【感想・ネタバレ】人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20のレビュー

あらすじ

「そもそも生きている意味がわからない」「仕事で失敗するのが怖い」「40代を過ぎて、部下の若手の成長に焦る」「仕事ばかりしていて家族との時間がない」「最近全然成長できていない気がする」…人生でぶつかる様々な問題を、「経営戦略」のコンセプトで解決する、まったく新しい生き方の本。超人気著者の集大成!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人生を経営と同じように、リソース(時間)が限られており、どのように戦略的に使っていくか、それをウェルビーイングにどう繋げていくか?という考えさせられる内容でした。仕事だけに邁進していても幸せになれないんですね…。おすすめです。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生は逆張りのポジショニングが重要である。
なぜなら、自分の市場価値は需要と供給によって決まるため、今流行っている学位や資格ほど後々供給過多になり、頑張った分に対して得られるものが割安になる。
最近だとAIやIT人材がそれである。
では常に人気の逆の分野を突き進めばいいのか。そういうわけではない。
キャリアにおいて大切なことは2つある。
1つ目は他の人には真似できない自分の特徴を突き詰めることである。
それは競争優位には、模倣困難性、希少性、代替不能性をみたすことが出来るからである。
これらの条件を満たすものが他の人には真似できない自分の特徴になるため、多くは自分が最も時間をかけてきたものがそれにあたる。(他者が模倣するのは困難)
2つ目はポートフォリオを組むことである。(副業をつくる)
ポートフォリオを組むと、成長の機会、キャリアの多様性、人的ネットワーク構築、のメリットがある。
これらの2つを大切にしたうえで、質ではなく量にこだわり、常にコンフォートゾーンにいない努力をすることがキャリアを作るうえで意識すべきポイント。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず前提として、自分らしい生き方と経済的、社会的成功を両立させることが大切である。

そのために、さまざまな経営論を用いて人生戦略を説いてくれていたので、自分的に大切だと思ったことと、これから行動を変えていきたいことの二つを整理してみる。

●人生というプロジェクトの原理
私がコントロールできる変数は時間的資本のみであり、時間的資本が人的資本、社会的資本、金融資本を生み出すことができる。すなわち時間をどう使っていくかが人生を決める。
惰性的に使うスマホ時間がいかに無駄か痛感した、、

●人生のライフサイクルカーブ
春で様々なことに試し、自分の向き不向きを知る。
夏で自分の得意をもとに人的、社会的資本を築く。
秋で築いた資本をもとにポートフォリオを拡げる。
冬でこれまでの経験で得た知識を後世に与える。

自分は今どのフェーズにいるのか意識して、次のフェーズに備えて行きたい。

 

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山口周氏の本。
期待通り、自分には刺さる本
ほんと、この方は言語化抽象化、構造設計が上手な方だなと思う。内容のみならず整理の仕方も学び深くてよい

メモ
• 経営する意思 Will to manage
•登山の社会から高原の社会へ 現在はその間のつなぎ目の社会
•新卒一括採用は候補者に考える余裕を与えない仕組み
•歴史家のトインビーは歴史の研究において、社会衰退の最大の要因として自己決定能力の喪失というテーマを論じている
•コントロールできる戦略変数は時間資本のみ
 戦略資源をいかに配分するか
 時間資本→人的資本→社会資本→金融資本
⭐︎人的資本の裏打ちがないかか、突然社会資本にはつながらない
 同じく金融資本も主に社会資本から生まれ、人的資本は間接的にしか影響しない
•末期を迎えつつある人の後悔
 あんなに働かなくても良かった
 友人関係を続けていれば良かった
•ウェルビーイングの三つの要素
 自己効力感(成長実感含む)
 社会的つながり
 経済的安定性
•季節に応じて合理的な振る舞いは変わる
 ステージの遷移に応じて役割や貢献も変わる
 長期の合理が大事
•変化の兆しをとらえるには 変化率とコア人材
•未来な偏在している
•偶発事象は計画に取り込み、戦略や戦術を進化させる
•市場における価値は能力や知識や水準でなく、需要と供給の関係によって決まる
•AIによる代替への三つの対抗策
 正解のある仕事を避ける
 感性的、感情的な知性を高める
 問題を提起する力を高める
•多動して自分の居場所を見つける
 今いる場所から動いて色々な場所を見てみないと自分の立地は見つけられない
井伏鱒二 山椒魚
•リモートワークによりローカルメジャーの競争戦略から、ネーションワイドニッチな競争戦略へ
•社会的価値は経済的価値創出の上で大前提になりつつある
•個人や組織の競争優位は希少化している資源にアクセスできるかどうかで大きく変わってくる
•モチベーションに重要な要素の一つは組織が掲げるビジョン
•頑張るは楽しむに勝てない
•内発的動機が外発的動機かにより累積思考量の差が圧倒的に生じてくる
•RBV リソースベースドビュー
 有用性valuable
 希少性 rare
 模倣困難性 inimitable
 代替不可能性 non_substitutable obtainable
 →調達困難性が重要
•自分の強みを考えるのではなく、他の人にはないユニークな特茶絵を考える
•調達困難な資源や能力は時間資本の大量投下が必要。長く続けてきたことに着眼してみる
•仕事のポートフォリオのメリット
 成長機会
 キャリアの多様性
 人的ネットワークの構築
 リスク分散
•ポートフォリオ検討の観点
 リスクリターンバランス
 長期短期バランス
 ライスワークとライフワークバランス
⭐︎人生には大きな不確実性を伴うため選択肢が減るようなアクションは基本的には悪手
•山口周氏は自分の生み出したコンテンツに働いてもらうべく、論点を立ててテーマを設定、書籍やレポートを分析し、文章化、ブログや冊子で定期配信
•ブルーオーシャン戦略の要旨は既存価値の新しい組み合わせ
•組み合わせのヒントは過去。ずっと好きでやってきたこと、他人にとって模倣困難、大量の時間投下が必要なこと
•ロスよりもリターンの方がはるかに大きく印象に残る。打席の数を増やすが合理的な戦略
•絶対優位の戦略を発見し、実行すること
•最もリターンの期間が長いのがリベラルアーツ 古典や名作
•リアルオプションの観点
 タイミングの柔軟性 投資や事業開始タイミング
 拡大のオプション 初期投資を抑え追加投資を
 放棄や縮小のオプション
•成功者ほどオプションバリューを確保している
•人生のオプションバリューにつながる選択肢
 キャリア選択の柔軟性
 教育の選択肢
 地理的な柔軟性
 ライフスタイルの柔軟性
 人間関係の構築
•ベンチマーク活用
  課題認識を明確化
  ベンチマーク設定
  真似てみる
•伸びる人は素直、成長止まる人は頑固
•発達指向型組織 仕事はその仕事をやらせることによって最も成長できそうな人に任せる
•毎日を研修にする
•流動性知能は抽象的な問題解決する脱文脈化された知的能力に対し、結晶性知能は人が生きる中で文化的適応と学習によって赤く得した知恵に相当する。
•流動性知能は20代前後がピーク、結晶性知能は50-60代がピーク

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年は自分中計を作るといいつつ既に11月も半ば。一時帰国中ということもあり、仕事も読書もいまいちコミットできず(どうしようもない窓際オジサンです)。

そんな折に出会ったのが本作。

山口氏といえばリベラルアーツ推しの元コンサルみたいなイメージです。比べるべくもありませんが、私も哲学で修士までいってから世に出たタイプ(ただし、アジアの片田舎で呻吟する今の状況は氏とは雲泥の差がありますが)。

ということで、仄かなジェラシーを感じつつも若干の親近感あり笑

しかも、本タイトル、まさに自分が今年考えていたことじゃん、と膝を打ち、これまた新品にて購入と相成りました。

・・・
元コンサルの山口氏による人生戦略を考える上でのヒントの数々。

一言で言ってしまえば、経営理論、ファイナンス理論などのツールをプライベートにも適用しよう、というものです。

プロダクトライフサイクルとか、リアルオプションとか、ポジショニングとか、ブルーオーシャンとか。

・・・
類書と異なるのは、好きなことをしよう・探そうとか、そういうことに重点を置いていないところでしょうか。

きちんと生き残りつつ、かつ好きなこともしよう、そのために汗かいて考えよう、という形。脱力系ではなく、微熱系?みたいな。

なお、私、これらの経営理論みたいなものは、証券アナリスト、CIMA/AICPAの資格を取得するときには概ね学べました。きっとMBA的なものを勉強されたかたも内容は理解していただけると思います。

それらの関連理論をご存じな方にとっては、まあ親しみのある内容だとは思います。

・・・
個人的には、このコンサル的な率のなさが気になりました。

というのも本作は20章で構成されています。つまりポイントは20あると(部分的にはいちセオリーを上下二章に分けて書いてあるところもあるのですが)。

で、このポイント、もしすべてが等価だとすると、多すぎな気がします。誤解を恐れずに言えば網羅しすぎ!?

イメージだけでお話しますが、コンサルの方、突っ込まれることを想定して、「はい、それも考慮しています、そこもめくばせしています」といった具合で、広角に構えられているようにみえます。

で、その結果感じるのは、「あれもこれもで何が最も重要か分からない」ということ。

・・・
いやもちろん、全て重要です、みたいな返答もありそうです。

ただ、皆忙しいなか生きており、だからこそ優先順位が必要でしょう、と考えてしまいます。山口氏にとって大事だったトップ3とかトップ5とかは何なのかな。知りたいなあとか思いました。敢えてのポジショントークで重要な三点を挙げるくらいが読みやすくてよいと、ちょっと感じました。

・・・
一方、この包括的なところは逆に強味でもありましょう。

というのも、全ての人が同じ状況ではないでしょうし、人生の組み立て方も人それぞれ。

故にこの20章のエッセンスはそれぞれが判断して、プライベートの人生設計に生かせばよいのだと思います。

・・・
ということで、山口氏の人生設計についての著作でした。

読んだだけでは役には立ちません。読後に手と頭を動かしてやっと何かが見えてくる、そんな類の作品かと思います。

そして、帯にもありますが、学生とか、キャリアチェンジ、セカンドライフ等どのようなステージにも使えると思います。要はどう先を見通す・見立てるか、についてのツール集ということになます。

内容に新奇なものはありませんが、まとまっており辞書的に使えるところも良いかと思います。

今年の年末はこれを片手に来年以降の数年の見通しを再設計したいと思います。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

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ウェルビーイングに向かって生きるのが良いよって事が言いたい本

私がこの本で心が動いたのは下記3点でした。ここはワクワクした。他は目新しいものは無かったと思いました。
①考えた通りに生きなければならない。さもないと生きた通りに考えてしまうから。ポール・ブールジェ

②2割を超えると「相転移」が起きる
変革に前向きな1割程度の人々に働きかけ、彼らをつなぎ合わせ、言うなれば「変革ネットワークの密度」を高めていくことが重要なのです。そして、この密度が組織全体の2割程度を超えたとき、一気に全社的な組織変革のムードが高まると言うのが、私の経験です。

③40代はまだまだ若い実りの秋の時期
ここで守りに入ると残り25年持たないと言うことは覚えておきたい。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

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経営戦略の様々な法則を人生に活かすことを考える本。発想としては「イノベーション・オブ・ライフ」に似ている。目標設定、長期計画、職業選択、選択と意思決定、学習と成長という項目に分けて論じられている。印象に残っている話としては、
・「人生には春夏秋冬がある」(今は人生の夏で、密度の高い仕事で人的資本・社会資本を築く)
・「頑張る」は「楽しむ」に勝てない
・仕事のポートフォリオ組み立て、バーベル戦略(時間軸やリスクの違い)(アインシュタインとか)
・ブルーオーシャン戦略(自分ならではの「組み合わせ」をつくる)
・打率よりも打席数が重要
・支配的なリーダーではなくサーバントリーダーシップが重要

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2025年11月02日

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