作品一覧

  • 自己への物語論的接近 ――家族療法から社会学へ

    自己への物語論的接近 ――家族療法から社会学へ

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,397円 (税込)
    「自己」とはどのように形成され、どうすれば変えられるのだろうか。実はそれは、私たちが自分自身について「物語る」ことで産み出されているのだ。そして物語がエピソードの選択・配列を伴う限り、そこからはみ出してしまうものも存在する。自己物語はそうした「語り得ないもの」(例えばトラウマ的体験)を巧妙に隠しているのであり、この隠蔽を解除する方向へと物語を書き換えることで、異なった自己を産み出すことも可能になる──。物語論を治療に用いた家族療法(物語療法)から、社会学的自己論は何を学べるか。〈物語〉をキー概念に自己の生成・変容をあざやかに読みといた刺激的論考集。
  • 「若者」とは誰か アイデンティティの社会学

    「若者」とは誰か アイデンティティの社会学

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    なぜこんなにも「若者」を語りたがるのか、「世代」とは何か――若者たちのリアルと大人たちの視線とが交わってはズレてゆく、1980年代からの軌跡。この10年の動向を増補した決定版。

ユーザーレビュー

  • 自己への物語論的接近 ――家族療法から社会学へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「自己という現象[は]自分自身について物語ることを通して現れてくる」のであり、「その物語[は]必ず語り得ないものを含んでしまう」 (281)
    結論はいたってシンプルだが、ここに至るまでに社会学や隣接分野における先行する自己論が詳細に検討されるのでついていくのは結構大変。でも読んで良かった。自己への物語論的アプローチという視点は、自分自身について考える参考になるし、テキストを読むときにも引き出しの一つになる。「文庫版あとがきにかえて」ではもう少し、本書初版刊行後25年間の学説の展開を教えてくれても良かったような気がしないでもない。

    0
    2025年05月17日
  • 「若者」とは誰か アイデンティティの社会学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前読んだ「BLの教科書」という本に出てきて読みたいリストに入れていたこちら。
    最近朝井リョウの「イン・ザ・メガチャーチ」を読んでこちらの本のことを思い出したので読んでみた。
    (というのも、この2冊ともオタクをテーマに挙げており、共通点があったため)

    面白かった!
    ただ、全体的にちょっと難しく、すべては理解できなかった…。(ので星4つ)
    "つまり""すなわち""要は"などのワードから始まる文章だけでも理解しようと奮闘、、
    せめて、一般的でない言葉にはふりがなをつけてほしかったです。


    消費について。
    「機能」としての商品から、「記号」としての商品へ。
    これは頷けるところがあるなぁ。
    着ている服、乗ってる車、聞いている音楽、などに"ステータス"を感じる現象がそれだなと。

    近年だと「インスタ映え」とか正にそうですよね。
    高級レストランや高級ホテル、高級車の写真を載せて「いいね」をもらう方たち。
    ただ、最近だとそれも飽和したのか、本書の中にある「手作りクリスマス」のようなものが見直されている気がする。
    コロナの影響かな。たとえば編み物ブームとか。


    学校教育に「個性」という概念が導入された話。
    自分はまさにゆとり教育世代ですが、ゆとり教育の目的を深く考えたことがなかったので怖くなった…。


    4章以降はオタクと呼ばれる人びとをピックアップして論じられます。
    ここに関しては「オタクは"虚構"に耽溺している」というようなことが複数回書かれていて、
    確かにそうなんだけどさァッ!もっと言い方あるんじゃないの泣と、個人的には悲しくなりました笑

    ちなみに、ここで個人的に疑問だったのはアイドルオタクはどうなんだろう?ということ。
    アイドルもある意味では虚構だけど、それを明言してしまうと方々から怒られそうで…。
    最近「推し活」という言葉も出てきて、アイドルにハマる人も増えているけれど、ジャニオタとか、モーオタとか、昔からアイドルオタクはいたわけなので、その辺りも論じて頂けたらよかった。


    結論の一つとして、世代間での差はあるが、どんどんその差は小さくなってきている、というのがあった。(=世代の星座の接近)

    朝井リョウの「イン・ザ・メガチャーチ」ではマーケティング手法として、年齢や性別などの従来のセグメントではないものが使われていて、本当にそれは理にかなっている分析方々だと思った。
    すごい!!


    補章では多くの実際のデータを引用して論じられていた。
    こちらの本を読み終わって思ったのは、社会学全般とか統計学、マーケティングを勉強してみたい!ということ。
    「最近の若者は〜」となんとなく思っていることが、この本のように根拠を出して、自信を持って伝えられたら絶対楽しいですよね。

    0
    2025年10月15日
  • 自己への物語論的接近 ――家族療法から社会学へ

    Posted by ブクログ

    システム論的、構成主義的な話から物語論的な自己の再構築、物語る事が現実として治療に機能している光の部分と、それに伴う物語る事に含まれる限界というより十分に留意すべき影の部分を指摘している。

    効果的に機能するは、えてして危険な形で効果的に機能するに通じる。
    物語に潜む危険性、機能で無視されがちな部分に留意して機能させようという感じかな。

    専門家じゃないから難しい内容だけど、語られない部分への視座、意識は大切にしたい。

    0
    2025年07月06日
  • 「若者」とは誰か アイデンティティの社会学

    Posted by ブクログ

    まだ第6章の途中までだけど。

    スイスイ読める。それと論の展開がそれほど早くないから(つまり、それだけ取り上げた話題についてしっかりと記述している)、ボリュームがあって読み応えがある。

    だけど、ここでいう若者の姿は、都市的な若者じゃないの?とは思う。そもそも消費社会論から始まってるからそれはそうでしょーって感じかもしれないけど。

    それはそうと、ネットって多元的自己が展開されてるなーと思う。複数アカウントの所有と切り替えはまさにそんな感じ。裏垢とかも。しかも、各アカウントによって、投稿数が違ったり、フォローとフォロワーも違ったりして。しかも、それを見る人は、相手が匿名で対面で会ってるわけでもないから、相手がどんな人なのかがわからない。ネットは多元的自己が展開しやすい空間だなと思う。

    補足
    ・20-30代だけが多元的自己の特徴を持つんじゃなくて、40代も自己は多元化してるよ、と言っていた。

    ・世代で区切るのはもう難しいんじゃない?という主張を述べてた。なぜなら、敗戦や高度経済成長といった大きな出来事が生じず、それによる経験を基にした同世代的な共同体が生まれないから。

    0
    2025年03月27日

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