吉村喜彦のレビュー一覧

  • バー堂島
    小説というよりはシナリオみたいで、もしかして著者は脚本家さんか何かなのかと思いながら読んだ。
    セリフの掛け合いは楽しいねんけど、こちらもまた、登場する人にいまいち好感が持ちにくい…。笑

    なんでなんやろ、そこらへんも好みの問題よね。

    秋の舟唄酒が一番面白かったな。若い人が登場する活きのいい小説とは...続きを読む
  • バー・リバーサイド
    疲れた心にやさしく染みとおってくる小説だった。 読みやすいが、書いているテーマは、深い。文章が音楽のようだ。タイトルも歌のよう。自然描写がうまい。アフォリズムに満ちて、おとなの洒落を感じる。             作品のテーマは、「生」と「死」の「あわい」だと思った。川と川のあいだ、つまり、生と死...続きを読む
  • 炭酸ボーイ
    宮古島が舞台の小説ということで、南の風に吹かれたいと思って、読んだ。
    しかし、想像以上に深い内容で、現代の諸問題を考えさせられた。
    とにかく風景描写が美しい。文体が軽やかで、読みやすい。
    しかし、内容は深いのである。
    この作家は藤沢周平や太宰治の影響を受けているのではないか。
    最初からグイグイ惹かれ...続きを読む
  • バー・リバーサイド
    お酒と人間の織りなす物語。バーでお酒が飲みたくなります笑
    なんの接点もなさそうな人たちが、二子玉川のバーに集い、お酒を起点としてつながりが生まれていきます。各人もそれぞれの人生を生きていく中で、それぞれお酒と向き合って、別の人の人生にも耳を傾けて・・・
    心温まる物語でした。人間社会はみにくいところも...続きを読む
  • ウイスキー・ボーイ
    ビアボーイに負けず劣らず面白かった!
    仕事とは?という意味で、復帰前に読んでよかった。
    私はお酒が好きじゃないから、ウイスキーやバーボンの違いすらわからなかったけど、丁寧に解説してくれてるから、分かりやすかった。
    美談のような気もするけど、結局誠実に楽しく仕事を頑張れる、自分の芯を持ってそれを曲げず...続きを読む
  • ビア・ボーイ
    すごくタメになったし、物語としても本当に面白かった小説でした。
    これが実話なら、すごい経験をしてる人だなーと思う。
    人生は一度きりだから、好きなことを好きなように出来るように努力することも大切だ!
    仕事に疲れたりつまづいた時にまた読んでみたい。
  • ビア・ボーイ
    売らねば帰れぬ、東京へ──。ビール会社のエリート宣伝部から、突然、売上げ最低支店に飛ばされたオレ。待っていたのは小狡い上司と、だらけた空気。田舎のドブ板営業を舐めきっていたオレは赴任早々、得意先で大失態を演じてしまう……。ここで結果を出さねば本社へ帰れない。よし、売ってやろうじゃないか! アホな上司...続きを読む
  • ウイスキー・ボーイ
    ライバル商品の台頭、口だけの上司、社内政治に長けた同僚、みんなまとめてかかってこい!支店から本社の宣伝部に復帰した上杉。ウイスキーの売上は低迷し、会社が打ち出す販売戦略も迷走つづき。そんなとき、上杉の前に現れたのは、伝説のブレンダーだった。彼との出会いで会社のウソを知った上杉は、巨象相手の大勝負に出...続きを読む
  • ウイスキー・ボーイ
    「ビア・ボーイ」の続編。今回は広告担当となった主人公のお話。

    クリエイティブとビジネスの狭間で苦悶する主人公。職種は違えど、その苦しみは非常に良く分かるつもりなので、前作とは比較できないほど共感し、作品に惹き込まれました。

    主人公たちが行った行動は、常識的にはNGなことでしょうが、気持ちはよくわ...続きを読む
  • バー・リバーサイド
    二子玉川にあるバーが舞台。
    お客さんマスター、それぞれの人間模様がオムニバス形式で描かれる。最後の章はお酒が良い具合にまわってきたかな、かなりロマンチック。ラムベースのカクテル、わたしも好きです。
  • たそがれ御堂筋 バー堂島2
    1作目では「バーリバーサイドの二番煎じ」みたいな事を書いたけど、確かに地続きの世界で登場人物も重なるのだけど、これはこれで別物語。
    マスター楠木の人柄と大阪という土地が独特の味わい。
    もう少し、このシリーズを読んでみたいが。
  • 二子玉川物語 バー・リバーサイド2
    ビターズ入りモヒート、リカール、アードベッグのハイボール、カルバドス、シードル、ラガヴーリンの流氷ロック、ヴァン・ショー、ジャガイモ焼酎、コンチータ、サクランボのビール・リキュール・ブランデー。色々な酒が出てきます。今回はオカルトチックな話が二編ありました。
  • バー・リバーサイド
    バーに集う人達の人生とアルコールが描かれ、『Bar追分』に似ているが、料理よりも酒が主役。お手軽に読めます。
  • ビア・ボーイ
    ビ-ル好きには、とても面白い、加えて広島の出身なので、情景も広島弁のニュアンスも良くわかる。
    テンポ良く読めたのだが、ふたつのエピソ-ドに無理があり、☆-1。
    みどりさんの交通事故がらみ、光陽館での盗聴(旅館が簡単に盗聴を許さない、守秘義務の守れない旅館なんて有り得ない)
    どうしても、このエピソ-ド...続きを読む
  • バー堂島
    とある方に紹介されて手にした作品。大阪北新地のはずれにあるバーを舞台にした短編集で、人生に少しだけ疲れたような人たちが集い、つながり、蘇生していくような、それでいて重さはまったく無く、さらりと読めてしまう。でも、面白い。やっぱりバーはこんな雰囲気がいい。
    通勤の行き帰りだけで完読。
    読み終わるとバー...続きを読む
  • 二子玉川物語 バー・リバーサイド2
    バーリバーサイドの二作目。二子玉川にあるバーで、人々が交差する。上司との関係、仕事に悩む宣伝マン、世阿弥を例えに、住するところなきを、まず花と知るべしと。ベルギービール、カクテル、ブランデー、すごく美味しいお酒とおつまみは豊かな会話。人間って、不思議なことがエネルギーになる。二子玉川の河川敷、電車の...続きを読む
  • 二子玉川物語 バー・リバーサイド2
    収録されている5作品。どれもじんわりと心に染み入る内容でした。

    題材となっている内容も、バーで酒が入りこんでいる時はこんなこと話してるかもという内容で、電車や自室で読んでいるのにバーカウンターに座っているような感覚になります。リバーサイド閉店の話は今の所出ていないので、今後本作をシリーズ化してもら...続きを読む
  • 二子玉川物語 バー・リバーサイド2
    シリーズ物の2作目、前作よりは面白かった
    と思います。二子玉の周りのことが書かれてあって
    それらの情景が浮かんできます。
    『空はさくら色』がなんとなくいいなあと思いました。
    多分、年を取ってきて引退するころになれば
    必ず実家の大阪にもどるのですが、一生のなかで
    一番気持ちのいい場所のひとつは二子玉だ...続きを読む
  • バー・リバーサイド
    多摩川沿いにあるバー・リバーサイド。そこを訪れるお客さんと初老のバーのマスター、沖縄出身の若いバーテンダーの琉平とのやりとりがじんわり面白い。人生のそれぞれのステージでそれぞれ悩みがあり、ここに来たからって解決されるわけではないけれど、ちょっと身が軽くなったり、きっかけをつかめたり。それぞれに出され...続きを読む
  • ビア・ボーイ
    ビールメーカーで働く上杉は、東京の花形宣伝部から広島の営業部へと異動になる。
    慣れない営業の仕事に失敗を重ねながらも、なんとか地元の取引先と打ち解けていく。
    社内にはどこにでも少なからずあるような派閥争いが起こり、四苦八苦しながらも事態を立て直していく。
    ビジネスマン小説は、なぜか心奪われる。
    日頃...続きを読む