異形のヒグマ OSO18を創り出したもの

異形のヒグマ OSO18を創り出したもの

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

道東を恐怖と混乱に陥れた「牛を襲うヒグマ」の正体とは? ハンターの焦燥、酪農家の不安、OSO18をめぐる攻防ドキュメント!

山の神を「怪物」に変貌させたのは大自然か、それとも人間か?

66頭の牛を襲撃し、神出鬼没、「忍者グマ」とも称されたOSO18は、23年夏に野垂れ死んだ姿で発見された。
著者2人は2年にわたりOSO18の生態を調査、伝説のハンターたちとともにOSO18を追い続けた。
追うハンター、痕跡を消すヒグマ、そして被害におびえる酪農家の焦燥をつづり、ヒグマとの駆除か共生かで揺れる人間社会と、牛を襲うという想定外の行為を繰り返した異形のヒグマがなぜ生まれたのか、これから人間は変貌し続ける大自然とどう向き合えばいいのかを問う一冊!!

(目次)
序 章 たった一枚の写真
第一章 正体不明の怪物
第二章 端緒
第三章 託された男たち
第四章 宿命
第五章 縄張り
第六章 出現
第七章 消失
第八章 禁猟区
第九章 突然の死
第一〇章 消えた亡骸
第一一章 怪物の実像
第一二章 名前を持たなかったヒグマ
終 章 人間たち

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異形のヒグマ OSO18を創り出したもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    実際にOSO18の姿をカメラで撮られていない、OSO18を追うハンターには取材を拒否され限られた情報しかないという状況で、ここまで密度が高い内容になっていることがすごい。膨大な時間と労力により生まれた素晴らしいノンフィクションだと思います。

    0
    2026年07月25日

    Posted by ブクログ

    ミステリーとして読めるノンフィクション。

    前提が全て覆される展開がとても面白い。
    名前をつけ、その者の存在を確することが、これほどまでに人間を惑わすことであると、初めて実感した。

    0
    2026年05月04日

    Posted by ブクログ

    なかなか思うように進まない中での粘り腰の取材。面白かった。
    途中から明らかに避けられてるし。
    ヒグマの習性について記述があり、それがとても興味深かった。

    人間に恐れられていたOSO18は、競争に敗れたヒグマの成れの果てだった、という展開は衝撃だった。
    人里に降りてくるクマ達もまた、生き残るため、危険を感じながらも人間の生活圏に足を踏み入れる。正直可哀想に思う。
    野生動物保護政策の結果が巡り巡って、今度は人の手で処分される動物達を生み出している、というのは滑稽でしかない。
    「共存」とは何か、真剣に考えなければならないと警鐘を鳴らされたような思いだ。

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    猛獣パニック、というジャンルは長きに渡り人気のある分野です。JAWSの鮫、ジュラシックパークのティラノサウルスに並び、日本では「ヒグマ」に対する畏怖があるように思います。吉村昭の「羆嵐」で描かれる三毛別事件を筆頭に、北海道のヒグマは今もなお圧倒的な存在感があります。

    現代の北海道で数年にわたり60頭以上の牛を襲った「OSO18」というヒグマは、その呼称と凄惨な被害で大きな注目を集めました。

    その「怪物」がいかにして生まれ、どのようにして斃れたのか。警戒心が強く姿を見ることができないために「忍者」とも言われたヒグマを追い続けたNHK記者のドキュメンタリーは、取材の様子が細やかに描かれていて読みやすいです。

    人間と自然の関係について、答えの無い問いを考えさせられる読書でもありました。

    0
    2026年04月03日

    Posted by ブクログ

    丁度この時期に道東に居たこともあり、関係各所の状況が非常に分かりやすく頭に入ってきて当時を思い出すことができた。道民から楽しく読めると思う。
    非常に読みやすく、それでいて面白い構成なので軽い気持ちで読んで引き込まれてほしい。

    0
    2026年01月27日

    Posted by ブクログ

    昨今のクマ被害のニュースが気になったため手に取った1冊。

    非常に読みやすく、OSO18のヒグマ被害の実態とハンターの活動内容の理解が深まった。
    自然を守ろうと保護区域を設定した中、逆にその保護区域をヒグマの逃げ場として使われていることは皮肉に感じた。

    本を読み最近のクマ被害ニュースを改めて見ると、食物連鎖の外側で生きていると思っていた我々人間も実際は食物連鎖の中でしか生きられていないのでは、と思う。

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    ・積読チャンネルで知りました。積読チャンネルありがとう。
    ・良かった。なんとなくこれを読みながら、私もしかして日本のドキュメンタリーの方が読みやすいのかな……と思った。
    ・この本はOSO-18について書かれているけど、「報道されて私の目に入るのはその表層だけ」という根本的な部分を知る(これは知識として持つというよりは、刻み込むというか、心の一角をしっかり確保して置いておく、みたいな『知る』です)良いきっかけになったと思う。

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    [異形のヒグマ」は、結局、人が人間と動物の境界線を超えてしまったことで、その存在を生み出してしまったということだと思う。そして、それは一つの個体で終了ではなく、次から次へと起こりうることで、真剣な対策が講じられなければ、何も北海道の問題ではないと感じた。「OSO18を創り出したもの」、これを対岸の火事的に思うのではなく、それぞれの地域の実情に応じて早急に対策を練っていくべき課題だと思う。人家に押し入ってくる、そんな事態になったら、山を傍に抱えいてる住民にとっては死活問題になるのは間違いない。

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    久々に一気に読み進めた本。
    人間が名前を与えたことで、猟奇的な生き物に成り果てたヒグマの話。

    このクマは加害者であり、被害者的側面ももつ。
    牛の腹から内臓を引き出し肉を貪り続けた、この姿を見せないクマが、何故被害者的側面も持つのか。
    読後は極めて後味が悪い。しかし、この後味の悪さは、抱くべくして抱くものだと思う。

    ヒグマの生態の観点から、
    疲弊した地方の観点から、
    マスメディアのあり方の観点から、
    ミステリー好きの観点からでも、
    現実的な学びが多い本である。

    映像を作る方々の著作だけあり、映像が浮かんでくる文体と構成。パワフルな本。お薦めです。

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    以前リーダー藤本さんの本は読んだのです。こちらはNHK取材班目線の本。肝心の番組を観られていないので再放送してくれないかしら。

    0
    2025年04月29日

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