わたしと日産 巨大自動車産業の光と影

わたしと日産 巨大自動車産業の光と影

1,782円 (税込)

8pt

3.4

■衝撃の回顧録、ついに刊行! 高度成長、バブル、経営危機、V字回復、そしてゴーン逮捕──ゴーン会長のもと、日産社長を務めた男はそのとき何を考えていたのか? 赤裸々に明かされる白熱の手記。グローバル化の渦中にいる全ビジネスマン必携の書。

■歴史学者・磯田道史氏推薦
「日産の歴史的経験を未来の道しるべに。本書の姿勢に心打たれた」

■国際化に翻弄される巨大企業に何が起こっていたのか?
──面接兼挨拶の日、私は日産本社(当時は東銀座)の十五階にあるゴーンCEOの執務室に呼ばれた。
会議机をはさんで、私の前に腰を下ろしたゴーンは世間話や抽象的な話などは全部すっ飛ばし、いきなりこう切り出した。
「オーケー、サイカワサン。購買部にとって重要なのはコストダウンの目標を達成することだ。進み具合はどうなっている?」(本文より)
【本書の内容】
ゴーンとやりあい、マクロンに歯向かった日本人サラリーマン。彼が目撃した巨大産業「もうひとつの戦後史」
▼第一章 不正発覚
ゴーンと私は「対立関係」にあったのか/不正を知ったあの日のこと/検察からの口止め/ゴーンと交わした会話/逮捕までのメール/夜の記者会見
▼第二章 ゴーン事件とは何だったか
不正行為の実態/水面下で行われた工作/私に向けられた批判
▼第三章 「非主流」のサラリーマン
祖父との因縁/入社した一九七七年という年/入社式に「塩路会長が来られる」/購買部門に配属されて/「ケイレツ」の重さ
▼第四章 海外へ
英語で仕事をするということ/「ジャップ、ゴー・ホーム」/バブル景気に浮かれる日本に戻って/秘書課に勤務
▼第五章 ルノーの救済
ゴーンとの出会い/辻さんに言われたこと/ルノー幹部の雰囲気/日産リバイバルプラン/単身赴任をとりやめて/ルノーとの共同購買/内なる国際化へのハードル/日本人社員とは飲まない!/聞き上手の上司・ゴーン
▼第六章 ゴーンの変質
ゴーン、ルノーCEOに/ケリーの人事/ペラタ氏のリーダーシップ/ルノーにおけるゴーン/スパイスキャンダルの痛手/ゴーン政権を延命させた危機/行き詰まり
▼第七章 圧力
逮捕当日、午前のできごと/「悪者はサイカワ」の悪評/スナール新会長との出会い/残された禍根
▼第八章 退社まで
塙義一元社長から学んだこと/マクロンチームとの交渉/監視役としてのケリー/相談できる先輩はいなくなった/三菱自工・益子修さんとの共同事業/関潤、グプタという二人の後輩/日産勤めが終わった日
▼第九章 次世代のビジネスパーソンへ
日産の蹉跌とは何だったか/ゴーン改革の意義/求められるリーダーシップ/日本発ベンチャーはどこまで可能か

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

わたしと日産 巨大自動車産業の光と影 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ゴーンが悪いことをやったようだ、というのがわかった以上に、真面目なエリートサラリーマンの半生を読むことができた

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    所謂ゴーン事件の背景を知ることもできるが、著者の考えるゴーン改革の意義やその光と影を事件そのものとゴーン本人を俯瞰して説明している。暴露本的な要素はないが、自動車産業の世界観や倫理観について触れることができ、日本語訳しても定義が曖昧な「empathy」という言葉を言語化し、ゴーン後の日産社長という複

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    なぜ牽制機能が働かず、ゴーンの暴走を許してしまったのか、経理は何をしていたのか。会計士、監査役は何をしていたのか非常に疑問であったが、残念ながら答えは書かれていなかった。

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    第1・2章ではいわゆるゴーン事件を著者が社長の立場からの経験と考察が語られる。
    日産側のクーデターと言われた事件で、日産の社内不正調査から明らかになったわけだが、当時社内でゴーンの不正のうわさが囁かれている渦中で社長が知らないという言い訳は苦しい。
    更に本人が不正報酬事件で辞任することになったことも

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    これまでの報道等で見聞きしていたゴーン不正の内容とそれほど変わらなかったので、目新しさはなかった。

    西川さんがゴーンさんを売って、社長に就任した!みたいな揶揄もあったが、この本を読む限りは、そんな環境にはなかったように思えたのが、新たな発見かな。。

    居なくなった人を悪く言うのではなく、ゴーンさん

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    たんたんと出世されている。仕事の苦労が心労に直通していないように、文体から感じる。出世の要因は、著者の言うところのエンパシーとダイバーシティなのかな。

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    目新しい情報は最初と最後のチャプターのみで、あとはどこかで聞いたことのある内容であったように思う。ゴーン事件の日産側からの視点で話されているので、興味のある人は面白いかも。

    0
    2024年06月04日

わたしと日産 巨大自動車産業の光と影 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

同じジャンルの本を探す