絆

555円 (税込)

2pt

“夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。犯行に使われたと思われる柳刃包丁を買ったのは奈緒子だ、と認める証人。殺された夫には愛人がいた。離婚話もあって……状況は被告不利に傾いてゆく。だが、裁判の進行につれて明らかになる秘められた意外な真実とは。人間の心の気高さを謳いあげる感動の長編法廷ミステリー。第41回日本推理作家協会賞長篇部門受賞作!

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絆 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夫殺しの被告弓岡奈緒子。殺された夫には愛人が⋯。状況は被告不利に傾いて行く。だが、裁判の進行につれて秘められた意外な真実。人間の心の気高さを謳いあげる感動の法廷ミステリー。

    0
    2023年04月21日

    Posted by ブクログ

    法廷ミステリー。
    原島弁護士が被告人の過去を暴くことで無罪を勝ち取る。
    こんな悲しい過去があったなんて。
    最後は姉弟が明るく笑顔であったことが何より。

    0
    2022年04月27日

    Posted by ブクログ

    ー これまでの検察側の尋問においても、被告人の犯行は浮き彫りにされたのである。さらに、被告人自身も自白している。このようなケースにおいて、なおかつ原島弁護士だけが無実の主張をしているのだ。

    事実はなにか。法廷にさらけ出されるのは、『訴訟上の事実』であって、『真実』ではない。『真実』は神にしかわから

    0
    2019年09月09日

    Posted by ブクログ

    「絆」
    日本の、法廷物ミステリーの名作をご紹介。
    ミステリーでは、裁判で真実を暴く、というのが王道ですが、小杉作品は「暴いてはいけない真実もあるのではないか、真実とは何か?」が大きなテーマとなっている作品が多いですね。社会的弱者を題材にした作品を数多く発表していますが、「絆」はその中でも感動的作品で

    0
    2012年04月08日

    Posted by ブクログ

    法廷ミステリーものですが、一気に読みたくなるとても面白い展開です。小杉健治の本は初めて読みましたが、なかなか良かったです。

    0
    2012年02月25日

    Posted by ブクログ

    先日、コミックスで「家裁の人 全10巻」を読み終えたばかり。
    カバーのかかった「次に読む本」候補、数冊の中から目をつむって選んだのが、この本。 帯の「書店員さん大絶賛」の惹句に思わず購入。第41回(1988)推理作家協会賞受賞作。

    これほど上手い文章は久しぶりです。
    展開に無駄やゆるみが全然ないん

    0
    2011年09月19日

    Posted by ブクログ

    ミステリーでここまで心に沁みる話は滅多にない。裁判の過程を辿り、明らかになっていく真実・過去の因縁・強い絆。 ミステリーとしてもすごいし、心に迫ってくる力も、最大級。 すごくいい本です。

    0
    2011年09月04日

    Posted by ブクログ

    法廷ミステリーとしても社会派としても
     小谷野さんから。
     裁判エンターテインメント。同時に、社会派エンターテインメント。

     法廷ミステリーは初めて読んだ。筆致が丁寧で面白かった。紋切型も厭にならない範囲で巧みで、無駄な文章が少い。素材はきっちりと社会派に収めてある。
     テーマ的に、大江健三郎を思

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    我が家のお庭は芝生なのだが、毎年この季節は草取りが大変(-。-;
    土日ともなると何時間も外で草取りをしている(-。-;

    いつも通り、早朝に草取りをしていると、隣に住む読書好きの叔母が声をかけてきた。
    いつも私がポチポチした本は、一冊残らず、全て隣の叔母に回しているのだ。(もちろん、ラブセメタリーも

    0
    2024年06月06日

    Posted by ブクログ

    第41回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。直木賞候補にも挙がった作品である。
    物語は、被告人に憧れを抱いていた司法記者の視点で進み、記者自身が進行形で抱える問題と、裁判の進行が見事にリンクする構造となっている。
    罪を全て認めている被告人と、無罪を主張する弁護人。実際の事件の犯人は誰なのか、という点に

    0
    2022年06月18日

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