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Posted by ブクログ
好きで仕事をしている人がいるわけじゃないという現実的な角度から描いたお仕事小説
すっごいいい!私はどちらかと言えば今までマイナスに感情が振り切れた小説ばかりを読んでいたかも知れない。何かに夢中になるでも何かが決定的に嫌でもないグレーな感情を持つ人物たちが出てくる小説は初めて。そのグレーの感情は生い立ちなどで生まれたものもあるけど、誰かに言うことはない、でも自分の頭の中では何度も反芻している卑屈さで、寺地さんは人間の描写がお見事だと思った。
転職したばかりの人、なんだか最近友達の高いテンションに乗り切れない時や特に何かあったわけじゃないけど心が上向きにならない人におすすめ★
Posted by ブクログ
ほたるいしマジカルランドという遊園地でのお話。
前回夜が暗いとはかぎらないでも思ったのですが、登場人物がたくさん出てきます。前ほどではないし、そこで働く人達のお話。
名前を覚えるのが苦手なわたしの脳が頑張りました笑
ほたるいしマジカルランドにいけば働いてるんだってリアルに感じられるような背景、人物像がしっかりあって、皆好きで働いてる訳ではない、でもちゃんと責任持って仕事をして生きてる。
ちょっと苦手だなって思う人物もちゃんと背景を知るとそういう部分もあったから、今があるのね。と思ったり。
人を知るためにはどちらからともなく、1歩踏み出してみないと良いも悪いも分かりませんよね。
寺地はるなさんの作品は最初に雨夜の星たちという作品を初めて読んだのですが、そこで、ほたるいしマジカルランドの名前が出てくるんです。
元々気になって早く欲しいと思ってた作品だったのですが、とても素敵でした。
解説の畑野さんのお話が分かりすぎて刺さりすぎて…
これまた難しいですけど幸せって大小人様々ですよね。
Posted by ブクログ
じーーーーんわり心にあかりが灯ったような感覚がした。キラキラした遊園地で働く人達は、私から見たら凄く眩しくて、素敵な世界の住民のように感じる。だけど、そこで働く一人一人は紛れもなくただの人間で、それぞれの人生を悩み、迷い、もがきながら生きている。この本は、綺麗事で慰めてくれる訳じゃない。無理やり希望を持てと言う訳じゃない。ただ、あなたはあなたでいいんだよ、と寄り添ってくれるように感じた。私は、それがとっても優しく、嬉しいと思った。
どうしても、隣の芝は青く見えるし、無い物ねだりをし合っている。きっと人間って、そんなもんだ。
自分が周りを羨む気持ちは、周りの人の良いところを見つけるのが得意だということ。悪いところではなく良いところに目がいくのって、実はとっても素敵なことじゃないだろうか。ああなりたい、こうなりたいという欲は、時に人を成長させるだろう。私が大嫌いな私も、他の人から見たら青い芝に見えるのかもしれない。だから、私も人の良いところ見つけを頑張ろう。それをできる限り本人に伝えていきたい。そして少しずつ、私の良いところ見つけだってやっていこう。それはきっと、私を成長させてくれるはず。
Posted by ブクログ
積読を抱えるもの泣かせ。といった読後感。
ほたるいしマジカルランドで働く人たちを、月曜日から日曜日まで追っていく。
最初は登場人物の多さに「誰だっけ?」となりながら読んでいたのに、曜日が進むにつれて一人ひとりに個性が生まれ、それぞれの家族の形や仕事への向き合い方、好き嫌いまでが見えてくる。
そして別の日には脇にいた人が、この日はこんなことを考えていたのか、と一週間を階段を上るように少しずつ知っていくのが心地いい。
だからこそ読み終えると、また月曜日に戻りたくなる。 この日に彼彼女がこう思っていたことを、あの日にはどう思っていたっけ。この登場人物、確かあの日にも出てたよな、と。
一度読んで星4。 でも繰り返し読むことで、たぶん自分の中では満点になっていく作品なんだろうなと思う。
積読はたくさんある。 なのに、もう一度マジカルランドに行きたい。 困った。
Posted by ブクログ
連作短編集。寺地はるなさんの「水を縫う」「世界はきみが思うより」に続いて京阪沿線っぽいところが舞台。ひらかたパークがモデルになっています。
ほたるいしマジカルランドの社長の名物社長が病気になり、社長と祐の関係には少し無理が…と思いつつも、働いて人々がそれぞれの悩みを持ちつつ、目の前の仕事をコツコツとする姿は等身大の人々でした。
好きだったのは火曜日の村瀬草。
村瀬のイケていないのにプライドが高いところ、人を妬んだり、人に助けを求められなかったり…私もそんなところあります。素直なところもある村瀬が憎めなくて、面白かった。ちなみに串から直接食べる派です。
男の子の母としては、水曜日の篠塚八重子系のお話に弱い。
家事ってつらい。子育てってうまくいかない。それを立て直すのって一人では難しい。負のループに入ってしまう。
それでも母を恋しく思ってくれる子どもにありがとうって言いたい。
遊園地の経営としはてありえない体制だけれども、それはファンタジー。楽しく読めました。
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