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「資本主義のハック」を提唱し、企業のこれからについて独自の立場から提言を続ける独立研究者・山口周、
2000年代はじめからサステナビリティ経営・ESG投資に関わり、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)推進に尽力してきた磯貝友紀。
二人がタッグを組み、先進地域である欧州企業の事例を参照しながら、日本企業にこれから必須の戦略、日本ならではの生き残り策を深く探っていく。
SDGsに冷淡なトランプ政権再登場で、近年の「サステナビリティ・バブル」は崩壊、いよいよ本物のサステナビリティ経営の時代が始まる。
一国の政権の思惑など関係なく、世界の大きな流れはすでに見えている。「他社がやるから自分のところもやらなくちゃ」「流行だからその流れについていこう」といった企業は、いまの一瞬だけは良くても、5年後、10年後には間違いなく市場から淘汰される。目の肥えた消費者、世界の取引先に選ばれるのは、環境、人権、格差問題解決といった大きな社会課題の解決を自社の経営課題と捉え、さらにそれをチャンスとしてとらえられる企業だけ。
そのためにいま取り組むべきことはなにか? 二人のスリリングな対話から見えてくる企業の近未来。
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Posted by ブクログ
はじめにナチスドイツvsイギリス・チャーチルの歴史的背景から、いまのトランプ政権によりDEIやESGが失われていく姿が似ているのではないかと、いまの日本は歴史的に重要な局面を生きていることを訴えています。
ハイネケン、ホグウェイ、マースク、スペース10、エヌレップ、ING、フィリップス、トニーズ・チョコロンリー、フェアフォンなどの事例をもとに、いまさらではなく、いまこそ本当のサステナビリティとはどういうことなのか。
そしてそれはこれからの日本企業を良くするためでもあると。
サスティナブルとは、第一優先を地球を守ることではなくて、ビジネスを持続的に続けることと、磯貝さんは強く訴えています。
確かにわたしも温暖化や気候変動の原因はCO2の排出とは関係ないという話しを聞くようになり、段々とサスティナブルな考えは遠ざかっていました。
SDGsのようなことは前からやってるよという企業の役員の方、アンチESG、アンチサスティナビリティな人々にも読んでほしい。
日本のビジネスのやり方を変えていければ、人間も、他の生き物も、地球も、ウィンウィンになっていくことでしょう。
Posted by ブクログ
サスティナビリティという言葉が生まれて久しいですが、企業が追求すべきサスティナビリティとは何か、なぜ行う必要があるのか、といったことが対談形式でまとめられています。
企業活動として「儲かるサスティナビリティ」、すなわち、社会的価値を発揮しながら、同時に経済的価値をも生み出す事業を生み出すことが必要である…これが本書の根底に流れるメッセージです。
すでにビジネス視点でサスティナビリティ事業を行っている企業も紹介されています。会社の目的である「儲け」を出し、かつ税金とはまた違った社会的な貢献を行うことで企業の存在感を高めていく、といった、ある意味野心的な試みともいえます。
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サスティナビリティは「環境活動家の飯のタネ」「きれいごと」「とりあえず『わが社も大事にしています』と言っておけば良い」といったネガティブな方向でとらえられがちですが、きちんとビジネス=人間の欲望と結びつけ、自然な形で進められることを示した点に共感を覚えます。
また、「なぜサステナビリティ事業を行うのか」といったWhyを根本から考え、自らのコアコンピタンスと結びつけるとともにきちんとビジネス化することにより、株主を含むステークスホルダーが納得する形で持続的に進められることを知ったのも大きな学びでした。
本書はその他にも、この本にはビジネスを進めるうえで含蓄がある言葉や考え方が多数掲載されています。
サスティナビリティという言葉に興味がある方はもちろん、むしろサスティナビリティという言葉に否定的な感情をお持ちの方も、一度読んでみると良いでしょう。
Posted by ブクログ
サステナビリティを制約ではなく戦略として捉えて成長を描く。そのためにどうするべきか世界の豊富な事例をもとに山口周氏と磯貝友紀氏との対談形式で日本企業の在り方を問う。
まず海外の事例は非常に参考になる。SXの成功事例(何を以って成功とするかはやや主観的だが)としてVUCA時代の新たな経営の形を学べる。一方で両氏が日本企業を卑下しすぎ、「海外企業がこうだから日本企業もそうすべし」とやや乱暴な議論が多いように思う。哲学書や思想家の高尚な引用もよいが、国内外の企業がなぜそういう形であるのかもう少し込み入った分析や議論が欲しかったところ。サステナビリティ経営の目指す姿のヒントはもらえる本。
Posted by ブクログ
サステナビリティ経営の前線や、各社の事例を中ぐらいの広さ・深さで学べる。個人的には、トランプ第二次政権になって、一時、多くの金融機関が脱退したNZBA(ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス)の仕組みが勉強になった。
「世の中にいいことをすれば中長期的には儲かる」というCSV的な思考は、まあそうだろうな、と思いつつ、紹介されている企業が生存者バイアスが入っているように感じるし(その裏で、綺麗なことを言って多くの企業が倒産したり株価を落としてたりしているでしょう)、「地球にやさしい」という言葉も違和感。人類が地球に与えている影響なんて、地球の体積1%にも満たないことでしょう。せいぜい「人間にとって都合の良い地球環境を保とう」ということだと思うのだが、そのへんも山口周さんらしさが抜けていて、ちょっと残念な作品だった。やっぱ共著は難しいですね
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ビジネス・実用
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