ノンフィクション・ドキュメンタリー作品一覧
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4.3贈収賄の見返りは息子の医学部「不正合格」? 東京医大を舞台に、女子受験生への入試差別など社会を巻き込んだ文科省汚職事件の真相に迫る。 事件は最初から異例の展開を辿る。東京地検特捜部による捜査の過程で、図らずも東京医大の入試で女子学生が不当に差別されていたことが判明。その余波は他大学にまで及ぶ。 そのなかで、大人たちの思惑により、本人も知らぬうちに入試の点数に10点を加算されていた文科省キャリアの次男。だが、公判で明らかになったのは、加点がなくても次男は合格できていたという事実だった。 特捜検事による取り調べへの恐怖から、罪を認めるような調書を取られていた東京医大の理事長と学長は、公判で全面否認に転じる。将来の事務次官候補と言われた文科省キャリアも一貫して容疑を否認。事件の中心人物として「霞が関ブローカー」と報じられた男にいたっては、特捜部は一通の調書も取れないまま公判が始まる。 4人の被告が全員否認する一方、特捜部が縋る唯一の証拠は、隠し撮りされたある会食における会話の録音データのみ。 しかも、事件の背後には森友学園事件や、政府の不正を告発した前川喜平文科事務次官に対する官邸の怒りも見え隠れする。 緊迫の法廷劇、特捜検察に狙い撃ちされた親と息子はどう闘ったのか。 第1章 不正入試 第2章 「裏口入学」の真相 第3章 第2次醍醐会食 第4章 4000万円超の補助金 第5章 特捜部のシナリオ捜査 第6章 音声データを提供した男 第7章 霞が関ブローカーと呼ばれて 第8章 判決 【著者略歴】 田中周紀(たなか ちかき) 1961年、島根県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。共同通信社社会部で95~97年、テレビ朝日社会部で2006~10年の計5年9ヵ月間、国税当局と証券取引等監視委員会を担当。10年にテレビ朝日を退社し、現在はフリージャーナリスト。 著書に『巨悪を許すな! 国税記者の事件簿』(講談社+α文庫)、『実録 脱税の手口』(文春新書)、『飛ばし 日本企業と外資系金融の共謀』(光文社新書)、『会社はいつ道を踏み外すのか 経済事件10の深層』(新潮新書)など。取材・構成に横尾宣政著『野村證券第2事業法人部』(講談社+α文庫)などがある。
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4.4深夜3時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、 「モンスターを倒した。これで一安心だ。」 と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。 2018年3月10日、土曜日の昼下がり。 滋賀県、琵琶湖の南側の野洲川南流河川敷で、両手、両足、頭部のない、体幹部だけの人の遺体が発見された。遺体は激しく腐敗して悪臭を放っており、多数のトンビが群がっているところを、通りかかった住民が目に止めたのである。 滋賀県警守山署が身元の特定にあたったが、遺体の損傷が激しく、捜査は難航した。 周辺の聞き込みを進めるうち、最近になってその姿が見えなくなっている女性がいることが判明し、家族とのDNA鑑定から、ようやく身元が判明した――。 髙崎妙子、58歳。 遺体が発見された河川敷から徒歩数分の一軒家に暮らす女性だった。夫とは20年以上前に別居し、長年にわたって31歳の娘・あかりと二人暮らしだった。 さらに異様なことも判明した。 娘のあかりは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子に超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていたのだ。 結局あかりは医学部には合格せず、看護学科に進学し、4月から看護師となっていた。母・妙子の姿は1月ころから近隣のスーパーやクリーニング店でも目撃されなくなり、あかりは「母は別のところにいます」などと不審な供述をしていた。 6月5日、守山署はあかりを死体遺棄容疑で逮捕する。その後、死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴に踏み切った。 一審の大津地裁ではあくまで殺人を否認していたあかりだが、二審の大阪高裁に陳述書を提出し、一転して自らの犯行を認める。 母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。 公判を取材しつづけた女性記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。 獄中であかりは、長年別居していた父の手厚いサポートを受け、多くの「母」や同囚との対話を重ねた。そのことが、あかりに多くの気づきをもたらした。 一審で無表情のまま尋問を受けたあかりは、二審の被告人尋問で、こらえきれず大粒の涙をこぼした――。 気鋭の女性記者が、殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。
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3.9日本の政界、財界、霞が関、マスメディア、鉄道業界すべてを騒然とさせる、今年最後にして最大の話題作! 国鉄分割民営化で革マルと手を組み、右派・日本会議の黒幕として安倍晋三を裏で操ったJR東海「総帥」の実像。 日本最大級の広告主ゆえに、これまでテレビ新聞はもちろん、文春砲を含む週刊誌ですら取り上げることができなかった「タブー」の扉がいま開く。 ◆本文より ときに葛西は安倍から内閣の主要閣僚や官僚人事の相談を受け、アドバイスしてきた。 葛西の悲願だった超電導リニアの実現は、安倍政権の経済政策アベノミクスにおける成長戦略の目玉と位置付けられた。 そして葛西と政権との蜜月は、安倍のあとを引き継いで首相に就いた菅義偉にも受け継がれる。 この10年のあいだ、葛西と安倍の二人は日本の中心にいて、国政を動かしてきた。 ◆目次(抜粋) 序章 国策づくり 官僚と通じ合い政策を動かす/靖国神社総代と日本会議中央委員という役割 第一章 鉄道人生の原点 「マル生闘争」の末の経営危機/国鉄改革の狙いは国労潰し 第二章 国鉄改革三人組それぞれの闘い 長男・井手への対抗心/瀬島龍三の影/マスコミリークという奇策 第三章 「革マル」松崎明との蜜月時代 井手は信用していなかった/改革三人組の相克/流出した「JR東日本幹部発言メモ」 第四章 動労切り 鉄パイプ全身殴打事件/「葛西、君と闘う」/ばら撒かれた「不倫写真」/頼った警察・検察とのパイプ 第五章 ドル箱「東海道新幹線」の飛躍 新幹線保有機構を解体した「火砕流」/品川駅開業の舞台裏/名古屋の葛西では満足できない 第六章 安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち 岸田官邸の「葛西人事」/池の平温泉スキー場の「秘密謀議」 第七章 首相官邸と通じたメディア支配 安倍総理実現を目指した「四季の会」/NHKの「国営化」を目論んだ菅義偉 第八章 美しい国づくりを目指した国家観 杉田官房副長官誕生の裏事情/覆された「板野退任」の人事案/経営委員会で何が起きたのか 第九章 リニア新幹線実現への執念 政治問題化したリニア建設計画/安倍政権時代に決まった「3兆円財政投融資」 第十章 「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲 JR東海の高飛車な態度に地元住民が激怒/リニアが国民にもたらすメリットは何か? 第十一章 覚悟の死 リニア計画の「コペ転」/「リニア研究会」という名の利権 終章 国益とビジネスの結合 安倍晋三への遺言/大間違いだった分割民営化/日本を動かしてきた二人の死
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3.8時代を読み、需要を先取りする動物的な勘。 多くの人を惹きつけ、統率する牽引力。 そして、強烈な自負心と強運。 日本を代表する有名企業をつくった「創業社長」には、どこか共通するカリスマ性がある。 しかし、創業社長のカリスマ性が大きければ大きいほど、その去り際、そして去ったあとには、巨大な陥穽が残されることになる。 セイコーの服部家、国際興業・小佐野賢治、ロッテ・重光武雄といった昭和を象徴する創業者の後継者たちは、いずれも大きな混沌を経験した。 ソニーを創業した盛田昭夫氏の長男・盛田英夫氏は、ソニー株をはじめ多額の資産を父から相続したが、それをスキー場開発やF1レースへの参戦などに膨大な資金をつぎ込み、ついにそのすべてを費消しつくした。盛田家の祖業である醸造業に取り組んだがそれもうまくいかず、それでも都心の高級ホテル住まいをつづけ、最後はその滞在費を払うこともできないところまで追い込まれた。 英夫氏は、「盛田昭夫」という巨大な存在から逃れ、克服するために自分だけの成功を追い求めたのかもしれないが、結局それは果たせなかった。 ユニバーサル・エンターテインメントの岡田家、大塚家具の大塚家、大戸屋の三森家、ゲオの遠藤家も、会社の経営権をめぐって、激しい内紛を展開している。 さらに、創業家の持つ巨額の資産には、「資本のハイエナ」と呼ばれるような地下金融の住人たちや、M資金という古典的な詐欺師たちが群がり、甘言を尽くしてカネを吸い取ろうとする。 目を覆うような悲喜劇は、そこに巨額の資産があるからこそ起こる。 リア王やマクベスを地で行く、裏切りと転落のドラマ。 経済事件取材のトップランナーである筆者が、その圧倒的な取材力と筆力によって構成する最上級の経済ノンフィクション。
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3.7ふと気付くと、涙がぼろぼろとほおをつたっていく。 「あれ、俺、なんで泣いてんだろ」 自分でもわけがわからなかった。 「東日本大震災以来の、とんでもないことが起きていると思って」ーー 2020年1月、横浜を出港した豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号は、香港、ベトナム、台湾をめぐっていた。 沖縄・那覇を経て、2月4日に横浜に戻る予定だったが、その直前、香港で下船した中国人乗客が発症したことが判明する。船内でも発熱した乗客が次々に医務室を訪れていた。 しかし、そのとき、多くの乗客はまだ「異変」に気付いてはいなかった。 正装のディナー、外国人歌手によるエンターテインメント、絵画展、マージャン、有志による合唱発表会などが行われ、旅のフィナーレを目前にしていた。 日本政府には、衝撃的な情報がもたらされる。発熱した31人の乗客のうち、10人が「新型コロナウイルス陽性」だったのだ。 横浜で下船予定だった乗客たちは、船内に足止めされることになり、まず厚労省の医系審議官と、横浜検疫所の検疫官らが乗船。その後、災害派遣医療チーム=DMATの面々が乗船した。 DMATは震災や水害など、災害時に発生する病人の救護にあたるボランティア医師たちである。事務局が片っ端から電話してかき集めたメンバーだった。当然、感染リスクはある。家族は反対する。活動の法的裏付けさえ満足になかった。 「俺たちがやらなければ」という使命感だけがよりどころだった。 連日、乗客・乗員数十人の感染が判明。2月17日、陽性者は99人にのぼった。 ある外国人女性は、感染が判明したものの下船することを嫌がり、駄々っ子のように床を転がった。部屋で暴れたイタリア人男性もいた。 混乱をきわめた船内で、医師たちは感染と隣あわせになりながら、困難なミッションにあたっていた。 「薬を」「情報を」焦燥を募らせる乗客の気持ちに、どう向き合えばいいのか。 やがて迎えた、大切な人との別れーー。 医師、乗客への重厚な取材で描きだす、感涙のノンフィクション。
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3.5性愛と淫蕩のイメージで語られてきたイスラム世界の後宮・ハレム。奴隷として連れてこられた女官たちは、いかにして愛妾、夫人、母后へと昇りつめたのか。ハレムを支配する黒人宦官と、内廷を管理する白人宦官は、どのように権力を手にしたのか。600年にわたりオスマン帝国を支えたハイスペックな官僚組織の実態を描く。
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3.7147通にも及ぶ膨大な脅迫状、600点以上の遺留品、さらには目撃、尾行までされながら、ついに時効の彼方へと逃げ込んだ「グリコ森永事件」犯人グループ。 その中心人物、かつ司令塔となったのが、「キツネ目の男」だった。 グリコの江崎勝久社長を自宅から拉致して監禁、身代金を要求するという「実力行使」から、青酸入りの菓子と脅迫状の組み合わせによって裏取引し、企業からカネを奪おうとする「知能犯罪」、そしてメディアや世論を巻き込んだ劇場型のパフォーマンスまで、日本の犯罪史上に残る空前絶後の事件だ。 しかし、犯人グループは、その「痕跡」を消しきれていなかった。 当時、第一線で捜査にあたった刑事、捜査指揮した警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、脅迫状の的になった企業幹部など、徹底した取材で事件の真相をえぐり出す。 「少なくとも6人いた」という犯人グループの、役割分担、構成にまで迫る! 「キツネ目と仲間たち」の全貌が、闇の向こうから浮かび上がる――。
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3.2かわぐちかいじ氏激賞! 「浅間山荘事件以後、新左翼過激派はどうなったのか、 何と山谷でヤクザと激突していた。 革命か抗争か、これは共に暴力を肯定したもの同士が 存在を懸けて渡り合った血の記録だ。 読まずにはいられない」 戦後復興にまい進する東京の片隅で、高度成長を支えた日雇い労働者たちが集まった山谷のドヤ街。一億総中流化社会からふるい落とされた、消したい過去を持つ無宿人たちがやけっぱちの賑わいに片時の安息を観抱いていたこの街は、およそ40年前、いまやともに絶滅危惧種となった「ヤクザ」と「過激派」の抗争による殺戮の場と化した。 なぜヤクザと過激派はこの街で全面衝突を余儀なくされたのか? 日雇い労働者たちのオアシスはなぜ衰退したのか? ヤクザに存在意義はあるのか? 左翼活動家に大義はあったのか? 繁栄から取り残された労働者たちと、時代から見捨てられた過激派、欲望に取り憑かれた暴力団、さらには警察権力を交えたヤケクソの暴力がほとばしる、戦後史に埋もれた「日本社会の歪」が激しく暴発するピカレスク・ノンフィクション! 序章 革命か抗争か 第一章 現場闘争 第二章 暴力手配師を撃て 第三章 ドヤ主と活動家 第四章 過激なる者たち 第五章 いいかげんな男 第六章 左翼・右翼・ヤクザ 第七章 金町戦 皇誠会登場 第八章 金町戦 互助組合の策謀 第九章 金町戦 撮影現場の悲劇 第十章 金町戦 襲い来る銃弾 第十一章 戦線離脱 第十二章 映画と民間権力 第十三章 山口組國粋会 第十四章 それぞれの戦後 終章 北帰
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4.4正装はパンツの上からスクール水着? どんなに激しく踊っても髪を揺らしてはいけません? 究極の笑顔の破壊力とは? 脇の下の筋肉を鍛えてライバルを優雅に蹴散らし、光速スピンで肉体の限界を軽やかに超える。競技ダンスは闘技場で繰り広げられる究極の格闘技だ。キレキレに踊れる小説家が、大学時代を捧げきった異世界にご案内。
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4.3日本のクオリティ・ペーパーを自任する朝日新聞社。その朝日株の6割を握っていたのが、創業者・村山龍平と村山家である。 そのため、朝日新聞は村山家を「社主」として手厚く処遇しつづけた。 その「最後の社主」となった村山美知子は、1920年、新聞王と呼ばれた村山龍平の孫として生まれた。母・於藤は龍平の孫、父・長挙は子爵・岡部家から婿入りした旧華族だった。 朝日新聞が生み出す巨大な利益と、華麗なる血脈――美知子は、妹・富美子とともに、神戸・御影の邸宅と有馬温泉の別邸を行き来しながら育った。日本舞踊、古式泳法、スキー、茶道、ピアノなどを学ぶ、日本有数の「深窓の令嬢」――それが村山美知子だった。 戦後、海軍大将の長男を婿に迎えるが、朝日新聞の経営に興味を示さず、離縁してしまう。傷心の美知子は、音楽の世界で活躍することになった。 朝日新聞が後援する日本を代表する音楽祭「大阪国際フェスティバル」の専務理事として、世界各国から有名指揮者、オーケストラ、将来有望な若手を招聘した。小沢征爾、カラヤン、ルービンシュタイン、ワイセンベルクらが美知子に深い信頼を寄せた。 一方、朝日新聞の経営陣は、株を握る村山美知子の機嫌を取ろうと奔走する。専任の「秘書役」をつけ、お気に入りの高級パンを届け、記者出身の役員は慣れない茶道に挑戦し足がしびれて昏倒した。 誕生会や村山家の祭礼には編集幹部がこぞって参加し、お祝いの言葉を述べた。 しかし、子どものいない美知子社主が高齢になるにつれ、朝日株の行方が焦点になる。朝日経営陣は、あの手この手を使い、美知子社主から株を奪おうと画策した――。 その最晩年に「秘書役」となった元事件記者が、朝日新聞最大のタブーを赤裸々に明かす。 朝日経営陣は、どうやって村山家から株を奪ったのか。 巨額の税金をどのように処理したのか。 朝日新聞株が外部に流出する可能性もあった、最大の危機とは。 新聞、メディア経営の深奥に迫る、驚愕の書。
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4.2ハイブリッド戦争の内幕とは。毎日新聞モスクワ特派員が両国政府と親露派の要人を取材、砲撃と空爆で破壊された街に潜入して、戦闘員と市民の声を聞く。激動のロシア情勢を伝えるルポルタージュ。
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5.01900年6月、北京の列国公使館区域は義和団・清国軍によって包囲された。ロンドンタイムズ特派員モリソンの眼を通じて、守備軍の中心となり活躍する日本人の姿を描く歴史ドキュメント。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「まちぼうけ」や「ペチカ」の作曲家は、一方で戦争賛美の曲を作った。あの時代だから仕方がなかったのか。疑問をもった大学生が追う。『朝日新聞』でとりあげられ多くの反響をよんだ。
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3.8経済が縮小傾向にあると、人はつい短期的な思考に陥る。目先の利益を優先させるあまり技術の蓄積が疎かになり、次世代を支える長期プロジェクトも立てにくくなる。10年前に渋滞学を世に問うた数理物理学者が、「長期的思考」がいかに正しいかを多くのロジックで証明。ビジネスに応用できる「四つの逆説の法則」が企業を救う。
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-鳩山内閣の時に締結された日ソ共同宣言によってソ連との国交が回復し、シベリア抑留者の返還や日本の国連加盟などが実現した。しかしそれには、ソ連ばかりでなくアメリカの思惑や米ソの確執、それに何よりも自民党内の激しい権力闘争を克服しなければならなかった。同時に、「北方領土問題」はここから始まったのである。一九九〇年代以後に次々に明らかになった新資料を用いながら多くの謎を読み解き、日本外交の原型と可能性をも浮き彫りにする。
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-北朝鮮、パキスタン、イラン、日本・・・・・・“核拡散”の源流を徹底取材! 「平和国家・日本」の知られざる“罪”とは。 毎日新聞「戦後70年」企画の決定版!! 日本では福島原発事故から5年を迎えた2016年、北朝鮮の核実験、弾道ミサイル打ち上げなど核をめぐるニュースが相次ぐ。現在の北朝鮮を支える核開発技術は、どこで生まれ、北朝鮮に渡ったのか? 「平和国家・日本」は核技術とどう向き合うべきなのか? 本書は、世界と日本の「核議論」を見直す上での新たなスタンダードとなる。
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5.0日本の新聞の部数はこの10年で1000万部減った。ついに日本のメディアにもやってきた変化の波。技術革新によるメディアの変貌をグローバル資本主義の成立とともに書いた本書は、2019年の今日になって再評価が始まっている。若田部昌澄は日銀の副総裁に就任する直前に同書をこう評した。 「日本人にかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆した。(中略)。市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りをトップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す」 (若田部昌澄 早稲田大学政治経済学部教授・当時 週刊ダイヤモンド 2017年9月30日号) インターネット以降のこの20年の日本の世界のメディアの変化について記した特別篇「そして『2050年のメディアへ』」を収録した電子版、発売! プロローグ 第1章 潰れかかった通信社 第2章 取引所とコンピュータ 第3章 黄金郷へ 第4章 国士 第5章 筆剣一如 第6章 同盟解体 第7章 強者連合 第8章 独裁と密告 第9章 退場する将軍 第10章 漂う通貨 第11章 ロイター・モニター 第12章 裏切られた革命 第13章 カジノか、ジャーナリズムか 第14章 進出 第15章 黄金の八〇年代 第16章 森田失脚 第17章 バブル崩壊 第18章 金融からジャーナリズムへ 第19章 兜倶楽部開放 第20章 試練 ほか 解説 外岡秀俊 ※合本版にも、『勝負の分かれ目(下)』に電子書籍版特典として収録した「そして『2050年のメディア』へ」を収録しています。 ※本電子書籍は「勝負の分かれ目(上)」「勝負の分かれ目(下)」の2冊を合わせた合本版です。
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3.3ついに被害者は語り始めた ジャニー喜多川、実父、教師、街中での被害。被害者の心と体を蝕み、時には人生を変えられてしまう性被害の実態と、差し込む光とは。 なかったとは言わせない! 性被害者の実名告白。深層ノンフィクション。 日本では長年“なかったこと”にされてきた男性の性被害。加害者は、担任教師、実父、芸能事務所社長……。 たった一人の勇気ある闘いが、重い扉を開け、闇のなかにいた被害者たちに光が差し込んだ。立ち上がり、少しずつ歩きはじめた人々の姿を追う。
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4.0藤本さんは私の釣友達で昔から羆のことは追いかけていた。 そしてついにこんな本まで。これは読むべし。――夢枕獏(作家) 2019年夏、北海道東部で、牛を次々と襲う謎のヒグマが確認された。付けられたコードネームは「OSO18」。 捕獲に乗り出した地元の男たちの数年に及ぶ闘いを描く。 <目次> プロローグ 第一章二〇一九年・夏 襲撃の始まり 第二章 二〇二一年・秋 追跡開始 第三章 二〇二二年・残雪期 知られざる襲撃 第四章 二〇二二年・夏 知恵比べ 第五章 二〇二二年秋 咆哮 第六章 二〇二三年・春 異変 第七章 二〇二三年・夏 「OSO18」の最期 「OSO18」とは何だったのか? あとがき
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4.5検察は正義ではなかった 無実の罪によって逮捕され、創業した会社を失い、248日間にわたり勾留された男が、完全無罪を勝ち取るまでの全記録。 ●プレサンス元社長冤罪事件とは? 2019年12月、大阪の不動産ディベロッパー、プレサンスコーポレーションの山岸忍社長は、業務上横領容疑で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、以後248日間にわたり勾留された。しかし特捜部の捜査はずさん極まりないもので、一審で無罪。大阪地検が控訴を断念するほどの「完勝」だった。検察の見立てはまったくの誤りで、ここまでひどい捜査は珍しく、第2の村木事件と称される冤罪事件となった。 ●上場企業の社長が逮捕されたとき、何が起きる? プレサンスコーポレーションは東証一部上場、売上2000億円企業だった。その創業社長が逮捕された影響はすさまじかった。株価は急落し金融機関は資金をストップ。瞬く間に会社は危機に陥った。打てる手は自分の辞任のみ――山岸氏は拘置所の中から辞任届を提出。さらにライバル企業のトップと拘置所の面会室で会い、上場企業の売却を進めたのだった。 ●録音・録画が明かした密室の取調べ 本書は事件の発端から、山岸氏と、元検事・元判事・刑事弁護の専門家・企業法務の専門家などの最強弁護団が完全無罪を勝ち取るまでを、描出するものだ。特に、大阪地検の証拠捏造事件の結果導入された可視化策により、録音・録画された検事の取調べの様子を、膨大な努力によって解析したことは大きかった。法廷で、初めて密室での検事の取り調べの模様が明らかになったのは画期的だった。そこでは罵倒、恫喝、脅迫まがいの取り調べが堂々と行われていたのだった。
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3.0野球エリ―ト軍団に、東大生は勝てるのか? 大越健介(東大野球部OB)、推薦。 東大生たちは、死ぬほど考えて戦っている。 鍵は、野球脳=一瞬の判断力。 予言しよう。 最高純度の哲学者たちが「東大は弱い」という固定観念を打ち破るはずだ。
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4.4辞任させられたCEOが挑んだ勝ち目のない戦いは類例を見ない大逆転劇を生んだ。ドラマよりドラマティックな企業ノンフィクションの新たな傑作! コーポレートガバナンスとは何か? 会社とは誰のものか? (目次・抜粋) 第一章 霹靂 LIXILグループの社長兼CEOの瀬戸欣哉のスマートフォンが突然鳴った。「急な話だけれど、あなたには辞めてもらうことになりました」 第二章 齟齬 なぜ瀬戸は辞任させられたのか。取締役会議長で、事実上のオーナーである潮田洋一郎とはいくつかの点で経営への考え方が異なっていた。 第三章 真相 電話での「通告」から四日後、CEO交代を発表する記者会見は異様な雰囲気に包まれた。その日の晩、瀬戸の事実上の解任の経緯が明らかになる。 第四章 波紋 瀬戸の辞任劇を異常なことと感じ、LIXILグループの幹部、マスメディア、機関投資家など、社内外の関係者が動き出した。 第五章 決断 第六章 蜜月 第七章 反骨 第八章 仰天 第九章 秘密 第十章 共闘 第十一章 布告 第十二章 集結 第十三章 正義 第十四章 援軍 第十五章 混沌 第十六章 深謀 第十七章 激突 第十八章 敗北 第十九章 不屈 第二十章 奇跡 ついに運命の日は来た。二〇一九年六月二十五日、LIXILグループ第七十七回定時株主総会で待っていたのは信じられないような大逆転劇だった。
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-新潟県上越市にある介護老人健康施設「サンクス米山」で施設長を務める医師がいる。原田雷太郎。今年還暦を迎える内科医だ。彼は約100人いる入居者の健康管理を一手に引き受けている。一人ひとりの様々な状況を把握し、健康な日常、幸せな最期を迎えられるように、原田は毎日、真摯に患者と向き合う。 これだけ聞くと、やさしい真面目な普通のお医者さん像が浮かぶ。たしかに原田は真面目でやさしいお医者さんだ。ある一点を除いては……。 原田は13年前、46歳のとき、持病である糖尿病の合併症で突然意識を失い、自宅の階段から転落する。その結果、脊椎を損傷し、首から下が動かなくなる。わずかに動くのは右手の人差し指と親指だけという重度障害者となったのだ。今でも原田の首から下は動くことはない。 普通なら、、一生、寝たきりで暮らすはずだった。しかし、原田は、重度の障害を負っても、社会人として生きること、そして、医師として生きることをあきらめなかった。幸いないことに、頭脳の機能は失われなかった。昔と違って、テクノロジーはかなり進歩している。ハイテクの車いす、ノートパソコンなどを駆使すれば、内科医として生きていくことは可能なはずだ。 原田は苦しいリハビリを乗り越え、医師として現場に復帰する。もちろん、介助は必要だ。ベッドから車いすに移るだけでも3人の力が要る。そうした援助には深い感謝の気持ちを持っている。しかし、患者さんにとってもっともよき医師となっている。これは奇跡の物語ではない。また、障害者と社会といった大きなテーマを扱ったものでもない。「あきらめない男」の努力のドキュメントなのだ。
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4.0「野の花診療所」では今日も誰かがこの世を去っていく。死はつらく、悲しい現場ではあるけれど、必ずどこかに人間の持つ温かみやユーモアがある。鳥取で長年ホスピスをやってきた医師が、死に向かう人々とその家族の健闘をうつしだしたエッセイ。
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-2014年以降、北朝鮮による拉致問題に進展は見られない。当時の交渉のキーマン「ミスターX」の正体をはじめ、交渉過程やストックホルム合意前後の舞台裏、帰国者の証言を分析した「極秘文書」、田中均氏ら重要人物たちへのインタビューから交渉の行方を追う。解説・斎木昭隆氏。
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4.2さまざまな国の人が集まる大阪・ミナミ。日本屈指の繁華街に、移民の子どもを支える市民団体「Minamiこども教室」がある。著者は記者としての取材を兼ね、ボランティアを続けてきた。「移民のルーツをもつ子どもたち」と接するなかで見えてきた「共生」の本質を、多数のエピソードから描く。
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4.8「普天間の周りには何もなかった」「きれいな日本語がしゃべれない」「座り込みの意味を理解していない」「0日にした方がよくない?」──。沖縄の基地反対運動に向けられる嘲笑と冷笑。“5周遅れ”のデマは、なぜ繰り返されるのか。沖縄の戦後史から“抗議”の実像に迫る。
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4.3ロシアによるウクライナ侵攻から1年。現場でしか知り得ない豊富な取材ルポを、10の論点のもとに構成。実際に現地で何が起きたのか。虐殺の全容、原発の恐怖、世界の未来──。様々な角度から戦争を浮き彫りにする一冊。
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4.42020年大統領選で注目された激戦区ペンシルべニア州の小さな町ヨークに住み始めた記者。そこで目にしたのは、お互いに交わらない人々──黒人と白人、貧富、共和党と民主党、都市と郊外。「分断」から「分離」へと深刻化したアメリカ社会の亀裂の理由を探る。
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4.1生活困窮者支援の取り組みで注目を集めている神奈川県座間市。「誰も断らない」をモットーに、官民がタッグを組み困窮予備軍にも救いの手を差し伸べている。人口13万人ほどの小さな自治体で奮闘する、型破りな職員たちの姿を追う渾身のルポ。
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-丸木舟で島嶼(とうしょ)間、時には外洋まで乗り出していった縄文人。縄文文化の範囲は現在の日本の国境にほぼ重なる。縄文文化と新石器時代のロシア極東、朝鮮半島、中国大陸とを比較して、なぜ縄文文化が日本固有といえるのかに迫る。
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4.3台本ありきの首相会見の内幕、合同取材でつかんだ辺野古新基地“自衛隊常駐”計画、「復興五輪」の名の下で行われた聖火リレーの異変など、原発と基地を押しつけられる「苦渋の地」を持ち場とする二人の記者が、取材現場の裏側をつづる。
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3.0ジャポニズム、日露戦争、大衆消費社会を背景とした20世紀初頭の柔術・柔道の世界的な流行。嘉納治五郎に期待され米大統領に柔道指南する柔道家もいれば、レスラーと異種格闘技試合をする柔術家もいた。熱狂の時代を豊富な図版資料とともに描く。
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4.3スタートアップのリアルをイチから学べる! 突然の人事異動で新規事業部に配属された若手サラリーマンが、新商品開発に挑む。苦難を乗り越え、重圧と戦い、成功を手にするまでのストーリー。典型的な失敗を学べば、成功率は確実に上がる。
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3.4戦後日本は、何が変わり、何を失ったのか。希望はどこにあるのか──。作家・真山仁が政治経済・教育・メディア・若者など、現場に足を運び、さまざまな視点から日本社会の現在地を描く。話題の朝日新聞連載を大幅加筆・再構成し、書籍化。
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4.3クラシック界の巨匠たちが頼った“耳”がある。東京・サントリーホールからハンブルク・エルプフィルハーモニーの音響設計まで。世界有数のコンサートホールの「響き」を手掛ける日本人トヨタは、いかにして究極の音を実現させたのか。その謎に迫る。
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4.5東日本大震災から10年。あの時、記者は何を見て、何を感じたのか──。2011年3月11日の地震発生翌日に被災地に入り、18日間最前線を歩き回って目撃した「惨状」。その後新設された「南三陸駐在」の記者として、現地の人々と1年間生活を共にした回想録。
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3.0約10年前に日本中を揺るがせた「東大の秋入学構想」。当事者である濱田純一・前東大総長が、秋入学をなぜ考えたのか、東大の何が問題だと思っていたのか、なぜ頓挫したのか、5年間の「わが闘争」を初めて総括。今後「9月入学」を考えるための唯一無二のテキスト。
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4.0岩場が険しく明治まで未踏峰と思われていた剱岳。その山頂で見つかった古代の仏具を置いたのは誰か。登山道具もない時代にどのルートから登れたのか。そしてその目的は? 探検家の髙橋大輔が、その答えにたどりつくまでの冒険ミステリー。
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4.0日独同盟論の芽生えから、運命の対米英戦争開戦まで。激動の世界史の中で揺れ動く日本の政治・外交の人間模様を描き上げる、歴史ドキュメント。 【半藤一利氏推薦!】政治家も軍人も、そして国民も、「大日本帝国が亡びるはずがない」と信じていた。その「空気」を、気鋭の著者が迫力をもって描き出している。 【著者の言葉】著者は、あるいは人物Aの軽薄さに怒り、あるいは人物Bの無責任をなじるであろう。されど、彼ら、批判の対象となるひとびとは、実は、歴史の鏡に映った著者自身であるかもしれない。国がなくなることはない、会社がつぶれるはずがない、日本人が壊れてしまうわけがない。そんな根拠のない確信を抱いているかぎり、批判されている彼らと同じ過ちを犯しかねないだろう。自戒をこめて、亡国の物語を記そうと思う。
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4.2年間20万組超が離婚する現代――。ある日、子どもたちと会えなくなってしまった父親が急増している。彼らはなぜ子どもに会えなくなったのか? 男たちが歩むそれぞれの人生を、自身も当事者であるライターが描く。別れてから現在までのこの2年半の間にお会いした当事者の方々。彼らの声を集めたのが、この本である。本のタイトルを『わが子に会えない』としたが、今は会えている人、再び会えなくなった人も証言者に含めている。子どもに会えなくなった男たちとはいったいどのような人なのか。別れに至るまでにどのように出会い、子どもをつくり、そして別れたのか。そして別れた後、どんなことを思い、どのような人生を歩んでいるのか。善悪では計りきれない多くの人生、つまりはより多くの視座を伝えることで、“会えない”という現象に可能な限り接近したいと思っている。(本書「プロローグ」より)。『僕の見た「大日本帝国」』、『本で床は抜けるのか』の著者による最新作!
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-被災地・女川はどのようにして復興への道を歩んできたのか? ――2年以上の間、多くの人、町づくりの歩み、養殖漁業・水産加工業を定点観測してきた著者が、感動のドキュメントを公開! 「失うものは何もなくなった!」。住民の1割近くが犠牲となり、8割以上が住居を失った町。地元経済を支えた水産業が壊滅し、女川原発も停止した。どう立ち上がったのか。女川の復興では、年長者が弾除けになり、変革リーダーや若いリーダーが牽引し、二十代の若い世代がそれに呼応した、エネルギーミックスが生まれている。また「住民が主役、行政が名脇役」というスタンスで、町づくりが進められてきた。女川の持つ「共同体の力」、これこそが、復興の底力、エネルギーの供給源だ。都会ではとうに失われたものだ。――「現地取材」と「定点観測」による貴重な記録!
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4.32011年3月11日、福島第二原発も未曽有の危機に立たされていた。彼らはなぜ、発電所を守り抜くことができたのか!? 『M8』『TSUNAMI 津波』など、クライシス小説の旗手が描く、緊迫のノンフィクション。福島第一原発同様、冷却機能を失い暴走しかかる原子炉を間一髪のところで食い止めた人たちがいた。そこには、増田所長をはじめ、職員の人々の重大な決断、咄嗟の機転、そして決死の行動の数々があった。本書は、当時事故収束にあたった関係者たちに幅広く取材し、未曽有の大災害にもかかわらず「全基冷温停止」という偉業を成し遂げた福島第二原発の奇跡。偉業を達成しながらも、福島第一原発の陰に隠れ、これまで語られることのなかったぎりぎりの行動と決断をルポルタージュする。
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4.0京都島原に生まれ15歳で舞妓に、桑原武夫、團十郎ら一流のご贔屓筋を持ち45年、今は舞妓を育てる豆爾が、しきたりや芸を守り、「祇園らしさ」を大切にする祇園町のど真ん中から語る。芸妓籍を持ちながらお座敷に出なくなって約30年、中心にいながらも、一歩引いた視線で祇園を見てきた豆爾ならではの今の祇園町、ちょっと昔の祇園町。文化人・役者・政財界人がこの町を愛したわけが垣間見える、華やかで懐かしい祇園語り。
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3.0本書は、ハーヴァード大学(およびアメリカの有名大学)の役割と思想を解剖した画期的1冊である。「第1部『アメリカの代理人』養成所としてのハーヴァード大学」では、最近、「アメリカの代理人」の世代交代が起き、今やその中心に楽天の三木谷浩史氏が座ったこと。また、ハーヴァードを中心に育成された「日本操り人材」がどんな歴史を刻んできたかを丁寧に読みぬく。「第2部アメリカの大学で学ぶということ」では、なぜアメリカが優秀な留学生を受け入れたいかと、その実態はいかなるものかを、著者自身の経験に照らして描く。「第3部ハーヴァード大学の知的パワーを象徴する学者たち」では、文明の衝突を予言したサミュエル・ハンチントンと、現在、最も力のあるジョセフ・ナイについて詳述する。「第4部ハーヴァード大学で真に教えたいこと」では、マイケル・サンデルで有名な共同体優先主義と、究極の政治思想である合理的選択論を解説する。
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4.5女性初の横綱審議委員として、角界にもの申し続けてきた内館牧子さんが、10年間の任期を終え、朝青龍への苦言、大麻事件での相撲界の体質、貴乃花の秘話など、まだまだ言い足りなかったこと、これまで言えなかったこと、相撲界の内緒話を一気に打ち明ける! 週刊朝日連載で随時掲載した人気コラム「横審リポート」も10年分を一挙再録!
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-連戦連勝だった日本軍が大敗し、敗戦のきっかけとなった悲劇の島。 日本を象徴する「玉砕」の構造を、現代の視点から紐解く! 【本文より】 やがて雲が出て、地上は見えなくなってしまった。 もう二度と来る事はないだろうからもう一度島を見ておきたかったのにと、窓の外を見て残念な気持ちだった。 すると突然雲が切れて、眼下に海岸線が現れた。 そのとき飛行機が気流の関係か、一瞬、ぶるんと、揺れた。 私にはガ島の英霊が海岸に集まり、竜巻のように吹き上がり、飛行機に飛び掛った如くに感じられた。 俺達の悲惨な死はもう嘆いてくれなくても良い、それよりお前たち、俺達の悲劇的な死を教訓にして、せめて今度は馬鹿な作戦で負けることはない様にだけ、してくれ、そうなって呉れてこそ、俺達は安らかに成仏できる、そう訴え、飛行機を揺さぶったように思えた。 【目次】 1 ガダルカナルへ 2 ガダルカナルの「今」 3 ホニアラ市街散策 4 朽ちた慰霊碑 5 ムカデ高地 6 ギフ高地と僧侶 7 レッドビーチ 8 エスペランス岬(1) 9 アメリカ人を殴ったソロモン人 10 エスペランス岬(2) 11 エスペランス岬周辺にて 12 英霊の訴え 13 旅を終えて 【著者】 護山八十二(もりやま・やそじ) 昭和45年、愛知大学文学部卒業、地元企業に就職。平成13年退職後、不動産仲介業を開設。平成27年廃業後、執筆に専念。 平成2年、ガダルカナルの戦闘の中に日本の宿痾を見、宿痾が顕現した地を見分するべく渡航。現地で「なぜ海軍は陸軍の輸送船団を護衛しなかったのか」というかねてからの問いについて考え、これは日本国家の体質に由来するものであり、時を経た現在においても、その悪しき体質は変わっていないことを悟る。 本書は長年にわたり自分の頭で考えを重ね、現代にも通じる日本の問題点に気づき、それを炙り出すべく綴ったものである。
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-「手取りは全然増えないのに、物価だけがどんどん上がって大変なんですよ!」 食料品価格とエネルギー価格が上がり、日々の生活費は高騰、教育費もマンション価格も爆上がり、「これ、絶対おかしい。間違ってます!」と言うのは、主婦であり、子育て中の母であり、漫画家=個人事業主であり、未亡人でもある倉田真由美(代表作は『だめんず・うぉーかー』)。 「どこがおかしいのか?」「何が間違っているのか?」「誰がズルをしているのか?」を知るため、参政党の経済政策の中心人物である松田学参議院議員に、日本人の家計を根本的に左右する「お金にまつわるすべてのこと」を尋ねることにした。 「日本はEUのお荷物と言われるギリシャよりも財政状況が悪いと石破総理が言っていましたが、本当なんですか?」「インボイス制度が導入されて、もの凄く面倒くさいし、インボイス登録をしなければ仕事がなくなるし、すれば今度は手取りは減るし。酷すぎないですか?」「そもそも、消費税ってなくせないんですか?」「トランプ関税で企業は大変だと言っているけれど、日本はこれからどうなるんでしょう?」「そもそも国民負担率が5割近いということは、五公五民じゃないですか。生きていけませんよ!」 財政・金融、税金のこと、ステルス増税ともいうべき社会保険料の増額、個人事業主や中小零細企業に大打撃を与えつつあるインボイス制度のこと、生活とお金にまつわることは、今日の生活だけでなく、子どもたちの将来、日本の未来の根本とも言える。 松田学は、元大蔵省(財務省)の官僚として豊富な実務経験を持ち、マクロ経済的政策論やデジタル通貨・ブロックチェーンについての第一人者だが、一般の人に財政・金融政策や税制、年金制度のことを正確に伝えることは、複雑でやはりなかなか難しい。 そこで、くらたま先生が生活者としてのアンテナを生かして、一見難解と思われる問題を「自分がわかるまで」松田に聞きまくり、「えー、知らなかった!」「そういうことだったのか!」と気づいていく。読者は、くらたま先生と一緒に「日本の経済や財政のこと」について目からウロコが落ちる感覚でどんどん知っていくことになる。 ザイム真理教と罵られ、解体デモなども起こされた財務省だが、実際には現行法に縛られ、国債の償還については間違った認識のまま苦しんでいる。 本書は、財務省や日本銀行を敵と見なして攻撃するのではなく、どうすれば「増税以外の方法で国債という借金の増大に苦しむ現状を解決できるか」を追求し、ブロックチェーン技術を利用したデジタル通貨の創設という画期的なソリューション=松田プランを提示する。 勤勉で有能な日本人が30年以上もGDPを増大させられなかった背景には「ワシントン・コンセンサス」というべきグローバリズム勢力の意図が存在し、現在もその侵略は継続中だということも示される。 読者は本書で「反グローバリズム」を標榜し、大躍進を遂げた注目の参政党の経済政策の根幹を知ると同時に、政府発行デジタル通貨による国債償還というプランの早期実現こそ、日本が再び世界の先頭を輝かしくリードするためのスタートラインになることを確信するだろう。
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3.5「高学歴のやつは仕事ができない!?」 内心そう思っていても、なかなか口に出せない話 笑えてぞっとする! 知的職場の怪奇現象 これは、ちょっと信じられないけれど、ぜんぶ実話。 一流大学を出たエリートばかりが集まった翻訳部。誰もが「ここにいれば安泰」と思っていた。 でも……1人いなくなり、2人いなくなり、3人いなくなり……最後には、部そのものが跡形もなく消えてしまったのだ。 なぜそんなことが起きたのか? 才能あふれる人たちが集まっていたのに、なぜ誰も残らなかったのか? 著者が若き日に体験した「高学歴館の悲劇」は、奇妙で切なくて、どこか笑ってしまうほど不合理。 読めばきっと、あなたも自分の職場や仲間を思い浮かべるはず。 「あれ、これって自分の会社でも起きるかも?」とゾッとするかもしれない。 笑いながら読めて、でも背筋が寒くなる。 そんなリアル・ドキュメントを、どうぞご堪能ください。
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-100歳の母親を介護し看取るまでの日々。 市毛良枝さんが、母と娘という関係から、親の老いを受け入れ、親を看取るまでの介護の日々について1冊にまとめました。親の老いに伴走し介護に翻弄される毎日から、施設への入居、在宅介護、そして親の笑顔を見るために90代の車椅子の母を連れて行ったアメリカ・オレゴンへの海外旅行など、激動の日々を綴ります。母と娘の生き方を通して、介護に直面した人々が共感でき、そして後悔しない人生を送ることの大切さを伝えてくれます。
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4.51970年代から現在まで、五木寛之さんの対談を選りすぐった一冊。様々な人々との対話から、過ぎた時代の面影が浮かび上がる。
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5.0新潟県糸魚川市能生に、全国の相撲少年が集まる寮〈かにや旅館〉がある。海洋高校相撲部の田海哲也総監督が経営していた元旅館だ。そこが実質、相撲部屋となり、続々と未来のスター力士を輩出している。パワハラ、いじめ、不登校など、難しい問題が渦巻く中、田海夫妻が彼らの心身の成長に深くかかわり、そのおかげで生徒たちは練習に打ち込めている。本書は、大の里をはじめ多くの力士たちと田海夫妻を中心にした、〈かにや旅館〉で繰り広げられる感動の子育て、力士育成の物語。
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4.5※この書籍は紙面をそのまま使用しているため、携帯電話などのデバイスでは読みにくい場合があります。 2022年以降、わが国では、戦争以外に歴史上類例のない大量死が起きています。 あなたはこの恐るべき事実に気づいておいででしょうか? また、あなたのご家族や友人、知人、同僚たちで、このことを知っている人はどのくらいいるでしょう? 国にとって、最も重大かつ重要な使命は、「国民の生命を守る」ということであるはずです。しかし、わが国の政府も、それを監視すべき国会も報道機関も、そんなことには関心がないようです。 最近、あなたの身近で亡くなった方はいませんか? 世界で最も高齢化が進んでいるわが国ですから、残念ながら毎年たくさんの死亡者が出ます。しかし、長く闘病されていた方だけでなく、直前まで元気だったのに急に重い病気になって亡くなった方とか、循環器系の病気や脳出血などで急死された方が多くありませんか? そして、有名人でも「この人、まだ若いのに亡くなったんだな」という人が目立ちませんか? 実は2022年以降の日本は、毎年、説明がつかないほど多くの方が命を失う国になっているのです。 「それはコロナが流行ったからだろう。でも、あれは2020年からだっけ? じゃあ、高齢化が急速に進んでいるからかな?」と疑問に思われる方が多いのではないでしょうか? 厚労省の関連機関である国立社会保障・人口問題研究所が、年齢調整を含めて統計学的に厳密に算出してきた「日本人の死亡者数の予測」が大きく外れることは、東日本大震災のような巨大な天変地異以外では、ほとんどありませんでした。 「空前の感染症のせいだろう。やはり犯人はコロナでは?」いえ、それが違うのです。 郷里である千葉県勝浦市の人口減少を憂い、地域の活性化を目指していた著者は、厚労省発表の人口動態統計で異常値を発見し、愕然とします。 2022年2月以降の日本全体の死亡者数の増加数は、厚労省が発表する新型コロナによる死者数をはるかに大きく超えるケタ違いのものでした。 日本人の謎の大量死の原因を探ろうと、厚労省等が発表している公開情報をもとに調べ始めると、実に恐るべき事実が浮かび上がってきました。 大量死は、新型コロナワクチン接種とタイミング的に完全な符合を見せていたのです。 「おかしくないですか!? ワクチンは、感染を防ぎ、命を救うために打ったはずでは?」 しかし、調べれば調べるほど、大量死の原因はmRNAの新型コロナワクチン接種による薬害だとの確信は深まっていきました。打てば打つほど罹りやすくなり、そして命を落とすのです。ターボがんも激増して、今後さらに大変です。 著者は、日本人が、今なお人類史上最悪の薬害の真ん中にいるという恐るべき事実を誰でも一目で理解できるようにと、グラフや表を駆使して説明する人気YouTuberです。 本書は、全ページカラー印刷で、見るだけで事実がわかる本作りを目指しました。 空前の薬害から一人でも多くの人を救おうと活動を続ける著者の姿勢に共感する協力者は全国に増え、各自治体にワクチン接種に関する情報公開を求め、貴重なデータがどんどん集まってきています。 ページが開きやすいように、特殊な製本技術を採用しました。ぜひ、本書のグラフを大切な人と見ていただき、事実を知る人を一人でも増やしてください。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 涙なしには読めない、心温まる命のお話。 大の犬好きだった著者が、保護犬を迎えるに至ったきっかけ。 その出会いを機に人と人、人と犬、犬と犬、人と猫の縁は繋がっていく――。 愛犬・未来を連れて長年行ってきた“命の授業”の裏で、著者が公私ともに見てきた27匹の犬・猫と、人間の実話を1冊に。 装画を務めるのは、自身も保護犬である愛犬と暮らす、てらおかなつみさん。 優しいタッチの犬と猫のイラストで、本書を彩ります。 時間は巻き戻らない。だからこそ、いつか出会う、あなたの大切な誰かを迎える前に読んでほしい1冊です。
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-「怖い国。どうにも好きになれない」……ソ連時代の記憶を含めて、そんな強烈な負のイメージとともに語られるロシア。 わが国はこの大国を長く「おそロシア」と考え、誤解してきた。 しかしトランプ2.0で、世界の対露政策は確実に激変する。BRICSを牽引するこの隣国と日本はこれからどう向き合うべきなのか? 行き違いの連続だった両国間の外交史を江戸中期から検証すると、ロシアは、英米に比べて遥かに礼節を重んじ、日本に対して敬意を払う国であった事実が明らかになった。傲慢で強権的に迫ってきたアメリカに対して最初の外交ルートを開いた日本が、もし、ロシアとの強力な二国間関係を結んでいたら、歴史はどう変わっていたか? 著者の結論は、「今からでも遅くない。ロシアと相互理解のチャンネルを築き、手を携えて未来に向かうべきだ!」というものだった。 誤解を解き、両国間の新たな関係構築を提言する画期的論考。
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3.0俺たちにとって、この場所だけが聖域だった。全青春を筐体で燃やしたあの熱。その火種はeスポーツとして燃え盛り、ストリーマーの魂にも着火した。格闘ゲーマーの生き字引・こく兄の視点で紐解く、熱狂の30年。
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3.8日本最古の歴史書『古事記』で命じられた「校正」という職業。校正者は、日々、新しいことばと出合い、規範となる日本語を守っている「ことばの番人」だ。ユーモアを忘れない著者が、校正者たちの仕事、経験、思考、エピソードなどを紹介。「正誤ではなく違和」「著者を威嚇?」「深すぎる言海」「文字の下僕」「原点はファミコン」「すべて誤字?」「漢字の罠」「校正の神様」「誤訳で生まれる不平等」「責任の隠蔽」「AIはバカともいえる」「人体も校正」……あまたの文献、辞書をひもとき、日本語の校正とは何かを探る。校正者の精緻な仕事に迫るノンフィクション。
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-絶体絶命でも捕鯨を続ける男たちの群像。 反捕鯨団体の過激な妨害活動、国際社会からの批判――日本の捕鯨は、幾度も障壁にぶつかってきた。 シー・シェパードが妨害を過激化させた2000年代後半。著者は調査捕鯨船に同行取材し、若手船員たちの情熱や葛藤を目の当たりにする。 しかし、日本が調査捕鯨で積み重ねたデータは、国際社会では認められなかった。2019年、日本はIWC(国際捕鯨委員会)を脱退し、200海里内での「商業捕鯨」に舵を切る。それは同時に、かつて船員が奮闘した「南極海」「北西太平洋」での捕鯨が終焉することを意味していた。 奇しくも2019年に亡くなった「クジラ博士」は、南極海捕鯨の終焉を誰よりも惜しみ、こう言った。 「まさに“けいげいのあぎとにかく”ですね」 けいげいとは雄クジラと雌クジラ、あぎとは鰓(エラ、アゴ)のこと。クジラに飲み込まれそうになったが、アゴに引っかかって助かった――。そんな絶体絶命な状況のなか、いかにして日本の捕鯨は続いてきたのか? およそ15年の時を経て、著者は再び捕鯨船に乗船取材。若手から中堅になった捕鯨船員たちと、「クジラ博士」の歩みを通して、捕鯨業界の「再起への航跡」を辿る。 (底本 2024年9月発行作品)
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-LGBTQという言葉は世間に広まったけれど、日本のスポーツ界は相変わらずマッチョで、根性を見せて戦うことが「男らしい」とされる。そんな「体育会」で、性的マイノリティは自分の「性」を隠して辛抱・我慢している? 陸上部監督との「かなわぬ恋」に泣いたゲイの男子スプリンター、剣道部の道場で「女らしさ」から逃避できたレズビアン、女子プロレスラーに完敗した元球児のトランスジェンダー……。アスリートの実体験から「男らしさ」の呪いが解けない日本の姿が見えてくる。
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4.0第30回小学館ノンフィクション大賞受賞作! “戦後復興のシンボル”力道山が他界して60年。 妻・田中敬子は80歳を越えた今も亡き夫の想い出を語り歩く。 しかし、夫の死後、22歳にして5つの会社の社長に就任、30億円もの負債を背負い、4人の子の母親となった「その後の人生」についてはほとんど語られていない──。 〈未亡人である敬子には、相続を放棄する手もあった。 しかし、それは考えなかった。 「そんなことを、主人は絶対に望んでないって思ったんです」 敬子は社長を引き受けることにした〉(本文より) 「力道山未亡人」として好奇の視線に晒され、男性社会の洗礼を浴び、プロレスという特殊な業界に翻弄されながら、昭和・平成・令和と生きた、一人の女性の数奇な半生を紐解く傑作ノンフィクション! 選考委員絶賛! ●辻村深月氏(作家) 「未亡人・敬子さんの人柄がくらくらするほど魅力的」 ●星野博美氏(ノンフィクション作家) 「戦後日本の闇の深さを際立たせることに成功した。過去と現在がうまく共存し、そこから日本の変遷が透けて見えた」 ●白石和彌氏(映画監督) 「アントニオ猪木や周りの人との関わりも、プロレスファンが読んでも堪らなかった」 (底本 2024年5月発売作品)
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3.4■衝撃の回顧録、ついに刊行! 高度成長、バブル、経営危機、V字回復、そしてゴーン逮捕──ゴーン会長のもと、日産社長を務めた男はそのとき何を考えていたのか? 赤裸々に明かされる白熱の手記。グローバル化の渦中にいる全ビジネスマン必携の書。 ■歴史学者・磯田道史氏推薦 「日産の歴史的経験を未来の道しるべに。本書の姿勢に心打たれた」 ■国際化に翻弄される巨大企業に何が起こっていたのか? ──面接兼挨拶の日、私は日産本社(当時は東銀座)の十五階にあるゴーンCEOの執務室に呼ばれた。 会議机をはさんで、私の前に腰を下ろしたゴーンは世間話や抽象的な話などは全部すっ飛ばし、いきなりこう切り出した。 「オーケー、サイカワサン。購買部にとって重要なのはコストダウンの目標を達成することだ。進み具合はどうなっている?」(本文より) 【本書の内容】 ゴーンとやりあい、マクロンに歯向かった日本人サラリーマン。彼が目撃した巨大産業「もうひとつの戦後史」 ▼第一章 不正発覚 ゴーンと私は「対立関係」にあったのか/不正を知ったあの日のこと/検察からの口止め/ゴーンと交わした会話/逮捕までのメール/夜の記者会見 ▼第二章 ゴーン事件とは何だったか 不正行為の実態/水面下で行われた工作/私に向けられた批判 ▼第三章 「非主流」のサラリーマン 祖父との因縁/入社した一九七七年という年/入社式に「塩路会長が来られる」/購買部門に配属されて/「ケイレツ」の重さ ▼第四章 海外へ 英語で仕事をするということ/「ジャップ、ゴー・ホーム」/バブル景気に浮かれる日本に戻って/秘書課に勤務 ▼第五章 ルノーの救済 ゴーンとの出会い/辻さんに言われたこと/ルノー幹部の雰囲気/日産リバイバルプラン/単身赴任をとりやめて/ルノーとの共同購買/内なる国際化へのハードル/日本人社員とは飲まない!/聞き上手の上司・ゴーン ▼第六章 ゴーンの変質 ゴーン、ルノーCEOに/ケリーの人事/ペラタ氏のリーダーシップ/ルノーにおけるゴーン/スパイスキャンダルの痛手/ゴーン政権を延命させた危機/行き詰まり ▼第七章 圧力 逮捕当日、午前のできごと/「悪者はサイカワ」の悪評/スナール新会長との出会い/残された禍根 ▼第八章 退社まで 塙義一元社長から学んだこと/マクロンチームとの交渉/監視役としてのケリー/相談できる先輩はいなくなった/三菱自工・益子修さんとの共同事業/関潤、グプタという二人の後輩/日産勤めが終わった日 ▼第九章 次世代のビジネスパーソンへ 日産の蹉跌とは何だったか/ゴーン改革の意義/求められるリーダーシップ/日本発ベンチャーはどこまで可能か
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3.8地雷と国境、賄賂と車中泊。5 0 歳から軽自動車で大陸横断の旅に出て7年目、まだ楽園( 移住先)探しの旅は終わらない。 ノマド夫婦、稚内からロシアに渡り、軽自動車で北海道から南アメリカ・ケープタウンの往復ドライブ中。
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4.2わずかな視界しか確保できない面をつけ、危険なアクションをこなし、感情まで表現する。今、特撮作品の本当の主役であるヒーローや異形の敵役を演じるスーツアクターが注目されている。長年にわたり影の存在だった彼らだが、今やアニメの声優同様、顔を出さずとも余人をもって代え難いと認識されるようになり、ファンはなお拡大中だ。ハリウッドでさえ真似できない日本独自の演者・スーツアクターの真価を、50人以上への取材をもとに、歴史や問題なども交えながら考察する。
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4.5のちに日本人初のNBAプレーヤーとなる絶対的エース・田臥勇太(現・宇都宮ブレックス)を擁し、前人未踏となる3年連続3冠=「9冠」を達成した1996~1998年の能代工業(現・能代科技)バスケットボール部。 東京体育館を超満員にし、社会的な現象となった「9冠」から25年。 田臥とともに9冠を支えた菊地勇樹、若月徹ら能代工メンバーはもちろん、当時の監督である加藤三彦、現能代科技監督の小松元、能代工OBの長谷川暢(現・秋田ノーザンハピネッツ)ら能代工関係者、また、当時監督や選手として能代工と対戦した、安里幸男、渡邉拓馬など総勢30名以上を徹底取材! 最強チームの強さの秘密、常勝ゆえのプレッシャー、無冠に終わった世代の監督と選手の軋轢、時代の波に翻弄されるバスケ部、そして卒業後の選手たち…… 秋田県北部にある「バスケの街」の高校生が巻き起こした奇跡の理由と、25年後の今に迫る感動のスポーツ・ノンフィクション。 【目次】 ▼序章 9冠の狂騒(1998年) ▼第1章 伝説の始まりの3冠(1996年) ▼第2章 「必勝不敗」の6冠(1997年) ▼第3章 謙虚な挑戦者の9冠(1998年) ▼第4章 無冠の憂鬱(1999年) ▼第5章 能代工から能代科技へ(2000-2023年) ▼第6章 その後の9冠世代(2023年) ▼終章 25年後の「必勝不敗」(2023年)
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5.0本書の提言の一部を箇条書きにすると ・なし崩しの「移民解禁」にNO!! ・労働力不足を海外の「低賃金労働者」で補おうとした欧州のような地獄化を避けよ。 ・国境を乗り越えて稼ごうとする強欲グローバリズムに対して門を閉じよ。 ・WHOから脱退せよ=パンデミック条約に調印すれば「世界政府」の家畜になる。 ・日本企業の利益も情報も知財も健康も文化も奪われてきた。今からでも守ろう。 ・今、戦後レジームから本当に脱却しないと、永久に占領は終わらない。 ・現状のままの日本では「米国」と「中国」に山分けされてしまう。 ・「正しく鎖国」し、「正しく戦い」、国力を整えて誇らしい日本を次世代に渡そう。
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4.4父はなぜ別人になって生きようとしたのか? 1994年5月、大阪市東淀川区に住む大屋隆司の父親・横山道雄が突然、失踪した。この失踪騒ぎの後、みるみる衰弱していく父を看病する中で、隆司はこれまで知らなかった父の過去を知る。 父の戸籍上の名前は「大田正一」といい、死亡により除籍されていた。 大田正一といえば太平洋戦争末期に「人間爆弾」と呼ばれた特攻兵器「桜花」を発案したとされる人物である。大田は終戦の三日後に遺書を残し、茨城県神之池基地を零戦で飛び立ち、そのまま帰ってこなかった。 ところが、大田は生きていた。「茨城で牧場をやっている」「新橋の闇市に連れて行った」「青森で会った」「密輸物資をソ連に運んでいる」……断片的な目撃談や噂はあったものの、その足取りは判然としなかった。 1950年、大阪に「横山道雄」となって現れた大田は、結婚した女性との間に三人の子供をつくり、幸せな家庭を築き、94年にその生涯を終えた。 それから20年後の2014年、大田の遺族を名乗る女性からの電話に興味を持った著者は、大田の謎多き人生について調査を始める。それは隆司ら家族にとっても父を知るための貴重な時間となっていく。 「本当の父親」を探す旅の結末は――。
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5.0大正3年(1914)に誕生した宝塚少女歌劇は、当初生徒たちが舞台で私語をしたりして、観客動員に苦労したこともあったが、やがて人気が過熱していく。本書は、雑誌「歌劇」の投稿欄に踊る歯に衣着せぬファンや関係者の言葉を丹念にすくいあげ、大正時代の息吹とともに、宝塚少女歌劇を蘇らせる。今に続く「組」が生まれたいきさつ、過労で倒れる生徒たちのことや、劇場の火災と再建、当時の作品の特徴、小林一三の知られざるエピソードなども詳述。大正時代の宝塚少女歌劇の放つ魅力がリアルに感じられる1冊。
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-過去の約30年間で、アメリカやヨーロッパのOECD加盟国は、ほぼ軒並み給与レベルが2~2・5倍、スイスなどは3倍ほどになっているのに、日本人の賃金だけは全く伸びていない。中国に抜かれるまで世界2位だったGDPの伸び率にいたっては、世界200カ国の中でも最下位レベル。国民一人当たりGDPも27位(IMF World Economic Outlook Database,Oct.2022)まで低下している。 「失われた30年」と言われ、日本の経済的な地位は著しく低下してしまった。なぜだろう? あれほど勤勉だった日本人が急に怠惰になったのか? 優秀だった日本人の能力が低下したのか? それとも、日本企業の経営陣がボンクラ揃いだったのか? 日本国内では、1997年あたりから資産デフレが進行し、現在では主要上場企業も海外ファンドの持ち株比率が高くなり、伝統的な日本企業の社名ではあるが、実質的オーナーは外資という企業も激増した。大手製薬企業で最大株主が外資系ファンドでないところは、実はほとんど残っていないし、都銀をはじめとする金融機関とて同様だ。主要都市の不動産をはじめ、地方の防衛関連で重要な地域の土地や水源地に至るまで、日本の根幹が、次々と外国資本に買われてしまっている。メディアは触れないが、日本に歴史上最大の危機が迫っていると言ってもいい。 本書は、元大蔵・財務官僚で、その後、危機感にかられて政界に身を置き、現在は国政政党となった参政党代表の著者が、日本の「失われた30年」が始まった歴史的経緯を詳らかにし、その背景に「ワシントン・コンセンサス」というグローバリズム勢力の明確かつ具体的な意図が存在していたこと、そして現在もなお継続中であることを示したものだ。 同時に、外国勢力による意図を国内側から下支えした勢力が存在していること、また、財務省の振る舞いがさまざまな制度的な軛、象徴的に言えば、国債発行残高を減らすという財政規律、プライマリーバランス論に縛られ、日本国を豊かに富ませ、国民の幸福を増進するという本質を見失ってしまっていることを指摘し、これに対し本質的かつ最終的な解決案を提示している。 著者のスペシャリティーでもある「ブロックチェーン技術」の本格活用により、世界中で主導権争いが進められつつある「デジタル通貨制度」において、中国の「デジタル人民元」の傘下に組み入れられないように、「デジタル円」の制度設計を早急に進めよとのプラン、すなわち「松田プラン」の提案である。このプランとの組み合わせにより、60年償還ルールに縛られ、世界でも特異な「国債返還強迫神経症」に陥っている日本の財政当局を無用な軛から解放できるとの画期的な呼びかけは、今後国民的な議論を経て、実現に向けての着実な一歩を踏み出すものと思われる。他に、残された道はないのだから。 2023年10月からのインボイス制度の導入については、実質増税であり、現今のデフレ構造下において中小・零細企業や個人事業主、フリーランスを必然的に圧迫するため、強行すべきでないと主張する。制度導入以前に広がる具体的な不安の声によく耳を傾けてのものである。 読者は、この松田プランの実現により、日本は輝かしく再興を遂げるであろうとの、大いなる希望を共有できるに違いない。【著者略歴】 松田 学(まつだ・まなぶ) 参政党代表。松田政策研究所代表。元衆議院議員。1957年京都生まれ。1981年東京大学経済学部卒。同年大蔵省入省、西ドイツ留学。大蔵省など霞が関では主として経済財政政策を担当、マクロ経済学のスペシャリスト。内閣審議官、財務本省課長、東京医科歯科大学教授等を経て、国政進出のために2010年財務省を退官。2012年衆議院議員。2015年東京大学大学院客員教授。松田政策研究所代表のほか、(一社)デジタルアイデンティティ推進コンソーシアム代表理事ほか多数の役職に従事。YouTubeの松田政策研究所はチャンネル登録登録者数26万超、ブロックチェーンなどデジタル通貨・財政論の第一人者。『日本をこう変える』(方丈社)など著書多数。
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4.2主人公・廣瀬伸恵は、中2で家出、温泉街のコンパニオン、ヤクザによる監禁を経験。その後、暴走族「魔罹唖」を結成し、覚せい剤の売人になり二度服役。だが獄中出産を機に更生の道へ。建設業界で起業し、やがて刑務所の出所者を雇用するように。「母ちゃんになってやる」「私は決して見捨てない」と、従業員のため毎日ご飯を作る。いまでは従業員のほとんどが出所者だ。北尾トロが、相棒のカメラマン、中川カンゴローと共にその半生に迫り、犯罪を生み、更生を阻む社会の現状も問う。
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4.8ベストセラー『オシムの言葉』の著者、木村元彦が描く「旧ユーゴサッカー戦記」シリーズの決定版。旧ユーゴスラビア7つ目の独立国として2008年に誕生したコソボ。1999年のNATOによる空爆以降、コソボで3000人以上の無辜の市民が拉致・殺害され、臓器密売の犠牲者になっていることは、ほとんど知られていない。才能あふれる旧ユーゴのサッカーを視点の軸に、「世界一の親米国家」コソボの民族紛争と殺戮、そして融和への希望を追う。サッカーは、民族の分断をエスカレートさせるのか、民族を融和に導くのか……!?
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3.9会社のために働くな。 「絶対に売れない、儲からない」と言われた、時代に逆らう最後のスポーツカーを、命がけで造り上げた男がいる。 日本最大の自動車会社・トヨタでもがき、苦しみ、サラリーマンでありながらも夢を追い続けるエンジニアたちの、心ふるわすノンフィクション。 スポーツカー「86」「スープラ」の復活を手掛けた元トヨタチーフエンジニア・多田哲哉を主人公に、技術者やその家族の苦闘と人生の喜びを描いた「週刊現代」の人気連載「ゼットの人びと」を大幅に加筆修正。 これまで秘密のベールに包まれてきた、トヨタエンジニアの牙城「技術本館」内部で繰り広げられる人間模様、スポーツカー開発の詳細なプロセス、そしてトヨタを世界企業に押し上げた歴代チーフエンジニアたちの「仕事術」にも、綿密な取材で肉薄する。スポーツカーファンのみならず、人生と仕事に悩むすべての人へ贈る物語。
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3.8政界でもメディアでも知らぬ者はいない「京都のドン」が初めて語った。没落と反抗、暴力と抗争の修羅場を経て、自民党系同和団体のトップとなった上田藤兵衞は、あらゆる差別と闘ってきた。その人生は、そのまま戦後の暴力団・同和・経済事件史そのものでもある。山口組五代目と親交を結び、野中広務とタッグを組み、部落解放同盟と拮抗した上田が見たもう一つの戦後史とは何か? 発売前から業界を賑わせている本格ノンフィクション。
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4.5佐々涼子はかつて司法試験予備校で机を並べていた児玉晃一と偶然再会する。児玉は弁護士として難民問題のエキスパートとなっていた。彼の案内で茨城県牛久の入国管理センターを訪れ、そこに長期収容されている外国人たちと面会した筆者は、その窮状にショックを受ける。イラン、アフガニスタン、カシミール……。内戦で命からがら日本に避難してきた「難民」たちを本国に強制送還しようとする入管。帰還すれば死刑になる状況でも意に介すことはない。さらに日本で家族をもっていようが容赦なく親と子を引き離す非道な仕打ち。長期収容で身体を壊し、命さえ落とす収容者がいながら、一向に改善されない日本入管の待遇に対して、国連も国際法違反と指摘する。四半世紀にわたり、難民の受け入れ、入管の改善のために闘い続ける児玉の奮闘の日々を、日本語学校教師として在留外国人と関わってきた自身の体験と、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。
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-逃げるはふつうに役に立つ!? 韓国に流れ着いたイエメン難民に会うために済州島に渡り、スペイン・フランスではカタルーニャの音楽家パウ・カザルスとドイツのユダヤ系作家ヴァルター・ベンヤミンの亡命行を辿った。牛久入管収容所で難民申請者の絶望を目の当たりにし、祖国を追われたウクライナ人とはディズニーシーでビールを飲み交わす。時代も場所も異なる人びとの「逃げる技法」――それは、彼らの生きる知恵であると同時に国を守る術でもあった!? 銃で国を守るのではなく、逃亡者の傍らで平和を生きる。そんな呼びかけが戦争の時代に胸を衝いた――東浩紀(批評家) 逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げてくれ――本書より
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-三代目山口組進出以前の「大阪極道界」の裏側と、明友会事件後の全国進出によって各地で繰り広げられた血で血を洗う抗争の歴史。四代目山口組跡目を巡る山一抗争が勃発。「裏切り者」として竹中正久暗殺した石川裕雄が最初に狙ったのが筆者だった。伝説の極道「石川裕雄」の知られざる素顔とは――三代目山口組で渡世入りした関西極道界の「伝説」元北山組若頭 原松太郎が人生の締めくくりとして「山口組」の秘史を明かす。
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4.430年前に手渡された、祖父が残した手記。便箋に綴られていたのは、家族の物語と、地元五反田を襲った「もうひとつの東京大空襲」の記録だった。戦時下を必死で生きた祖父の目を通して、タワーマンションの光景が町工場の記憶と重なり合う。 大宅壮一ノンフィクション賞作家が描く、 東京の片隅から見た等身大の戦争と戦後。
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-山口組広しといえど、天野ほど殺されかけた男もいるまい――。そう言われるほど、天野組・天野洋志穂組長のヤクザ人生は波乱に満ちている。菅谷組、波谷組、宅見組と山口組直参になるまでに籍を置いた組織と無縁ではない。繰り返し訪れる難局と抗争を、「爆弾」と呼ばれた激しい気性で乗り越えてきた。そんな破天荒な半生を著者の綿密な取材のもとに活写。唯一の親分と敬服するボンノこと菅谷政雄組長の秘話、勝新太郎をはじめとする映画スターたちとの交遊、そして天野組が引き起こした中野会副会長射殺に至る報復戦の真相に迫った衝撃のノンフィクションノベル。
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-2020年1月末、武漢からの帰国者793名を受け入れて検査、ダイヤモンド・プリンセス号乗客乗員の隔離、検疫、治療と、新型コロナウイルスが日本に上陸以来、常に新型コロナ対策最前線で治療、研究、対策に取り組んでいる国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)。メディアでもおなじみの、東京都のアドバイザーでもある大曲貴夫医師(NCGM国際感染症センター長)、忽那賢志医師(前NCGM国際感染症センター医長)らが、「未知の感染症」との闘いを同時進行で語り、収束までのロードマップを示す。コロナ禍の実像、医療現場の舞台裏が明らかに。
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-ドキュメンタリーTV番組『情熱大陸』に、“日本でも数少ない「山頂を目差さない登山家」”として出演歴のある著者渾身の狩猟ルポルタージュ。ベストセラー『山の仕事・山の暮らし』で山に生きる男女の生き様を描き切った著者の視線が、今度は狩猟に注がれる。「マタギ」への憧憬からはじまる著者の狩猟をめぐる自然と人の暮らしの旅は、やがて取材者の立場を越えて、自らも猟の実践者への道を歩き始めていく―。“令和のマタギたち”のリアルな姿がいま、鮮やかに本書から立ち上がる!
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4.0第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 イ・ジュンソプは韓国の国民的画家である。 朝鮮半島の平原(現在は北朝鮮)に生まれ、日本統治時代に東京で絵を学び、朝鮮戦争により釜山へ避難。1956年にソウルで没した。 その人生は映画や演劇の題材とされ、美術の教科書にも掲載されている。 しかし、日本で名を知るものは少ない。 その妻・山本方子は日本人である。方子は、貧困と混乱の極みにあった朝鮮半島に夫を残し、幼な子とともに日本に帰国した。 夫への愛を胸の奥にしまい、ひたすら子供のために暮らしを支えた。 筆者は、韓国での現地取材に加え、方子へのロングインタビュー、夫婦が交わした数々の手紙から、運命に引き裂かれた夫婦の実像を描く。 カラー口絵に26点の絵・手紙を収録、未公開書簡も多数掲載。 第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 この作品を通じて彼という画家の存在を多くの人たちに知ってほしいと純粋に願う――辻村深月(作家) 太く短く生きた情熱的な画家と、日々を懸命に生きた寡黙な妻。その非対称性が胸に迫り、日韓の微妙な関係性まで映し出しているように思えた――星野博美(ノンフィクション作家) 朝鮮戦争時に、家族に怒濤の勢いで押し寄せてくる歴史の荒波が、あたかもそこにいるかのような臨場感で迫ってくる――白石和彌(映画監督) ※いずれも選評より。 ※この作品はカラーが含まれます。
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-青年は「世界最高にして最強の故郷アメリカ」をなぜ捨てたのか? ロシア語を学びソ連、東欧を経て、日本に辿りつき、ついには国籍を捨てオーストラリア人になった作家の回顧録・エッセイ。ホロコーストから逃げ延びたユダヤ人を祖先にもつ自分のルーツ、ケネディ時代からトランプに至るアメリカの真実、白豪主義の色濃く残った70年代から現代にいたるオーストラリアとオーストラリア人、1960年代から現在まで、50年にわたる日本と日本人の姿などをテーマに、宮沢賢治、石川啄木への熱い情熱、そして、井上ひさし、アンジェイ・ワイダ、大島渚、坂本龍一らとのエピソードを交えながらダイナミックに描いていく。
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4.6「どうしても後世に伝えて欲しいことがあります」原発事故の最前線で陣頭指揮を執った福島県浪江町の「闘う町長」は、死の直前、ある「秘密」を新聞記者に託した――。娘を探し続ける父親、馬に青春をかける高校生、名門野球部を未来につなぐために立ち上がったOB、避難指示解除後たった一人で新聞配達を続ける青年、そして帰還困難区域で厳しい判断を迫られる町長たち……。原発被災地の最前線で生き抜く人々と、住民が帰れない「白い土地」に通い続けたルポライターの物語。
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4.6在日コリアンが集住する京都ウトロ地区出身。根強い民族差別を背景に、小学校時代は苛烈ないじめに遭う。中学2年の時にジャグリングに出会い、各種大会で優勝。ビートたけし氏からの助言を受け、翌日大学に退学届を提出し、プロパフォーマーとして海外で活躍。これまで82の国と地域で舞台を踏んだ。現在は大阪を中心とした学校での講演活動が話題を呼んでいる。これまでのいじめ体験、そして自らのアイデンティティに悩むも、世界での様々な出会いによって答えを見出した著者が、半生を振り返る一冊。
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4.02016年7月26日未明、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が死亡、職員2人を含む26人が重軽傷を負った「やまゆり園事件」。 犯人は、元職員の植松聖。当時26歳。 植松死刑囚はなぜ「障害者は生きるに値しない」という考えを持つようになったのか? 「生産性」や「有用性」で人の命を値踏みする「優生思想」は、誰の心の内にも潜んでいるのではないか? 命は本当に「平等」なのか? 分断しない社会、真の「共生社会」はどうしたら実現するのか? 植松死刑囚との37回の接見ほか、地元紙記者が迷い、悩みながら懸命に取材を続けた4年間のドキュメント。 〈目次〉 第1章 2016年7月26日 未明の襲撃/伏せられた実名と19人の人柄/拘置所から届いた手記とイラスト 第2章 植松聖という人間 植松死刑囚の生い立ち/アクリル板越しに見た素顔/遺族がぶつけた思い/「被告を死刑とする」 第3章 匿名裁判 記号になった被害者/実名の意味/19人の生きた証し 第4章 優生思想 「生きるに値しない命」という思想/強制不妊とやまゆり園事件/能力主義の陰で/死刑と植松の命 第5章 共に生きる 被害者はいま/ある施設長の告白/揺れるやまゆり園/訪問の家の実践/“成就”した反対運動/分けない教育/学校は変われるか/共生の学び舎/呼吸器の子「地域で学びたい」/言葉で意思疎通できなくても/横田弘とやまゆり園事件 終章 「分ける社会」を変える
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4.0東京五輪中止! そのときアスリートたちは。 新型コロナで東京五輪は延期。今、アスリートたちは夢の舞台を信じ、黙々と練習に励んでいるが、かつての日本には、夢のみならず命までも奪われたアスリートたちがいた――。 1940年に開かれる予定だった“幻の東京五輪”。活躍が期待された選手たちは、戦争一色に染まる時代の中でスポーツの晴れ舞台から去り、戦地へと送られた。有名なアスリートたちは、国威発揚のために “宣伝効果”の高い激戦地に送り込まれ、多くの者が遠く離れた地で無念の死を遂げた。 いま再び、東京五輪が混乱する中、アスリートの尊厳を奪った戦争の事実を明らかにし、彼らの激動の人生を見つめる。 2019年8月18日に放送されたNHKスペシャル「戦争と“幻のオリンピック” アスリート 知られざる闘い」の書籍化。同番組は、北島康介や長谷部誠がガイド役となり“幻の東京五輪”で活躍が期待されたアスリートたちの無念の人生を辿り、話題となった。戦地に赴いたアスリートたちが家族に宛てた手紙や遺族の証言など、番組で放送できなかった重要資料も加え、個人のエピソードを軸に、戦争とスポーツの関係を改めて問う。
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5.0この世に強権的な指導者が現れるたび、常に引き合いに出される「稀代の独裁者・ヒトラー」。大衆を熱狂させたのは、その類まれな「演説力」。飛行機でドイツ全土を飛び回り、ラジオ放送を牛耳って全国の家庭を演説会場に変え、国民の心を掴み、破滅的な戦争へと突き進んでいった。そんなヒトラーの時代を体験した人びとの多くが鬼籍に入り、生の証言を聴ける機会も残り少ない。ヒトラーの演説を聞き熱烈に支持した人、ナチスに肉親を奪われた人、反発を覚えながらも抗えなかった人……。本書では、当時、様々な立ち位置にいた人びとをドイツ各地に訪ねて得た貴重な証言に加え、そうした街に埋められていた金色のブロック、ヒトラーにより命を落としたユダヤ人の名前が刻まれた「つまずき石」に注目。75年の時を超え、ヒトラーの時代を「追体験」していく。NHK BS1スペシャルで話題を呼んだ番組『独裁者ヒトラー 演説の魔力』をベースとした待望の書籍化。
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4.0「真実を見極めるためには主語を小さくする必要がある」 ファクトなき固定観念が人々を分断する。 香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ、スーダン、福島、沖縄。 いま、分断の現場では、何か起こっているのか? 分断の細部を文字として描いた、ジャーナリスト堀潤の渾身のルポルタージュ。 民主主義を、自由を、考える。 <序章より> そんなに難しいことを言いたいわけではなかった。金よりも大切なものがあるはずだ、ということを伝えたかっただけだ。一度失ってしまったら取り返しがつかない悲しみを背負うことになる人々を、冷笑さえする空気があることが辛かっただけだ。ささやかな幸せを手にするために懸命に生きてきた人々の努力をなかったことのようにして、大義を振りかざし、沈黙を強いる権力者がいることに憤っただけだ。そして、そうした強者に媚びて、忖度し、現実を見るべきだと開き直るメディアで働く人間がいることが虚しかったからだ。マスメディアだからこそ、かき消されそうになる小さな声を伝え続けるべきであるのに。 (中略) この10年でメディア環境も大きく変化し、SNSを中心に誤った情報や一方的な強い表現が跋扈するようにもなっていた。ヘイトスピーチやフェイクニュース現象が国際的な社会問題にもなった。こうあるべきだ、こうに違いないという偏った情報により分断が深まり、分断はやがて排除、排斥を加速させていった。政治はそれを利用し、自らに利する都合の良い情報発信に邁進するようにもなった。暮らしが豊かになるのであれば、誰かの人権が制限を受けても構わないという、誤った認識も広まったように思う。 そうした状況を鑑みると、福島で起きている問題の解は、世界各地で孤立する分断の当事者たちへの処方箋に繋がるかもしれない、そう思うようになった。その逆もある。各現場では分断を手当てするための様々な取り組みが試行錯誤を繰り返しながら続けられている。世界を見ることで、国内の分断を乗り越えるヒントが見つかるのかもしれない。わたしはその答えを知りたくて、世界を旅することにした。今、この原稿もアフリカ、スーダンで書いている。昨年、市民のデモによって30年続いた独裁政権が倒れた現場だ。今、ここでも新たな分断が生まれようとしている。
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3.5民族派右翼活動家から三代目山口組北山組に渡世入り。 四代目山口組分裂を一和会きっての武闘派として生き抜き、 あの石川裕雄に 「もっとも影響を与えた」 と警察資料に書かれた「矢野康生」。 中野会副長として引退して17年経った今、 自らの半生に別れを告げるべく全てを明かす。 山一抗争の真実とは――。 近畿大学に在学中、空手道部で主将を務めた私は、ある事件をきっかけに民族派の右翼活動家になる。その後、あるトラブルをきっかけに三代目山口組北山組内森組に若頭として渡世入りした。ヤクザの世界から右翼活動家になる者は多いが、その逆は極めて珍しい。心奥にあったのは、任俠と民族派の合流だ。 修羅の世界にあって、私は武人としての義と礼に従って喧嘩に明け暮れる。当時のヤクザは、喧嘩の強い者こそ上に行くという、わかりやすい構造ということもあって、29歳で北山組直参に昇格。だが、ほどなく三代目山口組・田岡一雄組長による「右翼団体所有禁止」の通達が出る。 任俠と民族派の道は、狭いものとなり、私には暴力の世界が残された。 山一抗争において、北山組は一和会に参加。悟道連合会・石川裕雄(やすお)会長の後に私は北山組若頭となった。穏健派とされる北山組にあって、私は行動隊長として最前線で戦い、矢野組と矢野康生(やすお)の名前が知れ渡ることになる。 四代目山口組・竹中正久組長暗殺の首謀者として知られる石川会長との関係を「ライバル」のように扱うメディアは多かったが、実際は肝胆相照らす兄弟分の関係だ。大阪府警などの資料には 「石川裕雄に一番影響を与えたのは、矢野康生である」 と書かれていた。そうした仲であるにもかかわらず、石川会長については、取材で問われても長く口を閉ざしてきた。本稿では伝説と化してしまった石川会長を「等身大」に戻すことを試みた。それは、竹中組・竹中武組長と交わした約束があってのことだ。 北山組解散とともに、益田組傘下として山口組に戻った私は、五代目山口組跡目問題から始まる激震の時代を経験した。宅見若頭射殺事件によって中野会は絶縁されたが、事件の首謀者の一人、中野会・弘田憲二副会長とは一和会時代の兄弟分だった。02年に弘田副会長は沖縄で射殺されるが、葬儀に出席したことで、私も五代目山口組から絶縁される。その後、独立組織となった中野会に副会長として迎え入れられ、02年に引退する。 一本独鈷となった中野会に移籍したことや、すぐに引退したことなどは「謎」とされているが、その真相も明かしたい。 私自身は引退し渡世を去ったつもりでも、周囲は認めていなかったということだ。本書は「武闘派ヤクザ 矢野康生」への別れの表明である。「矢野康生」に対する惜別の気持ちは一つもない。 (本文より抜粋)
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3.0アメリカ東部、ニューベリーポート。ひとりで新聞を発行する著者トムは、独身の太った中年男だ。ひょんなことから犬を飼い、初めて念願の家族を得る。ミニチュア・シュナウザーのアティカスと登山をはじめると、ふたりともたちまち夢中になった。アティカスはトムを先導し、山頂で悠然と景色を堪能する。山に通ううちに、疎遠だったトムと父親の距離も少しずつ近づいてきた。やがて友人のがんをきっかけにチャリティ登山に挑み、1シーズンで1200メートル以上の冬山、81峰登頂を成し遂げ、多くの寄付を集める。ところが町に戻ると、アティカスの様子が急変した――。アティカスのおかげでどんどん変わる人生。トムは次の一歩を踏み出した。
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3.0「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネのモデルの1人と言われるラッキー・ルチアーノ。ニューヨークでマフィアとなったその末裔は、父とともに武器商人に。やがてフィリピンへ流れ着く。マルコス政権下のフィリピンでは日本の政財界の大物がカジノを楽しむ場。そこには山口組の関与があった。革命によって日本に流れ着き、関東ヤクザから山口組系組員へ。さまざまな経済事件に関与していく。バブル経済の裏面史ととも数奇なる運命が明らかになる!
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4.0福島第一原発から50キロ離れた伊達市には、風にのって多量の放射性物質が降り注いだ。避難できる家と避難できない家の格差を生む政策で、分断される市民の心。先進的に取り組むはずの除染事業は失速。行政は「心の除染」を強調するようになる。不安の中、子どもたちを守るため立ち上がる市民たち、引き裂かれた地域社会を修復するため奔走する若き市議会議員……。「誕生日を知らない女の子」で開高健ノンフィクション賞を受賞した著者が、放射能汚染に揺れる故郷・福島県伊達市の実態と、そこに生きる人々を描くヒューマン・ドキュメント!
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3.021世紀はどこへ向かうのか? ゴルバチョフと考える、世界、そしてロシアの現在――ロシア文学者・亀山郁夫が、ゴルバチョフ氏に行ったインタビューを中心に、社会主義の功罪、冷戦終結がもたらしたもの、ウクライナ問題、世界はこれからどこへ向かうのかについて、鋭く深く迫る。
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-石原慎太郎は日本のゲーテだ! 弟子として受けた薫陶 伴走者として作品を創り上げた日々を綴った、作家同士の回想録 弁護士の牛島信は、1998年に石原慎太郎と出会った。 作家としても活動していた牛島の才能を高く評価した石原。 その後2人の作家は、時に師弟として、時に伴走者として濃密な時間を過ごす。 そしてその交流の日々は、大作『火の島』として結実することになる。 作家同士だからこそ分かり合えた、垣間見ることができた、石原慎太郎の素顔とその存在意義に迫る。
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3.6一晩で10万人以上の命を奪った東京大空襲は、いかにして現実のものとなったのか。精密爆撃のための照準器を発明した天才オランダ人、市街地爆撃に罪悪感を感じないイギリスの司令官。ナパームを生み出したハーバード大の化学者。そして航空機に戦争の未来を夢想した「ボマー(爆撃機)マフィア」こと米陸軍航空隊戦術学校のリーダーたち――それぞれの思惑を通して空前の殺戮の裏側を描くノンフィクション。
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4.0「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(「ヴィヨンの妻」)四度の自殺未遂を経て、一度は生きることを選んだ太宰治は、戦後なぜ再び死に赴いたのか。井伏鱒二と太宰治という、師弟でもあった二人の文学者の対照的な姿から、今に続く戦後の核心を鮮やかに照射する表題作に、そこからさらに考察を深めた論考を増補した、本格文芸評論の完本。目次太宰と井伏 ふたつの戦後太宰治、底板にふれるーー『太宰と井伏』再説解説 與那覇潤
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5.0「ジャニーズ性加害問題当事者の会」元代表の平本淳也氏にスポットを当て、 35年以上にわたるジャニーズ事務所との関係を詳細に記した一冊。 2023年に英国のBBCで放映された 『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』に出演。 同番組はジャニー喜多川氏の性加害問題を世間に知らしめたドキュメンタリーであり、 5年前の制作当初から協力してきた経緯を解説。 本書では、ルポ形式でメディアが触れていない事件の真実を明かします。 ■序章 まだ戦いは終わらない ・ストレスで満身創痍 ・ジャニーズ事務所に「実質勝利」 ■第1章 ジャニーズの実態 ・ジャニー喜多川氏からの電話 ・華やかな芸能界 ・性被害の実態 ■第2章 戦いの原点 ・北公次氏の誘い ・全裸監督vsジャニーズ事務所 ・北公次氏の反転~終息 ■第3章 孤独な戦い ・出版社設立 ・文春裁判 ・BBCからのオファー ・ジャニー喜多川氏の死 ・国連への手紙 ■第4章 ジャニーズ消滅 ・被害者の会設立 ・交渉開始 ・止まない誹謗中傷との戦い ■終章 補償の現状と未来 ・人権と尊厳の回復のための戦い
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-国民に愛され、国民を愛した、戦後最大のヒーロー長嶋茂雄。ジャイアンツV9時代に『週刊ベースボール』編集長として取材に明け暮れていた著者が、日がな追い続け関わりあった長嶋茂雄、そして「ON時代」への想いを刻む。ファンのために命がけで生きた「人間・長嶋茂雄」に、いま改めて迫る1冊。初めて明かされるエピソードも満載! 【もくじ】 01 国民的スター 永遠のヒーロー 02 少年時代は阪神ファンだった 03 母製の布ボール 白球を追う毎日 04 砂押監督と二人三脚の師弟愛 05 憧れはメジャー星(スター)ディマジオ 06 本領発揮の”燃える男” 07 努力の天才「練習量は誰にも負けない」 08 名勝負の山 ライバル目白押し 09 トップスター対談 笑いとジョーク 10 すべてが絵になり華になる星 11 明るさと笑い渦巻く体験エピソード 12 ジャイアンツ愛 野球界へ恩返し 巻末資料 など 【著者紹介】 首藤光春 (しゅどう・みつはる) 1940(昭和15)年3月生まれ。 出身は宮城県石巻市。石巻中・石巻高(30回生)、青山学院を経てベースボール・マガジン社入社。 石巻高時代よりラグビー部だった関係で専門誌創刊を夢見、実現へ漕ぎ着ける。 『ラグビーマガジン』、その後『ラグビーワールド』誌を創刊兼編集長。 その間『週刊ベースボール』編集長歴任。独立起業後は編集プロダクション「トライプロ」主宰。 さらに株式会社ワールド出版起業。町田市在住。
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-米は、安ければいいのだろうか。20年前、中山間地域である宮城県旧鳴子町は、高齢化・価格下落・大規模農家に支援を集中させる農政により、田んぼを諦める者が増えていた。そこで、農家だけでなく行政職員・鳴子温泉関係者といった地域住民が一丸となって「鳴子の米プロジェクト」を立ち上げた。 つくり手(農家)と食べ手(消費者)が、市場価格を超えた米の価値・食と農の大切さを共有するつながりは、今日まで続いている。 本書の執筆者はプロジェクトの実践者とそれに共鳴する識者たち。実践の歴史と仕組みについて振り返り、CSA(地域支援型農業)・地域づくり・食料主権といった様々な視点からプロジェクトに光を当てる。
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-大谷翔平の言動やプレースタイルから「人生をよりよく生きる思考法」を学ぶ自己啓発書。キャリアを振り返りながらクイズ形式で構成。自分と大谷の考え方の違いを楽しく理解できます。著者・西沢泰生氏は、大谷がキャンプに持参した本の著者として知られるベストセラー作家。
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