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昭和三年六月四日早朝、満州を支配していた奉天派の大元帥・張作霖は、北京から奉天への帰路途上、乗車していた列車が爆破炎上して暗殺された。満州事変のきっかけとなったこの事件は、戦後、本人の自白をもとに関東軍の高級参謀河本大作による犯行との説が定着していたが、近年この定説が覆されようとしている。証拠、証言が多数あった河本犯行説はなぜ破綻したのか? 暗躍するソ連特務機関の影。長男・張学良周辺の不穏な動き。発掘された新資料の数々――真犯人はいったい誰なのか? 昭和史の大きな謎に迫る。[第1章]「河本大作首謀説」をめぐって――爆殺計画/現場検証/昭和天皇と田中義一首相 [第2章]「コミンテルン説」「張学良説」の根拠――クレムリンの極秘ファイル/張学良の謀略 [第3章]謎の解明・「河本首謀説」の絶対矛盾――関東軍爆破の疑問/昭和史の闇に決着
...続きを読むPosted by ブクログ 2016年10月26日
張作霖を運んだナゾの車
同乗した儀我少佐の談によれば、張作霖は生きていた。しかし、ナゾの車で運ばれ、その後、死に至るまでの経緯が全くの謎である。なぜ病院に行かなかったのか。どのように死んだのか。死因は何か。車が手配されたというが、誰の手配なのか。
事故直後の張作霖
そもそも、尾崎義春氏『陸軍を...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月11日
昭和3年の張作霖爆殺事件は関東軍の謀略というのが定説である。第1章はこれまでのおさらい。第2章から、著者が入手したクレムリンの資料などを使って、独自の説を展開する。決定打には至っていないが、著者が指摘するように、爆殺の事件現場写真は不可解だ。列車は外から爆薬が仕掛けられたのではなく、内部からの爆発で...続きを読む
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