作品一覧

  • 禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア
    3.5
    1巻946円 (税込)
    日本と中国には共通の神がいた 日本各地の川のそばには、数多くの石碑「文命碑」が立つ。“文命”とは古代中国・夏王朝の「禹王」の別名で、その伝承は治水の思想のほか、「平成」「疎通」などの言語、相撲の四股など、日本語と日本文化に深い影響を与えてきた。日中での伝承の実像と日本に渡来した経緯を解明し、文化的な相互理解の可能性を探る。 [内容] 序章 「治水神」の渡来 第一章 禹王はいかにして日本の神となったか 第二章 なぜ、京都御所の襖絵に禹王が描かれたのか 第三章 なぜ、九尾狐は禹王にとりついたか 第四章 どのように禹王は現代に生きているか 終章 東アジアで共有される禹王
  • 中国人の愛国心 日本人とは違う5つの思考回路
    3.5
    1巻770円 (税込)
    なぜ彼らは「歴史認識」にこだわるのか。「靖国参拝」に反対する真の理由とは。じつは日本文化に憧れながら、反日デモを起こすという中国人の相矛盾した行動はどこから生まれてくるのか。日本人には容易に理解できない中国人の精神構造を、本書は徹底的に分析する。キーワードは5つ。「愛国」「歴史」「徳」「中華」「受容と抵抗」。改革開放以降、急速に欧米化するライフスタイル。しかしそこには、中華文明という名の呪縛が横たわる。文化を重んじる中国人が抱える葛藤、そして小さな変化の兆し。知られざる心を暴く。

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  • ほんとうは日本に憧れる中国人 「反日感情」の深層分析
    3.5
    1巻789円 (税込)
    「歴史認識」や「靖国問題」など、日本に対して過剰な反応を示す中国人。それらは中国政府による反日教育の賜物であるとみなされてきた。しかし、市場経済化が進んだ中国社会の底辺では、まったく違う動きが発生している。若者たちは日本の「モノ」や「食生活」に憧れ、漫画、ゲーム、音楽からファッションまで「日本ブーム」が起きているのだ。おでんやたこやき、ラーメンはいまや中国でも定番、大流行のトレンディ・ドラマは「日劇」と呼ばれ、ベストセラーとなった村上春樹の小説は、若者たちの都市生活の象徴のように言われている。その一方で、教科書問題や靖国参拝に対する若者たちの拒否反応は過激で根強く、事が起こるたびに反日感情が噴出して中国政府も抑えきれないほどなのである。本書は日中交流の歴史や各種統計データをふまえて、中国人の日本観にひそむ愛憎二重性の形成要因を探り、真の日中友好のあり方を問う。

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  • 日中2000年の不理解 異なる文化「基層」を探る 
    4.0
    同じ漢字を使い肌の色も同じなのに、なぜ日本人と中国人はわかりあえないのか。日本滞在20年余の中国人女性の日本研究者が、日中の伝説や説話、宮沢賢治の童話、日本の裸祭りの風習、さらには駅弁の包み紙まで、豊富な事例を駆使し、近いようで遠い日中文化の違いが引き起こす、対日デモや靖国問題など両国間の摩擦の真相を明かす。以心伝心を旨とする日本的コミュニケーションでは中国人はわからない。えっ! こんなことに中国人は反応するのか。驚きの日本文化論登場。

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ユーザーレビュー

  • 日中2000年の不理解 異なる文化「基層」を探る 

    Posted by ブクログ

    中国、韓国、日本
    この3つの国を比較した時に、
    日本は明らかに違うと感じていて、その原因の一端として「儒教文化」がある。
    ということまでは私も考えたことがあるのだけれど、
    ここまで分析されていると、すっきりする。
    今まで感じてきた中国や韓国のもつ「激しさ」の根源を見た気がした。
    いくら日本人が一生懸命分析しても出てこなかった
    ヒントが、中国人の著者によってあらわにされたというような
    そういう感覚。

    禊や、裸のこと、そして辞世の句。
    さまざまな日本独特の問題や、日中比較可能なものをとりあげて、深く掘り下げていく。
    やはり自分は日本人だと思うのは、
    「この感覚は中国人には

    0
    2010年01月08日
  • 日中2000年の不理解 異なる文化「基層」を探る 

    Posted by ブクログ

    日中の文化をよく知る著者の、比較文化論。

    日本は感性の国。
    中国は理の国。
    こういう二分法は、今では戒められるところかもそれない。
    私は、感性が理に劣るものとは思わないが、西洋風の二分法では感性は劣位かもしれない。
    そのため、この本に憤慨する人もいるかもしれない。
    ただ、まあ、中国をあまりに知らない身には、面白かった。

    儒教は一部の例外的な時期(例えば文革)を除けば、ずっと中国人に影響を与え続けてきた、と筆者は言う。
    私は、辛亥革命以降儒教が排斥されてきたと思っていたので、まずここで、へえ、そうか、と。

    そして、彼らは理を尊ぶ。
    理があることは義=正義と考えるらしい。
    そして、義を欠けば

    0
    2019年07月15日
  • 禹王と日本人 「治水神」がつなぐ東アジア

    Posted by ブクログ

    数千年前の古代から連綿と受け継がれてきた偉人としての禹という人物の、中国と日本、朝鮮などの各文化圏での受容の差異を紹介している。日本では儒教である朱子学が普及した江戸時代から禹の治水に関する業績がクローズアップされ庶民にも広まったことによって、儒教の聖人・古代英雄ではなく治水の神と祀られるようになったという。禹の例を見ることによって、差異こそあれ共通するものも多いアジアの文化のこれからの交流が期待されるとしている。

    0
    2019年01月04日
  • ほんとうは日本に憧れる中国人 「反日感情」の深層分析

    Posted by ブクログ

     中国の歴史や儒教に関することが出てくることについては、他の書物となんら変わりないのであるが、中国人のいろんな場面における反日感情の解釈の仕方が非常に良い気がする。中国(人)の考えを理解するにはいい本であると思った。

    0
    2018年09月30日
  • 中国人の愛国心 日本人とは違う5つの思考回路

    Posted by ブクログ

    ・中国は縦軸文化、過去、先祖、歴史から学ぶ。
    日本は横軸文化、和をなす、謙虚な姿勢、他から学ぶ⇒日本の発展
    ・恨みは忘れない。日本の侵略⇒今後も取り上げられる。
    ・反日デモは、日本に対する受容と抵抗のジレンマに過去の侵略がきっかけになり起こる。
    反韓国、反英国デモもある。
    ・中国自国がメディアが国が検閲されることが当然なので、日本からの情報も国が検閲したうえでリリースされていると思いがち。

    0
    2011年07月18日

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