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Posted by ブクログ
「いいママ」の基準は誰が作っているのだろうか。世の中の声であったり、自分の考えであったり、様々な事柄が複合して一つの基準となっている。
このように、評価の基準は曖昧であるため、「いいママ」というのは資格のように、いつの日か急にとなれるような明確な合格点は存在しない。だからこそ、自分が理想とする存在になれているのかと心配になり、周りの人に評価を仰いでしまう。
他人は、「いいママ」というかもしれないが、自分はそう思っていないなんてこともあるし、その逆も十分にあり得る。つまり、勝手に作り上げた基準なんて当てにならないということだ。
それでも、その基準に自分が満たしているのかどうかを知りたくなる気持ちというのが、この小説には描かれている。
基準を満たしているのかは、誰にもわからない。ただ、自分が「いいママ」になれているのかなと考えているだけで、「いいママ」のスタートラインには立っている。それくらいは自分のことを認めてもいいだろう。
Posted by ブクログ
「いいママ」とは何かを問いかける作品。
読み始めは母親のエゴが強く見え、「いいママ」になろうと選択を変えるほど、仕事や人間関係、夫婦関係まで悪い方向へ進んでいく姿が印象的だった。
親にも子にも得意不得意があり、無理を抱え込むより頼れるものは頼ればいいのでは、と何度も感じた。
終盤では美汐自身の過去も描かれ、「理想の母親」像は受け継がれるものなのかと思ったが、最後は子どもにとって母親は唯一無二の存在という結末に落ち着く。
読後は「あれ?終わっちゃった」という感覚で、途中で抱いた印象が最後まで大きく変わることはなかった。
子育て経験のある立場だからこそ考えさせられる場面も多かった一方で、本当のネグレクトをしてしまう人の気持ちは、どんな作品を読んでも最後まで理解することはできないのだろうとも感じた。
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