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Posted by ブクログ
『人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』(山口周)は、企業経営で使われる戦略論を「自分の人生」に応用して考える一冊です。
本書の面白いポイントは、人生を「頑張れば成功する」という精神論ではなく、**限られた時間や能力を、どこに配分するかという経営戦略の問題として捉えていること**。仕事、学び、人間関係、お金など、私たちは日々さまざまな選択をしています。しかし、すべてを手に入れることはできないからこそ、「何をするか」だけでなく「何をしないか」を決めることが重要になります。
特に印象的なのは、人生を短期的な成果だけで評価しない視点です。目の前の年収や肩書きを最大化することと、長期的に豊かな人生をつくることは必ずしも一致しません。だからこそ、自分が持つ時間や経験、人とのつながりといった資源を、どのように積み上げていくのかを考える必要があります。
経営戦略という少し硬いテーマを、自分自身のキャリアや生き方に置き換えて考えられるのが本書の魅力。**「正しい人生」を探すのではなく、自分は何を大切にし、どこに時間を投資するのかを自分で決める。**このまま今の働き方を続けていいのか、一度立ち止まって人生の方向性を考えたい人におすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
人生について、軽疫学全般のコンセプトやフレームワークを適用し、市場分析、戦略策定、結果の検証して修正していくというアプローチが興味深い。また読み返したい。
よくある人生論2つ
残酷な社会ゲームを冷徹に戦って生き残り、経済的•社会的成功を手に入れるという現実主義的主張
経済的•社会的成功の虚像に囚われず、自分らしく生きて本当の豊かさを手に入れろという理想主義的主張
この二律背反を壊すのがイノベーション。
じふんらしさと思える人生を歩み、経済的•社会的にも安定した人生を送る
人生プロジェクトの原理
時間資本を別の資本(人的資本•社会資本•金融資本)に変え、ウェルビーイング構築
人的資本→社会資本→金融資本
自分にとって本当に大事なもの、本当に実現したいことを意識して時間資本の配分をマネージする
ライフサイクルカーブ
短期の合理より長期の合理が大事
ファイブフォースを個人に当てはめる
人材価値は需要と供給の関係で決まる
流行の資格や学位は戦略的に筋の悪い選択
才能より長く続けられるかどうかが大事
リソースベースドビュー
強みではなくではなく特徴(長く続けてきたこと)に着目する
→時間資本を大量に投下しないと獲得出来ない資源や能力
ブルーオーシャン戦略
セミプロ並みの知識を組み合わせることで唯一無二の存在になる
創造性
打率より打席の数を重視する
失敗し続けるのは意外と難しい
正味現在価値NPV
将来生み出す価値が高いものに時間配分する
リターン期間の長いもの=リベラルアーツ
経験学習
具体的経験→内省的観察→抽象的概念化→活動的実験
経験とは良質な失敗のこと
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
発達指向型組織
適材適所は最も成長できそうな人を配置する
=安定指向型組織は最も安定した成果が出せる人を配置してしまう
Posted by ブクログ
『人生の経営戦略』
山口周、ダイヤモンド社
経営学のさまざまな知見を、個人の人生に活用するためのガイド本。
人生の目標設定に始まり、長期計画、職業選択、選択と意思決定、学習と成長という5つのテーマについて、20のキーワードや理論を使って解説している。
まず印象に残ったのが、「ゼロ成長時代の生き方は、高成長時代とは違う」という視点だった。
僕らが学校で習ったことや、社会の常識だと思っていることの多くは、高成長時代につくられたものなのだろう。知らないうちに、今の時代には合わない価値観や考え方に縛られ、それによって悩んでいることもあるのかもしれない。
もう一つ印象的だったのが、
時間資本 → 人的資本 → 社会資本 → 金融資本 → ウェルビーイング
というシンプルな構図。
これまで自分は、人生の目標を本当に「ウェルビーイング」に置けていただろうか。金融資本を増やすこと自体が目的になっていなかったか。この図を知っただけでも、この本を読む価値はあったと思う。
本書では、この基本的な構図を実現し、資本主義社会の「ハッカー」として生きるために、これまで蓄積されてきた経営学の叡智を人生に応用する方法が示されている。
人生には春夏秋冬があり、目先ではなく長期の合理性を考えること。「楽しんでいる人には勝てない」ということ。常にオプションを持っておくこと。
こうした考え方の中には、これまで何となく理解し、すでに実践しているものもあった。
一方で、「人生の夏の後半から、みっともないことをしているか?」という問いにはハッとさせられた。
年齢を重ね、仕事にも慣れ、ある程度の立場や経験を得るほど、失敗しそうなことや、格好悪いこと、新しいことを避けるようになる。でも、それでは人的資本も社会資本も広がっていかないのかもしれない。
人生をうまく「経営する」とは、金融資本を最大化することではない。
限られた時間を、人的資本、社会資本、金融資本へと変換しながら、最終的に自分自身のウェルビーイングへとつなげていくこと。
とても含蓄に富んだ一冊だった。
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