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Posted by ブクログ
フィクションで架空の人物の名前を使っていますが、徳川家康vs石田三成の構図はわかりやすく、読み進めるうちに、戦国日本という異文化の渦の中へ自分まで放り込まれたような感覚になりました。
外国人の安針の視点で物語が進むため、戸惑いと驚きがそのまま読者の視線となり、礼や忠義が命を左右する世界の緊張感がじわじわと伝わってきました。
虎長の静かな胆力も実に魅力的で、力よりも“間”で制する怖さに唸らされました。
一方で、西洋的な視点ゆえの誇張や、人物造形の分かりやすさが気になる場面もあり、もう少し湿度のある感情を見たくなる瞬間もあります。
それでも、文化の衝突を通して「正しさ」とは何かを問い直されます。
異文化の摩擦をエンタメに落とし込みながら、「忠義」や「武士道」を他人事にさせない厚みがあって、読み終えると自分の“当たり前”が少しズレたまま残りました。
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