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日本は再生可能エネルギー大国になりうるか
福島第一原発事故は、なぜ起こったのか? 政府や国会の事故調査委員会とは別に、どこからもしがらみのない「独立」した民間事故調査委員会が発表した『調査・検証報告書』は、事故現場の混乱、官邸の狼狽、「エリートパニック」による情報の錯綜などを、生々しく伝えるものだった。 民間事故調の委員長を務める著者が、あらためて、福島原発事故について語り、原発のリスクを問い、脱原発を行うための経済的検証を行う。本書は、再生可能エネルギーによる日本復刻の「百年の計」を示すものである。 -
原発再稼働「最後の条件」 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書
原発再稼働「最後の条件」 国会事故調査も政府事故調査も、問題の本質を見誤っている! --原発の課題と対策がみるみるわかる、写真・イラスト満載の「事故調査最終報告書」。 原発を動かすのに必要な「条件」とは何か? 福島第一で、メルトダウンした原子炉と生き残った原子炉の分かれ道とは? その教訓と対策とは何か? そして、大前氏が提示する原発を動かす「最後の条件」とは? 2012年、夏。電力需要のピークを前に、政府は関西電力・大飯原発を再稼働させることを決断し、需給が非常に逼迫する事態を回避しました。 ですが、国民や、再稼働を求めていた産業界の側にも、大飯原発でどんな安全対策が取られたのかを把握している人は少ないでしょう。政府にもそれを理解し説明できる人材がいないからか、“足りないから動かす”という議論だけが一人歩きしたのは、非常に残念です。 我々日本人は、あの悲劇的な事故から、いったい何を学んだのでしょうか。再稼働を決断した経緯を見ていると、政府も国民も「何も学んでいないのではないか」と疑わざるを得ません(「はじめに」より)。 政府の事故調査委員会や国会の事故調査委員会の調査・報告書では見えてこない「原発の大問題」を、図・イラスト・写真満載でわかりやすく解説します。 【ご注意】※この作品はカラー版です。白黒端末の場合、図の解読が難しい部分が含まれます。 ※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 -
こころの格差社会──ぬけがけと嫉妬の現代日本人
仮面をはずし、よろいをぬいでみよう。勝ち組のゆううつ、負け組のいら立ち……。幸せや満足感を得ようとする間違った自己実現欲求に犯された日本社会。凶悪犯罪の多発、ひきこもりに熟年離婚、IT長者の光と影。幸せにすぐ慣れて幸せだと思えなくなる心理とは/格差に横たわるコミュニケーション不全/“ふと”という直感を大切にする/など、ゆがんだ現代社会で、本当に自分らしく生きるために「自己との対話」をとり戻す! -
福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書
2011年3月の東日本大震災から1年。2012年2月28日に「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調)は、 独自に調査・検証をすすめていた東京電力福島原発事故について「調査・検証報告書」をまとめ発表した。 当初、非売品として限定部数のみ作成されたが、各メディアで報道がなされると問い合わせが殺到。 「国民の視点からの検証」である報告書を広く世論に訴えたい、とディスカヴァーからの発売が決定いたしました。 福島第一原発の中で必死に働いた作業員の方の体験談をプロローグとして始まり、 経緯をまとめた「第1部 事故・被害の経緯」、官邸の事故対応を含めた「第2部 原発事故への対応」、 原子力ムラの構造に踏み込んでいく「第3部 歴史的・構造的要因の分析」、国際協力の枠組みを検証した「第4部 グローバル・コンテクスト」。 民間事故調の「真実、独立、世界」をモットーとする独自の視点からまとめられた報告書です。 -
原発「危険神話」の崩壊
福島第一原子力発電所の事故は、それまでの「安全神話」を打ち砕いただけでなく、炉心溶融が起こると数万人が死ぬといった「危険神話」をも崩壊させた。放射能の健康被害は、予想よりも小さく、チェルノブイリ事故とは明らかに違った。震災後、マスメディアもネットメディアも放射線の危険を誇大に報じ、多くの人が「リスクゼロ」を求めた。しかし、科学的知見によれば、「100ミリシーベルト以下の健康被害は0.35%以下」であることは確実にいえるという。また、発癌リスクを問題視するなら、喫煙や塩分の取りすぎや飲酒も危険であり、さらに携帯電話や日焼けサロンも危ないとの報告もある。同時に、著者はメディアが煽った「脱原発か否か」の議論も愚問だと斬って捨てる。問題は特定の資源の是非ではなく、市場で多様なエネルギーを柔軟に組み替える必要があると説く。メディアと知識人を名指しで批判した、闘う経済学者の勇気ある言論である。 -
「改革」はどこへ行った?
10月20日の西川善文・日本郵政社長の電撃的辞任、政権交代後の初めての臨時国会の開催。一言で言えば、こうした民主党政権の先行きを占うギリギリの最新情報までも取り込んだのが、類書には見られない本書の最大の特色だ。 小泉・竹中改革に対する批判は、鳩山由紀夫民主党政権が誕生した後もエスカレートする一方である。現在の日本が抱えるすべての問題の元凶が小泉・竹中改革にあったかのように非難する無節操な新政権の閣僚やTVコメンテーター、「100年に1度だから」「マニフェストに書いたから」という"錦の御旗"ですべての財政バラマキを正当化しようとした(している)麻生前政権や鳩山新政権の政策の有り様、10年先を議論すべき大事な時期に重箱の隅を突くような"批判のための批判"に明け暮れるマスコミ……、こうした現状は、日本の経済論壇における政策論議の"長期的衰退"を物語る。 本書はこうした現状に一石を投じ、議論の活性化を目指す。 ※本書は2009年11月に東洋経済新報社より刊行された『「改革」はどこへ行った?』を電子書籍化したものです。 -
20代からはじめる社会貢献
20代の若者のほうが、他の年齢層に比べ社会貢献に対する意識が高いという調査結果がある。その理由は本文に譲るとして、「自分のためだけにお金を使っても楽しくない」という若い人が増えているそうだ。若者の関心が、ビジネスで成功することから、国際問題や社会問題の解決にシフトしてきているとも。アメリカでは社会的事業で生計を立てる社会起業家がいまや当たり前で、エリートほどその傾向が高いという。本書は、食事代の一部(20円)をアフリカの学校給食に支援する社会貢献活動を紹介。社会起業家の仕事とは何か、どのような働き方なのか、課題は何か、といった観点からまとめられている。著者はマッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントやビジネスマンとして働いた後に、社会起業家として活躍する。本書を読めば、本音ベースの社会貢献活動を理解でき、世界の大問題の解決も「はじめの一歩」からはじまることが実感できるはずだ。 -
今世は母になりません 子どもを持たない私たちの本音と幸せ
妊活、流産、不妊治療、キャリアの不安、実母の呪い… "子なし"既婚女性11人のノンフィクション 産まない理由とは? 『虎に翼』脚本家・吉田恵里香との特別対談も収録! 30代女性から圧倒的な支持を集めるPodcast『となりの芝生はソーブルー』話し手であり 重版で話題の『産む気もないのに生理かよ!』著者・月岡ツキの最新刊。 月岡ツキが、子どもを持たない選択をした【一般女性11人】に匿名インタビュー。 「今のキャリアを手放したくない」 「子どもが嫌い、と周囲に言えない」 「"妊娠するのが唯一のゴール"──そんな不妊治療がつらかった」 「精神疾患で悩んだ母のようになりたくない」 環境的・社会的背景、夫との話し合い、家族・親戚・友人との関わり方の変化、 幸福や葛藤など赤裸々な本音を引き出し、著者の主観を交えて綴る。 もし子どもを持たなかったら、どんな人生を歩むのか? 今の彼女たちの姿は、あなたの10年後の未来かもしれない。 「子どもを持つ・持たない」の選択に悩みと不安を抱える全女性に届けたい、人生のリアル。 -
ふだんづかいの生命倫理学 生と死はどこまでコントロールしていいの?
私たちはいつかみんな患者になる――。だからこそ知っておきたい、脳死、臓器移植、生殖医療、安楽死を考えるための生命倫理学。 私たちの生と死ってどこまでコントロールしていいの? ・安楽死の議論ってなぜ炎上するの? ・脳死は誰が決めるの? ・臓器を商品にしていいの? ・生殖はどこまでが個人の問題なの? ・遺伝子技術でどこまでを知っていいの? 数々の疑問に答えながら、生命倫理学の基本のきがやさしく学べる。 著者のロングセラー『ふだんづかいの倫理学』に続く新しい入門書決定版。 【目次】 序 章 ぼくらはみんな患者になる――生命倫理学って何? 第1章 治療を誰が決めるのか――インフォームド・コンセント 第2章 死という生き方――安楽死の問題 第3章 死は誰が決めるのか――脳死の問題 第4章 あげると売る――臓器移植の問題 第5章 子どもは産むのか作るのか――生殖技術の問題 第6章 「ふだんづかい」のその先に――遺伝子技術の問題 終 章 生命と倫理――優生思想の問題 -
いまさら聞けない!公務員の法律知識の超基本
◎法律のしくみ、条文の読み方など、全部署で役立つ知識をわかりやすく解説! ・「これまで法律について学ぶ機会のなかった」若手職員 ・「法律を多少知っているものの、いざとなると不安になる」中堅職員 ・「部下職員を指導する立場だからこそ、改めて確認したい」ベテラン職員 本書は、そんな皆さんの誰が読んでも役に立つ法律に関する基本的な知識をわかりやすく解説します。 公務員の仕事は、すべて法律に基づいて行われます。 予算も議会も、さまざまな事業も、すべて法律に根拠がある――だからこそ、法律を読み解く力が必要です。 しかし、近年、自治体における採用試験の多様化や受験者を増加させるための様々な工夫、人物重視の試験の実施などによって、法律について学ぶ機会が全くないまま採用された職員の方も多いのではないでしょうか。 また、従来型の専門試験を受けて採用された職員の方の中にも、住民から問い合わせを受けたときに法的な根拠を示して説明できるか不安を感じたり、根拠法令の条文の読み方や意味がわからず困った経験がある方、前例に従って処理したものの結果的に法的 に誤った対応をしてしまい、冷や汗をかいた経験がある方がいるのではないでしょうか。 そこで本書は、自治体の仕事に欠かせない法律知識を、図表を交えてわかりやすく体系的に解説。 基本的なしくみから丁寧にひも解いたうえで、条文の読み方(法令用語)、さらに公務員に必須の法律をピックアップし、実際のケース(事例)をもとに各法律のエッセンスを伝えます。 公務員はもちろん、法律に携わる・学ぶすべての人に役立つ法律入門です。 -
英語で本を出したくて
魅惑と困惑に満ちた「博論から書籍へ」のプロセスを全公開! 日本・イギリスの2か国で書籍を刊行した著者の“お仕事エッセイ” 「本を出して生きた証を残したい」。その渇望が生んだ日英博論出版への道。世界への切符を掴むプロポーザルから、装丁リベンジ戦、そして重版の喜びまで。成功も落胆も赤裸々に明かす気鋭の研究者の奮闘記。学術出版という未知の荒野を歩むための、勇気と知恵が凝縮された一冊!小会PR誌『UP』の大好評連載「英語 de 学術書」、待望の書籍化! 【主要目次】 プロローグ 01 デキそうなやつはだいたい友達 02 競合他社、いてくれて感謝 03 エラい人を以てエラい人を制す 04 ヤルヤル詐欺師、独占手記 05 ランゲージライツをキープする 06 インドから来た手紙 07 誰お前のちベストフレンド 08 自己招待after自己推薦 09 「逆ナン」で本を出す 10 マスター、とりあえず学術書! 11 衝撃に備えろ 12 代打、オレ 13 必殺仕事人、現る 14 わたし著者なんです 15 本を出したら本を書く エピローグ -
老いと死をファクトで考えてみた
正体のわからない不安に「輪郭」を与えれば、もう恐れる必要はない。 終活、運、歴史、人生の暖流と寒流から、未来像まで、 出口流・「データと事実」で紐解く究極の死生観! ・老いについて大切なのは「あきらめる」こと ・「精一杯生きる」は、歯をくいしばることではない ・終活は、最低限でいい ・人間の器は大きくならない。だから入れ替える ・運は上げられない。しかし適応はできる ・暖流と寒流。水温は自分で選べないが、泳ぎ方は選べる ・孤独と孤立は、大きく違う ・お金とは、選択肢の別名である ・日本のGDPを上げる2つの手段 ・働くことは、最大の後世貢献である…etc. 【目次】 第1章 衰える体と、どう付き合うか 第2章 それでも人は、死ぬまで成長できる 第3章 人生には、暖流と寒流がある――運とどう付き合うか 第4章 孤独でいい、孤立はするな 第5章 宇宙の歴史から、自分の死を眺めてみる 第6章 すべての人が支え合う社会をめざして -
誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい―つながりと自主性の進化心理学
ヒトとその社会は、2つの欲求の綱引きだ。 左派と右派、田舎と都市、女性と男性、集団主義と個人主義…… あなたの人生のあり方を、つながりと自主性の緊張関係という、まったく新しい視点で捉え直す。 現代人はなぜ不幸なのか。 人々はなぜ他社とのつながりよりも自立を求めるのか。 狩猟採集から農耕社会、産業社会という長大な時間軸を俯瞰し、進化の視点で解き明かす――。 絶賛の声、続々! 「人々の幸福感が低下してしまった理由を、新たな視点で説明する」 ――ソニア・リュボミアスキー(『幸せがずっと続く12の行動習慣』著者) 「人間性に対する深遠な考察」 ―― ロイ・バウマイスター(『WILLPOWER 意志力の科学』著者) 「自立への欲求と帰属への欲求のバランスをどう取るかという、興味深いジレンマを提示している」 ――デヴィッド・M・バス(『女と男のだましあい』著者) -
世界政治
トランプやプーチンはなぜ出現したのか 民主主義はどうなるのか―― 世界の今がわかる 新しい政治学入門 世界の政治が、日本人から遠い存在になってしまっている。それは、国際政治学では説明しきれないテーマや出来事が数多くあるからでもあろう。そこで第一線の政治学者の知を結集し、比較政治学のツールで世界各国の政治を見ていくのが、新シリーズ『世界政治』。第1巻では、近年世界を席巻している「民主主義の後退」と「権威主義化」の二つの現象を考察。世界各国のケースを紹介しつつ、最新の政治的現象の分析から構造的な問題の俯瞰までをカバーする、全く新しい政治学入門。 === 【目次】 序章 世界政治をどうみるか(岩崎正洋) 第1章 世界政治における民主主義の問題(杉浦功一) 1 世界政治における民主主義の危機? 2 民主主義の後退 3 民主主義の防衛へ向けて 第2章 アメリカの民主主義の現在(梅川葉菜) 1 現代アメリカの民主主義――枠組みと問題関心 2 包摂と排除の政治 3 代表制の歪みと過大代表された政党による統治 4 現代アメリカと民主主義の脆弱性 第3章 個人化するロシアの権威主義体制(溝口修平) 1 新たな独裁者の時代 2 プーチンによる権力掌握 3 エリートの統制 4 第二次プーチン政権における個人化の進展 5 ウクライナ侵攻とロシアの行方 第4章 タイの民主主義に未来はないのか――革新派政党の挑戦(外山文子) 1 「民主主義の後退」の先駆け――クーデタ13回のタイ 2 既得権益ネットワークの形成と拡大――民主主義vs「ディープ・ステイト」 3 民主主義のラストホープ?――タイ革新派政党の誕生 4 あくまで議場で戦う――革新派政党の戦略転換と苦悩 第5章 カンボジア「民主化」後の世襲独裁――人民党支配の半世紀(山田裕史) 1 「民主化」という逆説――カンボジアからの視座 2 人民党支配の起源と構造 3 独裁強化と王朝化の進展――選挙操作から世襲へ 4 越境する権威主義――日本という最前線と民主化支援への教訓 第6章 インドネシアにおける民主主義の後退(増原綾子) 1 民主主義の定着から後退へ 2 民主的な制度構築と民主政治の実践――第一フェーズから第二フェーズまで 3 民主化進展の裏で構造化する問題 4 民主主義後退の時代――第三フェーズ 5 なぜインドネシアで民主主義は後退しているのか 第7章 エクアドル民主制のゆくえ――後退からの脱却(宮地隆廣) 1 ラテンアメリカにおける民主制の後退 2 エクアドルにおける民主制の後退 3 民主制の後退からの脱却 4 民主制の後退に対する捉え方 第8章 南アフリカの民主主義の現在地(牧野久美子) 1 南アフリカの民主化と一党優位 2 優位政党としてのANC 3 ANC一党優位の衰退と終焉 4 ポスト一党優位時代の南アフリカの民主主義 第9章 アラビア半島の権威主義国家――石油・君主制・移民(松尾昌樹) 1 権威主義国の優等生 2 君主制 3 石油――レンティア国家とは何か 4 移民エスノクラシー――移民を権威主義統治に活用する 第10章 国際的な民主化支援とその激変(市原麻衣子) 1 激変する民主化支援 2 米国による民主化支援の大幅な弱体化 3 他国による民主化支援への期待と現状 4 変化が及ぼす影響 5 今後の展望 コラム1 独裁体制の変貌(東島雅昌) コラム2 韓国の民主化と権威主義の遺産(安周永) コラム3 中国政治と民主化論(小嶋華津子) コラム4 ベネズエラの政治危機(宮地隆廣) コラム5 競争的権威主義の欺瞞を突くモザンビークのZ世代(網中昭世) コラム6 国連と民主化(杉浦功一) 【各章・コラム執筆者】 杉浦功一 文教大学国際学部教授。 梅川葉菜 駒澤大学法学部教授。 溝口修平 法政大学法学部教授。 外山文子 筑波大学人文社会系准教授。 山田裕史 新潟国際情報大学国際学部教授。 増原綾子 亜細亜大学国際関係学部教授。 宮地隆廣 東京大学大学院総合文化研究科教授。 牧野久美子 日本貿易振興機構アジア経済研究所主任調査研究員。 松尾昌樹 宇都宮大学国際学部教授。 市原麻衣子 一橋大学大学院法学研究科教授。 東島雅昌 東京大学社会科学研究所教授。 安周永 龍谷大学政策学部教授。 小嶋華津子 慶應義塾大学法学部教授。 網中昭世 アジア経済研究所地域研究センター・アフリカ・ラテンアメリカ研究グループ長。 === -
パルチザンの理論 ――政治的なものの概念についての中間所見
二〇世紀の戦争を特徴づける「絶対的な敵」殲滅の思想の端緒を、レーニン・毛沢東らの《パルチザン》戦争という形態のなかに見出した画期的論考。 === 王朝間の戦争を、傭兵を用い、「在来的な敵」を相手どって行なうゲームとすれば、ナポレオン軍に対抗したスペインのパルチザンは、史上初めて相手を、自らの実存を脅かす「現実の敵」と認識した。19世紀までのヨーロッパ公法は、主権国家と「正しい敵」(この「在来的な敵」と「現実の敵」)概念によって秩序づけられていた。20世紀はこの崩壊を目の当たりにする。一方、19世紀初頭以来萌芽状態にあったパルチザンは、レーニンと毛沢東によって革命と戦争の主役に躍り出るとともに、敵概念にも決定的変化をもたらした。爾来、「絶対的な敵」殱滅への道程が用意される。《パルチザン》をキーに20世紀の経験の変容を叙述した、シュミット政治学の白眉。 【目次】 はじめに 序論 Ⅰ この論文の出発点──一八〇八年から一八一三年まで Ⅱ われわれの考察の視界 Ⅲ パルチザンという言葉と概念 Ⅳ 国際法の状態への展望 理論の展開 Ⅰ パルチザン主義に対するプロイセンの不適合 Ⅱ 一八一三年のプロイセンの理想としてのパルチザンおよびその理論への表現 Ⅲ クラウゼヴィッツからレーニンへ Ⅳ レーニンから毛沢東へ Ⅴ 毛沢東からラウル・サランへ 最近の段階の局面と概念 Ⅰ 空間局面 Ⅱ 社会構造の崩壊 Ⅲ 世界政治との関係 Ⅳ 技術的局面 Ⅴ 合法性と正統性 Ⅵ 現実の敵 Ⅶ 現実の敵から絶対的な敵へ 訳者解説 第二刷への訳者あとがき -
サナエノミクスによろしく(インターナショナル新書)
「サナエノミクス」とは、高市早苗総理が提唱する経済政策の通称である。安倍晋三元総理の「アベノミクス」を継承するものと喧伝されているが、サナエノミクスは史上最悪のエネルギーショックに襲われている日本の状況を、さらに悪化させるであろう。株価が史上最高値を記録しているのに、なぜ国民生活は苦しいのか。偽りの好景気「サナエノミクス」の正体を、100以上のグラフや公的データを用いて明らかにする。 -
G2構想 勝つのは米国か中国か
レアアースと世界最大級のハイテク製造業を武器にして、他国への影響力を増し続ける中国。その一方でイラン攻撃の後、アメリカ・台湾を含めた65の国と地域がアメリカを世界最大の脅威とみなしているという現実。かつて習近平は「時間と潮流はわれわれの味方だ」と語った。その言葉通り中国は力を蓄え、習近平はトランプをある「罠」に嵌めた。「来るべき新秩序」を認識するための必読書。 ●トランプのノーベル平和賞へのこだわりが戦争を生んだ ●イラン・サウジ和解仲介により中東の地図を塗り替えた習近平 ●イラン攻撃でトランプが失った「信用」 離れゆく同盟国 ●唖然とするトランプの暴言、それでもついていく日本 ●トランプはなぜG2構想を言い出したのか? ●中国のレアアースがなければ米軍武器は製造できない ●圧倒的にアメリカを凌駕する中国製造業の実体 ●朝鮮戦争以降アメリカが関与した戦争リスト(35の戦争に関与) ●習近平が言った「米中の建設的な戦略的安定関係」が持つ威力 ●習近平の台湾統一シナリオ -
クソジジイ! ショーペンハウエル 絶望の時代の最強の生き方
「クソジジイ」はホメ言葉? 自分勝手すぎる自己愛の怪物、性格が最低最悪の哲学者だったクソジジイ、 ショーペンハウエルの生き方こそ、絶望の現代にふさわしい最強最高の生き方だった.。 最低のジジイだからこそ、最高の哲学が生まれた。 希望も解決策もない、ロクでもない現代―― 性格が“最悪”の哲学者に学ぶ人生のヒント さあ、アナタも自分勝手に生きよう!! ●自己愛の怪物 ●言行不一致の達人 ●母親の葬式は全力で無視 ●バカの見本市としてのヨーロッパ ●人間は犬以下である ●山梨県のショーペンハウエル ●世界は巨大な小学校である ●ペテン師ヘーゲル ●哲学という名の売春 ●安全圏からの死体蹴り ●高邁な魂は不労所得に宿る ●若さは錯乱である ●孤独は天才の特権である ●人類に知性を期待するな ●騒音は「思考の殺人」 ●天才という名の不治の病 ●役に立つことのくだらなさ ●引きこもりになろう ●虚栄心という病 ●ネガティブ・シンキングのすすめ ●世界とは脳内現象 ●自殺者は生を愛しすぎている ●本当の自分など存在しない ●意志の核心はセックス ●恋の正体は種の保存 ●クソジジイの幸福 ほか 【主な内容】 はじめに 今、なぜクソジジイなのか? 第一章 クソジジイ列伝 第二章 なぜ新しいものはゴミなのか? 第三章 世界を遮断する技術 第四章 意志と表象としてのクソジジイ 第五章 人生は地獄である、あきらめよ! 第六章 なぜギリシャとインドなのか? 第七章 自分を棚にあげる哲学 おわりに 世界はクソである -
ベトナムにはなぜパンダがいないのか ベトナムから見た中国と日本
ベトナム人は世界一シビアに中国を観察している ◎中国と陸で国境を接している ◎歴史上、何度も侵略されている ◎南シナ海の島の領有権をめぐり対立 ◎同じ共産党独裁国家 ◎最大の貿易相手国 ◎ベトナム人は中国が大嫌い ◎予備役数で中国を上回るベトナム ◎平和教育の日本、戦争教育のベトナム ◎鄧小平はなぜ中越戦争を仕掛けたのか ◎ベトナム戦争を戦った米国との奇妙な関係 ◎核兵器を持ちたいが持たないベトナム ◎米中対立で漁夫の利を得るベトナム経済 ◎ベトナム外交の目的は「中国の侵攻を受けないこと」 ◎対中外交のコツは「ロシアとの距離感」 ◎習近平が台湾侵攻にこだわる真の理由 中国との賢いつきあい方はベトナム人に学べ! 【本書の内容】 はじめに パンダの返還を嘆くのは日本人だけ? 第1章 高市首相の台湾有事発言を評価したベトナム 第2章 中国と対峙するベトナムの中越戦争の記憶 ➀中越戦争/➁核保有国の中国に対するベトナムの思惑 第3章 華僑を追放したベトナムの中国との経済関係 第4章 ベトナムと中国・因縁の2000年史 第5章 ベトナムのしたたかな対中外交 ➀中国とロシアは一枚岩ではない/➁ベトナムの「竹の外交」に学ぶ 第6章 ベトナムから見える「中国の台湾侵攻」の現実味 終 章 ベトナムからの高市政権の日中外交への提言 -
AIのトリセツ
〈著書累計200万部! 人工知能研究の第一人者が今いちばん伝えたいこと〉 ◎極論や嘘を言うAIの回答は鵜呑みにしない! ◎阿部慎之助監督の辞任は、どうしたら防げたのか? ◎AIには“身体性”というセンスが絶望的に欠けている ◎決定満足度の高い意思決定ができるのは人間のプロだけ ◎前頭前野が未発達な13歳未満のAI使用は禁止すべき AIは、人間の感情を煽る感情ブースター。 ちょっとアクセルを踏み込んだら時速300kmになるスポーツカーのようなもの。 翻弄されずに乗りこなすには、ちょっとしたセンスがいる。 AIは人の居場所は奪わない。 AIは人類を支配することはない。 恐いのは「私はどうしたらいい?」と聞いて、最初の答えにそのまましたがうこと。 子どもにも伝えたい人工知能との付き合い方! 【目次】 はじめに ~AIはうなずかない 第1章 AIの正体を見極める 生成AIはことばのモンスターである AIに恋をする? 人間のプロが無意識にやってきたこと ブルーカラーがゴールデンカラーへ 第2章 AIとの付き合い方 AIを悩み相談の相手にしていい? AIの心理的安全性は抜群 AIは、嫌悪や憎悪の増幅器になることがある 子どもたちに伝えたいこと ~AIがあるのに人が勉強する理由 第3章 AI時代に身に付けるべき「生きる力」 AIに勝たない、媚びない、平気でいる AI社会が抱えるジレンマ――若手の勘をどう育てるか AIに仕事を奪われたら、消費することが仕事になる 完全AI社会なら、人はただ幸せになればいい おわりに ~1983年からのタイムスリップ -
煽動政治 包括政党としての自民党を破壊したサイレント・マジョリティの正体
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「高市自民党」は、もう自民党ではない! 「逆説」を使って徹底分析。 煽動政治とは、「政治的孤児」たちの心の深層にある破壊的なエネルギーをハッキングし、特定の方向へと突き「動かす」力だ。 総選挙での高市自民党の地滑り的勝利、参政党現象、中道改革連合の敗退。 歴史的な日本政治の転換点となった2026年、物言わぬ人々「サイレント・マジョリティ(静かな多数派)」が起こした大変革を、著者はタテの歴史的視座とヨコの比較政治の手法で分析した。 欧米ポピュリズムの世界が来るのか、高市首相や参政党、斎藤元彦兵庫県知事、チームみらいなどが自ら、あるいは支持者が用いた「煽動政治」のやり方とは。 分析・思考方法を読者と共有し、これからの日本政治を考えていく。 -
安倍晋三 平成・令和の光と闇
戦後最年少の52歳で首相に就任、8年8ヵ月の史上最長政権を誇った安倍晋三。祖父に岸信介を持つ政界のエリートは、自民党最右派として憲法改正を掲げたが一次政権では挫折する。 しかし政権復帰後、「アベノミクス」など経済政策により支持を獲得、6度の国政選挙に連勝し「安倍一強」体制を築く。彼の威光はG7でも際立ち、トランプ米大統領への対応など国際的評価も高かった。だが、安保法制など敵と味方を峻別する政治姿勢や、森友・加計学園、桜を見る会など権力の私物化への批判が付きまとった。 本書は波乱と毀誉褒貶に満ちた安倍の生涯を辿り、彼の政治を総括する。 目次 はしがき 序 章 ブルーブラッドの「使命」 第1章 傍流から主流へ――安倍と森喜朗・小泉純一郎 第2章戦後レジームからの脱却――第1次内閣の挫折 第3章 アベノミクスから積極的平和主義へ――第2次内閣 2012~ 第4章 外交の充実、国内の分断――第3次内閣 2014~ 第5章 瓦解する「一強」――第4次内閣 2017~ 終 章 突然の死と安倍の遺産 あとがき 安倍晋三 略年譜 -
科学否定論はなぜ人をひきつけるのか ――地球平面説から反ワクチンまで
「地球は平らだ」と言う人を説得できますか? 地球平面説、気候変動否定論、ホロコースト否定論、反ワクチン運動など、科学や歴史の通説を真っ向から退け、専門家を疑う陰謀論が世界中に広がっている。「真理」や「正しさ」を下支えする制度を根底から突き崩す科学否定論。荒唐無稽に思えるが、その主張には「エビデンス」があり、反駁するのは意外にも難しい。真実を求める人々がなぜ否定論にのめり込んでしまうのか。現代社会に渦巻く不安や不信感の正体とは何か。その背景を読み解き、いま大きく揺らぐ私たちの知の土台を考える。 ▸「真実」を求める人ほどハマりやすい ▸陰謀論にも数値やデータなどの「エビデンス」がある ▸荒唐無稽にみえても反駁するのはかなり難しい ▸陰謀論にも「正しい」ものがある === 【目次】 はじめに 富士山は日本で一番高い山?/科学はなぜ陰謀論の問題になるのか/本書の内容 序章 「真実」を求める社会 地球平面説という謎/ポストトゥルースの時代?/科学否定論とは何か/武器としての陰謀論/「エビデンス」が問われるとき/データベース化する社会/専門家をうまく疑う/方法としての相対主義――科学知識の社会学 第一章 生き残る地球平面説 二一世紀の大航海/コロンブス神話/地球平面説の再発明/ロウボサムの子どもたち/異端な「知」のバトン/オンライン化する「啓蒙」/平らな大地と歪んだ社会/地球が球体でないことの一〇〇の証明/専門家の証言vs.自分の経験/「民主的」なコミュニティ 第二章 科学否定論とは何か 「科学否定論」という新語/疑似科学としての「科学否定論」/論破のテクニック/四つの事例/①創造論――「進化論は正しくない」/②ホロコースト否定論――「ホロコーストは存在しない」/③タバコ戦略――「タバコは有害ではない」/④反ワクチン運動――「ワクチンは安全ではない」/通説はなぜ否定されるのか/批判と否定――ジャーナル共同体の内と外/マスメディアと「偽の等価性」/近代社会のジレンマ 第三章 科学と疑似科学のあいだ 科学否定の心理学/単純な二分法を超えて/創造科学裁判――「科学」を賭けた判決/ラウダンの反論――「科学」は定義できない/ルースの再反論――それでも「非科学」は存在する/科学と非科学の線引き問題/線引き問題の逝去/マッキンタイアの「科学的態度」/疑似科学の哲学/新しい回答方針/「科学否定論」を定義する/線引き問題の社会化――「本物の科学」と「フェイク科学」/システムとしての科学/残された問題――「正しい陰謀論」を考える 第四章 陰謀論の何が問題か クライメートゲート事件/地球温暖化の発見/気候変動否定論――「気候変動は人間のせいではない」/合意を証明する/鏡の中の陰謀論/陰謀論と社会科学――もう一つの線引き問題/陰謀論の哲学/陰謀論とは何か/社会学的想像力は陰謀論でないのか/意図とメカニズム/科学社会学と無知学――二つの選択/科学否定論から反科学政策へ 第五章 エビデンスと陰謀論 「エビデンス」とは何か/エビデンスの序列化/分裂する「エビデンス」/専門家からデータベースへ/「マスクの効果」騒動――コクラン・レビュー/方法論的フェティシズム――RCT至上主義/客観性と「訓練された判断」/初心者と二人の専門家問題/顔の見える専門家/信頼と不信のあいだ/エビデンスと陰謀の証拠/陰謀論にとって「証拠」とは何か/認識論的権威――背中合わせの証拠と信頼/疑似科学と陰謀論の組み合わせ 終章 内なる否定論と向き合う 通説とは何か/論争中と論争後/陰謀を発見する/抗議運動としての否定/データベースと情報の民主化/反権威主義のユートピア/内なる否定論と向き合うには 注 あとがき 参考文献 図版出典一覧 === -
兵庫県知事問題 失敗の本質 ――情報不信はなぜ生まれたか
謝罪すべきところで謝罪しない 報じない理由を説明しないマスコミ 知事に忖度し続けた側近たち 守られないプライバシー 過熱報道を生み出した調査 事実かどうかは二の次 自分の非を認めないこの国の体質! 一通の告発からはじまった兵庫県の文書問題。元々は県の内部の課題を指摘したものだったが、不適切な会見や対応がくり返される中、歯車が狂いだし収拾がつかなくなる。国の制度まで巻き込んだ騒ぎの中で、メディアはなぜ報じなかったのか、テレビは何を過剰演出したのか、SNSこそが真実なのか。この国の体質をあぶりだし、これからの国の形につながるこの問題、どこに「失敗」があったのかを掘り下げる。 === 【目次】 第一章 告発文書――知事とメディアの対応 第二章 情報発信に失敗した会見 第三章 反論から公益通報へ――高まる知事への不信 第四章 懲戒処分――くり返された誤ったメッセージ発信 第五章 “黒幕”とされた県議と疑惑追及報道 第六章 百条委員会設置へ――“政局”はなぜ生まれたか 第七章 初の釈明会見――説明責任は果たされたか 第八章 告発者の死と情報漏洩――書かなかったメディア 第九章 報道することで失われた信頼 第十章 メディアはなぜ誤情報を放置したのか === -
マンガでわかる介助する人される人 重度訪問介護の24時間365日
ある日突然、自分が/家族が/周囲の人が 障害当事者になったら、あなたはどうしますか? 障害のある人が地域で暮らすために欠かせない「介助」という仕事。本書は、当事者と介助者の関係や日常の仕事をマンガでわかりやすく紹介します。介護とは異なる“介助”の考え方や実際の仕事を具体的に解説。福祉の人手不足が続く今、これからの社会に必要とされる仕事の魅力と実像をリアルに伝える入門書です。介助の仕事に興味がある人にも、福祉の世界を知りたい人にもおすすめの一冊。 本書の内容 第1章 わたしたち家族、みんな「障害」をもつ 第2章 父が倒れて「若者ケアラー」に 第3章 家族介護と介護保険の限界 第4章 父、重度訪問介護を利用してひとり暮らしへ 第5章 わたしの《介助》との出会い 第6章 介助者として働く 第7章 介助すること・介助されることの相互作用 第8章 介助によって「生きる」を見つめなおす -
世界の右翼 - 欧州保守政党でわかる国際情勢 -
米国のベネズエラ大統領の拘束を日付までピッタリ当て! 中東の専門家にして郵便学者、世界の紛争地域・政治情勢などを全て網羅していることで有名な内藤陽介による書下ろし! 世界の右翼政党や保守政権は危険な存在なのか? ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ハンガリー、ポーランド、イスラエル。…etcをわかりやすく解説! 欧州の情勢をみることで、よりアメリカやトランプの動きがみえてくる! ホルムズ海峡はどうなる? 右翼がわかれば世界がわかる!! ヤバイ【極右】のから正論【歴史の必然!?】まで勢ぞろい!? ■世界の保守の情勢理解は、必ず日本の役に立つ わが国のニュースでも取り上げられることの多いドイツ、フランス、イタリア、ハンガリー、オランダ、ポーランドの欧州6国の主要右派政党について、彼らが支持を拡大していった経緯や政治的主張も含めてまとめたものです。また、補論として、イスラエルの右派/極右政党の存在が、現在進行中の中東情勢(パレスチナ、イラン、レバノンをめぐる諸問題が中心になります)にどのような影響を与えているかについても、歴史的経緯をたどりながら分析しています。(中略) 彼らの主張を支持するか否かは、人それぞれの立場があっていいと思いますが、まずは彼らの主張とその背景を正確に理解しなければ、彼らがプレイヤーとなって活動している各国の政治状況や関連する国際情勢についての認知も歪ゆがんだものとなってしまいます。そうした歪みを正す一つのスケールとして、本書がいささかなりとも皆様のお役にたつことができたなら、筆者としてこれ以上の喜びはありません。(本文より) 〈フランス、極右からの脱却――国民連合〉 ◇「極右」が大統領選の決選投票にまで進出 ◇2代目を継いだ娘が進めた「脱悪魔化」戦略とは? 〈イタリアの政権与党――イタリアの同胞(FdI)〉 ◇ネオ・ファシズムの“炎”を掲げる政権与党 ◇なぜ得票率2%の弱小政党が第一党に成長できたのか ◇他国の「極右」政党にとっての成功モデルに 〈ハンガリー独裁的な保守――フィデス=ハンガリー市民同盟(Fidesz-MPSZ)〉 ◇「移民は毒」と断じた反EU右派政権の老舗 ◇「独裁的」でも国民がオルバーンを支持する理由 ◇新たなカリスマの登場で「オルバーン帝国」崩壊の危機? 〈オランダのトランプ――自由党(PVV)〉 ◇党員一名の極右政党を率いる「オランダのトランプ」 ◇極右でも国政に新規参入しやすいオランダの選挙制度 〈ポーランドの保守――法と正義(PiS)〉 ◇国際的に批判されたメディア政策 ◇ウクライナ難民を積極的に受け入れた理由 〈イスラエルの右派と極右〉 ◇ネタニヤフは穏健派? ◇核施設への攻撃は自衛のために必要 第1章 ドイツで躍進中――AfD(ドイツのための選択肢) 第2章 フランス、極右からの脱却――国民連合 第3章 イタリアの政権与党――イタリアの同胞(FdI) 第4章 ハンガリー独裁的な保守――フィデス=ハンガリー市民同盟(Fidesz-MPSZ) 第5章 オランダのトランプ――自由党(PVV) 第6章 ポーランド――PiS(法と正義) 番外編 イスラエルの右派と極右 -
世界一流の社交術ーー雑談・会食からトラブル対応まであらゆる場面に強くなる
在米国日本大使館で30年以上にわたって働く、日本人初のソーシャル・セクレタリーが明かす世界トップレベルの外交・社交の舞台裏。 ワシントンDCは人脈資本主義の街と呼ばれ、人間関係力がさまざまな成果に直結する場所です。著者はこれまでに計9名の駐米日本大使と大使夫人の下で勤務し、要人接遇のほか、国家行事や外交レセプションの企画・運営に従事してきました。世界の一流たちは、第一印象のつくりかた、出会い方、人間ウォッチング、雑談力、会食からトラブル対応まで、徹底して取り組みます。「忘れられない人になる」にはいかに行動し、いかに記憶に残るのか。わかりやすい語り口で、そのスキルと方法を紹介します。 ※この商品は、端末や設定に応じて文字サイズやレイアウトが自動で変わる「リフロー形式」の電子書籍です。 文字サイズの変更や検索、ハイライト機能をご利用いただけます。 ※表示形式の違いにより、ページ構成・改行・図版の配置が変わるため、紙書籍や固定レイアウト版とは見え方やレイアウトが異なります。 -
エビデンスの罠 数字と物語に囚われない思考法
業績評価から政策まで、あらゆる局面でエビデンス(確かな根拠、特に数値やデータ)が求められる時代。しかしデータには恣意的な解釈や嘘がつきもの。ならば数字に表れない物語を重視すべきなのか? だがよくできたストーリーが人心を惑わすこともある。気鋭の公共政策学者が、数値によるマネジメントの歴史や陰謀論の問題などを取り上げ、「賢慮」を行う道を探る。 〈目次より〉●ある学生寮の思い出 ●エビデンスの罠と物語の罠 ●エビデンスの歴史 ●企業におけるエビデンス――科学的管理法とKPI ●監査という儀式 ●外国人問題におけるグラフの恣意的な読み違え ●誰が言っているかが重要?――徳認識論 ●党派性から離れることは難しい -
じつは残酷な「ほめ育て社会」
我々はいつの間にか「ほめて育てる社会」に毒され、叱る・叱られることが本当に下手になってしまった。 しかし、今後待っているのは、自分から奮起することができない人はおいて行かれる残酷社会だ。叱られることがないので現状で満足してしまう人と、自分を成長させたいと努める人との差が、知らぬ間に大きくなってしまう社会である。 自分で能力を伸ばす意識が習慣化できていない人は、自分を成長させることができなくなる。 そのために特に必要となる力は、レジリエンス(立ち直る力)とメタ認知が代表的なものになるだろう。どんなに自分が追い込まれても、自分から立て直す能力、また、周囲における自分の立ち位置を把握し、何をしていくべきかを意識できる力が求められる。 <目次> 第1章 「ほめられること」「ほめること」の心地よさ ほめられればやる気も出る、と言うが…… ほめられるばかりで物足りなく思う子どもや若者 ほか 第2章 ほめるばかりの環境では素質の差がもろに出る―凡人にはかえって厳しい? ほめてもらえないとやる気が出ない人たち レジリエンスが鍛えられない ほか 第3章 「ほめ育て社会」はだれに都合がいいのか 「ほめ育て」はコスパがいい? 保護者がうるさいから叱れないという先生 ほか 第4章 「ほめ育て社会」では自己コントロール力のある人間しか生き抜けない 忍耐力の乏しい子が増えている 失敗すると落ち込み、なかなか立ち直れないという若者たち ほか 第5章 ゆるい会社に危機感を抱く若者たち 叱られたことがない若者たち 職場を「ゆるい」と感じる若手 ほか 第6章 予測のつかない社会を生き抜く力 ネガティブ気分を活かす 不安や自身のなさが仕事力向上につながる ほか -
戦争はなぜ起こる? どうすれば防げるのか? 歴史と国際社会のしくみから考えよう
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国際社会のしくみとルールを知っておこう! ロシアのウクライナ侵攻は、武力行使を違法とする国連憲章と集団安全保障体制のもとで起こりました。なぜ、国際社会は防げなかったのでしょう。中国や北朝鮮など、アジア周辺の軍事的緊張が高まるなか、日本は国を守るためにどうすればいいのでしょうか。戦争の歴史と国際社会のしくみやルールを通じて考えます。 〈目次より〉序章 ロシアは、なぜウクライナに軍事侵攻したのか?/歴史を見るとよくわかるロシアとウクライナの関係 第1章 国際社会と戦争 「国家」って何だろう?/「国際社会」の成り立ちを知ろう/国際社会の現状を見てみよう/戦争って何だろう?/主な戦争の歴史を見てみよう/冷戦時代の世界情勢は?/冷戦後の国際社会は?/対立が戦争に発展するのはなぜ?/国の力関係と戦争について知ろう/コラム:戦争のない世界に向けて 第2章 戦争を防ぐために 国際法って何だろう?/戦争に関係する国際法を見てみよう/「戦争違法化」への流れ/国際連合ってどんな機関?/国連憲章を見てみよう/日本の平和条約について知ろう/同盟と安全保障について知ろう/日本を取り巻く安全保障環境の変化/日本の安全保障政策の基本は?/日本の防衛の基本方針を知ろう/日米同盟と集団的自衛権/「国際常識」としての平和に向けて -
会社で働くとなぜ幸せになれないのか 奪われる〈人生の時間〉
働いて働いて働いて… それであなたの人生は幸せですか──? 「お金」か「やりがい」か、あるいは「成長」か。 会社で働くことは人生の損失であり、会社員でいることは割に合わない。コロナ禍を機に、多くの人たちがそう考えるようになった。日本では近年「退職代行」が横行し、アメリカでは「大退職時代」と呼ばれる地殻変動が生じている。「ふつうに働く」という常識は崩壊し、会社で働くことは「ばかばかしい」と考える人が増えている。 なぜ、このような変化が世界的に生じているのか? 職工、会社人間、就職氷河期世代、ブラック企業、PEW…。会社員の歴史をたどることを通して、「働くこと」と「生きること」の関係を問いなおす。『ブラック企業』著者による新境地。 ※カバー画像が異なる場合があります。 -
日米密約史 核、朝鮮有事、沖縄をめぐる裏交渉
戦後、日米政府間で誰にも知られず交わされた密約。 政府首脳だけが把握し、日米安保のかげで、両国間の構造に深く組み込まれてきた。 ①米兵の裁判権放棄、②日本への核持ち込み、③基地からの米軍の自由な出撃、④沖縄への核持ち込みという四つの密約の正体とは何か。 なぜ密約が生まれ、日本に何をもたらしたか。 米国側の史料・新事実を踏まえ、裏交渉の全容を解明。 ヴェールを剥ぎとり、対米依存の真相に光を当てる。 【目次】 まえがき 序 章 なぜ密約が交わされてきたのか 「表」の条約・「裏」の密約 密約とは何か なぜ密約は問題になるのか 本書の目的と方法 本書の構成 第1章 なぜ米兵を裁けないのか――刑事裁判権放棄密約の実態 1 刑事裁判権の原理 旗国法原理 領域主権論 NATO軍地位協定 2 日米行政協定の改定 日米の主張 交渉開始 解決の糸口 津田陳述 3 密約の成立 津田陳述の密約性 オランダ方式・ドイツ方式 密約の実務 4 密約の検証 津田陳述の非公表性 統計データによる起訴率 オランダ・ドイツの裁判権放棄事例 刑事裁判権放棄の透明性の確保 第2章 日本への核持ち込み――一九六〇年核持ち込み密約 1 米国の核政策・日本の非核政策 米国の核保有数の急増 アイゼンハワー政権のニュールック政策 NCND政策 重光・アリソン口頭了解 2 安保改定の舞台裏 岸首相の訪米(1957年6月) 藤山外相の訪米(1958年9月) 米国の核戦略 フォーミュラ案 3 秘密交渉の内幕 岸・ハーター交換公文 フォーミュラをめぐる日米交渉 藤山外相の口頭了解 秘密了解をめぐる攻防 日本側の譲歩 「討議の記録」 4 対米依存構造 密約調査と外務省報告書 「東郷メモ」 非核二・五原則 核持ち込み密約 第3章 米軍が自由に出撃するために――一九六〇年朝鮮議事録 1 国連軍と日本 「国連軍」の創設 「吉田・アチソン交換公文」 国連軍と戦闘作戦行動 2 国連軍と事前協議制度 「吉田・アチソン交換公文」の効力 日本案の内容 日本案への反応 統合参謀本部(JCS)の意見 朝鮮半島有事における例外規定 3 密約締結の真相 朝鮮半島有事の検討と米側の要請 日本側の対応 「好意的考慮案」 表向きと裏の取り決めの二重構造 4 朝鮮議事録 吉田・アチソン交換公文等に関する交換公文 朝鮮議事録 朝鮮議事録への署名 「事前協議なき出撃」 事前協議制度の形骸化 第4章 沖縄返還と基地の自由使用――朝鮮議事録の行方 1 沖縄返還への道のり 「潜在主権」 ブルースカイ政策 ハルペリンとスナイダー 密使・若泉敬 佐藤・ジョンソン会談(1967年11月) 2 沖縄返還の対処方針 「核抜き・本土並み」 ニクソン政権下のNSC NSSM5号 NSDM13号 3 作戦使用と事前協議 愛知・ロジャーズ会談(1969年6月) 共同声明抜粋案と総理の一方的発言案 米側共同声明案 韓国・台湾・ベトナム 4 共同声明・総理の一方的発言 安保条約の原則 韓国条項 台湾条項 ベトナム条項 朝鮮議事録の存続 第5章 沖縄への核持ち込み――一九六九年沖縄核持ち込み密約 1 沖縄返還交渉と核問題 日米の立場 第二次日本案 苦悩する佐藤首相 「会談録」 日本側最終打合せ 2 密使・若泉敬の再起用 政治的ホットライン 佐藤首相の曖昧な返答 繊維問題 スタンズ・ペーパー ホイーラー・ペーパー 3 核抜き交渉 佐藤首相案と若泉案 手続きに関する申し合わせ(シナリオ) 「核抜き」合意 4 核と繊維 合意議事録草案 草案の確定 合意議事録への署名 難航する繊維問題 軍部の説得 終 章 密約が交わされる構造と深層 密約の特徴 密約の残した影響 密約が明らかにした課題 密約の教訓 日米密約の根源 あとがき / 密約資料 / 参考資料 日米密約史 関連年表 -
陸軍中野学校のDNA - 国家情報局創設前に知っておきたい -
2026年2月20日、衆院選後の施政方針演説で高市総理が明らかにした「国家情報局」の設置。いわゆるインテリジェンス機関である。敗戦後、司令塔のないまま80年以上も漂流していた日本のインテリジェンスに、待望の組織が設けられることになる。敗戦後事実上途絶えていた日本のインテリジェンス機能を効率よく復活させるには、歴史と伝統を見直す必要がある。日露戦争を勝利に導いた明石元二郎をはじめ、先の大戦で的確なインテリジェンス戦を展開し、世界的に高く評価されている陸軍中野学校の卒業生たち。彼らの思想と行動にこそ把握すべきエッセンスがある。なかでも、諜報と防諜(カウンターインテリジェンス)の思想と実践は、国家情報局が機能するための基盤となり得る――防衛駐在官として情報の世界に身を置いた著者が、懇切丁寧に解説する。 【著者プロフィール】 福山隆(ふくやま・たかし) 元陸将。昭和22(1947)年、長崎県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊に入隊。平成2(1990)年、外務省に出向。その後、大韓民国防衛駐在官として朝鮮半島のインテリジェンスに関わる。平成7年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。九州補給処処長時には九州の防衛を担当する西部方面隊の兵站を担った。その後、西部方面総監部幕僚長・陸将で平成17年に退官。ハーバード大学アジアセンター上級客員研究員を経て、現在は執筆・講演活動を続けている。 おもな著書に、『兵站』(扶桑社新書)、『防衛駐在官という任務』『トランプ帝国の「ネオ・パクス・アメリカーナ」』(ともにワニブックスPLUS新書)がある。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス -
自民党 価値とリスクのマトリクス
安倍晋三、石破茂、菅義偉、野田聖子、河野太郎、岸田文雄、加藤勝信、小渕優子、小泉進次郎。 9人の有力政治家・首相候補の言葉、著作の分析を積み重ね、現在の自民党の本質をあぶり出す。 「リベラル保守」を掲げる政治学者による、これからの日本の選択を考える際の重要な指標となる画期的自民党論。 「右」「左」では表しきれない政治のあり方を、「価値」と「リスク」のマトリクスで読み解く! 【著者プロフィール】 1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。 専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大仏次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。 著書に『ナショナリズムと宗教』、『インドの時代』、『パール判事』、『朝日平吾の憂鬱』、『保守のヒント』、『秋葉原事件』 『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『下中彌三郎』、『保守と立憲』、『親鸞と日本主義』、『保守と大東亜戦争』などがある。 ※本作品は2026/03/31まで配信していた「自民党 価値とリスクのマトリクス」と同内容です。重複購入にご注意ください。 -
保守と立憲 世界によって私が変えられないために
右でも左でもなく前へ。私が確信を持ってそう言えた背景には、中島さんの言葉がありました。ー 枝野幸男(立憲民主党代表) 枝野幸男 立憲民主党代表との対談を収録。 保守こそリベラル。なぜ立憲主義なのか。「リベラル保守」を掲げる政治思想家が示す、右対左ではない、改憲か護憲かではない、二元論を乗り越える新しい世の中の見取り図。これからの私たちの生き方。 柳田国男、柳宗悦、河上徹太郎、小林秀雄、竹内好、福田恆存、鶴見俊輔、吉本隆明らの思想=態度を受け継ぐ。 【著者プロフィール】 1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大仏次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。 著書に『ナショナリズムと宗教』、『インドの時代』、『パール判事』、『朝日平吾の憂鬱』、『保守のヒント』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『下中彌三郎』、『保守と立憲』、『親鸞と日本主義』、『保守と大東亜戦争』、『自民党 価値とリスクのマトリクス』などがある。 ※本作品は2026/03/31まで配信していた「保守と立憲 世界によって私が変えられないために」と同内容です。重複購入にご注意ください。 -
2026~27年世界大予測 トランプ・高市vs習近平・プーチン 世界最終「戦争」の勝者は誰か
本書と連動した内容が楽しめるYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」 動画URLはこちら→https://www.youtube.com/@Daily_WiLL 混沌の世界情勢を読む “冷徹なリアリズム”!! 〈ロシア・中国〉 AI、レアアース、軍事力、エネルギー、食料を背景に 強(したた)かに“実力”を蓄え、覇権への野心を抱くが―― 〈アメリカ・日本〉 中東への介入、ベネズエラへの奇襲、グリーランド領有の要求…… 新たな「世界秩序」の構築で中露の影響力を打ち砕くか―― 〈これからの世界は一体どうなる――?〉 ・中露によるベネズエラ囲い込み作戦 ・トランプの本丸は金(ゴールド)? ・「エプスタイン・ファイル」による欧米の危機! ・中国が主導した初の「国家間協力体制」 ・ロシアの脱ロスチャイルド・脱ドルへの奮闘 ・米中AIレースはより危険な段階に ・アメリカこそ“張子の虎”? ・化けの皮が剥(は)がされつつある「西側秩序」など -
書店再興 まちの本屋さんのゲームチェンジのために
「本屋さんがなくなる」悲観論ばかりが叫ばれる書店業界で、直木賞作家・今村翔吾氏を初め、個人が、企業が立ち上がる。経済産業省や地方自治体も黙っちゃいない。昭和の発想を切り替えて、書店を「頑張れば稼げる」ビジネスに変えていく具体的な試みはいくつもある。これらの発想は異業種にも応用可能だ。 「書店はまちの余白を収益化できる」という発想で東京・下北沢に展開する「本屋B&B」、IT企業ならではの発想で下町で先進の試みを続ける「透明書店」、喫茶チェーンと組んで「本を読む40分」を提供する「梟書茶房」、取次が自ら本への入り口をつくる「文喫」「箱根本箱」。経産省、ブックセラーズ&カンパニー、PubteXが行う書籍流通改革。そして今村翔吾氏が進めるシェア型書店「ほんまる」。現状の課題認識、再興の道を探るキーパーソンのインタビュー、そして「ゲームチェンジ」の戦略を、シビアな数字と希望を持って語る。書店はやっぱり再興(サイコー!)だ。 -
ミッテラン 現代フランスを率いた理想と野望
フランス大統領を2期務め、欧州統合の礎を築いたフランソワ・ミッテラン(1916~96)。 社会党初の大統領として、東西ドイツ統一や冷戦終結など国際政治の激動期を導いた。一方、青年期にはナチスに協力的なヴィシー政府で働いた過去や、大統領期に新自由主義的な政策を実施したことから、権謀術数を駆使した「政治屋」と揶揄する声も多い。 毀誉褒貶ある足跡から、戦争と革命の20世紀とフランス現代史を辿る。 ■目次■ まえがき 第1章 フランスの地方に生まれて――「王か法王になる」 第2章 世界大戦との出会い――「フランスを中から目覚めさせる」 第3章 政界のホープ――「野心は統治者になることに尽きる」 第4章 大統領への道――「革命とは決別のことである」 第5章 社会主義から欧州統合へ―― 「私はヨーロッパ建設と社会正義の間で迷っている」 第6章 ドイツ統一とポスト冷戦時代の始まり――「自らの手でヨーロッパを作り出す」 終 章 フランスの歴史と政治――ミッテランが遺したもの あとがき 写真出典 主要参考文献 ミッテラン略年表 -
移民/難民の法哲学:ナショナリズムに向き合う
同じ社会のメンバーとは誰か? ここにきて移民/難民に関する議論が本格化しつつある。今夏の参院選では移民規制が大きな争点となった。 ところが、日本での従来の議論はグローバル化や経済的要請にもとづくもので、どうしても皮相なものになりがちだ。 政治的・社会的な背景が考慮されないままに話が進んでしまっているのである。これでは、「ポピュリズムの仕掛人」によって足元をすくわれる危険もある。 こうした懸念を払拭すべく、移民論の哲学的・社会科学的な基礎を構築するのが本書である。 他方、本書ではリベラル・ナショナリズムという観点から移民論に迫るのが特長だ。同じ社会のメンバーとは誰のことなのか? ネーションに基づく集団的自律はどこまで擁護できるものか? 社会的包摂の望ましいあり方とはいかなる形か? 徹底的に掘り下げている。 また、国民国家、移動と帰属、ナショナル・アイデンティティなど、社会科学上のキー・タームを用いながら、移民論の交通整理をしている点がこれまでの類書にはない本書の大きな強みになっている。 経済効果と外国人嫌悪で引き裂かれた移民論について、法哲学者がメスを入れることで開かれる議論の地平! -
「越境3.0」境界線を越えて未来を創る行動哲学
世界に飛び出して実感!「動ける日本人」は世界最強! 世界に通用する日本人になるためのマインドセットとは! 登録者30万人超えのYouTubeチャンネル『越境3.0チャンネル』の石田和靖氏による、 あなたの心に眠る情熱を呼び覚まし、そのビジョンを現実へと変えるための参考書! 『越境3.0』とは何か。 それは、インターネットとテクノロジーの進化がもたらした『個人の解放』を活かし、 常識の枠を超え、官僚や政治家でもなく、大企業の後ろ盾もない一個人でも、外国を動かすことができる──。 そんなアクションを実現するためのマインドセットだ。 2026年現在、アメリカの覇権主義、資源争奪戦、そしてルールの崩壊。 トランプのベネズエラ政策によって世界秩序が一変し、 いま日本と日本人は「フラット化する世界」でどう生き抜くかが問われている。 自らの「個性」を磨き、どう「動く」べきか? 本書で語られる『越境3.0』の行動哲学は、あなたとって最高の羅針盤となるはずである。 (本文より) ここで成立したのが「CtoG(Citizen to Government)」という関係性だ。 昔なら、海外で名刺交換をしても、帰国後に送るメールなんて読まれることはなかった。 相手が産油国の大臣や王族ならなおさらだ。秘書がフィルタリングしてゴミ箱行きは確定だった。 でもいまは違う。現地で「Facebook やってる?」「WhatsApp 教えてよ」と繋がり、帰国後にスマホからメッセージを送ることができる。 堅苦しいビジネスメールとはまったく違う。 たとえば、日本の隅田川花火大会の動画や、美味しそうな寿司の写真を添付して、「元気? 日本はいまこんな感じだよ」と送る。 すると、相手がどこで何をしていても、ポケットのなかのスマホが「ピコン」と鳴る。 「おお、石田か! 日本は綺麗だな!」と、即座に返事がくる。 この瞬間、「どこの馬の骨かわからない日本人」が「一国の国家中枢」と、秘書も介さずダイレクトに繋がったことになるのだ。 スマホとSNSという「武器」を手に入れたことで、私たちは巨大組織や国家と対等にコミュニケーションが取れるのである。 なんだかワクワクしてこないか。 -
イタリアからの警告
本書と連動した内容が楽しめるYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」 動画URLはこちら→https://www.youtube.com/@Daily_WiLL メローニ首相が直面する中国・移民問題を “明日の日本”にするな! 日本では移民問題、そして中国との関係が大きな関心を集めています。欧州諸国は多くの移民・難民を受け入れており、そのために、国内でさまざまな軋轢や治安悪化が発生しています。また、イタリアは中国と「一帯一路」を締結、結果、あまり成果なく脱退しました。著者はイタリア(ミラノ)在地で、ここ十数年のイタリアの変化を肌身で感じてきました。そこで見聞きしたイタリアの恐るべき現実を初著作で問います。 移民・難民の扱い、中国との「一帯一路」… 日本はイタリアの“教訓”から学ぶべき―― ・早苗とメローニがつくる国際政治の「保守」の絆 ・移民・難民問題で分断されたイタリア社会 ・医療現場が崩壊した南イタリア ・「ヨーロッパを守れ!」――移民推進のEUに高まる反対の声 ・一帯一路を脱退したイタリア――中国と安易に手を組むな ・移民を一度受け入れたらもう元に戻せない など 経済・治安・文化を守るために―― イタリアを見渡すと、理想と現実のギャップが常に横たわっている。理想だけを掲げれば破綻は早い。現実の経済構造、社会構成、人的資源の制約を直視せずして変革は空虚となるのだ。日本は、そのギャップを冷静に見据えつつ、自らの特殊性に根差した発展と選択を問わねばならない――。 ヴィズマーラ恵子(けいこ) 福岡県出身。翻訳者。コラムニスト。ブロガー。通訳。コーディネータガイド。日本茶舗「MATCHA STORE」代表取締役。中学校の美術家教師を経て2000年にイタリアへ渡り、フィレンツェ留学後ミラノに移住。ミラノ郊外にて抹茶ストアと日本茶舗、スパーカー並行輸出コンサル会社を経営。在イタリア邦人の視点で現地から生の声を綴る。文化放送「おはよう寺ちゃん」コメンテーター。 -
ホロコースト後の機能不全 ドイツ、イスラエル、犠牲と加害の関係
なぜドイツはイスラエルを批判できないのか? ーー犠牲と加害の反転はどのようにして進んだか 『歴史修正主義』(中公新書)で注目された歴史学者が提示するガザ紛争を理解するための新たな視座! ドイツの戦後の歩みはユダヤ人を究極の犠牲者にした! 紛争によりガザが破壊し尽くされた中、イスラエルの姿勢はホロコーストの記憶とも結びつけられる。 ドイツはナチ犯罪者を最後の一人まで裁き続け、「反ユダヤ主義」の撲滅を掲げてきた。 そのためドイツによるイスラエル支援は、補償にとどまらず武器供与まで及んだ。イスラエルへの安全保障は「国是」だったのである。 ドイツの「過去の克服」は、両国の政治、経済、軍事の利害と密接に絡んできた。その歴史を解きほぐし、変化を迫られる姿を描くーー。 世界は戦争を止められないのか。ナチズムの克服は、より良い世界をつくるためではなかったのか。 ドイツとイスラエルの特殊な関係をつまびらかにすることで、ガザ紛争を防げなかった世界構造のねじれが見えてくる。 序 章 世界の機能不全はどのようにして起こったか 第一章 国籍──国民の境界は歴史が形づくる 第二章 裁き──犯罪をどこまで、どう裁いたか 第三章 国際法──反省から生まれた新しい秩序 第四章 償い──和解のための補償、安全保障へ 第五章 言葉と認識──私たちはパレスチナを理解する言葉を持っているか 終 章 ゴルディアスの結び目 -
ヤクザが消えた裏社会
更生を望んでも、許さない 自己責任社会の代償とは――? ヤクザや暴力団は街から一掃されたかに見えたが、「もっと悪い奴」がやって来た。 本当に安心で安全な社会はどうしたら実現できるのか。 黒いスーツにサングラス、肩で風切るヤクザは、もういない。しかし、今の「クリーンな社会」では、お年寄りが悪質な犯罪に巻き込まれ、若者が闇バイトに手を染めている。姿の見えない悪人が増加してしまったのだ。暴力団排除条例によって、反社会勢力は社会から一掃されたかに見えたが、不寛容な社会が、更生を望む人々の社会復帰を妨げている。彼らを裏社会に還流させ、表社会から悪人を排除し続けていれば、本当に「安心」が実現するのか。行き過ぎた自己責任社会を問いなおす。 -
人生100年時代を明るく生きる 50代からのセカンドキャリア設計
役職定年や定年は一つの区切り。 その先の人生をどれだけ充実したものにできるか? 50代における意識変革と行動変容があなたの未来をつくる! 日本人の平均寿命は年々延び、70歳、80歳になっても元気なシニアが増えています。政府も企業に対して65歳まで希望者に雇用機会を提供することを義務付け、70歳までについても努力義務としています。一方、年金の給付開始年齢は65歳に引き上げられ、給付水準についても中長期的には抑えられる見通しです。健康なうちはシニアも現役として活躍し続けられる「人生100年時代」が到来しつつあると同時に、安心できる老後のためには一定の収入を確保するなどセカンドキャリア設計の重要性が高まっています。 ところが、50代での役職定年や60歳での定年をきっかけに、仕事に対するモチベーションの低下や将来への不安に見舞われ、立ち止まってしまう人が少なくありません。 大手電機メーカーを早期退職後、シニアライフデザイン講師として活躍している著者によると、今まで目の前の仕事のことだけ考え走り続けてきた人ほどそうした現実に直面したとき「これからどうすればいいんだろう」と思考停止になってしまうといいます。これはセカンドキャリア設計を考えたり、セカンドキャリアへ向けての準備を始めたりするには大きなマイナスです。 また、職場など周囲に対してもネガティブな影響を与えますし、まだまだ活躍できるはずの人的資本が埋もれてしまうという意味において社会全体の損失ともいえます。 本書では著者の経験と実践をもとに、役職定年や定年を前にした40代後半から50代のホワイトカラーの人たちに向けて、戸惑いや不安、不満といったネガティブな状態から意識を切り替え、定年後の人生を自分らしく豊かなものにしていくためのヒントを提示します。また、セカンドキャリア設計の具体的なポイントや取り組み方についても解説しています。 充実したセカンドキャリアとシニアライフの実現を目指す読者にぜひお勧めしたい一冊です。 -
「高齢者ぎらい」という病
危険だから今すぐ免許返納、 医療費など財政負担の元凶、 現役世代の敵―― 高齢者に関する刷り込みは全部ウソ! 「高齢者=悪」という空気を払拭し、 「高齢者が幸せになれる国」でこそ、 日本は再生する! ベストセラー精神科医が怒りと希望の緊急提言! 高齢者は邪魔な存在か? いや、高齢者は日本の希望! 差別をやめ、高齢者をもっと大切にすべき理由、教えます 日本は世界でも類を見ない超高齢社会に突入した。 しかし、その現実は「高齢者に優しい社会」とは程遠い。 年金・医療・雇用などの制度面では“負担増の元凶”として語られ、 企業では「お荷物」、メディアでは「高齢者の運転は危険」と印象づけられる。 社会全体で尊ぶどころか、「高齢者ぎらい」の空気を醸成しているのが現状だ。 著者の精神科医・和田秀樹は、30年以上にわたって 高齢者医療の現場で患者と向き合ってきた経験から、 この「高齢者ぎらい」を単なる世代間摩擦ではなく、 日本社会に蔓延する「病」と位置づける。 本書では、その背景にある経済構造、政治制度、 メディアの偏った言説を鋭く批判。 同時に、高齢者がもつ生産性や経済力に目を向け、 「高齢者こそが日本再生のカギ」という視点で論じた まさに“今読むべき”一冊。 第1章 「高齢者の運転=危険」とする印象操作 第2章 医療界の傲慢と国の詐欺的政策の尻拭いをさせられる高齢者 第3章 人権無視に鈍感な国民性が高齢者の自由を奪う 第4章 手取りが増えないのは少子高齢化のせいではない 第5章 日本再生の鍵は高齢者が握っている -
日本を甦(よみがえ)らせる「高市早苗」の敵
本書と連動した内容が楽しめるYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」 動画URLはこちら→https://www.youtube.com/@Daily_WiLL 日本復活を阻もうとする勢力への宣戦布告の書! 高市政権がスタートした。「日本再興」を掲げ、邁進している高市首相の前に立ちはだかる重要政策課題の数々。そして、高市政権の足を引っ張る「巨悪」たち……。長年、政界をウォッチしつづけている門田隆将氏が、高市政権成立の経緯、そして、高市政権が何と戦っているのか、あますところなく書き記す! 「巨悪」中国・オールドメディア・媚中議員・財務省 と戦う“最後の政治家”高市早苗 ・終わりかけた日本が「救われた日」 ・「国民は許さなかった」 ・マスコミの誘導も「敗北」 ・悲願の総裁の座へ ・中国問題も改善される「高市パワー」の凄まじさ ・対中政策最大の肝は日本企業の中国撤退 ・“岸田・石破政権”を操った財務省 ・日本はLGBT法で何を失ったのか ・川口市からの“SOS”を無視しつづけたマスコミ ・皇統を「守り抜く」ことはできるのか ・目に余る品性下劣な朝日新聞 ・米国に“曖昧戦略”を捨てさせた中国の大失敗 など 高市総理が誕生するまでに、なぜこれほどの時間がかかったのか。どれほどの障壁が高市氏の前に立ちはだかっていたのか。日本復活を阻む勢力とは「誰」であり、これまで「どんなこと」をやってきたのか。これを知らずして保守・現実派の「高市政権」が長期政権になることもできないし、抵抗勢力の反撃を封じることもできない。 -
一気にわかる!池上彰の世界情勢2026 トランプ関税ショック、その先にある世界編
分断から多極化へ 〈トランプ復活〉から始まる世界の連鎖反応。 アジア、中南米、欧州、中東、アフリカで進む異変と混迷―― 地政学リスクの現在地をまとめ読み! シリーズ累計20万部 最新版 池上解説で激動の時代の先を読む 世界を揺るがすニュースが相次ぎ、一つひとつの事件の経過や、その背後にある相互のつながりが見えにくくなっている。 世界が混沌を深める今こそ、「背景」と「予兆」を冷静に見極める視点が求められている。 本書では、世界各地を取材し、わかりやすいニュース解説で定評のあるジャーナリストが、最新情勢をもとに各国の思惑と力学を読み解く。 構成は、世界を「アメリカ」「日本」「アジア」「ヨーロッパ、中東、アフリカ、南米」の4章に分け、断片的に伝えられがちなニュースを一つの流れとして提示する。 第2期トランプ政権の発足による国際秩序への衝撃、高市政権誕生後の日本社会の行方、経済減速が続く中国と存在感を高めるインド、緊張が続く朝鮮半島情勢、停戦への道筋が見えないロシアとウクライナの戦争、ガザをめぐるイスラエルの混迷、巧妙化するAI犯罪、さらには気候変動といった地球規模の課題まで、世界の重要テーマを網羅的に取り上げる。 出来事の「今」を追うだけでなく、その先に潜む予兆にも光を当てる。 ニュースの洪水の中で立ち止まり、世界の現在地を見定めるための羅針盤となる一冊。 -
同性婚 だれもが自由に結婚する権利
同性婚を認めないのは、憲法違反 「同性婚が認められないのは人権侵害だ」として全国455人の当事者が日本弁護士連合会に人権救済申立てを行った。当事者の声を織り交ぜながら、法制化されていないことによる不利益を明らかにすると共に婚姻制度に関わる憲法や民法の論点、同性パートナーシップ制度、世界の動きなどを解説。同性婚を憲法上の権利として確立したアメリカ最高裁判決の日本語訳も収載。 ******************************************************** ●プロローグより 異性間であればできる婚姻が、なぜ同性間では認められないのか。そもそも「婚姻」とは何なのか。 それらを、人権という視点から皆で考えてほしいと思っています。 同性婚の問題は、同性愛者・両性愛者だけの問題ではありません。 一人ひとりが尊重される、多様性が肯定される社会は、だれにとっても生きやすい、より良い社会となるはずです。 ********************************************************* -
日本のメディアが報じない「世界の真実」
本書と連動した内容が楽しめるYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」 動画URLはこちら→https://www.youtube.com/@Daily_WiLL ロンドンから見ていると、日本のオールドメディアは日本を沈没させたいの? と思ってしまう。 先進諸国では普通に報じられていることが日本では報じられない。 高市総理が中国の脅威を警告すると、なぜ日本のテレビ、新聞は 高市攻撃を執拗にし続けるの? 日本では報じられないことだらけ ・欧米を驚かした高市総理 ・傲慢中国に世界が辟易 ・モサド神話の崩壊 ・日本に超法規移管が必要なワケ ・環境左翼の欺瞞 ・グレタはイスラエルには通じなかった ・我が子を泣かした LGBT ・移民が小学生を集団性暴行 ・トランプ「半追い羽州の深層心理」 ほか全40話 そしてヨーロッパ人が驚いている「日本の強み」を明かします -
世界はいつまで食べていけるのか 人類史から読み解く食料問題
増え続ける人口を養うための策を、事実のみから導き出す 米・小麦・牛・豚・鶏――我々はなぜ限られた種類の糧に頼るのか? 地球環境を守りながら、世界97億人を養うことはできるのか? 「飢餓と食の常識を覆す。思考が一変する一冊」 ― ビル・ゲイツ なぜ、1人あたり1,000 キロカロリーもの食料が毎日無駄にされているのか?人口が爆発的に増えるなか、どうすれば地球を壊さずに人類が食べていけるのか? 知の巨人シュミルがこれまでの知見を総動員。そのテーマが「食料」であるのは、私たちの生存の根幹であると同時に、エネルギーなどほかの分野と比べても衝撃的なレベルで非効率が目立つからだ。本書では、歴史を踏まえながら、気候変動や人口増加という難題に直面する食料供給の未来を検証。私たちがいかに食の基本を誤解しているかを明らかにし、私たちの身体は何を必要としているのか、そしてそれが環境にどんな影響を与えているのかを、ファクトから誇張なしに描き出す。 【内容】 日本語版への序文 はじめに 第1章 農業はなにをもたらしたのか? 第2章 私たちはなぜ、いくつかの種の植物だけを大量に食べるのか? 第3章 私たちが育てられるものの限界 第4章 なぜ、私たちはある種の動物を食べ、ほかの種の動物は食べないのか? 第5章 食べ物とスマホ、どちらがより重要? 第6章 健康であるためにはなにを食べるべきか? 第7章 環境への負荷を減らしながら、増加する人口を食べさせる― 疑わしい解決策 第8章 増えつづける人口を食べさせる―どんな方策に効果があるのか -
芝園団地に住んでいます――住民の半分が外国人になったとき何が起きるか
共存? 共生? コミュニティは誰のもの? 芝園団地をめぐる葛藤と努力は、移民社会を迎えようとする 私たち一人ひとりの羅針盤だ。 ――星野博美(作家) 2016年の米大統領選挙で排外主義の台頭を目の当たりにした著者は、 取材から帰国した後、住民の半数が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に移り住む。 日本人住民の間に芽生える「もやもや感」と、 見えない壁を乗り越えようとする人々を描いたノンフィクション。 芝園団地やほかの外国人集住地域に関する報道や研究は少なくない。本書に独自性があるとすれば、外国人住民が増えた地域で暮らす日本人の「感情」に焦点を当て、掘り下げようと試みたことにあると思う。 外国人に対する不安や不満といった住民感情は、否定するだけでその人たちの心から消えていくものではない。向き合い、そうした感情を生み出す根源を探る。そのことに意味があるはずだという思いは、この団地に住む中で、そして世界でますます反外国人・移民感情が広がる中で強まっていった。(「あとがき」より) 日本人と外国人が同じ場所で暮らすとき、何が起きるのか。 住民には、どのような感情が生まれるのか。 そこで起きること、芽生える感情に対して、どうすればいいのか。 これは、そんなことを問いかけながら芝園団地で暮らす、一人の住民の記録だ。 -
プラネタリア
国の時代から、星の時代へ。 戦争、気候変動、AIの進化、宇宙産業── これから私たちが直面する課題は、 もはや国家単位では捉えきれない。 未来を設計するの思想。それが〈プラネタリア〉。 日本から世界へ──人類の新しいOSを、いま提示する。 プラネタリア── 宇宙視点で人間・社会・テクノロジー・文化を捉え直し、 文明そのものを“物語”の力で再設計しようとする思想。 本書は二部構成です。 第一部では、渡邉賢一が、惑星思考という新たな視座から〈プラネタリア〉という 概念を提示し、人間と社会を物語の力で再設計する思想を示します。 第二部では、佐藤航陽が、物語がどのようにして現実を形づくり、 人間の認識や行動を動かしてきたのかを解き明かし、 その構造と生成の方法を提示します。 プラネタリアというロマンを机上で終わらせず、現実へと接続するために。 本書は、私たちの認識と価値観を更新し、 世界の見え方を変えるための試みです。 プラネタリア 目次 第一部 プラネタリア――星の時代へ 渡邉賢一 序 宇宙から地球を見る 第0章 新たな共同体の時代へ 第1章 危機の物語――揺らぐ惑星の基盤 第2章 経済の物語――惑星共生経済圏(プラネタリー・エコノミー) 第3章 精神の物語――唯物から唯識へ 第4章 文化の物語――文化は人類の天然資源 第5章 転換の物語――宇宙からの価値視点 第6章 技術の物語――ディープ・サステナビリティの実践 第7章 安全の物語――惑星視点でのセキュリティ 第8章 食と健康の物語――命が循環する星づくり 終 章 命の物語――星の時代に生きるすべての人へ 第二部 プラネタリア――ナラティブ・エンジニアリング 佐藤航陽 序 神を失った世界における物語の役割 第0章 脳科学と認知科学が解き明かす物語の力と現実創造の技術 第1章 物語はなぜ必然的に発生するのか? 第2章 理性は感情の後づけ装置である 第3章 社会は巨大な物語生成装置である 第4章 物語の設計図を解読する 第5章 現代の物語マスターたちの戦略 第6章 物語をつくるための実践的なステップ 終 章 宇宙規模の物語を創造する