五色の舟

五色の舟

858円 (税込)

4pt

先の見えない戦時にありながら、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ、異形の者たちの家族がいた。未来を言い当てるという怪物「くだん」を一座に加えようとする家族を待つ運命とはーー。津原泰水の傑作幻想短編を、近藤ようこが奇跡の漫画化。月刊コミックビーム2013年8月号~2014年3月号に掲載の全8話を収録。カバー、あとがき(近藤氏、津原氏)は書き下ろし。

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    購入済み

    不思議な世界

    2020年12月30日

    前半は異形の人達が見世物一座として疑似家族を作っている姿を描いています。
    後半はifの世界。
    パラレルワールドとか苦手なんだけどこれはすんなり読めました。

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    Posted by ブクログ 2020年08月10日

    どうしたらいいのだろう、何とも不思議な読後感。
    異形の者たちが身を寄せ合い家族となり、見世物となって戦時下を生き抜く。

    ひと昔前、世間から隠され、弾かれてきた人たちの哀しさ、強さ。
    弱い存在に思えるけど、彼らは逞しい。ただ自分への執着が薄く、家族への愛だけを強く持っている。そんな人たちを見ていると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月25日

    津村泰水・原作、近藤よう子・漫画。

    第二次世界大戦終盤の日本。
    不思議な一座が旅をする。
    或る者は両脚がなく、或る者は侏儒。或る者は半身を失った片割れで、或る者は関節が逆についた脚を持つ。或る者は両手を持たず、聾唖である。
    血のつながらない彼らは「家族」として暮らし、見世物興行で糊口をしのぐ。
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    Posted by ブクログ 2015年06月26日

    ヘタウマな雰囲気の漫画でした。荒削りな線が逆に妙にリアルで、とても気持ち悪い。それが良かったのかもしれない。
    女性の牛みたいな雰囲気の人がもしかしたら主人公なのかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2015年05月13日

    文化庁メディア芸術祭で展示されているものを読み、大きな衝撃を受けた。漫画を読んで、最近ここまで深く心を揺さぶられたことはない。残酷でグロテスク、それでいて優しく甘美。描き込みの少ないあっさりとした絵柄と濃厚すぎる内容との落差が、逆にイマジネーションを刺激する。「優しさに満ちた『少女椿』」のような前半...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月28日

    なぜ異形のものに惹きつけられてしまうのだろう。目を背けつつ凝視してしまう。憐れみながら嫌悪し、好奇の目を向ける己の醜悪さにいたたまれない気持ちになる。

    異形の家族の話。彼らは自身の欠損を生活の糧に替え、戦中の貧しさのなか、したたかに逞しく生きています。しかし残酷な未来を知り、くだんに導かれ別世界へ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月24日

    近藤ようこさんの漫画はいつも幻想的で、線も綺麗で昔から大好きだった。久々にこの人の漫画を読んだ。ノスタルジックな風景に引き込まれ異形な人達が1つの家族として生きていく姿。実際に昔は見世物小屋とかあったみたいだし、私の子供の頃もそんな話を聞いた事があり、自分の中のノスタルジアに触れ、何処か読んでいて懐...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月04日

    せつなくて不思議でグロテスクで懐かしくて、得られた世間的な幸せや日常の平穏の向こう側にある舟に涙した。

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    Posted by ブクログ 2015年01月07日

     平成26年度第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作品。
     近藤ようこが、津原泰水の短編を下敷きにマンガ化した作品。美しく哀しい幻想譚として見事に結晶化されている。鈴木清順監督の映画『ツィゴイネルワイゼン』を思い出してしまったのは、異形の旅芸人が登場する、幻想的な作品であったからだろうか。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月20日

    これはいい漫画ですわ……!戦時中の見世物一座の矜恃と生き様。そして件と平行世界。最高のエンタメっすわ……

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