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ものがたり洋菓子店 月と私
仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。 -
猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。
いてくれるだけで満たされる―― 猫を愛する作家陣がすべての猫好きに贈る、猫尽くしのオリジナル・アンソロジー! -
今日のかたすみ
塾講師として働いている遙は、友人とのルームシェアを解消して気落ちしていた。そこに同僚で恋人の百ちゃんがやって来る。同棲を始めるふたりだが、暮らしの中で明らかになる価値観の違いを原因に、少しずつ、しかし確実にすれ違っていき…? 好きなのに分かり合えないカップルや、距離感のある父と娘、アパートの隣人同士。誰もが記憶の片隅に持つ、人と生きる日々のもどかしさや愛おしさを、優しく掬い上げた傑作短編集。 -
しっぽ食堂の土鍋ごはん
神社の裏にある「しっぽ食堂」はぶっきらぼうな店主・中堂と看板猫のしっぽがいる、土鍋でつくるあたたかな朝ごはんのお店。 売れないシンガーソングライター、夫が病気になってしまった妊婦、落ち込んでいる保育園の園長先生、片思いしている男子高校生……悩めるお客を美味しい料理で癒していく。 -
完璧じゃない、あたしたち
自分を呼ぶのに「私」も「あたし」もしっくりこない妙子が出会ったのは、一人称からフリーな夏実(「小桜妙子をどう呼べばいい」)。ほか、恋愛、友情、くされ縁……名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の関係を描く23篇。読後に世界の景色が変わる1冊。 -
街に躍ねる
小学生五年生の晶と高校生の達は、仲良しな兄弟。物知りで絵が上手く、面白いことを沢山教えてくれる達は、晶にとって誰よりも尊敬できる最高の兄ちゃんだ。でもそんな兄ちゃんは、他の人から見ると普通じゃないらしい。晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校だし、集中すると全力で走り出してしまう癖があるから。第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。温かさと切なさが胸を打つ、人と人との関わりの物語。 -
眠れぬ夜のご褒美
一日頑張ったあなたをいたわる、とっておきの「夜食」をどうぞ。想い人を待ち続ける駅で。終電を逃し、たどり着いた秘密の場所で。禁断のラーメンを食べに行く道中で。傷心旅行で訪れたいわくつきのペンションで。古い友人たちと定期的につどうファミレスで。「正しい食べもの」をつくり続けてきたキッチンで。おいしいものが大好きな作家陣が、「夜食」にまつわる人間ドラマを描く、心とおなかを温かく満たす6篇を収録! -
蛍と月の真ん中で
何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい。 カメラマンを目指す大学生の匠海は、ある出来事をきっかけに休学を決める。衝動的に向かった先は長野県。かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。その土地での人や自然との出会いが、匠海の心を変えていく。 『流星コーリング』で広島本大賞を受賞した著者による、自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描いた、傑作青春小説。 -
ほたるいしマジカルランド
大阪北部の蛍石市にある「ほたるいしマジカルランド」は、願い事を叶えてくれるという噂のあるメリーゴーラウンドが人気の老舗遊園地だ。ここで働くのはどこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフに花や植物の管理。お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、ふとしたきっかけで動き出し――。毎日がんばるあなたの心をふっと軽くする温かな物語。 -
本のない、絵本屋クッタラ
札幌にある『本のない、絵本屋クッタラ』はインクブルーの三角屋根が目印の、店主・広田奏と共同経営の八木が切り盛りする本屋兼カフェ。メニューは季節のスープセットとコーヒーのみだが、育児に悩んだり、自分の今の立ち位置に迷った客が今日もやってくる。名の通り店に本はないが、奏は静かに耳を傾けると、後日悩みに寄り添う絵本をそっと差し出す。それは時に温かく、時に一読しただけではわからない秘密をもっていて……。 -
ふたり、この夜と息をして
男子高校生の夕作まことは、顔にある痣を祖母から教わった化粧で隠して生活している。それがばれることを恐れ、誰にもかかわらずに過ごすことを望んでいた。ある日、新聞配達のアルバイトの帰りに、公園でクラスメイトの女子・槙野がタバコを吸っているところを目撃する。不良でもない槙野が何故……? 互いに“秘密”を抱えた二人は徐々に距離を近づけていくが――。第9回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞した感動の青春小説。 -
ライオンのおやつ
【本書は2019年10月に刊行した単行本に、加筆修正して文庫化したものです】人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。2020年本屋大賞第2位。 -
なでし子物語
ずっと、透明になってしまいたかった。でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった―― いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。 -
天秤の護り人
長野県三須々市で生まれ育った25歳の善は、薬剤師として市内最大の総合病院で働くことになった。多岐にわたる病院薬剤師として激務をこなす毎日。善には幼い頃から前触れなくこれから起こる事件や事故の模様が見えてしまうという不可解な能力に悩まされていた。ある日、善の脳内に老人が突如苦しみ倒れる状況が見えてしまう。それは紛れもなく、善の働く病院の中だった…。緊迫感溢れる、医療エンターテインメント小説。 -
新宿の猫
何をやってもうまくいかない「ボク」は、明日が見えない闇のなかでもがいていた。そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲食店で、さまざまな猫の特徴がしるされた一枚の紙に心をうばわれる。それは店で料理をつくる夢ちゃんが描いた「猫の家族図」だった。行き場を失った猫に寄りそう彼女は、「ボク」に猫と自分の秘密を打ち明け、ふたりは大切な約束をする――。夜の底からあふれだす優しさ、胸に灯る温かないのちの物語。 -
食堂かたつむり
おいしくて、いとおしい。 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。 それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 巻末に番外編を収録。 -
ずっと名古屋
ドラゴンズもSKE48も名古屋めしもあるのに、行きたくない街No.1!? ナゴヤドームで再会する父と娘、SKE48に憧れてストリートで踊る少女、運転免許試験場でサンタクロースと出会った女性、実直な書店員の一日――名古屋にある16の区を舞台に悲喜こもごものドラマを描く「名古屋16話」、東海・中部の都市が舞台の「8の旅」を収録。 “素顔の名古屋”が見えてくる珠玉のショートストーリー集。 -
現場痕
盛岡市で損害保険代理店を営む志摩平蔵は、元盛岡南署刑事課捜査一係の刑事。準キャリアの警察官であった妻を交通事故で亡くし、幼い一人娘を育てるため、転職したのだ。夫婦ともに両親を亡くしており、妻の遠縁にあたる建設会社社長が、志摩父娘の大家兼身元保証人となっている。轢き逃げに見せかけた殺人、事故を利用したアリバイ偽装など、交通事故の際に支払われる自動車保険が生み出す莫大な保険金を狙う犯罪はあとを絶たない。死者と遺族の無念を晴らすため、警察の実況検分でも明らかにされなかった不審な自己の真相を、地道な現場調査から炙り出す、“正義の保険屋”志摩平蔵の奮闘を描く傑作ミステリー集。高橋克彦氏激賞の一作! -
おわかれはモーツァルト
盲目のピアニストが殺人事件の容疑者に? 友人のピンチに天才ピアニスト・岬洋介が駆けつける! 累計175万部突破の“音楽ミステリー”シリーズ! 友人のピアニスト・榊場を助けるため、岬洋介が活躍する『おわかれはモーツァルト』が待望の文庫化です。 盲目ながらショパン・コンクールで2位に入賞したピアニストの榊場隆平は、クラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場は一転犯人として疑われることに。そんな友の窮地を救うべく、榊場と同様、ショパン・コンクールのファイナルに名を連ねたあの男がやって来て……。 -
誰が彼女を魔女にしたのかと
※本作には、人食いに関する描写が含まれます。過激な表現はありませんが、苦手な方はご注意ください。 また、感情的なシーンが多い為、悲しい話・死人が出るような話が苦手な方も、ご注意くださいませ。 遠く離れた山間の村。薬師が消え、魔女に頼るしかないその地で、人々は噂する。 村外れに住むのは、かつて人を喰った魔女だと。 そして、彼女のそばには、迷い込んだ余所者が弟子として寄り添うのだと。 これは、過酷な運命に翻弄されながらも、互いを家族として支え合う二人の小さな物語。 静かな文体で綴られた、優しさと悲しみのセカイのカケラを貴方へ。 各話紹介 第一話「誰が彼女を魔女にしたのかと」 鎖に繋がれた魔女と、彼女を見守る弟子。 質素な食事と日常の中で育まれる絆は、やがて明かされる魔女の過去と魔法の真実によって揺らぐ。 彼女を魔女にしたのは誰か? その答えは、弟子の涙とともに訪れる。 第二話「誰が彼女を魔女と呼ぶのかと」 日記に綴られた、魔女になる前の少女の記憶と、弟子を心配する晩年の日記。 彼女は、なぜ人食いと呼ばれたのか? 家族を待ち続け、弟子を子のように愛した彼女の願いは、果たして届くのか。 ※本作はルシフェリスの個人誌作品の電子書籍版となります。【38ページ】 -
ポートレート
大学生の灰野辺千秋はシッターのアルバイトに明け暮れている。派手な見た目だが常連の利用者がつくほど人気はそこそこだ。学校が長い春休みに入る冬の終わりごろがシッターの繁忙期で、千秋はシフトを詰め込み忙しなく働いていた。そんな時の新規利用者の予約、風邪が流行っている時期だからだろうと思うがどうにも違和感がある。 新規利用の高坂の家に行った日、生活感のない部屋の中で、クローゼットの中にいる息子とふたりきりの時間が始まる。息子の深青は幼児ではなく中学生くらいの少年だった。コミニュケーションが拙く、意思疎通の難しさを感じながら千秋は手探りで保育をしていく。食事中の粗相でやや場は乱されたが、代わりに千秋は深青の素顔を垣間見られたような気がした。しかし、保育が終わってからの心境の変化に、千秋自身がついていけなくなる。 シッターのバイトを辞めて渋谷のバーで働き始めた千秋は、ある日店の外で爆発音を聞き、事態の確認のために道へ出る。悪ふざけをしていた少年たちの中に紛れていた深青を偶然発見した。バーを抜け出して家まで送ると申し出るが、そこにいた深青は全くの別人で、保育者の千秋と父親を嘲笑する少年だった。千秋は怒りと自己正当化のために深青をレイプしてしまう。そのままタクシーに乗せて誘拐しようとする時、高坂の家で見た深青のもうひとつの人格が顕在していった。千秋は自分がしてきたことの無意味を知る。 ※本作は丹路 槇の個人誌作品の電子書籍版となります。【54ページ】 -
『このミステリーがすごい!』 中山七里「殺人鬼探偵」
刑事渡瀬・古手川コンビ新連載開始! 古手川に後輩誕生! 埼玉県越谷を流れる中川。橋の袂から女性の死体が発見された。捜査一課の佐生実南(さしょうみなみ)は先輩の古手川和也(こてがわかずや)とともに現場に向かうと、死体の両腕は切断されていた。警察は捜査を進め、遺族、関係者にも話を聞くが、聞くほどに被害者は没個性だった。それでいて死体は邪魔でもない腕が切り落とされるという強い個性を出していることから、渡瀬は「カエル男」以来の、猟奇&無差別殺人の可能性を示唆する――。 電子連載特別エッセイは〈AIには愛がない〉。 (次回vol.2の発売は2026年11月を予定しています) -
光と波
地上十メートルの高さに設置されたロープの上を慎重に歩く。シルクのシンプルなドレスは胸元に白いバラのコサージュが付いている。パールやレースで飾られた白いパラソルでバランスをとる。 少人数のサーカス団。 三角関係、裏切り、愛憎、ミステリー。 ※本作は善文杏南の個人誌作品の電子書籍版となります。【222ページ】 -
現代ミステリー
テロ事件に巻き込まれ、記憶を失った真夜(まや)と大雅(たいが)は、仮初(仮面)の夫婦生活を強いられる。事件解決に繋がる記憶が蘇るごとに、また一人、また一人、と大切な人が消えていくのだった。 いつか終わる夫婦生活の中で、揺れ動く男女の不器用な想い。 仮面夫婦×連続死のミステリー。 ※本作は鞍馬榊音の個人誌作品の電子書籍版となります。【314ページ】 -
瞳に宿るひかりは春
『瞳に宿るひかりは春』 【ページ数】52p 【初出イベント名】文学フリマ東京42 【年齢制限】 全年齢向け 藤間あわいのファーストZINEです。再録+書き下ろしを収録した140字小説集です。日々のきらめきを掬い上げて綴った140字の物語たちが詰まっています。さくっとでも、じっくりでも、好きなお話をつまみぐいするくらいの気持ちで気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。 ※本作は藤間あわいの個人誌作品の電子書籍版となります。【55ページ】 -
これくらいのおべんとう箱に大好き大好きちょいと詰めて!
『これくらいのおべんとう箱に大好き大好きちょいと詰めて!』 【ページ数】64p 【初出イベント名】文学フリマ東京42 【年齢制限】 全年齢向け 藤間あわいのファーストZINEです。再録+書き下ろし短歌、書き下ろしエッセイを収録しています。藤間あわいが大好きなものをぎゅっと詰め込んだ「好き」にあふれたZINEです。 ※本作は藤間あわいの個人誌作品の電子書籍版となります。【68ページ】 -
ふたりの自画像
絵を通して交流する高校生ふたりの、自己価値感をめぐる非恋愛ボーイ・ミーツ・ガール。 無味乾燥な日々を送っていた「顔だけはいい」女子高校生・宮戸波瑠名は、同い年の美術科高校生・小鳥遊亜都に突然声をかけられ、絵のモデルを頼まれる。初めはモデル代目当てで引き受けた宮戸だったが、小鳥遊が自分の容姿を見て選んだわけではないことや、自分に価値を見出したことに感情を動かされ、次第に小鳥遊が自分を通して表現しようとしていることに関心を持ち、自身の意味や価値を見つけてくれる糸口として縋るようになる。一方、小鳥遊は思うように自分の表現したいものを見つけることができず、苦戦していた。 Webにて公開していた本編「ふたりの自画像」に加えて、二人のその後を描いた短編小説「私の未来図」、掌編小説「新しい線を継ぐ」を新たに書き下ろし、製本しました。 ※本作は藍沢紗夜の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
海魂の在処
《魂は海へと還る》時代に取り残され、 水鏡のような透き通る海に囲まれた島《水鏡島》には古くからそんな伝承があった。そしてその島には魂を導く者《水女》と呼ばれる少女達が境の夜にあちら側の世界からやってきては夜の内に魂を海へと還す儀《海魂還りの儀》を執り行い、元の世界に帰っていく。神具と呼ばれる物を手にして。これはそんな水女の少女。凪の成長物語。姉の跡を受け継ぎ、彼女は姉の手にしていた神具《水面大鎌》を母上から授かり魂を海へと導く役目を担う。彼女達の導きの先には何があるのか?出会い、別れ、そして対峙を経験して彼女は成長していくのだった。イラストレーターである狐羊 和が物語と絵を手掛ける新感覚の本格ライトノベルプロジェクト第一弾。
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