あらすじ
「そもそも生きている意味がわからない」「仕事で失敗するのが怖い」「40代を過ぎて、部下の若手の成長に焦る」「仕事ばかりしていて家族との時間がない」「最近全然成長できていない気がする」…人生でぶつかる様々な問題を、「経営戦略」のコンセプトで解決する、まったく新しい生き方の本。超人気著者の集大成!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人生を経営と同じように、リソース(時間)が限られており、どのように戦略的に使っていくか、それをウェルビーイングにどう繋げていくか?という考えさせられる内容でした。仕事だけに邁進していても幸せになれないんですね…。おすすめです。
Posted by ブクログ
経営戦略に用いられるフレームワークや考え方を人生に取り入れることについて書かれた本で、経営戦略論としても人生の考え方としてもとても学びの多い本だった。
プロジェクトの目的が経営でも人生でも重要という中で、著者の定義する人生の目的は共感するところが多かった一方、自分自身にとっても人生の目的をちゃんと定義していくべきであると感じた。
個人的に大きな学びや気づきなったトピックとして、
- 人生における資本を、人的資本、社会資本、金融資本の3つに整理されて語られていたこと
- モチベーションを組織の資源として捉えていたこと
の2点が挙げられた。
これら含めて本で取り上げられていた内容を、社会人のキャリア、人生設計の双方に活かしていきたいと感じた。
Posted by ブクログ
人生を「経営」するという視点に立った本である。
特に「資本には2種類ある」として、仕事に役立つ資本だけでなく、人生を豊かにする資本にも目を向けることの重要性を再認識した。
また、AIに代替されない力として「正解のない問いへの対応力」や「感情的知性」が挙げられており、これからの仕事において高めたいと感じた。
その他、自分なりの成功の尺度が欠かせないという提言、経験を「良質な失敗」と定義し、自ら機会を作る姿勢を持ち続ける必要がある点など参考になった。
Posted by ブクログ
人生は逆張りのポジショニングが重要である。
なぜなら、自分の市場価値は需要と供給によって決まるため、今流行っている学位や資格ほど後々供給過多になり、頑張った分に対して得られるものが割安になる。
最近だとAIやIT人材がそれである。
では常に人気の逆の分野を突き進めばいいのか。そういうわけではない。
キャリアにおいて大切なことは2つある。
1つ目は他の人には真似できない自分の特徴を突き詰めることである。
それは競争優位には、模倣困難性、希少性、代替不能性をみたすことが出来るからである。
これらの条件を満たすものが他の人には真似できない自分の特徴になるため、多くは自分が最も時間をかけてきたものがそれにあたる。(他者が模倣するのは困難)
2つ目はポートフォリオを組むことである。(副業をつくる)
ポートフォリオを組むと、成長の機会、キャリアの多様性、人的ネットワーク構築、のメリットがある。
これらの2つを大切にしたうえで、質ではなく量にこだわり、常にコンフォートゾーンにいない努力をすることがキャリアを作るうえで意識すべきポイント。
Posted by ブクログ
これからの人生の指針となる戦略
人生はゲーム
ゲームの勝ち定義
ウェルビーイング
ゲームの資本
時間資本
↓
人的 スキル、知識、経験
社会 信用評判 家族友人 ネットワーク
金融 現金
人生80年戦略、超長期プロジェクト
春20 試す 機会費用が安い 失敗するなら若いうち
秋30-40 築く
夏50-60 拡げる
冬70才から衰退期 与える
バーベル戦略
リスク低+高
アインシュタイン、小椋佳
イニシアチブポートフォリオ
色々やる
KPI 打率→打席
ペンチマーキング
真似る 学ぶ
サーバントリーダーシップ
ロバート・グリーンリーフ
結晶性知能
過去の経験や学習によって蓄積された知識やスキルを活用する能力
レイモンド・キャテル
流動性知能と結晶性知能
Posted by ブクログ
個人の人生についての戦略を、経営の視点から捉える点が新しい。山口周氏の経営戦略についての知識がすばらしい。
若い人には本書はかなりおすすめ。
山口周氏の参考文献がすばらしい。
様々な文献から引用しながら個人の人生戦略に適用している。
Posted by ブクログ
・企業の目的は株主価値の増大だけでなく、すべてのステークホルダーに対して価値を提供することだ
・考えたとおりに生きなければならない。さもないと生きたとおりに考えてしまうから(ポール・ブールジェ)
・時期尚早でなければ勝てない。誰もが時期尚早であると考えるタイミングで大胆な意思決定をしなければ、キャズム前後の一瞬を捉えてアドヴァンテージを得ることはできない
・多くの人は、事業性を評価する際、市場の規模や顧客の数など、その時点での「市場や社会の断面図」二意識を向けがちですが、ベゾスが注目したのは「変化率」・・・数学の用語で言えば微分値なのです
・AIによる代替への対抗策:問題を提起する力を高める。これからは「正解を出す能力」が労働市場において過剰に提供されることになります。しかし、それで全体の生産性が上がるかというと、ことはそう簡単ではありません。AIによって「正解を出す能力」が過剰に供給されれば、ボトルネックはその前工程となる「課題設定のプロセス」に移行します。なぜなら「問題の解決」の前には必ず「問題の設定」が必要になるからです。
・CSV:ビジネスを通じて、経済的価値と社会的価値を同時に創出すること。従来の考え方ではCSRによってビジネスのネガを帳消しにするという考え方だった
・本当にパフォーマンスを上げたいのであれば、むしろ逆に「楽しむこと」こそが求められるのです。
・才能より「長く続けられるかどうか」が大事
・極端な弱みは強みになる可能性がある
・一時期にある学位やスキルが流行し、そのスキルを身につければ、これから先の人生では常に同年代の労働市場において供給過剰の学位やスキルになるということでもあるのです。現在AI関連のエンジニアの報酬が暴投しているのは、それが「不人気の学位やスキル」だったからです
・目標を達成するための「複数の選択肢の組み合わせ」を戦略という。一つの選択肢しかなければそれは戦略ではない(バーナード・モントゴメリー)
・人生の経営戦略において重要なKPIは「打率」ではなく「打席数」なのだ
・絶対優位の戦略:相手がどう出てこようと、周辺環境がどう変わろうと、自分の持っている選択肢の中で一番リターンが大きくなる選択肢のこと
・パフォーマンスを上げる≠ゲームに勝つ
・不確実性が増す状況において基本的に求められるのは「選択と集中」とは真逆の考え方である「保留と分散」で、まさにこれを実践しようとするのがリアルオプションだということになります。具体的には、リアル・オプションでは企業における戦略的な意思決定において「すぐに意思決定を下すのではなく、状況がより明確になるまで選択肢を保留すること」に゙価値を置きます。たとえば、新規事業や設備投資や研究開発について、直ちにすべての資源を投入するのではなく、以下のような選択肢を保持しながら、段階的に見極めを行います
・ベンチマークによって得られた具体的な示唆や学びを、まずは素直に実践してみましょう。「素直さ」というのは、見過ごされてしまいがちな性格特性ですが、特にベンチマークの実践においては重要な点となります
・難しい「意識を変える」ことをせずに、まず「行動を変える」ことからやってみる。行動が適切に変われば、結果も変わります。結果が変わることで、最終的に「意識が変わる」ことを目指すのが、ベンチマーキングのアプローチだと言えるでしょう
・学習とは経験を通じて自分の信条・習慣・思考様式を変化させることで、同じインプットに対して、より良いアウトプットを出せるようになること
・学習というのは「自分という認知システムが変容すること」であり、更に踏み込んで指摘すれば、その変容によって「世界がそれまでとは違って見えるようになること」なのです
・若いときほど良質な失敗体験を積ませることが重要
Posted by ブクログ
まず前提として、自分らしい生き方と経済的、社会的成功を両立させることが大切である。
そのために、さまざまな経営論を用いて人生戦略を説いてくれていたので、自分的に大切だと思ったことと、これから行動を変えていきたいことの二つを整理してみる。
●人生というプロジェクトの原理
私がコントロールできる変数は時間的資本のみであり、時間的資本が人的資本、社会的資本、金融資本を生み出すことができる。すなわち時間をどう使っていくかが人生を決める。
惰性的に使うスマホ時間がいかに無駄か痛感した、、
●人生のライフサイクルカーブ
春で様々なことに試し、自分の向き不向きを知る。
夏で自分の得意をもとに人的、社会的資本を築く。
秋で築いた資本をもとにポートフォリオを拡げる。
冬でこれまでの経験で得た知識を後世に与える。
自分は今どのフェーズにいるのか意識して、次のフェーズに備えて行きたい。
Posted by ブクログ
キャリア晩年の過ごし方に関する記載が特に印象に残ったが、今まさに結果を求められている状況下、素直にサーバントリーダーシップの発揮によって満足感を得ている自分を想像するのは今は難しい。ただ、確実に訪れる第一線を退くタイミングに備え、自分がどうあるべきかを考える端緒となった。
・人生の目的が、世俗的な観点(金融資本、名声、地位)に埋もれていないか?
・人的資本→社会資本→金融資本の蓄積によって、ウェルビーイングをどう達成するか
・時間泥棒に時間を奪われないために
・居場所は10年で変える
・今いる場所から動いて、色々な場所を見てみないと、自分の立地は見つけられない
・自分の居場所を「社会的利益」に基づいて決める
・リスクとリターンの性質の違う仕事を組み合わせる
・イニシアティブ・ポートフォリオ
・ブルーオーシャン戦略
・コンフォートゾーンから抜ける
・サーバント・リーダーシップ(与える喜び、支える喜びを糧にする)
Posted by ブクログ
色々悩んでる自分には、腹落ちする内容も多く、自分の人生における軸が備わった感じ。みなに平等に与えられているのは時間のみであり、人生はこの時間資本をどう割り振っていくかのゲームのようなもの。自分の人生こそ戦略的に生きなければならない。
Posted by ブクログ
山口周さんの本はいつもハッとさせられますが、この本は特に凄かった!
冷静な俯瞰力、分析の上、近未来予想、人生の優先順位について実に沈着に淡々と述べられていました。
失敗者の伝記は読まない、読めないので、知らないだけ。
無数の実験とトライ、挑戦の上に成功事例を摂取するのではなく自らやってみることについて改めて自分に言い聞かせました。
Posted by ブクログ
山口周氏の本。
期待通り、自分には刺さる本
ほんと、この方は言語化抽象化、構造設計が上手な方だなと思う。内容のみならず整理の仕方も学び深くてよい
メモ
• 経営する意思 Will to manage
•登山の社会から高原の社会へ 現在はその間のつなぎ目の社会
•新卒一括採用は候補者に考える余裕を与えない仕組み
•歴史家のトインビーは歴史の研究において、社会衰退の最大の要因として自己決定能力の喪失というテーマを論じている
•コントロールできる戦略変数は時間資本のみ
戦略資源をいかに配分するか
時間資本→人的資本→社会資本→金融資本
⭐︎人的資本の裏打ちがないかか、突然社会資本にはつながらない
同じく金融資本も主に社会資本から生まれ、人的資本は間接的にしか影響しない
•末期を迎えつつある人の後悔
あんなに働かなくても良かった
友人関係を続けていれば良かった
•ウェルビーイングの三つの要素
自己効力感(成長実感含む)
社会的つながり
経済的安定性
•季節に応じて合理的な振る舞いは変わる
ステージの遷移に応じて役割や貢献も変わる
長期の合理が大事
•変化の兆しをとらえるには 変化率とコア人材
•未来な偏在している
•偶発事象は計画に取り込み、戦略や戦術を進化させる
•市場における価値は能力や知識や水準でなく、需要と供給の関係によって決まる
•AIによる代替への三つの対抗策
正解のある仕事を避ける
感性的、感情的な知性を高める
問題を提起する力を高める
•多動して自分の居場所を見つける
今いる場所から動いて色々な場所を見てみないと自分の立地は見つけられない
井伏鱒二 山椒魚
•リモートワークによりローカルメジャーの競争戦略から、ネーションワイドニッチな競争戦略へ
•社会的価値は経済的価値創出の上で大前提になりつつある
•個人や組織の競争優位は希少化している資源にアクセスできるかどうかで大きく変わってくる
•モチベーションに重要な要素の一つは組織が掲げるビジョン
•頑張るは楽しむに勝てない
•内発的動機が外発的動機かにより累積思考量の差が圧倒的に生じてくる
•RBV リソースベースドビュー
有用性valuable
希少性 rare
模倣困難性 inimitable
代替不可能性 non_substitutable obtainable
→調達困難性が重要
•自分の強みを考えるのではなく、他の人にはないユニークな特茶絵を考える
•調達困難な資源や能力は時間資本の大量投下が必要。長く続けてきたことに着眼してみる
•仕事のポートフォリオのメリット
成長機会
キャリアの多様性
人的ネットワークの構築
リスク分散
•ポートフォリオ検討の観点
リスクリターンバランス
長期短期バランス
ライスワークとライフワークバランス
⭐︎人生には大きな不確実性を伴うため選択肢が減るようなアクションは基本的には悪手
•山口周氏は自分の生み出したコンテンツに働いてもらうべく、論点を立ててテーマを設定、書籍やレポートを分析し、文章化、ブログや冊子で定期配信
•ブルーオーシャン戦略の要旨は既存価値の新しい組み合わせ
•組み合わせのヒントは過去。ずっと好きでやってきたこと、他人にとって模倣困難、大量の時間投下が必要なこと
•ロスよりもリターンの方がはるかに大きく印象に残る。打席の数を増やすが合理的な戦略
•絶対優位の戦略を発見し、実行すること
•最もリターンの期間が長いのがリベラルアーツ 古典や名作
•リアルオプションの観点
タイミングの柔軟性 投資や事業開始タイミング
拡大のオプション 初期投資を抑え追加投資を
放棄や縮小のオプション
•成功者ほどオプションバリューを確保している
•人生のオプションバリューにつながる選択肢
キャリア選択の柔軟性
教育の選択肢
地理的な柔軟性
ライフスタイルの柔軟性
人間関係の構築
•ベンチマーク活用
課題認識を明確化
ベンチマーク設定
真似てみる
•伸びる人は素直、成長止まる人は頑固
•発達指向型組織 仕事はその仕事をやらせることによって最も成長できそうな人に任せる
•毎日を研修にする
•流動性知能は抽象的な問題解決する脱文脈化された知的能力に対し、結晶性知能は人が生きる中で文化的適応と学習によって赤く得した知恵に相当する。
•流動性知能は20代前後がピーク、結晶性知能は50-60代がピーク
Posted by ブクログ
基本的に出てきた図を自分に置き換えて作ってみたらいい
284p 日本という社会のBSCではGDPを追う馬鹿らしさを問うてくれてる
- 第0章、現況について
- 問題意識①難しい時代の到来
- 経済成長0
- 現実社会はゼロ成長へと軟着陸しようとしてるのに制度や規範は高成長への離陸を目指す社会のまま
- 破綻してるから病む
- 全ての歪みはこれのせい
- 居場所の選択
- 日本全体の成長率は0.7%
- 産業別
- 電子・デバイスは7.83%増
- 水産業マイナス6.78%
- 以前まではどの業界にいても成長してたから良かったけどゼロ成長社会なので伸びる産業に置いておくべき
- 「選択に時間をかける事で得られるリターン」と「選択に時間をかける事で失うロス」
-
- 第1章、目標設定について
- パーパス
- 時間資本を適切に配分する事で持続的なウェルビーイングの状態を築き上げいた余命宣告されても「自分らしい、いい人生だった」と思えるような人生を送る
- 三つのポイント
- 私たちがコントロールできる戦略変数は時間資本しかない
- 時間資本をいかに配分するか
- 目標は持続的なウェルビーイングの状態を築くと言うことを目標にする
- 時間資本を他の資本に変えるゲーム
- 誰しも有り余る時間資本からスタート
- その時間を筋の良い学習や筋の良い仕事に投下すると知識、経験、スキルといった人的資本に転換される
- その後そこで仕事をしていくとあの人に頼みたいってなって社会資本を生み出していく
- 社会資本を生み出すのは人的資本であり直接的に社会資本に時間を投下しても進まない→「異業種交流会が不毛な理由」
- 人的資本と金融資本は繋がってない
- 社会資本には二種類ある
- 仕事をする上で役に立つ資本
- 金融知識など
- ウェルビーイングに寄与しない
- 人生を豊かにしてくれる資本
- ギターなど
- ウェルビーイングに寄与
- 仕事をする上で役に立つ資本こ構築だけに偏ると致命的にミスする
- 末期患者の口癖
- あんなに働かなくてよかった
- 時間資本を仕事に傾斜しすぎた
- 友人関係を続ければ良かった
- 仕事をする上で役に立つ社会資本に傾斜しすぎた
- 失敗者とは
- お金を稼げなかったではなくて働きすぎてしまった人、仕事ばかりに時間をとってしまった人
- ウェルビーイング
- 自己攻略感
- 社会的繋がり
- 経済的安定性
- 経済的安定性はウェルビーイングの一因でしかない
- 金融資本は一定の水準を超えてしまうとウェルビーイングの実現に貢献しないということが分かっている
- 解決法
- 虚像に踊らされるな
-
- 第三章、職業選択について
- リソースベースドビュー
- 強みは何かは危険な問い
- ダニングクルーガー効果
- 自分は何が得意かとという判断について相当ポンコツな判断能力しか持っていない
- 10.イニシアチブポートフォリオ
- バーベル効果
- 視点1リスクとリターン
- 視点2長期短期
- 視点3ライスワークとライフワーク
- 世の中には理想の職業などない
- 複数の仕事の長所と短所を補完的に上手く組み合わせること
- 第四章、選択と意思決定について
- ブルーオーシャン戦略
- 新しい価値の組み合わせではなく既存の価値の新しい組み合わせ
- 新しい価値を創出するのではなく既存の価値の新しい組み合わせを創出すること
- アメリカのロック
×イギリスのモッズスタイル=ビートルズ
Posted by ブクログ
コンサルらしく、思考プロセスをそのまま書くのではなく、わかりやすくメッセージ化して本としてまとめてある。これについては功罪あるとは思うが、わかりやすさ、面白さはさすがというほかない。
人的資本、社会資本、金融資本という考え方は橘玲さんから来ているのだろうか?もしくはもともとそういう考えがあったのかも知れない。
それぞれの章は強烈に面白いのだが、全体として統合されたメッセージが不足しており、読んでどうするのかについては明確に示されていない。このあたりも若干コンサル臭さを感じるのは自分も同じ業界にいたことがあるからだろうか。
作者に私が関わっている人生計画プログラムの改善をお願いしたら、すごいものを作ってくれるかも知れない。
Posted by ブクログ
かつての行動成長経済危期、バブル期はむしろ考えないことが強く求められた。
今はgdp成長率ほぼゼロ。
組織社会国家の問題を解決するには?発言と離脱。
結果が全てマキャベリと、自分らしさのルソー。その中間のアリストテレス。人生の目的をエウダイモニア=善き生と置いた人。
蛇のように賢く、鳩のように素直に。聖書の言葉。第三の道。
自分でコントロールできる戦略変数は?時間資本。
目的は?人生の最後にウェルビーイングを実現すればいいではない。自分がいつ死ぬかわからない。すぐ死ぬかもしれない。だからいつも、持続的に幸せが目的。
3つのウェルビーイング。自己効力感、社会的つながり、経済的安定性。
設定した目標がことごとく達成するのに全然ハッピーにならない。私にとっての時間泥棒は私自身だった。
今の自分は社会的つながりを求めてる。社会資本を高めたい。
30代は?人生の夏。ここと決めた領域に自分の時間や労力といった資源をレーザーのように集光させ人的資本と社会資本を築いていき秋冬の下地を作る。
2割の壁を超えると一気に変化が起こる。キャズム。
人的スキル。需要と供給で考える。流行しているテーマは供給過多。積極的に逆バリすることが求められる。
正解を出すのはAIに任せる。問題を提起する力が求められる。教養=リベラルアーツ。それは自由に思考するための技術。見過ごされてきた問題を提起する。
絶対優位の戦略。他者がいる世界では、パフォーマンスを上げることとゲームに勝つことは違う。そのためにやだだほうがいいことも違う。周りと同じ予想をして同じことをしていても埋もれるだけ。なら風向きが変わった時のために逆バリにかける?
長く残ってきたものが一番学んだ時にこれからも有効である可能性が高いのでは。リベラルアーツ。
エリート。他社の物差しで一心不乱に努力できる人。自分にとって最も大切なものは何か?という問いを考えてこなかった。
学習というと何かを勉強すること、練習することと捉えがちだが、「自分という認知システムが変容すること」その変容によって「世界がそれまでとは違って見えるようになること」。
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ。良質な経験を得られる機会を座して待つのではなく、能動的に自ら創り出していく姿勢が必要。
Posted by ブクログ
転職するには、今の仕事を辞めてからするのではなく、ぎりぎりまで続けて見通しがもてるようになってから行う。これがリスクを取ることである。手本となる時間の使い方を見つけ、マネする。才能より長く続ける方が大事である。好きなことと仕事を組み合わせえるような働き方をする。今の自分にとって長く続けてきたこととは、何だろう。ゴルフくらいか。仕事で成功するには、打率よりも打席の数を重視する。失敗しても経験値は大切である。投資(自己投資)は早めに大きな金額を投じることで、後々リターンが大きくなる。新しいことに挑戦し続けなければ成長はない。コンフォートゾーンを抜け出していくことが大切である。結局どの自己啓発本にも書いてあるような、とにかく行動が大事であることや学ぶ際には素直さが大事であることなど論理立てて書かれてあり、腑に落ちた。
Posted by ブクログ
今年は自分中計を作るといいつつ既に11月も半ば。一時帰国中ということもあり、仕事も読書もいまいちコミットできず(どうしようもない窓際オジサンです)。
そんな折に出会ったのが本作。
山口氏といえばリベラルアーツ推しの元コンサルみたいなイメージです。比べるべくもありませんが、私も哲学で修士までいってから世に出たタイプ(ただし、アジアの片田舎で呻吟する今の状況は氏とは雲泥の差がありますが)。
ということで、仄かなジェラシーを感じつつも若干の親近感あり笑
しかも、本タイトル、まさに自分が今年考えていたことじゃん、と膝を打ち、これまた新品にて購入と相成りました。
・・・
元コンサルの山口氏による人生戦略を考える上でのヒントの数々。
一言で言ってしまえば、経営理論、ファイナンス理論などのツールをプライベートにも適用しよう、というものです。
プロダクトライフサイクルとか、リアルオプションとか、ポジショニングとか、ブルーオーシャンとか。
・・・
類書と異なるのは、好きなことをしよう・探そうとか、そういうことに重点を置いていないところでしょうか。
きちんと生き残りつつ、かつ好きなこともしよう、そのために汗かいて考えよう、という形。脱力系ではなく、微熱系?みたいな。
なお、私、これらの経営理論みたいなものは、証券アナリスト、CIMA/AICPAの資格を取得するときには概ね学べました。きっとMBA的なものを勉強されたかたも内容は理解していただけると思います。
それらの関連理論をご存じな方にとっては、まあ親しみのある内容だとは思います。
・・・
個人的には、このコンサル的な率のなさが気になりました。
というのも本作は20章で構成されています。つまりポイントは20あると(部分的にはいちセオリーを上下二章に分けて書いてあるところもあるのですが)。
で、このポイント、もしすべてが等価だとすると、多すぎな気がします。誤解を恐れずに言えば網羅しすぎ!?
イメージだけでお話しますが、コンサルの方、突っ込まれることを想定して、「はい、それも考慮しています、そこもめくばせしています」といった具合で、広角に構えられているようにみえます。
で、その結果感じるのは、「あれもこれもで何が最も重要か分からない」ということ。
・・・
いやもちろん、全て重要です、みたいな返答もありそうです。
ただ、皆忙しいなか生きており、だからこそ優先順位が必要でしょう、と考えてしまいます。山口氏にとって大事だったトップ3とかトップ5とかは何なのかな。知りたいなあとか思いました。敢えてのポジショントークで重要な三点を挙げるくらいが読みやすくてよいと、ちょっと感じました。
・・・
一方、この包括的なところは逆に強味でもありましょう。
というのも、全ての人が同じ状況ではないでしょうし、人生の組み立て方も人それぞれ。
故にこの20章のエッセンスはそれぞれが判断して、プライベートの人生設計に生かせばよいのだと思います。
・・・
ということで、山口氏の人生設計についての著作でした。
読んだだけでは役には立ちません。読後に手と頭を動かしてやっと何かが見えてくる、そんな類の作品かと思います。
そして、帯にもありますが、学生とか、キャリアチェンジ、セカンドライフ等どのようなステージにも使えると思います。要はどう先を見通す・見立てるか、についてのツール集ということになます。
内容に新奇なものはありませんが、まとまっており辞書的に使えるところも良いかと思います。
今年の年末はこれを片手に来年以降の数年の見通しを再設計したいと思います。
Posted by ブクログ
経営学の知見を自分の人生のマネジメントに活用する。
人生の後半に来て、会社員としての人生を終えて次の人生を考えなければいけない私には、こういう本からの学びがあるかなと思って読みました。
ライフマネジメントの目標はウェルビーイングの持続的な最大化。では、自分にとっての人生の目的って何? それは自分できっちり考えないといけないですね。
経済的成功は一定レベルを超えると満足感につながらない、自分が何かの役に立つことが満足度を高める、年長者がサーバントリーダーシップという形で役割を果たす。何かしっくり来るものを感じました。
何かを頑張る人はそれが好きな人に勝てない、時間資本を投下すべき人的資本にも、仕事に役立つものと人生そのものを豊かにするものがある。すると、自分が若い頃から好きだったものを深めていくことと新しい自分を発見すること、が大事でしょうか。
会社の仕事も人生も多面的ですから、ある切り口だけで整理できないのは当たり前ですが、いろんな観点から学びの多い本でした。
Posted by ブクログ
人生を経営戦略論の視点から考察している書籍。
お金を稼ぐことを目標設定にするとなんだか違う気がしていて、
でもそれを全く無視すると生活が破綻してしまう。
そんな中で、何を目的にすれば良いかわからないと漠然と感じていた。
キャリア戦略という側面だけでなく、
人生の時間資本を何に使うかという観点でも語られている。
ちょうど、仕事やプライベートなど自身の時間の使い方を考えていたのでとても参考になった。
また、今は20代なので見えていなかったけれど、
30代、40代、50代と歳を重ねていくと人生がどのようになっていくのか、
長期的な視点を持つことができたのも良かった。
人生で迷う際に立ち返って読み直したい。
Posted by ブクログ
分厚いし、ちょっと難しそうに感じるけど読んでみると本当に分かりやすく書かれていて理解しやすい
これからどんなキャリアを歩んでいくのがいいんだろう?仕事は充実してるけど幸せってなんだろう?って、職業に関連した人生の悩みを抱えている人にはぜひおすすめしたい一冊
Posted by ブクログ
経営戦略×リベラルアーツ×人生を掛け合わせた本
山口周さんの本らしく、リベラルアーツの知識がいたるところに散りばめられており、読みやすく、気づきが多かった。
概要としては、企業・組織運営の知見やフレームワークを用いて、人生に応用する方法が20章にわかれて紹介されている。
私はこの本で定義では、人生の夏にあたるステージにいるが、持続的なウェルビーイングのために、これからすべきこと、考えることに気づきを得ることができた。
答えを求めるより、問いや新しい視点を得ることを目的に読む本だと思う。
また、マネジメントに携わるビジネスマンが読んでも気づきが得られる本だと思う。
Posted by ブクログ
Audible!!
久しぶりに山口周さんの本です。
分かりやすくて共感しまくるんだな〜
自分に当てはまるとこだけ共感してる感あるかもですが、、学びになっていない(・_・;
【共感と学び】
◆頑張るは楽しむに勝たん
世界陸上女子10kmの廣中さんがまさにそれだった!
みんな苦しそーに走ってるなかめっちゃ笑顔で走って6位だもんな〜
仕事と思わないで趣味だと思っててことかな、、
分かっちゃいるけどむずいです。
⭕️内発的動機 興味、好奇心、向上心
❌外発的動機 報酬、地位、名誉
◆経験とは失敗すること
『自ら機会を作り出し機会によって自らを変えろ』
⭕️予測とは違う結果に出会うこと
経験はゼロサムだから誰にさせるかが重要
ベテランではなく若手にやらせるべき
❌出来ることをやらせる
その時の効率は良いけどためにはならない
人材育成にもならない
◆適材適所の考え方
⭕️一番成長できる人を選ぶ(発達指向型)
成長実感、エンゲージメントUP
❌一番安定してできる人を選ぶ(通常型)
成長しない、エンゲージメントdown
◆サーバントリーダーシップ
人生のフェーズに合わせて支配型から支援型へ移行するべき。
これは分かるな〜いつまでも支配型の人いますもん。支援側に移行する気が全くない人ね、、けどそんな人に限って本人は楽しんでたりするんでバランスですね。
⭕️支援する
➡︎人生の秋以降(40後半からかな)
❌支配する
➡︎人生の夏まで(40前半までかな)
Posted by ブクログ
難しい内容もたくさんあったが、大切な考え方もたくさん知ることができた。
自分のウェルビーイングをもとに、的にあったものを、とにかくたくさん行動する、長く続けてみることが大事だと学べた。
才能より長く続けられるかが大事
打率より打席数
大事なことを自分のものさしで測る
Posted by ブクログ
結構面白かった。人生を経営戦略の視点で色々教えてくれる。
特に、時間資本→人的資本→社会資本→金融資本の変換は面白かった。
「好き」や「楽しさ」が長期的な価値を生むという記載もあったので、内発的動機を大切にしたい自分に深く刺さった。
Posted by ブクログ
ウェルビーイングに向かって生きるのが良いよって事が言いたい本
私がこの本で心が動いたのは下記3点でした。ここはワクワクした。他は目新しいものは無かったと思いました。
①考えた通りに生きなければならない。さもないと生きた通りに考えてしまうから。ポール・ブールジェ
②2割を超えると「相転移」が起きる
変革に前向きな1割程度の人々に働きかけ、彼らをつなぎ合わせ、言うなれば「変革ネットワークの密度」を高めていくことが重要なのです。そして、この密度が組織全体の2割程度を超えたとき、一気に全社的な組織変革のムードが高まると言うのが、私の経験です。
③40代はまだまだ若い実りの秋の時期
ここで守りに入ると残り25年持たないと言うことは覚えておきたい。
Posted by ブクログ
【社会人としての立ち位置を確認する本】
選択に時間を掛けることで得られる利益と、時間を掛けたことで失われるロス。どちらが大きいか測ることが必要。現在は前者が大きいので、選択の重要性が増している。
自分で考え、自分で決める。その力が減退している。発言と離脱。
マキャベリ的人生論→
経済的、社会的な地位を手に入れるという目的達成のためにはどのような手段も許される
ルソー的人生論→
社会や経済に囚われず、自分らしくいられるように、自分の理想や内面を見つめ直す
アリストテレス的人生論→
どちらか一方に偏るのではなく、中庸を目指す。イエス「蛇のように賢く、鳩のように素直に」
戦略とは資源配分のアートとサイエンス。金融資本を生み出すのは信用、評判、評価などの社会資本。人的資本から生み出されていると勘違いしていることが多い。
ウェルビーイングの観点から言うと、失敗者は働きすぎてしまった人、家族の時間を取れなかった人。時間は有限、どのように配分するか。
人的資本…自分の能力を活かすことができる
社会資本…コミュニティで友愛的関係を築く
金融資本…経済的に困っていない状態
----
短期的な合理に囚われていないか。20代は色々と試して自分が何に合っているか知る、30代40代は最も生産性が高い時期、資本を駆使しながら専門性を高めていく。50代60代は人を育てる。短期的に稼ぐのとじっくり実力や知見を育てながら稼ぐのかの違い。
キャズム思考。アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間の溝のこと。イノベーターから始まる流行の波。アーリーマジョリティが参入する前に参画すると流行を捉えることができる。タイミングの測り方。
時期尚早、まだ早いという考え方では先入アドバンテージを得ることはできない。千載一遇のチャンスを掴まないと、市場の成長期は一瞬で終わる。成長率とコア人材。
----
計画と実行を混ぜ込んだチームは優秀。計画を練ることに時間を掛けてもあまり意味がない。
ポジションの確立性を測る目安として、5つの軸がある。競合との競争、新規参入の脅威、代替品の台頭、顧客の競争力、売り手の競争力。市場価値は能力や知識の水準ではなく、需要と供給の関係で決まる。立地の問題で解決できる、自分がどの場所、どの立場に所属するか選べる。
AIで代替されない職を選ぶには。正解のある仕事を避ける、感性を磨く。
美しい立地は10年くらいで破綻する。自分の立場に固執せず、他の選択肢を探して、新しいチャレンジをしなくてはならない。色んな場所に行って、環境を変えてみなければ、自分の立地はわからない。
---
リモートワークの普及に伴い、立地面でのパフォーマンスに影響が出ている。地元で距離的に近いから発注していたものが、物理的な距離は関係なくなってきた。全国的に、全世界的に市場価値を上げなければ戦えない環境に。
---
日本企業はリーダーの率先垂範に委ねすぎ、モチベーションを企業が掲げるビジョンが牽引することは少ない。
---
成績の悪い生徒は自己評価が高く、成績の良い生徒は自己評価が控えめ。自己評価は上方バイアスがかかりがち。何が得意かよりも、何を長期的にやってきたかに着目する。
他人と被らないために、レッドオーシャンに飛び込まないために、経営も人間も組み合わせが大切。それぞれが一流でなくていい。組み合わせ次第で評価、重宝される。掛け合わせる要素は得意だと思っている仕事ではなく、長年続けている仕事。
---
ストックオプションに関して、リスクを取るかどうか。成功者の本の中でリスクを取って自分は成功したという自伝があるが、これは成功者バイアス。失敗者はもっとリスクを取っている。臆病な方がこの時代は生き抜くことができる。起業をするにしても副業として初めて起動に乗れば退職。
---
エリートは他人から与えられた物差しを信仰しすぎる。与えられた課題で満点を取ることが最重要になっており、自分の人生で一番大切なことは?という問いを持たずに生きてしまっている傾向がある。
---
行動から人は変わる。素直さが必須のマインド。結果が変わるから行動や意識が変わる。学習は自分の意識を変えることが主な目的である。経験は失敗前提、その経験が組織を強くする。動き出してようやく権限が与えられる。特に30代。
------
①エリートが陥りがちな考え方の落とし穴
②素直さが大切である
③10年安泰はないので立場や考えを変わり続けること
④バイアスがあるので長所よりも継続した事象に着目すること
⑤考えを煮詰めすぎず、計画と実行を混ぜ込む
色々な知見を得ることができた。
マインドの部分で、社会人のターニングポイントである30代として参考になった。
人生のプランというところでは参考になったが、途中から経営理念に傾いたことが残念。抽象的で個人の人生とは少しかけ離れており、著者の具体がないので、理想論のように聞こえてしまった。
Posted by ブクログ
経営戦略の様々な法則を人生に活かすことを考える本。発想としては「イノベーション・オブ・ライフ」に似ている。目標設定、長期計画、職業選択、選択と意思決定、学習と成長という項目に分けて論じられている。印象に残っている話としては、
・「人生には春夏秋冬がある」(今は人生の夏で、密度の高い仕事で人的資本・社会資本を築く)
・「頑張る」は「楽しむ」に勝てない
・仕事のポートフォリオ組み立て、バーベル戦略(時間軸やリスクの違い)(アインシュタインとか)
・ブルーオーシャン戦略(自分ならではの「組み合わせ」をつくる)
・打率よりも打席数が重要
・支配的なリーダーではなくサーバントリーダーシップが重要
Posted by ブクログ
人生を経営に見立てて行動すると言う考え方には賛同。ただ、具体的手法に目新しさを感じなかったのも事実。ある程度の知識は手に入ったのであとは行動をどう変容させていくか、実行プランに落とすことが重要。
Posted by ブクログ
結果的には似たような話になるのかなーという印象でした。
まず自分を成長させる
方向は流行りのものではなく、ポジショニングを考えて、ブルーオーシャンなところへ。
元々がユニークである必要はなく、組み合わせることでユニークなものへ。