たまさか人形堂それから

たまさか人形堂それから

789円 (税込)

3pt

4.0

人形を売買するだけの自分に、ものを作る人々にのしかかる重圧は永久にわからない――スランプに陥った店の職人・冨永の言葉に傷つきながらも、せめて創作の一端に触れようと、老舗の人形店が開く教室に通い始めた玉阪人形堂の新人店主・澪。店にやってくる様々な顧客が持ち込む謎、そして人々との対話を通して、彼女は日々、人形に向き合う。少女たちが夢中になった国民的着せ替えドールを巡る騒動、髪が伸びる市松人形に隠された胸を打つ物語。当代きっての短篇の名手が贈る、『たまさか人形堂ものがたり』に続く珠玉のミステリ連作集。書き下ろし「戯曲 まさかの人形館」を収める。/解説=倉数茂

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たまさか人形堂それから のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月22日

    続編があるとわかっていたから前作は一気に読んでしまったけれど、本書もまたリカちゃんをはじめヒトと人形をめぐるエピソードや会話のひとつひとつが軽妙で楽しくてゆっくり読みたいのに気がつくと残りページがみるみる減ってる。懸案のあれこれ、どうしたかなと考えるとしみじみ悲しい。もっともっと新作を読みたかったで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月22日

    たまさか人形堂物語の続編。
    4つの連作短編と1つの戯曲。
    登場人物の人となりがわかってきたからか、前作よりも思い入れが深くなる。

    冨永君のスランプは、彼の内に秘めた悩みを反映させる深刻なものだったけど、そこから抜け出るきっかけとなった彼のやり方、その現場での澪の涙にホロリときた。
    師村さんが髪の伸...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月22日

    「たまさか人形堂ものがたり」の続編。
    出版社を変えての新装版。書下ろしの「戯曲 まさかの人形館」も収録。

    澪が亡き祖母から引き継いだ〈玉阪人形堂〉は、人形の修理を主に請け負っている。職人は腕利き人形師の師村と人形マニアな冨永。
    前作では主に師村の過去に迫る話だったが、今回は冨永。
    遅刻も早退も長す...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年01月08日

    大好きなシリーズ。多くを語りすぎず、さりとて言葉足らずなわけでもない。天才肌でスランプに悩む富永くん、意外と厳しい面のある師村さん、仕事とライフワークの切り分けができている束前さん、ひと口に職人といっても人形との向き合い方はいろいろ。私から見ると八つ当たりに近い富永くんだが、それに腹を立てることなく...続きを読む

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