9つの脳の不思議な物語

9つの脳の不思議な物語

◎それは奇跡か、それとも病か?◎

かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。
彼女の趣味は「人とは違う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。
だが、論文を読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。
ある日、十年間集め続けた論文の山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活をしているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。


【目次】

序 章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう

第1章 完璧な記憶を操る

第2章 脳内地図の喪失

第3章 オーラが見える男

第4章 何が性格を決めるのか?

第5章 脳内iPodが止まらない

第6章 狼化妄想症という病

第7章 この記憶も身体も私じゃない

第8章 ある日、自分がゾンビになったら

第9章 人の痛みを肌で感じる

終 章 ジャンピング・フレンチマンを求めて

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9つの脳の不思議な物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    脳の話を読むのが好き。自分の知らない自分の脳のスペックに「へ〜」を連発したり、意外な不確かさと頼りなさに人ごとのように呆れたり。

    自宅ですら迷子になったり、オーラが見えたり、人の痛みをリアルに感じ取れたり、登場する9人の特殊な能力は、脳のエラーから得られたもの。ということは、彼らは私と全く違う存在

    0
    2023年03月29日

    Posted by ブクログ

    ・脳が我々にも理解できるぐらいに単純であったら、我々は単純すぎて脳を理解できない。
    ・我々の現実というのは、感覚によって制御されている、コントロールされた幻覚にすぎない。
    ・脳は混乱を嫌う。矛盾する情報が入ってくると、脳は新しいシナリオを作ってなんとか理屈を通そうとし、異常な体験をだいたい最も単純な

    0
    2022年02月26日

    Posted by ブクログ

    人間の脳の複雑な機能
    膨大な数の人間がいる中で、特別な脳の動きをする人たちがいて
    個々人の脳の働きによって、よくも悪くもいろんな人格の人間がいるのは、しょうがないんだと思えた(苦笑)


    序章から
    世界を旅して、特別な脳を持つ人たちに会って、
    我々の脳がどう機能しているかを理解する事ができた。彼らの

    0
    2019年11月11日

    Posted by ブクログ

    「世界中の「奇妙な脳」を持つ人々に
    会いに行った!」(帯より)ことが書かれた
    ルポタージュ。

    9つの事例が取り上げられていますが、
    その中で個人的に興味深く読んだのは
    「自宅で道に迷う人」「狼化妄想症の男性」
    「「自分は死んでいる」と思っている男性」
    「人の痛みを感じる医師」でした。

    狼化妄想症

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    実話とはにわかに信じ難い、9人の特殊な感覚が語られている。脳の一部の些細な違いが大きな影響を及ぼすらしい。通常の人に働く脳の動作とは異なった動きで様々な現象が立ち上がるようだ。脳が精神を含む身体を支配している謎は解明されないだろう。本書の中にある言葉で、'脳が人にも理解できるぐらい単純なら

    0
    2019年08月26日

    Posted by ブクログ

    脳に何らかの障害を持つ人々にインタビューし、その事例から脳の不思議さを紹介する。著者がインタビューイに寄り添って共感を保ちながら、見て聞いて経験したことを素直に紹介している。脳についてがっつりと知りたい人には物足りないかもしれないが、不思議な物語を読んで、どこか自分にも同じような症状がありそうだと共

    0
    2019年06月14日

    Posted by ブクログ

    自分の感覚では信じられない、ある意味、自分の認識できる世界の外にも世界があることを気づかせてくれる。読んでいて、「あらゆる主観的体験は本質的に錯覚だ」というフレーズを思い出した。

    0
    2019年05月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・数字に色が見える人。色と感情がリングしてる人
    共感覚
    関連する脳領域が同時に覚醒する

    ・すべてを記憶してる人
    記憶を保存する能力は一般人と同じだが、記憶を探し出すのが上手い。
     嫌な記憶を鮮明に覚えているため、具体的に反省ができる。

    ・共感性羞恥
    他人の動きを見るだけで、あたかも自分がやってい

    0
    2023年05月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特別な脳による特別な症状を持つ人々について報告した本です。論文のような味気ない感じではなく、それぞれの所へ訪れる際の描写や、それぞれの人の生活や内観などを聞き出しており、物語のようになっています。オリバーサックスの本のような作りです。いくつかは聞いたことがある話でしたが、発達性の脳内地図の喪失、トラ

    0
    2019年03月22日

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