吉村喜彦の一覧
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ユーザーレビュー
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小説というよりはシナリオみたいで、もしかして著者は脚本家さんか何かなのかと思いながら読んだ。
セリフの掛け合いは楽しいねんけど、こちらもまた、登場する人にいまいち好感が持ちにくい…。笑
なんでなんやろ、そこらへんも好みの問題よね。
秋の舟唄酒が一番面白かったな。若い人が登場する活きのいい小説とは
...続きを読む違うブルースみがええんやろうけど、たぶんわたしはまだそちらの世代になりきっていない。
こないだの「東京近江寮食堂」と、いい、若干の温度差を感じるのはそこらへんなんやろな。
あと、読みながら著者紹介を読んで、「あ、著者の本、以前読んだことあったな」と、思い出した。(「ビア・ボーイ」)
Posted by ブクログ
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疲れた心にやさしく染みとおってくる小説だった。 読みやすいが、書いているテーマは、深い。文章が音楽のようだ。タイトルも歌のよう。自然描写がうまい。アフォリズムに満ちて、おとなの洒落を感じる。 作品のテーマは、「生」と「死」の「あわい」だと思った。川と川のあいだ、つまり、生と死
...続きを読むの間にある「中州」を、ていねいに描いている。だから、リバーサイドであり、二子玉川を舞台なんだろう。 早く、映画かTVドラマで観たい。
Posted by ブクログ
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宮古島が舞台の小説ということで、南の風に吹かれたいと思って、読んだ。
しかし、想像以上に深い内容で、現代の諸問題を考えさせられた。
とにかく風景描写が美しい。文体が軽やかで、読みやすい。
しかし、内容は深いのである。
この作家は藤沢周平や太宰治の影響を受けているのではないか。
最初からグイグイ惹かれ
...続きを読むていった。
いまの日本をおおっている閉塞感を打破していく物語だと思う。
どこかで聞いたことのあるような首相とその夫人の名前が出てきたときは、大笑いした。筒井康隆の「裏小倉百人一首」や「農協、月へ行く」「ヒノマル酒場」などのパロディ小説に通じる趣きもある。しかも、リリカルな趣きもある。
この作家の並々ならぬ力量を感じた。
自然とリゾート開発の関係は、沖縄では以前から大きな問題になってきた。
そこに、「水」の問題をからめている。まさに、「いま」を問うている。
米軍基地が集中する沖縄では、有害な有機フッ素化合物による河川や地下水の汚染が深刻な問題となっている。宮古島も、自衛隊のミサイル基地やリゾートホテル建設で、地下水汚染や枯渇のことが問題になった。
沖縄のなかでも最も神高い島といわれる宮古島のひとにとって、神さまとは何か、ということもこの小説のテーマになっている。
コロナ禍で、科学的な対策をとれない日本政府は、まさに竹槍でB29と戦っていた戦前の軍国日本と変わらない。
そこにあるのは、科学的思考の欠如である。
どんどんアホになっていくこの国の人びとは、論理的な考え方から逃げて、似非「スピリチュアル」な空気に逃げ出している。
そのあたりのことも、この小説は問うていると思う。
素晴らしい作品だ。
池澤夏樹のエンタメ版といってもいい。
Posted by ブクログ
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お酒と人間の織りなす物語。バーでお酒が飲みたくなります笑
なんの接点もなさそうな人たちが、二子玉川のバーに集い、お酒を起点としてつながりが生まれていきます。各人もそれぞれの人生を生きていく中で、それぞれお酒と向き合って、別の人の人生にも耳を傾けて・・・
心温まる物語でした。人間社会はみにくいところも
...続きを読むあるけれど、愛で結ばれた美しいものもあるのだなと思わせてくれる、素敵な小説です。
Posted by ブクログ
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ビアボーイに負けず劣らず面白かった!
仕事とは?という意味で、復帰前に読んでよかった。
私はお酒が好きじゃないから、ウイスキーやバーボンの違いすらわからなかったけど、丁寧に解説してくれてるから、分かりやすかった。
美談のような気もするけど、結局誠実に楽しく仕事を頑張れる、自分の芯を持ってそれを曲げず
...続きを読むに働くことが一番大事で、一番の武器なんだろうなーと思った。
Posted by ブクログ
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