綺譚集

綺譚集

733円 (税込)

3pt

散策の途上で出合った少女が美しく解剖されるまでを素描する「天使解体」、白痴の姉とその弟が企てる祖父殺し「サイレン」、陵辱された書家の女弟子の屍体が語る「玄い森の底から」等、妖美と戦慄が彩る幻想小説や、兎派と犬派に分かれた住民たちの仁義なき闘争を綴る「聖戦の記録」の黒い笑い、失われた女の片脚を巡る「脛骨」の郷愁、ゴッホの絵画を再現した園に溺れゆく男たちの物語「ドービニィの庭で」の技巧等々。文体を極限まで磨き上げた十五の精華を収める。孤高の鬼才による短篇小説の精髄。※紙書籍版とはカバー画像が異なります。/【収録作】「天使解体」/「サイレン」/「夜のジャミラ」/「赤假面傳」/「玄い森の底から」/「アクアポリス」/「脛骨」/「聖戦の記録」/「黄昏抜歯」/「約束」/「安珠の水」/「アルバトロス」/「古傷と太陽」/「ドービニィの庭で」/「隣のマキノさん」/解説=石堂 藍

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綺譚集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    (2008/5/26)
    生と性は隣りあわせなんですねもちろん生と死性と死も、、リアルであり、グロテスクであり生々しくあり実感でありました。いやがおうにもひきつけられてしまいました点と丸が無い文章旧字体の文章凄く読み難かったのですがそれがまた惹きつけましたああ真似が出来ません

    あな恐ろしや津原泰水こ

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    大傑作。
    幻想文学に惹かれる人は残酷さの中にある美しさを探している人だと思うのだが、本著にはそんな残酷さの中の美に溢れている。
    その残酷さも即物的なもの(それはそれで好きなのだが)とは違って美学がある。腐臭があっても、どこか目を離すことができない。
    更にその美しさを然るべき文章で記すことが出来る作家

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    どの作品にも惹き付けられるが、一際美しく思ったのは「脛骨」だった。舞台となった場所が近いので、たまに行く。ここでね…と水辺につい目をやる。
    津原氏が亡くなられたことを、悲しく、悔しく思う。

    0
    2023年04月30日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    面白かった。
    人ではないものと人であるものの、それぞれのこわさが味わえる良作。
    高評価のルピナス探偵団が、まったく楽しめなかったので、同じ作者の作品を手に取るのが不安だったが杞憂。
    (短編集好きなので)

    各話の扉絵(なのかな)のデザインがそれぞれ違って、それがまた凝ってて素敵。

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    氏の逝去の報に接して再読、やはり素晴らしい。綺羅を尽くした文体で紡がれた15の短編。「小説は天帝に捧げる果物、一行でも腐っていてはならない。」と言ったのは中井英夫だったか、その言葉そのものの一冊。作者自身は「一冊だけ残せるなら、これ」と言ったそうだが、「一冊だけ無人島に持って行くとするなら、これ」か

    0
    2022年12月14日

    Posted by ブクログ

    グロとエロとその中に潜む美しさよ、、という感じ。最初えぐみにびっくりして引きかけたけど、読めば読むほど引き込まれていって最終的には貪るように読んでた。刺激と衝撃がすごい

    0
    2021年04月13日

    Posted by ブクログ

    文章芸の極みな短編集
    言葉の選びと連なりが表現するものは
    さまざまな読み味があり向ける視野の幅広さがあり再読に耐える深さが出来上がっていて
    いつまでもすりすりしていたくなる造形の楽しさがある
    『脛骨』のようなすっきりする作品が自分の中に好みとしてあるけれど
    そこから立って見渡して独力でなされた広さに

    0
    2018年10月17日

    Posted by ブクログ

    津原泰水の短編はどれも素晴らしいのだけど、どの作品も読み始めはややうんざりする。自分の中の見たくない自分や忘れかけていたものなど、なんというかそういう朽ち果てようとしていたものに不意に出くわしてしまう感じ。ダメージが大きい。綺譚集では、自分の残酷さと薄さに向き合わされた。「聖戦の記録」、血が滾った。

    0
    2014年11月06日

    Posted by ブクログ

    ひたひたと、ずぶずぶと、静かに狂気に溺れていく感覚。
    罪であり、むごたらしく、醜悪なものであっても、津原泰水の文章の中では、崇高な犯し難い何かに変貌します。
    長編も何作か読みましたが、短編の方が魅力が凝縮されている感じです。

    0
    2013年10月05日

    Posted by ブクログ

    泰水好きだなーもー!
    綺譚集は過去の短編を集めた作品だそうですが、やっぱり冒頭の三部作が秀逸。「天使解体」「サイレン」「夜のジャミラ」のインパクトたるや・・・特に個人的にはジャミラですね、ついうっかり何度も読み返しちゃう。
    「脛骨」も好きです。かわいいよね! 他にある意味印象深いのは「聖戦の記録」。

    0
    2012年11月21日

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