福島第一原発事故の「真実」 検証編
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福島第一原発事故の「真実」 検証編

1,815円 (税込)
1,270円 (税込) 12月18日まで

6pt

4.8

東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。
他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに文庫化。ドキュメント編は、事故発生の経過を緊張感溢れる迫真の筆致で描く

思いも寄らない真相が次々明らかに
真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった
真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた
真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった
真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らさせて「最悪の事態」を防いだ
真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった

東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!?
極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。
10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である

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福島第一原発事故の「真実」 検証編 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あの日起きたことの詳細がよくわかりました。
    NHKの取材力に感服しました。ドキュメント編を先に読んでから読むことをお勧めします。

    0
    2025年06月05日

    Posted by ブクログ

    福島の原子力発電所の事故について10年以上の取材をNHKが行いまとめた

    1, 2, 3号機はメルトダウンかつ水素爆発
    停止中の4号機は水素爆発

    事故対応マニュアルの中身を知らない政府が現場に介入することで、現場に更なる負担と混乱を強いる

    当時の事故対応を検証することで、その対応策が有効だったか

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    第9章 巨大津波への備えは本当にできなかったのか
    を読んで愕然とする
    津波対策が必要だという意見が社内や業界で握りつぶされてただけではないか
    東電経営陣の責任は非常に重い

    注水がうまくいかなかったからこそ容器内の温度が上昇しなかったとか、装置が不出来だったことが結果的に大惨事を防いだとか、判断ミス

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    NHKメルトダウン取材班『福島第一原発事故の「真実」 検証編』講談社文庫。

    2021年に刊行された単行本『福島第一原発事故の「真実」』をドキュメント編と検証編に分冊し、加筆修正、文庫化。

    ドキュメント編に次いで、検証編である。

    東日本大震災による津波により全交流電源の喪失したことから福島第一原

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    『福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編』の内容の検証編。
    当時の福一原発の吉田所長が調査委員会の聞き取りに答えた「吉田調書」からの引用が多い。

    本書は13章から成るが、主要テーマは以下の5つかな。

    ・1号機の非常用の冷却装置(イソコン)を巡る対応

     40年もの間、動作確認をしておらず、動

    0
    2025年07月10日

福島第一原発事故の「真実」 検証編 の詳細情報

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