彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠

彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠

880円 (税込)

4pt

4.4

不条理な暴力に私たちはどう抗えるのか――

【第53回大宅賞受賞作】

1972年11月、革マル派が支配していた早稲田大学文学部構内で、一人の学生が虐殺された。後に「川口大三郎君事件」と呼ばれるこの悲劇をきっかけに、一般学生は自由を求めて一斉に蜂起。しかし事態は思わぬ方向へと転がり、学外にも更なる暴力が吹き荒れて――50年前、「理不尽な暴力」に直面した著者が記した魂と悔恨のルポ。

1972年、キャンパスでいったい何が?

思想家・内田樹氏 推薦!
「同時代を生きた人間として樋田さんがこの記録を残してくれたことに深く感謝したい。
若い人に読んで欲しいと思う。
人間がどれほど暴力的になれるのかは知っておいた方がいい」

【本作原案映画、公開決定!】
『ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ』
(2024年5月25日よりユーロスペース他で公開)

※この電子書籍は2021年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     もう昔のことになりましたが、今から50年前は学生運動が盛んで、多くの人がその流れに中に身を投じたのです。その当事者としての臨場感がとても凄い本です。あの当時、よく分かっていないのに、何もかもわかっているように断定して、敵や味方を創ったのだ。
     人間って不思議な生き物ですね。オーディブルで聞きました

    0
    2024年10月17日

    Posted by ブクログ

    「不寛容な暴力に寛容で立ち向かう」

    全ての人にその人にとっての正義がある。ということを学びました。
    知る必要のある歴史でした。歴史と言えるほど昔の話ではないけど、、
    村上春樹の小説などでたびたび登場する学生運動について知ることができてよかったです。

    0
    2024年07月29日

    Posted by ブクログ

    エリートが考え 下部構造は 行動のみ
    何も考えていなかった人間が 教授として
    反省もなく 最もらしい活動をしている
    共産党系の恐ろしさ

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    半世紀前の日本の大学構内がこんなに暴力にまみれていたなんて…信じがたい衝撃だった。
    50年という月日を経ての対談も印象的だった。
    長く生きてみないとわからないこともあるのだなと感じた。
    共感できることは少ないが、こういう時代があったという学びにはなった。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    ほんの少し上の世代においても、このように学生運動の暗部に影響を受けていた学生たちがいたことを知った。全共闘の時代(1960年代末)については、様々な記録(文学、映画など)で知ることができますが、早稲田大学でこんなことが起こっていたなんて…。
    著者自身が渦中に身を置いていたことなどから、執筆するにあた

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    読み応えのあるものでした。この時代に多少の憧れもあった時代のものとして非常に興味深いです。たぶんノンポリで過ごしてたと思う。いつの日か革マルと中核がなぜ大学に広がったか知りたい。

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    1972年11月、革マル派が支配していた早稲田大学文学部構内で、一人の学生が虐殺された。後に「川口大三郎君事件」と呼ばれるこの悲劇をきっかけに、一般学生は自由を求めて一斉に蜂起。しかし事態は思わぬ方向へと転がり、学外にも更なる暴力が吹き荒れて――50年前、「理不尽な暴力」に直面した著者が記した魂と悔

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単行本はもちろん発売されてすぐに読んだ。
    ポリタスTVに出演された時の樋田さんの誠実で粘り強く、ジャーナリストとしては常に公正であろうとされていて、正義を追い求めるお人柄が滲み出るお話しぶりだったことに感銘を受けたからだ。
    映画ゲバルトの杜の上映後のトークセッションでも、思わず慟哭こみあげる様子を見

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1970年代、早稲田で学生運動の真っただ中にいた著者が、経験したことを克明に記したノンフィクション。暴力がキャンパスを支配していた当時の状況を、当事者の目線で書いている。
    学生運動に興味があったので読みました。非常に興味深く、読み応えがありました。

    単純な感想としては、「大学って、学問をするところ

    0
    2024年05月22日

彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

樋田毅 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す