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悪女の品格
どうして私がこんな目に? めぐみはここ一週間、連続して危険な目に遭っていた。まずは監禁事件。帰宅の途中、突然黒ずくめの男が飛び出してきてマンションの物置に一晩閉じ込められた。次は薬品混入事件。ボディミストの試供品に見せかけた塩酸入り容器を渡され、火傷を負ってしまったのだ。犯人は、めぐみが三股をかけた上に貢がせている男性たちの誰かなのか。彼女自身の過去の罪を仄めかす手紙まで届き危機感を募らせためぐみは、パーティーで知り合った大学准教授とともに犯人を捜し始める。美しく強欲なめぐみを襲う犯人は?! 「悪女」による探偵劇の顛末を描く長編ミステリ。 -
冬雷
大阪で鷹匠として働く夏目代助の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと町に戻った代助は、人々の冷たい仕打ちに耐えながら事件の真相を探るが。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ。/解説=千街晶之 -
鵜野森町あやかし奇譚
杉田智和氏(声優)絶賛! 「奇跡の価値を決める前に、この物語を読んで欲しい。」 エブリスタ「現代ファンタジー×切ない」部門第1位!(2019年3月24日調べ) 少年が出会ったのは、言葉を喋る不思議な猫と笑顔を忘れた少女……それぞれの“心”を取り戻すまでの、ひと夏の物語。ある事情で空手部を休み続けている男子高校生・朝霧夢路。嵐の日、彼は実家の神社に倒れていた霊獣・猫又のサクラを助ける。サクラを居候させることになった夢路は、ひょんなことから無口な同級生・日野咲と交流するようになるが、サクラは咲から「陰の気」を嗅ぎ取った。時を同じくして、鵜野森町には異様な雨が降り続け――。心に傷を負った少年少女と猫又が織り成す、感動の青春小説。 -
ブルーローズは眠らない
両親の虐待に耐えかね逃亡した少年は、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は博士の助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、ジェリーフィッシュ事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出したという、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査することになる。ところが両者と面談したのち、施錠されバラの蔓が壁と窓を覆った密室状態の温室の中で、切断された首が見つかり……。『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第2弾!/解説=福井健太 -
啄木鳥探偵處
【TVアニメ『啄木鳥探偵處』原作!】日本一の高塔として名を馳せる浅草十二階で、幽霊が目撃された――。明治四十二年九月、僕、金田一京助のもとへ石川啄木が持ち込んできた、幽霊騒動を報じる新聞記事。抜群の詩歌の才能を持ちながらも世に認められない啄木は、家族を養うため探偵業をはじめたところだった。その才能にほれ込んでいた僕は、助手役として探偵業に巻き込まれるが、事件は意外な方向へ……。第三回創元推理短編賞受賞作「高塔奇譚」をはじめ、人形の頭が男の喉を咬み切ったという怪事件「忍冬」など、トリックとロジックが冴える五編を収録する傑作連作ミステリ集。/【目次】第一話 高塔奇譚/第二話 忍冬/第三話 鳥人/第四話 逢魔が刻/第五話 魔窟の女/解説=細谷正充 -
淫らなΩは恋をしない【単行本版】
“学内ヒエラルキー×オメガバース”もう恋なんてしない……そう思っていた。ーーΩである佐久島 七緒はα嫌い。だが、薬を買う金を稼ぐため、学校内のエリートα達相手に体を売るサークルに所属している。そんな七緒を悩ませているのは「一目惚れだ」とグイグイ迫ってくる転入生のα・芦屋 蒼士。どうせαなんてセックス目当て、コイツもきっとーーそう思っていたが、発情期になってしまった七緒を前にしても本能を抑え、犯そうとしなかった蒼士に七緒の心は揺れ動き…。数奇な運命に翻弄される、正統派ドラマティック・オメガバース。コミックス描き下ろし5Pを収録♪※帯に記載の小冊子プレゼント企画は電子版は対象外となりますので、あらかじめご了承ください。 -
新選組のレシピ
歴史×グルメ×思わぬ恋!? もし現代の料理人が、幕末京都にタイムスリップしたら……? 交通事故に遭った拍子に、幕末にタイムスリップしてしまった、京都の老舗料亭の見習い・神崎花。彼女は怪しい者として、土方歳三ら壬生浪士たちの取り調べを受けるが、料理の腕を見込まれ、そのままお抱え料理人となることに……。山崎烝が花の世話役となり、沖田総司にしきりとちょっかいをかけられる中、彼女は、芹沢鴨という局長が、十年前に失踪した父と瓜二つであることに気づく。 -
呂蒙 関羽を討ち取った、知勇兼備の名将
かつて武勇一辺倒だった生粋の猛将が、のちに儒学者に優るとも劣らない学問を身につけ、恐るべき知将へと転じた――。その名は呂蒙。光和元年(178年)生まれの呂蒙は、寒門の出身でありながら、主君の孫権による「学問せよ」の一言から書物に親しむようになり、故国の運命を背負う武将へと大成長を遂げる。その劇的な変貌ぶりから、魯粛は「呉下の阿蒙に非ず」(呉にいたころの蒙ちゃんではない)と表現し、それに対して呂蒙は「士別れて三日なれば、刮目して相待すべし」(日々鍛錬している者は、三日も会わなければ見違えるほど変わっている)との名言を残した。かの有名な赤壁の戦いや江陵の戦いで、大きな功績を挙げた呂蒙は、魯粛が死去したあと、荊州方面の責任者となり、巧みな計略を用いて関羽を捕らえることに成功。荊州全域を呉の支配下に置くようになる。知勇兼備の波乱に満ちた男の生涯を描く、長編歴史小説。 -
初恋オレンジタルト
どうして女の子は男の子を好きになるんだろう。私もいつかは恋をするのかな? 将来の夢、友情、それから、恋。悩みはつきないけど――いまの私が「やりたいこと」ってなんだろう? 【あらすじ】中学1年生になったばかりの美夏。昔からケーキが好きで、放課後は、両親が営む洋菓子店を積極的に手伝っている。そんなある日、親友の陽菜に「美夏のことを見ている男子がいる」と言われたことをきっかけに、クラスメイトの無口な男子・北岡が、かつて同じ幼稚園に通っていた幼なじみだったことに気づく。北岡は、入院する祖父のお見舞い品を買うため、美夏の洋菓子店にやってくるようになり……。 【目次】●1 オレンジ・タルト ●2 チョコレート・フィナンシェ ●3 無花果のショートケーキ ●4 春のフレジェ -
イギリスの情報外交
老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代からイギリスは秘密情報活動を続けており、映画「007」で有名なMI6は20世紀初頭に活動を開始し世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は毎日のように届けられる暗号解読情報を「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、1940年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする。1941年2月のイギリスでは、日本南進による「日英戦争」の可能性が大々的に報じられ、日英関係は一触即発の状況まで追い込まれる。そのときイギリスは、いかに日本の南進を抑止し、また極東問題に距離をおくアメリカを引き込むことに成功したのか? -
直江兼続と妻お船
戦国の上杉家を支える二大巨頭の重臣のひとつ、直江家には一粒種の娘“お船”がいた。後継者となる嫡子のいなかった直江家では、男子の様に活発な少女として育てられ、のちに鎌倉時代の女傑・北条政子にも比肩される器量をもった、聡明な女性となる――。謙信が死去すると、その養子同士の景勝と景虎の間で、越後を二分する熾烈な跡目争い「御館の乱」が勃発する。直江家は景勝を支えて勝利するも、お船は愛する夫を暗殺されてしまう。悲嘆にくれるお船の再婚相手として、三歳年下の幼馴染みである“兼続”が婿に選ばれたことから、戦国を代表する名軍師・直江兼続が生まれ、二人の運命は大きく動き始める。幾多の困難を乗り越えて結ばれたお船と兼続の戦国夫婦ぶりは、「前田利家と松」「山内一豊と千代」に勝るとも劣らない。秀吉・家康の天下人を相手に、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を鮮やかに描いた力作小説! -
日本は原子爆弾をつくれるのか
日本が核ミサイルを発射するまでいったい何年かかるのか?――日本は世界的にも高度な原子力技術をもっている。また、全国各地の原子力発電所から得られたプルトニウムは、長崎型原爆の5000発分にもなるという。ならば日本はいますぐ原爆をつくれそうに思えるが……。本書は、いま核兵器を開発するためには、どのような技術が要求されるのかを、できるだけ平易に説明するとともに、日本が原爆製造を外国の技術援助なしに一からはじめて、どれぐらいの時間がかかるのかを見通す。日本の原爆開発史、驚異的なマンハッタン計画についても論及した核の入門書である。 ●第1章 放射能と放射線 ●第2章 原子爆弾の構造 ●第3章 日本の原子爆弾開発 ●第4章 兵器級プルトニウム ●第5章 原子爆弾のつくり方 ●第6章 日本の核武装 -
雪に咲く
今一番楽しみなのは村木嵐だ――と葉室麟に言わしめた作家による骨太な歴史小説。江戸に幕府が開かれて五十年余り。後に越後高田藩筆頭家老になる小栗美作は、大地震の後処理で手腕を発揮し、藩主・松平光長の信頼を勝ち取る。しかし光長の嫡子が亡くなると藩内は真っ二つに割れ、御家騒動へと発展。美作は否応なく、その渦に巻き込まれていく。そんな高田藩を取り潰そうと幕府は虎視眈々と機会を窺っていた。逃げず、媚びず、諦めず――藩を守るため、次々に襲いかかる難題と懸命に戦った男の生涯を感動的に描く歴史長篇。伊達騒動を描いた『樅ノ木は残った』を彷彿とさせる力作。 -
個人主義とは何か
名著『ヨーロッパの個人主義』待望の復刊! 世界に凛と立つ日本人の「個」とは。グローバリゼーションが進む現代もなお、日本人は西洋の価値観に囚われてはいないだろうか。〈個人〉や〈自由〉といった周知の概念が、そもそもは「輸入品」である。本書では、日本特有の個と社会のあり方を、諸外国の文化との比較により考察する。いまも強い訴求力をもって読者に迫る、人間の懐疑と決断を真摯にみつめる思想家の原点。1969年の発刊以来、50版近くを重ねた名著がよみがえる。新たに三十ページを加筆した完全版。 「私はこの追加章を、2007年4月、71歳の年齢で書いている。前章までの記述は、33歳の頃であった。しかし、前章までに修正の必要を感じないのは、私が生涯いいつづけてきた個と社会との関係における個人の生き方、人間の懐疑と決断がテーマであったからで、文明や社会の観察はあくまでそれを補強する判断材料にとどまっているからである」(本文より) -
紐結びの魔道師
紐結び(テイクオク)の魔道師リクエンシス。紐を蝶結び、漁師結び、釘結びとさまざまに結ぶことで、幸福をからめとり、喜びを呼びこむかと思えば、巧みに罠をしかけ、迷わせもする。あるときは腹に一物ある貴石占術師を煙に巻き、魔道師を目の敵にする銀戦士と戦い、あるときは炎と大地の化け物退治に加勢する羽目になり、またあるときはわがままな相棒の命を救わんと奮闘し、果ては写本の国パドゥキア目指して危険な砂漠を横断する。コンスル帝国衰退の時代、招福の魔道師とも呼ばれるリクエンシスの活躍を描く、〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ第6弾。/解説=池澤春菜 -
うそつきの娘
うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋となった弥助。妖怪除けの札に悩まされるあかなめの親子や、母を捜す健気な子猫の妖怪りん、千弥を婿にと望む華蛇族のわがままな姫君初音など……。養い親である千弥の助けも借り、弥助は次々とやってくる妖怪達の問題を解決していく。そんなとき、妖怪の子供達が行方不明になるという事件が発生。仲良しの梅の子妖怪梅吉に頼まれ、行方不明の友達を捜しに浅草に行った弥助は、そこで一人の娘に出会った……。妖怪達と少年の交流を描いた、ちょっと怖くて心温まる、お江戸妖怪ファンタジー第2弾。 -
躯体上の翼
航空上の脅威となる、強大な“人狗(ヒトイヌ)”の襲撃から〈共和国〉の緑化政策船団を護る生体兵器として生まれた少女・員(エン)。百年に一度、たった半年の任務のために存在している員は、ある日情報が枯れきった互聯網(ネツト)で、cyと名乗る人物に呼びかけられる。「会えて嬉しい。僕は常に一人だから」――ぎこちない会話を交わすうちに、員は彼に直接会いたいと願うようになる。だが、共和国による細菌兵器散布の脅威がcyに迫っていた。彼女は彼を救うため、二百二十一隻の船に戦いを挑む決意を固める。絶望的な戦力差を超えて、員はcyの元に辿り着くことができるのか。鮮烈な印象を残す本格SF。 -
大奥の美女は踊る
側室無用の恐妻家・秀忠。男色にふけり春日局を慌てさせた家光。美女50人をリストラした吉宗。54人の子をつくった家斉――。将軍には世継ぎ問題がつきまとい、寵愛と権力を求めて愛憎劇が繰り広げられる。その舞台こそが大奥であった。正室・側室を頂点とするタテ社会のなかで、3000人もの女たちが妍(けん)を競い合う。渦巻く嫉妬、めぐらされる謀りごとの数々……。天下を揺るがした大スキャンダル・絵島生島事件などのエピソードをひもとき、将軍と美女たちが織りなす「表」と「裏」のドラマを描く。[目次より]初代家康の不遇な結婚生活/側室無用将軍の意外な側面/三代家光のもつ極秘の性癖/大奥「開かずの間」の秘密/京風と江戸風の激しい戦い/将軍生母と側用人との艶聞/絵島生島事件の真相を衝く/大奥女中たちの給与明細書/美女群の解雇を決断した男/家基・家治の暗殺説に迫る/皇女和宮を大奥に迎えた日/最後の将軍の間違えた判断 -
伊良部秀輝
150キロ台後半の剛速球を投げ込み、日本プロ野球界を代表する投手となった伊良部秀輝。そんな彼が次の活躍の舞台として希望したのはニューヨーク・ヤンキースだった。そして、日本球団とパドレス、ヤンキースを巻き込んだ世紀の三角トレードへと発展していく。本書では、傲慢、不遜とマスコミからバッシングされつづけた伊良部秀輝の真実の姿を明らかにしようとする一冊である。著者は、伊良部の代理人として、ヤンキースへの移籍を成立させた代理人の団野村。最近では、ダルビッシュ有のメジャー移籍を成立させた日本を代表するエージェントである。本書では、伊良部がヤンキースのオーナーやファンから愛された姿、そして豪腕でありながらミリ単位の投球フォームにこだわりつづけた繊細な野球人としての姿を浮き彫りにしていく。42歳にしてこの世を去った伊良部秀輝。彼が、日米のプロ野球界、マウンドに遺したものは何か―野球ファン必読の一冊。 -
事業は人なり(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)
部下が10人いたら、2人は自分と志を同じくしてくれるが、6人はふつうで、あとの2人は自分の意に反するものだ。それでも仕事は立派にできるからよしとすべし――あの人徳あふれる松下幸之助でさえ、すべての部下が賛同してくれるわけではなかった。それでも、部下を信頼し、思い切って仕事を任せることで、多くの事業はうまくいった。「人使いの名人」と言われた松下幸之助は、こうして人をあるがままに見、個性を活かすことで事業を拡大していったのである。本書はそうした著者が、60年近い経験のなかで培った人の使い方、人事のコツなどをエピソードとともに紹介するもの。まさに「事業は人なり」で、企業を発展させるのは技術でも製品でもなく、人であることを説得力をもって教えてくれる。会社の使命とは人を求め、育て、活かすこと。そのために、なすべきこととは何か。経営者、管理職、チームリーダー、人事担当者、必読の一冊である。 -
反日・愛国の由来
現在韓国では、同じ民族への愛を唱える「親北朝鮮」が「民族主義」の象徴、「反日」が「愛国」の象徴となっており、それらを等式で結ぶ「親北朝鮮=民族主義=反日=愛国」という政治イデオロギーが主流になりつつある。この思想の背景となる朝鮮民族固有の原理を明快に解いた『韓国人から見た北朝鮮』に、増補二章を加えてここに刊行。韓国の援助で成り立った北朝鮮の核開発、「過去清算」という強固な反日姿勢について新たに書き下ろす。「朝鮮のない地球はない」という自民族優越主義、「罪は親子三代におよぶ」倫理観……。韓国から入国拒否を受けた韓国出身の大学教授が、自身の経験も披瀝しながらわかりやすく解説。 -
あなたのお墓は誰が守るのか
自分が旅立った後のこと。そこに安心感があればこそ、余生を前向きに生きることができるのです。子どもがいる、いないの問題ではありません。自分が生きたことを忘れないでいてくれる人がいる。自分がそこに眠っていることを知ってくれている人がいる。その安心感をもって旅立つために、私たちは「魂」の居場所としてのお墓に心を尽くさねばならないのです。今の日本社会に目を向けた時、そこには一人暮らしの人たちの姿が多く映ります。高齢者ばかりではなく、四十代、五十代の人たちも大勢います。そしてこの傾向は今後も強くなってくるかもしれません。「自分が死んでしまったらどうなるのだろう」「自分が眠るお墓はどうなっていくのだろう」。そんな心の不安の声が聞こえてくるようです。本書は、今後ますます増えるであろう「自分のお墓の不安」に対する、著者からの提案です。生前にどのような終活をすれば、人生が豊かになるかを著します。 -
武田信繁
江戸時代において「まことの武将」と評されるとともに、その家訓が武士の心得として読み継がれるなど、後世の武士に大きな影響を与えた仁徳の武将、武田信繁。父・信虎に廉直な気質を愛され、次代の後継者とも目されていた信繁だったが、家臣・領民のために兄・信玄に従って父を追放。兄弟、親族同士が争う戦国時代にあって信玄を献身的に支えた。家臣の統制と領国経営に力を発揮するとともに、権力の大きさゆえに道をはずれそうになる信玄を、自身を犠牲にしてでも正す役目を負う。そして川中島の合戦では、信玄を守るために壮烈な戦死を遂げた。信玄は遺骸を抱いて号泣し、武田家臣団からは「惜しみても尚惜しむべし」といわれるだけでなく、敵である上杉謙信さえもその死を悼んだという。武田二十四将、随一の副将の生涯を爽やかに描く長編小説。 -
「自分のアタマで考える子」の育て方
テレビで大反響、「花まる学習会」の集大成がこの一冊に!子どもにどんな能力を身につけさせれば、将来を幸せに生きられるのだろう?そんな悩みを抱える親は多いのではないでしょうか。テレビ出演等で多くの親から「こういうことを言ってくれる人を待っていた!」と大反響を呼んだ、著者の高濱正伸先生は、生きる力=「自分のアタマで考えられる力」だといいます。では、どんなことをしたら、そのような力が身につくのでしょうか。本書は、「充実した人生を送っている人」のお母さんの共通点、「乗り遅れちゃいけない」と過剰に心配しないために、これからの時代に必要な五つの要素、といった子育ての指針から、男の子・女の子の扱い方、国語力・算数力の伸ばし方、思春期の男の子・女の子との関わり方、私立中と公立中のメリット・デメリット、中学受験塾の選び方といった具体的な方法まで一挙に紹介。手間のかかる幼児から難しい思春期までの“10年使える子育てのヒント”がぎゅっとつまった、高濱先生による渾身のメッセージ! -
真田幸村と後藤又兵衛
大坂の陣から四〇〇年――誰も見たことのない幸村と又兵衛が、ここにいる!五十男にして側近から若殿と呼ばれる真田幸村。京の都で遊女屋の用心棒ぐらしをする後藤又兵衛。慶長十九年(一六一四)、不遇をかこつ軍略家二人が、大坂城に入った。しかし決戦を前に、大坂城内は謎ばかり。又兵衛が警戒する真田家の不審な家臣・味岡、幸村の脳裏に蘇る長篠合戦の記憶、突如姿を現わした亡父・真田昌幸と瓜二つの老人、そして決戦前夜の、幸村と又兵衛二人の秘策……。戦国最後の戦いの行方はいかに?謎が謎を呼ぶ巧みな仕掛けでかつてない大坂の陣を展開させつつ、時代の巨大な奔流に抗った男たちの熱き魂を描いた、著者渾身の歴史長編。 -
絶望のテレビ報道
テレビニュースは、なぜつまらなくなったのか? ニュースとワイドショーの垣根の消失、ニュースなのに視聴率を取らなければならない現実、番組や企画を外注することによる「やらせ」の多発。そして、記者の取材への熱意はなくなり、取材力の低下が著しい現場……。テレビは、視聴率に阿(おもね)るあまり視聴者に見放されるという負の循環に陥ってしまった。人気報道番組のキャスター、解説委員などを歴任した著者が、テレビ報道の内側を余すところなく著す。さらに自らがウェブメディアJapan In Depthを立ち上げた背景を語りながら、ウェブとテレビ報道の今後を考える。今アメリカではSNSなどでの「口コミ」で爆発的に情報を広げることを狙う「バイラル・メディア」や、莫大なデータを図表を用いてわかりやすく解説する「データ・ジャーナリズム」が花盛りだが、翻って日本のメディアはどうなのか。日本のテレビの「ネットアレルギー」を告発し、真摯な提言を行う。 -
皇位継承のあり方
「皇室典範」を改正して“女性・女系天皇”も容認すべきか否か。一部では、“男系男子”こそ万世一系の原理だという主張がなされている。しかし著者は、小泉首相の私的諮問機関である「有識者会議」の答申を大筋で評価しながら、皇統の安定的な永続には、さらなる工夫や方策が必要だと説く。すなわち、女帝もその子孫=母系による継承も認めたうえで、順位は兄弟姉妹があれば男子優先が望ましい、という。しかし、「女系容認論」は天皇制の否定になるのではないのか? 著者は最近数年の「女性天皇論議」を丹念に追いながら、「女系」が必ずしも天皇制の否定にはつながらない論拠を示す。そして、いま論ずべきことは、皇室の繁栄をいかに持続するかにある。そのためには、女性宮家の創立、皇族養子の復活、さらに天皇・皇太子の過密な御公務の見直しなどの具体案を提唱している。確実な史料と先学の研究を活用し、歴史家の視点から真摯に問う新しい皇室論である。 -
こんなに面白かった「シェイクスピア」
2014年に生誕450周年を迎えたシェイクスピア。ハムレット、オセロー、リア王、マクベス、ハムレット、ロミオとジュリエット、夏の夜の夢、ヴェニスの商人、から騒ぎ、テンペスト……その作品はいまも世界中の舞台で常に上演されており、特に欧米では基礎教養として広く浸透している。一方、日本では「なんでそんなに人気があるの?」「作品名ぐらいは聞いたことがあるけれど、どんな話かと聞かれると……」という人が多いはず。現代の小説、映画などでも、シェイクスピア作品が下敷きとなっているものは非常に多く、日本人でもある程度の知識は「大人の常識」としておさえておきたいところ。そこで本書では、その生涯・時代背景から、全40作品のあらすじ、名ゼリフまで紹介。この1冊でシェイクスピアの魅力が丸わかり! -
「肩の荷」をおろして生きる
なぜ日本人は幸福になれないのか。世界有数の豊かさを享受しながら、いつも不機嫌で疲れきった顔をしている人びと。他人の視線ばかりを気にする若者たち。効率ばかりを求める大人たち。誰もが目に見えぬ重圧に、生きづらさを感じている──。本書では、現代人が背負う「肩の荷」の正体を心理学、宗教学、文化人類学の見地を交えて読み解く。著者は、一九八六年にスリランカへ赴き、民俗仏教「悪魔祓い」と仏教思想に基づく農村開発運動を研究。また、近年では、チベット仏教の指導者、ダライ・ラマとの交流などで話題を呼んだ。それらの体験をふまえて、本書では、「若者たちが自立できない理由」をはじめ、「新自由主義がもたらした害悪」「支えあい社会の復権」などについて、やさしい語り口で論じていく。「肩の荷」とは、いったい何を、誰によって背負わされているのか。どうすればおろせるのか。人生の「孤独」と「癒し」の意味を問い直した思想的メッセージの書。 -
死後のプロデュース
流通ジャーナリストとして活躍していた金子哲雄氏。その妻で編集者の金子稚子氏が、死の準備とエンディングノート、夫妻の「引き継ぎ」について語る。金子哲雄氏が、死の準備に積極的に取り組んだことはすでに知られている。葬儀に限らず、生前にさまざまなことを稚子氏に頼んでいる。しかし、エンディングノートは残していない。なぜなら、時間をかけて、妻・稚子氏に十分な引き継ぎをしていたからだ。結果的に稚子氏は、その引き継ぎによって、残された者たちが「悲しみすぎない」生活を送れることを実感する。大切な人を亡くした、厳しい悲しみは決して癒されるものでも、乗り越えるものでもないのかもしれない。しかしこの時、大きな支えになるのが引き継ぎではないか、と考えた。悲しみは悲しみとして抱えたままでも、それはそれとして次に進むために。残す人も残される人も参考にしたい、生と死を冷静に見つめる一冊。 -
孔子から孫文まで 人物50人で読む「中国の思想」
古来から私たち日本人は、言葉や文字を初めとする多くの文化を中国から取り入れてきた。中でも儒学に代表される「中国の思想」は、現代の我々の生活や文化に深く根ざしており、その影響は無視できないものがある。例えば『論語』。私たち日本人は『論語』に少年の頃から慣れ親しんでおり、「人生を生きる上での座右の書」と言う人も少なくない。また王陽明の唱えた「陽明学」も日本に大きな影響を与えている思想の一つだ。吉田松陰や西郷隆盛など幕末志士の思想と行動は陽明学説に負うところも大きく、明治維新の成功は陽明学抜きでは語れないとも言われている。本書は、思想家50人の生涯を追いながら、それぞれの思想の誕生から発展・普及まで、その流れを読み解こうというもの。孔子、老子、孫文など誰でも知っている人から、屈原、王充、韓愈、厳復といったマイナーな人まですべてを網羅した、入門書として座右の書として納得の一冊。 -
迷い婚と悟り婚
結婚も恋愛も就職も困難な時代に突入した。不景気ゆえ収入も減り、異性とうまく付き合えない男女が増えているという。「まるで戦時下か」とつっこみを入れたくなるほどのわが国の現状だ。しかし、よく結婚相談を持ちかけられるという著者は、「迷っても、結婚はしたほうがよい」と言い切る。なぜか。本書は、結婚をすすめる7つの理由から始まる。子供が作れる、食卓を囲むことができるなど、デメリットよりもメリットが勝るからだ。また、今日は三高から三低、三平に変わり、美醜にこだわると多様性が確保できないと説く。さらに、セックスレスの克服法を紹介し、同性愛にも理解を示す。終章では、大学の先輩後輩の仲であるタレントの光浦靖子さんとの対談を掲載した。テレビで見るキャラとは違う、光浦さんの本音のトークが結婚の難しさを示している。恋愛、結婚に踏み切れないすべての男女に読んでもらいたい、なんでもありの結婚論である。 -
戦後民主主義と少女漫画
一九七〇年代から現在に至るまで、巨大な潮流をつくってきた少女漫画の歴史を、<純粋少女>をキーワードに読み解く。とくに“二十四年組”を中心に花開いた<少女漫画>の魅力とその高度な達成について――大島弓子の『バナナブレッドのプディング』、萩尾望都の『トーマの心臓』、そして岡崎京子の『ヘルタースケルター』を主な手がかりに――戦後文化論として読み解く。少女漫画のヒロインたちが抱える繊細な“怯え”は、大人の論理が強要する安易な成熟の拒否であり、無意識の抵抗だったのではないか。今日に至るまで連綿と受け継がれてきた“震え”や“怯え”の伝達装置としての<純粋少女>たちに、高度消費社会の諸矛盾を、戦後民主主義の限界を乗りこえる可能性をみる。「少女漫画の名作一覧」も収録。 -
大阪人の「うまいこと言う」技術
「アンタの話は『新しい煙管(きせる)』やなあ。つまらんわ」――。笑いの都・大阪には、相手に「うまいこと言うなぁ」と思わず感心させ、場の空気を和ませるような会話表現がある。角(かど)が立たないように、言いたいことはしっかり言う。その技は、商談やお隣りさんとの日常会話、色街での駆け引きの中で息づいてきた。あからさまには言えないとき、窮地に陥ったときなど、ユーモア溢れるとっさの一言があれば、行き詰まる会話に風穴を開け、人間関係を円滑にできる! 会話力を磨きたい人必読のオモシロ知的表現術。 -
龍馬暗殺の謎
幕末最大のミステリー・坂本龍馬暗殺事件。それは、大政奉還から戊辰戦争へと時代がうねる中で起きた惨劇だった。当初、実行犯と目されたのは新選組、だがそれを覆す供述で見廻組が浮上。それら幕府側の組織を統轄したのは会津藩である。一方、討幕側の薩摩藩にも陰謀めいた思惑が見え隠れする。徳川慶喜の処遇を巡って龍馬の存在が目障りとなったのか? さらに、新史料から、意外な藩の影が浮かび上がる。はたして、真犯人、そして黒幕とは? 龍馬が駆け抜けた混迷の政局を読み解き、諸説を検証する。[目次より]第一章 維新への道:「土佐の国ではあだたぬ奴」/新史料・嵯峨根良吉意見書/第二章 龍馬暗殺事件の謎:新選組説の謎/近藤勇への嫌疑/薩摩藩陰謀説の謎/容疑者・今井信郎を助けた西郷隆盛/見廻組説の謎/暗殺か職務か/諸説の謎/狙われたのは中岡のほうだった?/第三章 見廻組異聞:新発見・佐々木只三郎の鎖帷子/龍馬を斬った刀 -
仕立て屋と恋<デジタル版>
目が合うだけで、触れるだけで嬉しい 30才にもなって今そんな恋をしている――… 高校時代からの親友・啓太に片想いして15年目のテーラー・君登は、 ある日、啓太がもうすぐ恋人にプロポーズ予定だと知る。 とうとうやってきた一大事に動揺を隠せない君登だったが、 啓太は恋人に振られてしまったという。 しかも「あなたが好きなのは私じゃなくて君登さん」という言葉とともに。 そんなはずない。でも、もしそうだったら……。 熟しすぎた片想いと揺れ動く気持ちの中で 君登はつい勢いで「好きだ」と告白してしまい――…。 ★雑誌掲載時のカラーを完全収録!! ★★電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様★★ -
アルファな敏腕マネージャー様のわかりにくい過保護な溺愛について。
甘い……匂いだ 人気俳優の拓真はマネージャーの冴島に想いを寄せている。運命の番ならと願ってやまないある日、冴島に息子がいると知り…しかも拓真の大ファン!? 冴島賢悟にスカウトされた時、神林拓真は恋に落ちた。一回り年上の業界屈指の冷徹敏腕マネージャー、拓真を正しく導いてくれる指針だ。「俺が全身全霊を傾けて育てたい、守りたい俳優は、神林拓真以外にいない」――アルファとオメガなのに、単なる「担当俳優」のまま。いっそ運命の番なら……そう願ってやまないある日、冴島が五歳の息子・大翔を男手で育てていると知る。しかも拓真の大ファン!? パンク寸前の拓真だったが、小さなファンに不思議と心は躍り、より冴島への想いは強くなっていくが……。 -
ソムニア<デジタル版>
禁を破る外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム いつまでも、この幸せな夢のなかで生き続ける 不治の病を抱え、余命幾ばくもない青年・寧は、主治医の霧崎に恋をしている。 霧崎はいつだって冷たいけれど、一緒にいられるだけで幸せだった。 しかしある夜、霧崎が寧を生かすために恐ろしい罪を犯している現場を目撃する。 パニックになる寧に霧崎は「これはただの悪い夢だ」と告げ……? 禁を破る外科医×健気に恋い慕う余命僅かな青年――優しく残酷なモラトリアム ★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!! ★★電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様★★ -
フランス料理の学び方 特質と歴史
フランス料理の普及と人材の育成に全身全霊を傾けた著者が、フランス料理の要点を押さえつつ、料理の歴史と技術の継承、さらに自身の経験を踏まえながら、学ぶ者の心構えについて、わかりやすく説いた幻の論考を初文庫化。巻末に天皇の料理番として名高い秋山徳蔵との対談を収録。 第一章 はじめに 第二章 フランス料理とはどういうものか フランス料理の特質、日本のフランス料理 第三章 実際にフランス料理を勉強する人へ 現地での修行について、言葉の問題 第四章 料理と料理技術の問題 釣 料理技術の継承、技術文化比較論、料理の本質” 第五章 フランス料理史序論 料理の歴史ということ、フランス料理研究書の紹介 料理史研究方法の具体例――ヴアレツトさんの場合 第六章 フランス料理史本論(その一) ギリシア・ローマ時代、古代ローマとフランス料理、中世とル ネッサンス、十七世紀、十八世紀、十九世紀から二十世紀 第七章 フランス料理史本論(その二) ルーの歴史、スープの歴史、アリコ・ドウ・ムトン 第人章 結び 紺談 秋山徳蔵氏とともに 参考書目 あとがき 解説 山内秀文 辻静雄・主要著作紹介 辻静雄・略年譜 -
AV時代 村西とおるとその時代
二十代最後の夏、村西とおるのもとで“僕”は初めてAVに出演した。村西はやがて黒木香、松坂季実子などのスターや“顔面シャワー”を生み出し、“AV界の帝王”となる。しかし、繁栄もつかの間、ハワイでの逮捕、ジャニーズ騒動など事件が続いて、王国は崩壊していく。激動のまっただ中にいた著者による『裏本時代』に続く、自伝的ノンフィクション。 -
不機嫌な誘惑
技術部の後輩・中谷と組んで仕事をすることになった営業部の鹿島は、優秀だが無愛想な中谷に戸惑いを覚えていた。ところが、出張先で一晩を過ごすこととなったホテルで、「抱いてもらえませんか」と泣き崩れる中谷に激しい欲望を感じて…。表題作ほか、夜は泥棒(!?)の図書館司書と高校生の恋の駆け引きを描いた「恋とマシンガン」を収録。――働く男たちの究極ラブ&エロス作品集!! -
~ガキの頃から~ 一色まこと短編集
ダメだけど……ドジだけど……切なくて……優しくて……人間ってこんなにも愛おしい! 『花田少年史』・『ピアノの森』の一色まこと、1990年以来、20年ぶりの短編集です。人生を明るく歌う“人間賛歌”読み切りシリーズ『ガキの頃から』に加え、初期読み切り連載『ばか。』も収録。 -
ソーシャルネイティブの時代
酒を飲まず、クルマに乗らず、休日は家で過ごす、マーケッター泣かせの「新しい日本人」たち。彼らのライフスタイルを、コンテンツとデジタルの専門家集団・アスキー総研による1万人調査をもとに解き明かす。 -
桃夭記
博陵郡王の屋敷で怪異が頻発する。桃の木のたたりと断じて呪法をほどこそうとする道士の騙りを見破り、眠りから醒めなくなった娘を救うのは、式神を操る青年・光周明。はたして彼の正体は?(表題作)他に、孤独な少年帝に忠誠をつくす虎、竜王の甕が見せる夢幻、墨に命を賭けた名匠の皮肉な運命を描いた、心ゆさぶる幻想的な珠玉の四篇を収録。中国傑作短篇小説集。 -
暴かれた伊達政宗「幕府転覆計画」 ヴァティカン機密文書館史料による結論
戦国の英雄として有名な伊達政宗。彼は、徳川の世になっても、天下取りの野望を捨てず、家臣・支倉常長をヨーロッパに派遣し、ローマ法王の援助を得て、幕府を転覆しようとした――こういう話は昔からあったのですが、定説ではありませんでした。 ところが、これは事実だったのです!! ヴァティカン機密文書館庁には、カソリック教会にかかわる2000年間の秘密史料が厳重に保管されていますが、その中に、政宗が「カソリック王」に叙任されることを願い出た証拠が、ちゃんと残っていたのです。 では、なぜ、その野望は実現しなかったのか? 歴史好きはご存知のように、政宗は講談などで描かれる豪快な人物なのではなく、じつに細心、もっといえば臆病極まりない男でした。失敗したときに、どうやって言い逃れるかを考えてからではないと行動しないタイプだったのです。 この遣欧使節でも、幕府にバレたときの対応を周到に考えました。自分自身は洗礼を受けず、いざとなったら腹を切らせるため、下級の家臣を遣わしてローマ法王を丸め込もうとしたのです。でも、そんなのうまくいくはずありません。 ローマ法王庁から、「カソリック王にしてくれ、と言いながら、本人がキリシタンじゃないのは、おかしいんじゃないの?」とツッコまれ、支倉たちも、「まー、そーですが、心の中では信仰はあると思うんですよね~」などと、苦しい弁明につとめますが、結局、ローマの返事はノー。政宗の野望は潰えたのです。 筆者は中世のスペイン語、ポルトガル語、スペイン語、ラテン語に精通し、原史料を精緻に翻訳して、この結論にたどり着きました。 戦国ブームの中でも、もっとも人気の高い伊達政宗の人間像ががらっと変わる、画期的な新書です。 -
名探偵の証明
そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。行く先々で事件に遭遇するものの、ほぼ十割の解決率を誇っていた――。しかし時は無情にもすぎて現代、60代となったかつてのヒーローはある事件で傷を負い、ひっそりと暮らしている。そんな屋敷のもとを、元相棒が訪ねてきた。資産家一家に届いた脅迫状の謎をめぐり、探偵業の傍らタレントとしても活躍している蜜柑花子と対決しようとの誘いだった。人里離れた別荘で巻き起こる密室殺人、さらにその後の屋敷の姿を迫真の筆致で描いた長編ミステリ。第23回鮎川哲也賞受賞作。/解説=村上貴史 -
みちのく忠臣蔵
お江戸日本橋で、元盛岡藩士が切腹した。そこには長年にわたって確執のある弘前藩を弾劾する高札が掲げてあった! 直参旗本ながら無役の神木家嫡男、光一郎と、剣の達人である村越重吾は、元鳥取藩主・松平冠山の依頼で、蝦夷地に関係する事件を調べるうちに、弘前藩と盛岡藩の争いに巻き込まれてしまう。その争いの中心には、かつて光一郎と重吾と厚い親交を結んだ盛岡藩士・相馬大作の姿があった。 主君の恥辱をそそぐべく弘前藩主の命を狙う大作。主君への忠、武士としての義が生んだ結末とは。 「みちのく忠臣蔵」と呼ばれた史実をもとに、ミステリータッチで描かれた壮大なドラマ。 -
漱石「こころ」の言葉
辛くなったら漱石先生に聞こう! 代表作「こころ」が朝日新聞に連載されたのは1914年。それからちょうど百年にあたる2014年、またまた夏目漱石はブームの様相を呈しています。漱石は小説家であると同時に、人生を探究する哲学者であり、文明批評家であり、さらには頑固で短気で癇癪持ちといったイメージとは裏腹に、若い門弟や友人の相談にのって的確なアドバイスや励ましを与える慈父のような存在でした。彼の遺した小説、随筆、評論、書簡、俳句、漢詩などにも、百年後を生きる私たちの指針となる言葉があふれています。 「人を観よ。金時計を観るなかれ。洋服を観るなかれ。泥棒は我々より立派に出で立つものなり」「余計なことをいわずに歩行いていれば自然と山の上へ出るさ」「本を読むばかりで何にもできないのは、皿に盛った牡丹餅を画にかいた牡丹餅と間違えて大人しく眺めているのと同様だ」「あなたの生涯は過去にあるんですか、未来にあるんですか。君はこれから花が咲く身ですよ」「夫婦は親しきを以て原則とし、親しからざるを以て常態とす。君の夫婦が親しければ原則に叶う。親しからざれば常態に合す。いずれにしても外聞はわるいことにあらず」……。 本書は、ユーモアと真理に満ちた234のメッセージを厳選した名言集です。ご一読いただけば、文豪が「あなたの心の師」と感じられることでしょう。 -
豚インフルエンザの真実 人間とパンデミックの果てなき戦い
豚インフルエンザことインフルエンザA(H1N1)。幸いにも当初危惧された惨事には至らなかったが、日本政府は水際作戦に失敗。人々は徒に不安を煽られ、経済活動も停滞した。専門家にとっても想定外の豚インフルはなぜ発生したか? 毒性が強まるおそれは? 鳥インフルはもう心配ないのか? 世界の最新情報を分析しつづけ「現代社会で何千万人も死者が出る事態は起こらない」と訴える著者が、今回の騒動を冷静に総括。今後、どんな新型ウイルスが発生してもパニックにならずに済む、真に有用な知識と情報を提供する。 -
愛妻の裏アカ
SNS上に自らの卑猥な画像や動画を公開する通称・裏アカ。小学生の娘を持つ山田ソウスケは、たまたま見かけた裏アカで妻らしき人物が性行為をしている動画を目撃してしまう。しかもその動画が撮られたのはなんと娘の通う小学校だった。裏アカの主は本当に自分の妻なのか、そして不倫相手は一体誰なのか? PTAで巻き起こる禁断の裏アカサスペンス! 小学生の娘を持つ山田ソウスケは、ある日偶然妻らしき人物が裏アカで性行為を晒している動画を見つけてしまう。しかも、その動画が撮られたのは娘の通う小学校だった。愛する妻の不倫によって心が壊れたソウスケは、間男への復讐を誓う。間男候補はPTAに参加している5人の父親達。不倫が蔓延るPTA内で、妻の不倫相手を探し出すことはできるのか。禁断の裏アカサスペンス! -
ただ静かに消え去るつもりでした
邪魔者は静かに消えて、美しい島で人生をリセットします! 伯爵令嬢のレティシアは、幼なじみのセブランと静かに愛を育んでいた。遠くないうちに結婚するのだろう、そう思っていた。 だが母の死で、彼女の人生は暗転する。 母が亡くなってわずか2ヵ月のうちに、父が愛人とその娘を迎え入れたのだ。 義母のイメルダはレティシアに憎悪を燃やし、その居場所を奪いはじめる。そして美しい義妹・フィオナはセブランに目をつけてしまった。 やがて、フィオナとセブランは互いに惹かれ合っていく。自分がいる限り、2人が結ばれることはない。だから、ただ静かにここから消え去ることにした。2人の幸せのために──。 かくして、ずっと気にかかっていた美しい島へとひそかに旅立つ決意を固めたレティシアだが、家族や友人たちの思惑がすれ違うことで、事態は予想もしない方向へと展開していく。 解放の異世界ファンタジー、ここに堂々開幕! -
傷モノの花嫁
幼い頃、あやかしに攫われ体に妖印を刻まれたことで、一族の人間たちから「傷モノ」と虐げられてきた菜々緒。予定されていた白蓮寺家の若様との婚姻も従姉の暁美に奪われ、妖印を隠すため猿面をつけさせられて、惨めな生活を送っていた彼女はある日、紅椿家の若き当主・夜行と出会う。 とある事件により面が外れ夜行に素顔を見られてしまう菜々緒だが、夜行はその美しさと霊力の高さに興味を持ち――。 -
二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします
アリエッティは、歌姫の頂点「巫女姫」を目指すも、あえなく落選。 そして、カービング辺境伯・ヨシュアとの縁談がくるも、いきなり破談。 散々な目にあったアリエッティだったが、さらにカービングに神官としての派遣を命じられてしまうのだった…!? -
死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます
冤罪で処刑された公爵令嬢・オルタンシア。しかし目が覚めると、幼いころ、公爵家に養女として引き取られた日に時間が巻き戻っていた。「二度目の人生は絶対に処刑エンドを回避する!」と意気込んだのも束の間、そのためには氷のように冷酷な義兄のジェラールと仲良くならなければならない、という不可能ミッションの達成が必要だった! イケメンすぎる義兄との「死に戻り」ラブストーリー(?)開幕! -
義弟を虐げて殺される運命の悪役令嬢は何故か彼に溺愛される
前世でプレイ途中だった乙女ゲームの世界に転生したメルティア。彼女は義弟であるロイを虐め、それが遠因で殺される悪役令嬢キャラだ。ここから逃げたいものの、自分がいなくなればロイの身が危ない。前世の推し、かつ幼いロイを不幸にしたくないと考えたメルティアは、「彼を虐げる悪女」を演じることで、悪辣な周囲の人々から守る。すると、ロイの態度が変化していって……。ハードモードな逆転溺愛ファンタジー、コミカライズ第1巻! -
愚図な上に地味で役立たずだと言われた長女は魔術の師匠に溺愛されている【合本版】
おまけマンガ付! 伯爵家の長女レティシアは、義母と妹に虐げられ、婚約者にも裏切られた末、家を出ることを決意する。 心の支えだった師匠オディロンに別れを告げようとしたレティシア。 しかしオディロンはレティシアを守るため婚約者として一緒に生活することを提案して――!? 家族に虐げられていた令嬢が、最強の魔術師と出会い溺愛される心温まるシンデレラストーリー。 ※本作は1~6話をまとめたもので、おまけマンガ以外内容に差異はありません。
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