作品一覧 2024/04/09更新 彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 NEW 試し読み フォロー 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 樋田毅の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 樋田毅 津田大介さんのポリタスTV で樋田さんのお話を聞いて大変感銘を受け本書を知った。 ものすごいルポルタージュだ。ルポルタージュの意味は本来のフランス語で探訪と聞いたことがある。 ニホンというクニの近現代史、ジャーナリズム、メディアのみならず文化という観点からもまさに社主美知子さんその父母や祖父母が、生...続きを読むき、世の中に還元されてきたこと、普遍的な愛のようなものが、気鋭のジャーナリストの鋭い眼差し、公平であろうと自らを追い込むような目線で語られており、感動した。 大阪国際フェスティバルとかフェスティバルホールとかそんなことも全く知らないことばかりで大変勉強になった。 Posted by ブクログ 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 樋田毅 【まるで奇跡のような、素敵なおばあちゃんだった、と何度も思い返している】(文中より引用) 朝日新聞創業者の孫にして最後の「社主」となった村山美知子。芸術活動にも身を捧げた数奇な人生を追いながら、経営陣との長年にわたる複雑な関係を描いた一冊です。著者は、自身も朝日新聞社で活躍した樋田毅。 村山美知...続きを読む子という一人の人物を丹念に取材したノンフィクションとしての価値はもちろんのこと、「経営と資本」の関係を考える上でも大変に示唆に富む一冊でした。企業にチェック・アンド・バランスをもたらす機能としての経営者一族の役割は改めて見直されても良いのかもしれないと感じた次第です。 「そういえばあの時・・・」と振り返る作品になりそう☆5つ Posted by ブクログ 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 樋田毅 色々考えさせられる1冊。 以下自分メモ。 男社会サラリーマン社長と、家と名誉を背負う前提がある生まれながらの金持ちオーナー一家では、前提とする価値観も利害も違うがために、どこかでもめるのは必然だったんだなーと。モメそうなポイント全てでもめていて、誰かなんとかできなかったのか?とさえ思いました。でも...続きを読む現実はこんなものだよね。 著者である、元朝日新聞新聞記者が異動でオーナーの宮仕え?になったことで見聞したことを書き残した貴重な1冊。サラリーマンならわかる。これは出版にあたりたくさん敵を作ったことでしょう。ほんとに執念深くて面倒なのは女ではなく(以下略)。 でも、記者として、自分が書き残さなかったら誰も書き残さなかったと考えたのかも。実際そうだし。記録って大事。よくぞ書き残したなあと。 山下達郎を聴くようになってから、タツローさんが音響の良さでお気に入りの大阪フェスティバルホールってどういう経緯でそんなに設備いいのかな?所有してる朝日新聞がお金持ちだからかな?と思ったきり放置してたのですが、この本で経緯がよくわかりました。朝日新聞社主(株的にオーナー)の令嬢のおかげだったのですね。まさに現代の貴族。 うちの部に新聞社から転職してきたひとがいたので、ちょっと話ふったら業界的に色々ご存知そうだったので、このへんのネタを根掘り葉掘りお酒飲みながら聞きたい。しかしコロナ遭遇するチャンスが少ない…。ほんとコロナよくない! 早く根絶されてほしい。 Posted by ブクログ 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 樋田毅 よくぞここまで赤裸々に書き連ねたものだと感嘆した。 朝日新聞の歴代経営陣を実名を挙げて批判しているが、 おそらく躊躇う気持ちもあったであろうに、 そこはボカさずに、ストレートに書いている。 肝心の、最後の社主が保有していた株がどこにゆくのかが気がかりだが、 それは朝日新聞が心配すべき話であり、私...続きを読むには関係ないと思い直した。 Posted by ブクログ 最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム 樋田毅 本当ならクラシック音楽に関心のある人が読むとよいのだけど。 3代目の社主が日本のクラシック音楽にもたらした功績が描かれている。朝日新聞社の社主だからできたことだと思われていたようだが、欧米の音楽家を日本に招いて満足のいく演奏をしてもらうのは、目利きと経営能力と愛がなければできなかったことのようだ。 ...続きを読む そういう、音楽プロモーターとしての伝記であればよかったのだけど、朝日新聞社社主としての生涯も描かなければならない。 圧倒的な株式を保有する創業家一族と経営陣の冷戦が描かれる。 朝日経営陣は陰に陽に社主(や創業家)の力を削ごうと働きかけており、著者はそれに対してネガティブである。まあ確かに、株主がうるさいのはわかるが、経営陣に対して牽制する勢力が事実上なくなってしまうようなやり方はいかがなものか、と私も思う。 なお、樋田記者は赤報隊事件を追うのがライフワークじゃなかったっけ? と思ったが、社主のお世話係になった経緯と理由も書かれている。 Posted by ブクログ 樋田毅のレビューをもっと見る