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  • 幻肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    切断したはずなのに、足のあった場所が痛む…。 世にも奇妙な現象〈幻肢痛〉とつきあいながら、視界の外に広がる世界を思索する4年間の記録。 ■白石正明さん(「ケアをひらく」編集者)推薦■ 「ない」と「ある」の間には、いまだ名付けられぬ荒野が広がっている。 “幻”と“現”が交錯するそんな幽冥の地を、彼は嬉々として探検する。 その足跡を辿っていくと、私たちもすでに「ない」と「ある」のグラデーションの上にいることに気づいてしまう。 それは端的に気持ちいい。 【内容紹介】 12歳から骨肉腫により人工関節だった著者の青木さんは30歳の時、感染症の罹患を機に太腿から下を切断することを決めます。人工関節ゆえに曲がらない脚、感染症のリスクから切断には前向きでしたが、噂に聞いていた〈幻肢痛〉を身をもって体験することになります。 切断した後の足を火葬して骨壷に入れてもらい、骨壷を眺めながら考えます。 「無いものの存在」に耳を傾けること。 それは例えば、社会の中で抑圧されるマイノリティや、不安に苛まれる人の声と重なるのではないか…。闘病記や当事者研究の書を超えて、自身の痛みに向き合いながら世界を思索する一冊です。

ユーザーレビュー

  • 幻肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる

    Posted by ブクログ

    幻肢痛という不思議な精神世界について、教えてくれる本。
    そして、アート。

    生きるための必要不可欠な表現、それがアートと呼ばれることもある。
    アートとは呼ばれないものもある。
    でも、人が何と呼ぼうと、生きるってそういうこと、なんだろう、と思う。


    0
    2025年05月28日
  • 幻肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる

    Posted by ブクログ

    刺激を受けました。
    無いものの存在、か〜〜。超むずかしいね。

    右足切断から義足完成までの間の
    著者の書き散らしです。読者の想像が
    到達しそうなところもあれば、
    到達しそうにないところもごちゃ混ぜの
    ミックスサラダのような本でした。

    義足で自転車に乗ると、
    義足の範囲が自転車の大きさまで
    拡張される意識、とか
    ほんとに「わかりそうで、でも自分で経験しない限りわからないよね」とむずむずしました。
    こういう読書体験が好き。自分、不器用なりに
    楽しんでるんで。笑

    0
    2025年02月01日
  • 幻肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる

    Posted by ブクログ

    小さい頃の病気が発端で切断することになった脚。著者は目の前の現実をありのまままに感じ取ろうとしている。
    途中、高音か聞き取れない聴力のハンディがあることを明かしている。私にとってはこちらの方が身体感覚的に何か影響を与えているのでは?と思ったりした。自分の身体や心に身代わりはいないのだが、多かれ少なかれ振り回されながら生きている。

    彼のキュレーターとしての生き方も気になる。文章を読む限り、身軽で身体能力が高そうである。表現者としての醸成に期待したい。

    0
    2025年07月08日

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