谷喬夫の作品一覧
「谷喬夫」の「増補 普通の人びと ──ホロコーストと第101警察予備大隊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「谷喬夫」の「増補 普通の人びと ──ホロコーストと第101警察予備大隊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本好きの友だち二人がお薦めしていたので購入…したあと積読になっていた。
ホロコーストについて、ドイツ警察予備大隊の隊員たちの証言をもとに客観性、信ぴょう性に重きを置きつつ、なぜそういうことが行われたのかということを検証している。
淡々と、当時の警察大隊がどういった事情で編成されたのか、そしていかなる指令系統で命令が下され、それがどのように末端隊員まで伝わり、実行されたのか。そしてユダヤ人の虐殺がどう実行されていったのが描写される。
最初の方、ユダヤ人を全員射殺することを涙を浮かべて説明するトラップ少佐。やりたくないものは名乗れという。そんななか、不器用に始まった「指令の実行」。そこには
Posted by ブクログ
ナチス政権下の人たちが隔絶して激ヤバイデオロギーに骨の髄までスポイルされて全く違う世界の別の生き物と化してしまったからこういう大量殺戮も可能になったということで「そういう社会」に生きてないわたしたちは別に安心していいんですよという話ではなくその逆、逆逆逆という本。
ホロコーストや最終解決の話になるとき思い浮かぶのはやはり絶滅収容所で、概念としてもめちゃくちゃインパクトがあるので頭に残りやすいけれど、絶滅収容所に至るまでにはもっと直接的に一斉射殺という手段が取られていたわけで、そこに関わった人たちの証言を多く読めたのはよかった えぐかったが。
いや、射殺に関する臨場感あふれる証言が最たる押
Posted by ブクログ
初刷をはじめ途中までは第4SS警察擲弾兵師団を「警察近衛師団」という意味不明な「訳語」を使っていた。第三帝国時代の研究書の翻訳にはマニア向けの知識は必要だといういい例だ。どうしてそういう「訳語」が生まれるのかは知らないけれど。
増補で記されたページで読み取れるように著者やホロコースト記念館、ヤド・ヴァシェムなどは第三帝国時代の制服について知識がなかったらしいので被写体が着ている制服が持つ意味を見抜けなかったようだ。特に399頁の写真とバー=ゾウバーの「モサド・ファイル」に掲載された写真は明らかに連続写真なのにヤド・ヴァシェムはポーランドなのかチェコなのか、映っているユダヤ人は誰なのか無茶苦