「私」、2歳の娘。 あの年。あの日々。思いが交錯し形をなす傑作小説。 緊急事態宣言で2歳の娘の通う保育園が休園になった。 マスクが店先から消え、プールもドラム教室も休みになり、ありとあらゆるものが静止したコロナ下でも、子どもの成長は止まらない。 作家の夫「俺」と、漫画家の妻「私」は、手分けして育児をしながら非常時の日常(ルーティーンズ)を歩きはじめる。 かけがえのない家族小説。 -
刑事群像
女性の全裸死体が呼び覚ます、二年前の未解決事件のにがい記憶。 苦闘のすえに刑事たちが辿りついた真実とは…傑作長篇警察小説! 湾岸道路・環七大井ふ頭から京浜運河へと向かう路上で女性の全裸死体が発見された。 被害者は経営コンサルタントの坂上実咲。 殺人事件として捜査一課小林班が動き始める。 被害者の奔放な異性関係が明らかになり、携帯電話の通話履歴からは元刑事の名前も見つかった。捜査一課中本班の沢崎昌午。 中本班への聞き込みで、二年前に起きた殺人事件がふたりを結び付けていたことがわかった。 黒幕にたどりつけず中本班に苦い記憶を残した「プライベートバンカー殺害事件」。 沢崎はその捜査で重傷を負い辞職していた。 そしてその事件で資金洗浄に関わった容疑者として浮上したのが坂上実咲だったのだ。 捜査一課は、小林班と中本班の合同体制をとる。 愛人の会社社長、暴力団、ホスト、婚約者、覚醒剤の売人…… 事件の周辺にうごめく男たちの欲望が黒い影を落とすなか、苦闘のすえに刑事たちが辿りついた意外な真実とは… 警察小説の名手が満を持して放つ傑作長篇! -
十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件
戦後混乱期の複雑な人間関係が事件の発端に。 警視庁捜査一課の若手刑事・市橋大樹は、妻を早くに亡くした94歳の祖父・勝之介と同居している。その祖父の頼みで呉・広島の写真を撮るため、市橋は二日間の旅行に出ることになった。予科練卒業後に青春時代を過ごした土地の写真を見て楽しみたい、という入院中の祖父の願いを叶えるためだった。初日の夜、泊まった呉の旅館で身元不明の中年男性が殺された。その所持品の中に祖父・勝之介とのつながりを思わせるものが見つかる。東京に戻った市橋が祖父の元を訪れたその翌日、祖父が病室から姿を消してしまう。そして祖父は、広島で何者かに襲われて怪我を負い、その数日後殺害されてしまった。祖父はなぜ広島に行き、殺されることになってしまったのか。呉の事件との関連性は……。 市川が十津川警部と共に二つの事件を追ううちに、ある女性の存在が浮上する。そして捜査は思わぬ展開を見せはじめ……。戦争で生き残ってしまった者の思い、原爆による戦友の死、戦後混乱期を生きた人々の遠い記憶から、十津川警部が二つの殺人事件の真実を炙り出す!! -
百怪語り 螺旋女の家
人気怪談師が綴る怪奇譚全100話!! 女の執念が首を締めあげてくる! 不自然に割れる食器、纏わりつく視線、逃れられない怪異 ――「螺旋女の家」より 様々な人の怖い体験談を取材してきた怪談師・牛抱せん夏が綴る、げに恐ろしき百の怪異譚――。 ・祖父と一緒に見た黒い影、あの時から…「きっかけ」 ・誰もいないのにドアノブを回される。一体何者が?「訪問者」 ・あまり人が乗らない下りのバスに、着物姿の老女が乗ってきて…「下りバス」 ・夏休みに親族が集まる祖母の村で、クワガタを探しに森に入り…「森の集落」 ・旅行先の民宿にはエアコンがない。暑いのに締め切っていたその訳は「見てる」 ・結婚して住みだした古い平屋の家だが、何者かの気配が…「螺旋女の家」 など8つのカテゴリーに分けた100話+語り8話を収録。 -
これからも読みたい!もっと少女小説ガイド
“越境”する少女小説精神(スピリット)! 少女小説レーベルだけでなく、一般書やライトノベル、ミステリ、SF、青春小説、時代小説からも、話題作や知られざる傑作まで、目利きによる選りすぐりの名作を紹介! ◎ 作家インタビュー 野村美月・高殿円 ◎ 豪華コラム 飯田一史・市川沙央・井辻朱美・北原尚彦・紅玉いづき・瀬戸夏子・速水健朗 ◎ 書評執筆協力 池澤春菜・香月孝史・タニグチリウイチ・細谷正充 【紹介作品】 Ⅰ 妖・異形:RDG レッドデータガール/王朝懶夢譚/むすぶと本。/源氏 物の怪語り…他 Ⅱ 魔法:龍と魔法使い/死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから/東方ウィッチクラフト/夜想…他 Ⅲ 仕事:魔導具師ダリヤはうつむかない/赤の神紋/賭けからはじまるサヨナラの恋/後宮の検屍女官…他 Ⅳ 謎解き:小市民/ビブリア古書堂の事件手帖/麦の海に沈む果実/星座…他 V SF:銃姫/ひとめあなたに…/マルドゥック・スクランブル/86―エイティシックス―/…他 Ⅵ 青春:響け!ユーフォニアム/恋する女たち/チェリーブラッサム&ココナッツ/赤×ピンク…他 Ⅶ 女性・自立:同志少女よ、敵を撃て/ベルサイユのゆり──マリー・アントワネットの花籠/忘らるる物語/汝、星のごとく/屋根裏の姫君…他 Ⅷ 歴史:芙蓉千里/かぜ江/八咫烏/レーエンデ国物語/後宮小説…他 Ⅸ 異世界:本好きの下剋上/まるマ/ふつつかな悪女ではございますが/竜殺しのブリュンヒルド/新世界/…他 -
伝説「雪の早明戦」 国立が白く燃えた日 1987年12月6日 関東大学ラグビー対抗戦 早稲田対明治
長年、多くのラグビーファンを虜にしてきた「早明戦」(関東大学ラグビー対抗戦、早稲田対明治)は1923年12月23日の初対決以来、2024年に節目の100回目の対戦を迎える。その長い両校のライバル対決の歴史の中でも、ファンの間で「伝説」といわれているのが、1987年12月6日に行われた「雪の早明戦」だ。当日は12月上旬として戦後都心で初めて積雪が観測されたが、会場の国立競技場の雪かきを行い、試合を決行。グラウンドの随所に雪が残る中、両チームの選手は泥まみれになりながら熱い接戦を演じた。本書は産経ニュース連載記事「検証・雪の早明戦」をもとに加筆修正、「雪の早明戦」という伝説の1試合を中心に据え、両ラグビー部の様々なドラマを、選手やチーム関係者、著名人などへの徹底取材をもとにクローズアップしたスポーツドキュメンタリー。当時の貴重な試合写真なども収録。 -
富士山
あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか? 『マチネの終わりに』『ある男』 『本心』の平野啓一郎、10年ぶりの短篇集。 些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。 あり得たかもしれない幾つもの人生の中で、 何故、今のこの人生なのか?その疑問を抱えて 生きていく私たちに、微かな光を与える傑作短篇集。 収録短篇の内容 「富士山」 ── 結婚を決めた相手のことを、人はどこまで知っているのか。 「息吹」 ── かき氷屋が満席だったという、たったそれだけで、生きるか死ぬかが決まってしまうのだろうか? 「鏡と自画像」 ── すべてを終らせたいとナイフを手にしたその時、あの自画像が僕を見つめていた。 「手先が器用」 ── 子どもの頃にかけられた、あの一言がなかったら。 「ストレス・リレー」 ── 人から人へと感染を繰り返す「ストレス」の連鎖。それを断ち切った、一人の小さな英雄の物語。 『富士山』特設サイト ▶︎ https://k-hirano.com/mt.fuji/ -
対になる人
はじめて彼女を殺したのは母親だった。小学2年生の彼女を絶望的にまで殺し尽くしたのは教諭である鈴木による性的虐待だった。鈴木先生は6人の彼女を生みだすきっかけとなった。17歳のときに彼女を犯し、完全に殺したのは水原君と10人の仲間たちだった。そのとき新たに2人、あるいはさらに多数の彼女が生まれた…。札幌に引っ越した小説家の菱沼は、クラブで心に50の人格を宿す解離性同一性障害の紫織と出会う。DV被害にあう女に手を差し伸べた男は、信じられないほど壮絶な彼女の過去を知ることに……。圧倒的な生々しさで描かれる迫真のサイコスリラー。 -
山の王
新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場! レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。 彼女は、資産家の娘スミラ・ホルストと元恋人のマリクの失踪事件について捜査を進めようとするが、ホルスト家の顧問弁護士で自身の母親でもあるイザベルの差し金で、国家作戦局から派遣された元上司のヨナス・ヘルマンに捜査権を横取りされたうえ、突然事件の担当からも外され、署の地下にある「リソース・ユニット」へと異動させられる。 そこは得体の知れない曲者たちの集う「迷宮入り事件」専門の謎の部署だった……。 -
荒地/文化の定義のための覚書
「四月はいちばん無情な月」で始まる長篇詩「荒地」と代表的な文化論の定評ある名訳を一冊にし、巻末に深瀬基寛の評論「エリオットの人と思想」を収めた充実の決定版。 《古典名訳再発見》第5弾。解説・阿部公彦 【目次】 荒 地 Ⅰ 死者の埋葬 Ⅱ チェス遊び Ⅲ 劫火の説教 Ⅳ 水死 Ⅴ 雷の曰く 「荒地」自註 文化の定義のための覚書 第1章 「カルチュア」の三つの意味 第2章 階級と「エリット」 第3章 統一性と多様性:地域 第4章 統一性と多様性:宗派と祭式 第5章 文化と政治についての一つの覚書 第6章 教育と文化についての覚書一束及び結語 附 録 ヨーロッパ文化の統一性 エリオットの人と思想(深瀬基寛) -
青い世界の中で、きみが隣にいてくれた
自分にないものを、たくさん持っている人たちが眩しかった。 高校1年生の海実は奥二重がコンプレックス。アプリで加工をしているとクラスの男子にからかわれてしまう。ショックのあまり、自分の顔がおかしく見える「思春期の風邪」に罹ってしまった。マスクで顔を隠して学校に通うが、次第に家から出るのもつらくなっていった。そんなとき、よくない噂の多いクラスメイトの久米くんに「俺の息抜きに付き合って」と声をかけられ、授業をサボることになって――。 ひとつの出会いが私の世界を変えてくれる。 共感度抜群!この物語はあなたの宝物になる――。 『青春ゲシュタルト崩壊』の著者が贈る、恋と勇気の青春物語。 -
恋ごころ 里見弴短篇集
14歳の夏休みに、養家の盛岡を訪れ、そこで知った親戚の少女に淡い恋心を抱いた思い出を語る表題作。家を出て、大阪での芸者との恋愛・結婚の経緯を清新に描いた「妻を買う経験」等、自伝とフィクションを綯い交ぜに、流暢な文体と精妙な会話で、人の心の機微を巧みに描いた名作5篇を収録。明治、大正、昭和の文芸界を悠々と生き抜いた「馬鹿正直」で「一徹」で「涙脆い」、白樺派最後の文士・里見弴の真骨頂。 人の生の営みの機微を描いた心温まる短篇集――“最後の文士”里見は、94歳の最期まで現役作家として活躍した。抒情的で穏やかな、哀愁を帯びた感動を与える私小説の世界。読売文学賞受賞の表題作他6篇。 -
アサシン クリード フラグメント 会津の刃
「アサシン クリード」に新たな歴史を刻む 幕末日本を舞台にした完全オリジナル小説 〈あらすじ〉 一六歳の司馬篤湖は会津藩士の父を持ち、侍として将来を嘱望される兄に憧れている。嫁いでいてもおかしくない年頃の篤湖だが、侍を夢見て刀を振り、稽古に明け暮れる毎日を過ごしてきた。かつて女侍は存在していたが、篤湖にとっては雲の上の出来事。その夢は決して叶わぬはずだった。 1867年11月9日、江戸幕府第15代将軍、徳川慶喜が大政奉還を表明。続く王政復古の大号令によって、1603年から続く江戸幕府はその幕を閉じた。しかし、慶喜の処遇に不満を募らせた旧幕府勢力と新政府が京都で激突。日本史上最大の内戦とされる戊辰戦争が勃発する。 やがて父に、そして兄にも徴集がかかる。戦場に赴くふたりに家を託された篤湖だったが、大人しくふたりの帰りを待てるはずもない。己の刀の才を証明する好機とばかり、自らの意思で戦いの場に身を投じる。 だが、篤湖を待ち受けていたのは、黒き思惑が錯綜する陰謀だった。国内情勢が急速に悪化していくその背後で、天皇に与するテンプル騎士団と幕府を支持するアサシン教団が鎬を削っていたのだ。国を蝕む野望を眼前にした篤湖は、己の天命を理解した。 家族を、そしてこの国を守る。決意を胸に篤湖は立ち上がる。手にした刀、勇気、そして兄妹の絆を武器に--。 -
サニー
AppleTV+ドラマ原作(出演:ラシダ・ジョーンズ、西島秀俊、YOU他)。 日本を舞台に描く話題のダークスリラー! 夫が遺した最先端の家事ロボット。 それは従順で賢くて完璧なはずだった。 恐るべきマニュアルを知るまでは……。 天才ロボット研究者の夫と8歳の息子を飛行機事故で失ったアイルランド人のスージー。 夫マサの開発した世界初の家庭用ロボット、“サニー”と日本で孤独に暮らす彼女は、 賢く忠実に振る舞うサニーの存在を疎ましく思い、憎しみすら抱いている。 そんなある日、スージーはロボットを好きに操れるという「ダーク・マニュアル」の噂を耳にして調べ始める。その先に恐るべき陰謀があるとも知らず――。 -
その国の奥で
20世紀初めの南アフリカ。人里離れた農場に暮らす孤独な娘と、若い黒人女を得た父の葛藤を激しく暴力的に描く傑作。植民地社会の矛盾とディスコミュニケーション。映画化。新訳決定版。 欲望、堕落、幻想を見極めようとする力作──オブザーバー紙 めくるめく緊迫感が最後までゆるまない筆致──デイリーテレグラフ紙 植民地支配の歴史を生きた者たちの、人種と性をめぐる抑圧と懊悩を、 ノーベル賞作家が鮮烈に描いた、濃密な、狂気の物語。 語りと思考のリズムを生かした新訳決定版!!! 「父さん、許して、そんなつもりじゃなかった、 愛してる、だからやったの」 20世紀初頭の南アフリカ。異人種間の結婚や性交が禁じられていた時代。白人と褐色の肌の人々が生きる隔絶された空間で事態は推移する。石と太陽で造られた屋敷の仄暗い廊下では、昼も夜も時計が時を刻む。孤独で不美人な未婚の娘マグダ、農場を支配する厳格な父、使用人ヘンドリックと美しく幼い花嫁、不在の兄。肩の上に一気に手斧が振りあげられ、ライフル銃の薬莢が足元で音を立てる。やがて屋敷の秩序は失われ、暴力と欲望が結びつく……。ノーベル賞作家が、検閲の網をかいくぐり、植民地社会の歴史と制度への批判をこめて織りあげた幻視的長篇。新訳決定版!!! -
偽令嬢の訳ありオークションカタログ
母の形見の行方を追う孤独な少女・アイレは、 手がかりを求め、差出人不明の招待状を携えて仮面オークション会場に足を踏み入れる。 絵画、宝石、アンティーク…。様々な品の売り立て(セール)が進行する中、 アイレは特殊な審美眼で、商品の中に贋作が紛れ込んでいることを見破る。 これをきっかけに、オークションを運営する侯爵家の若き当主・バルトルートに才能を見出され、 物腰柔らかな第五王子・フェリクス、ムードメーカーの男爵家次男・ジョシュアとともに、 オークショングループ<ハウス>の一員として、彼らの仕事を手伝うことに! 最初は上から目線のバルトルートが気に入らないアイレ。 しかし他人に上手く頼ることができない自分の性格を見抜き、 不器用ながらも手を差し伸べてくれるバルトルートに、徐々に心を開いていく。 しかし同時に、異常なまでに物の真贋に固執するバルトルートに違和感を覚える。 どうやらその理由は、彼がオークションを主催しているわけにも深く関わっているようで…? -
伝承異聞 呪林
「生きた人間の〈気〉を〈木〉に入れる」 それが儀式の目的だった…その後その人達はどうなるのだろう。 「木の話——ハーニーヌの鉄槌」より 古来より人々から畏れ崇められてきた「樹木」に纏わる怖い話! 遠く古の世より依り代として神聖視され、畏敬の念をもって人々から崇められてきた 「樹木」に纏わる怪談アンソロジー。 叔父の遺言めいた「庭の木を全部伐ってくれ」という言葉は何を意味するのか…「白い木」 久しぶりの故郷で目にした大木は全く記憶になくて…「土になれ」 休憩がてら訪れた神社、御神木の近くで話しかけてきたのは…「休憩中」 決して関わってはいけない祟りの木、ある日ひとつの疑問が湧いてきて…「折る。」 イジメを受けた女子高生が思いついたのは木に人形を打ち付ける呪いの儀式…「バルサ」 など、驚愕の怪異体験全42話! (収録話) 蛙坂須美「顔松」「わくらばつもる」 営業のK「樹液」 月の沙漠「ドンジンボク」「首吊りの木」「御神木」 高野真「首括りの松」 夜行列車「これ多分婆ちゃんなんだよ」「シンボルツリー」「白い木」「座敷牢」 内藤駆「遺影」 松本エムザ「たけやぶばあさん」「義母の菊は口に苦し」 加藤一「お役所仕事」 松岡真事「土になれ」「ピノキオ」「真っ二つ」 若本衣織「彼方の山の話 二篇」 ホームタウン「引っ越し」「大銀杏」「赤地蔵」 渡部正和「形見」 神沼三平太「緑の光」「休憩中」「柳」「樹洞」「庭の木」「土中の丸太」「姉妹牡丹」 服部義史「十月十日」「似ている二人」 つくね乱蔵「折る。」「小さな花が咲いた」「フリージア兄さん」「執念深い蔦」 久田樹生「戒め」「材」「バルサ」「先触れ」「木の話 ――黒部老とお山」「木の話 ――ハーニーヌの鉄槌」 -
あんたを殺したかった
被害者:男性(55歳、資産家) 被疑者:女性(24歳、アルバイト勤務) 容疑:殺人と死体損壊 死体なき奇妙な殺人事件─― ラスト1 0 頁であなたも驚愕する。 コニャック・ミステリー大賞受賞作! 男を殺し、死体を焼いたと言って若い女が出頭してきた。 レイプされそうになり、反撃したという。 ヴェルサイユ警察のドゥギール警視は“被疑者”ローラの自白に従い 捜査を開始するが、死体はおろか犯罪の形跡すら見つからない。 正当防衛か、冷酷な計画殺人か? 手がかりは全て教えた─ローラはそう言って黙秘するが、 別の被害者を示唆する証拠が新たに発見され……。フランス発の話題作! 「マキャベリ的なストーリー!寝不足にお気をつけあれ」 ─Le Progres紙 「綿密に練られたサスペンス。見た目に欺されてはいけない」 ─BFM Lyon(テレビ局) 「一度読み出したら止まらない!」 ─Lyon Capitale誌 -
タブー・トラック
世間のルールや価値観に、生まれながらのスペックに、 DNAやホルモンに制限される人生を、思考停止で受け入れちゃいないか? 芥川賞作家・羽田圭介が突き付ける問い。「その人生、自分の力で変えられますか?」 時代や場所が変われば変容するもの、アンコントロールな要素に左右される日常で、私たちは何を疑い、何を信じればいい――? 「タブー」蔓延る現代に放つ、衝撃の問題作! 【タブートラック】…改造車。世間の目を気にせず、禁忌を犯せるプライベートスペース。 世間が抱くクリーンなイメージを維持するために、押しつぶされそうになる俳優。 過去の失敗から、自らをコントロールすることに腐心する脚本家。 不祥事を起こした著名人をSNSで弾劾し、恵まれない人生の憂さ晴らしをする会社員。 親に黙って整形し、歌とビジュアルを武器に動画配信で荒稼ぎする女子高生。 タブーに縛られ、タブーに魅せられた人生が交錯する先に現れたのは、「理想」の世界か、それとも――? -
戦国鉄砲異聞 義信を奪還せよ
累計300万部突破の大人気シリーズ「口入屋用心棒」をはじめ、 時代小説の第一線を走る鈴木英治、5年ぶりの戦国冒険活劇、開幕! 今川家家臣として甲斐武田家に入った由比藤弥之助の数奇な運命。 【著者コメント】 『義元謀殺』でデビューした私にとって 今作は五年ぶりの戦国物で、かなり力が入りました。 その甲斐あって、とてもおもしろい 一巻目に仕上がったと自負しています。 ――鈴木英治 武田との同盟の証として信玄の嫡男・義信に嫁いだ今川義元の娘・日奈姫。 その供侍として甲斐に付き従ってきた由比藤弥之助は鉄砲の腕を見込まれ 指南役となり、やがて義信の小姓となる。 桶狭間の戦いで義元が討ち死にしたのを機に駿河を我がものにしようとする信玄。 妻の生家を守ろうと反対する義信。 川中島の戦いの折、義信が独断で動いたことを信玄に咎められ、父子の不仲は決定的となる。 さらに信玄が義元の仇である織田信長と同盟を結んだことで、義信は父を亡きものにしようとするが、 逆に謀反の疑いで東光寺に幽閉される。 弥之介は旧臣の長坂清四郎勝繁、曽根周防守昌清らと義信を救い出そうとするが失敗、 ただひとり生き残る――。 書下し時代冒険活劇、新シリーズ開幕! -
光の鎧
累計5000万部突破の歴史大作『大聖堂』のキングズブリッジ・シリーズ、遂に完結! 18世紀末の英国。バドフォード近郊の集落で小作農をしていたハリー・トレスコーは、収獲作業の最中、地主の息子のウィル・リディックの不注意から荷馬車の下敷きになり、死んでしまう。 妻のサルは紡糸の内職をしていたが、夫を失って主たる収入が絶え、地主のリディック一族から賠償金ももらえず、途方に暮れる。 仕方なく、まだ6歳にしかならない一人息子のキットを、キングズブリッジにあるリディック家の使用人として住みこませることになるが、キットの命に係わる馬の暴走事故が起きて……。 -
神様の愛したマジシャン
まだ名もないマジシャンが、懸命にマジックの練習をしている。マジシャンの投げたシルク・ハットが観客の頭上を飛び、再びマジシャンの手に戻ってくるマジックだ。しかし、シルク・ハットは誤って湖に落ち、沈んでいってしまった。若きマジシャンが嘆き悲しんでいると、金のシルク・ハットと銀のシルク・ハットを持った神様が湖上に現れ、「お前のなくしたシルク・ハットは、金のシルク・ハットか? それとも銀のか?」マジシャンは答えた。「いいえ、僕のなくしたシルク・ハットは、マジック用の黒いシルク・ハットです」 人気マジシャンによる半自伝的青春小説。わたしはいかにしてマジシャンになったか? マジシャン志望者必読! -
僕たちがゲームに人生を賭ける理由
舞台はゲームの甲子園。熱い夏が始まる! 「ゲームで日本一を目指しているって本気で言える場所がやっと見つかったんだ」──。 きっかけは味気のない告知投稿だった。会場である逗子・葉山の温泉旅館「乙や」に集まったのは、レトロゲームのプレイ動画配信をする高校二年生の神谷かんなと、就活中の大学生・永倉水芭蕉の二人だけ。大会はグダグダに終わったが、主催者である瀧口一路にはある強い想いがあった。 思わぬ形で出会った三人の力が、全国高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」を前にかちりとはまる。親が与えてくれたものと、自分たちがこれから新たに創り出すもの。大人になる一歩手前の高校生たちが、自分たちの力だけで全国制覇を目指す。 いま目撃しなければ、きっと後悔する。令和のウェブ世界で生き方を探る、Z世代とその親たちのまったく新しい青春小説! -
仏師伊織と物語る像
菩薩像に込められたのは、“前へ進め”というメッセージ 優しい祖父・一男が亡くなった。引きこもりニートだった麿夢は茫然自失。そんな彼の前に、誰もが目を奪われるイケメンの伊織が現れた。 新進気鋭の仏師である伊織は、一男に頼まれて作ったという地蔵菩薩を麿夢に渡し、自分の下で働くように言う。 麿夢を置いていなくなった家族の謎、伊織の命を付け狙う黒い影の正体とは? 人の思いを知る仏像が事件を解決に導く異色ミステリー。 プロローグ 第一章 救済の地蔵菩薩 第二章 千手観音に秘密の告白 第三章 不動明王が見ていた 第四章 恋する吉祥天と師匠の毘沙門天 エピローグ ■著者 浜野稚子(はまの・わかこ) 関西在住。『2015年 共幻文庫短編小説コンテスト』で、「恋の章の終わりに」で最優秀作品賞を受賞。 著書は『野菜ソムリエ農家の赤井さん』『レストラン・タブリエの幸せマリアージュ―シャルドネと涙のオマールエビ』(小社刊)など。 ■イラスト 綾野六師(あやの・ろくし) -
黄色い夜
東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。ルイこと龍一は、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば、E国は自分のものになるという……。奪われたものを取り戻すために、そして、この国を乗っ取るために、巨大なカジノ・タワーの最上階を目指せ! 注目の作家が放つ、スリリングなギャンブル小説!! -
紺碧の海
この男、大罪人か? 稀代の開拓者か? 生きたお宝を狙え! 絶海の無人島で鳥を撲殺し、 金を生み出す島へと変えた男、玉置半右衛門。 その壮絶な人生とは!? 八丈島生まれの留吉は、大工の棟梁をしている 同郷の半右衛門の誘いで横浜へ移り、 奉公先で商いを覚え異国語も学ぶ。 偉ぶらず、やることは大胆で、強引さのある 半右衛門に憧れていた留吉は 「半右衛門の役に立ちたい」と思い続け、 27年後ウィリアム商館で番頭を 務めるまでになっていた。 「鳥島へ行かないか?」 半右衛門に声をかけられ島へ渡ると 驚くべき光景が広がっていた。 「おい! 羽を毟るのは丁寧にしろよ。 売り物にならなくなっちまう」 品定めに厳しい商売人の留吉は 南洋開拓に命を懸けたこの男に ますます魅了されていく! 主な登場人物 ・菊池留吉 八丈島生まれ。 海を見る度閉塞感を覚えていた。 半右衛門に誘われ、横浜へ。 ・玉置半右衛門 大工の棟梁となり、 やがて八丈島と東京とをつなぐ廻船業を始める。 ・近藤富蔵 近藤重蔵の息子。流人となり、 八丈島へ。島の子に算盤や読み書きを教える。 【目次】 第一章 横浜居留地 第二章 沖の太夫の島 第三章 羽毛長者 第四章 新天地 第五章 楽園の風 -
陽湖幻燈記
天涯山に棲む妖狐の陽湖は不穏な気配を感じて100年の眠りから覚め、龍の国の王都へ下りた。ある時不穏な気配から、瀕死の男・七星を見つける。最後の望みを尋ねると、彼は仇討ちのために生きたいと告げた。ならばと陽湖は生と死の狭間の存在にして復活させるが、彼は記憶をなくしていた。やがて七星が衛士だと判明。かつて担当していた王宮の殺人事件を一緒に追うことに? 九尾の狐×警府のバディが怪異&宿敵に挑む……! -
神隠し怪談
異界の住人が蠢く恐怖譚 「あのおじいちゃんたち、血が通ってないみたい」 隣室に住む不気味な男たちとは―― 「老人」たち あのとき迷い込んだのは―― 彼岸の不思議と恐怖を描く異世界怪談 沖縄は此の世と彼の世が混じり合い、精霊や妖怪がすぐそばに蹲る土地――沖縄に住み土地の怪談を書き続ける著者による、異世界に迷い込んだ不思議と恐怖譚を再録含めて収録する。 ・囲炉裏の赤く燃える炎の中から呼ぶのは…「いろり」 ・海から漂ってきた黒い靄とともに聞こえる呻き「モーレイ」 ・もう向こうに行くことにした、と呟いた祖父は忽然と消えて…「万馬券」 ・祭りの日、四辻に立ってこちらを見ている男は一体…「道ジュネー」 ・アパートの隣室に住む不気味な集団の驚愕の正体「老人たち」 ――など。 見えない世界に誘われ、気がつけば戻れない。そんな異世界の扉が――開く。 -
「超」怖い話×中山市朗
すべての怪談ファンに捧ぐ、 純粋に「怖い」を楽しむ聞き書き恐怖譚 -------- 1990年代、体験者への取材を元とする聞き書き怪談のムーブメントが起きた。 その火付け役となったふたつの怪談シリーズがある。 西の「新耳袋」、東の「「超」怖い話」。 同じ実話怪談、あるいは怪談実話と称されるジャンルにおいて、両者の色合いは面白いほどに異なり、 それぞれのファンが議論を交わし、敵対するほどであった。 長年ライバル関係にあると目され、けして交わることはないと思われていた両者の歴史が 三十年の時を超え、今動く。 令和六年。 中山市朗(新耳袋)、「超怖い話」参戦――! 実話怪談? 怪談実話? どうでもいい、これは「事件」である。 震えるほど愉怪な事件だ。 -------- ◆「新耳袋」と「「超」怖い話」を読んで育った 怪談ジャンキー諸君へ。 東西の横綱が三十年の時を越え一つの本に納まりました。 純粋に「怖い」を楽んでほしい。 こどもの眼で「不思議」に驚嘆してほしい。 この世にはまだ見えないものが幅をきかせていて、 だからこそ恐ろしくて、でも面白いんだと、うなずいていただけたら。 ◆「新耳」も「超こわ」も知らない多くの方へ。 今から三十年前、それらの本が生まれた怪談ブームがありました。 だからなんだという話です。 でも、もしあなたが怖い話、それも体験者から聞いた生の怪談に興味があるなら、ぜひ。 怪談を愚直に愛する三人が集めた全二十九話の怪。 あなたの日常にぽつんと闇をお迎えいただけましたら幸いです。 --------- ◆『新耳袋』とは 木原浩勝と中山市朗の共著で、一九九〇年に第一巻となる『新・耳・袋 - あなたの隣の怖い話』を発行。その後、版元を変え一九九八年に『現代百物語「新耳袋」第一夜』として復活。以後、完結の第十夜まで続くシリーズは伝説であり、怪談界の金字塔となっている。 ◆『「超」怖い話』とは 一九九一年に初代編著者は安藤薫平のもと、第一巻『「超」怖い話』を発行。以後、二代目・樋口明雄、三代目・平山夢明、四代目・加藤一、五代目・松村進吉と、編著者のバトンを繋ぎ、現在に至るまでシリーズを継続。不死身の怪談として、今年三三年目を迎える。 ◎特別解説 加藤一(「超」怖い話第四代編著者)収録 -
おんびんたれの禍夢
時は明治。 岡山から上京したばかりの若き怪奇小説家・光金晴之介は、 世界探検家を自称する豪傑・春日野力人の、冒険記のゴーストライターを務めることになる。 馬来半島、泰、緬甸、印度。 亜細亜中から送られてくる力人の体験談は、 おぞましい憎しみと叫び、そして不可解な謎に満ちたものだった。 晴之介は同居人の美しい少女・楠子とともに、複雑怪奇な謎を解き明かしていくが――。 忌まわしき故郷の「キバコ」の記憶、海を越え日常を浸食する異界の住民。 そして襲い来る、言葉を失うほどの恐怖とは。 『ぼっけえ、きょうてえ』を超える、驚愕のホラーミステリ。
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