ユーザーレビュー 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 岡口基一 / 中村真 現職裁判官と現職弁護士による民事訴訟についての対談をまとめた良著。 訴訟や裁判について建前的な部分と本音の部分を現役裁判官の口から聞くことができるのは、この図書ならではだと感じた。 また弁護士・裁判官両者の立場から見た法曹界はお互いに隔たりのある世界で、民事訴訟においてもお互いに相手のどこを見て信頼...続きを読む関係を築いているのか、法曹界全体的の受け止め方も違うのだなと知ることができる。裁判官でも一般人と変わらない部分もあるんだなと感じる面もあり、逆に一般人とは全く違う部分を認識するとこもでき、法曹界を目指す人に一読の価値があると感じた。 Posted by ブクログ 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 岡口基一 / 中村真 裁判官と弁護士の対話形式で民事訴訟の実体を語る本。法曹界に席を持たない私にも読みやすく、わかりやすいように思った。 Posted by ブクログ 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 岡口基一 / 中村真 裁判官から見た民事訴訟という内容全般が面白かったが、特に興味深かったのは、旧様式判決から新様式判決への移行の意味するところが、要件事実という知の体系の放棄であるということ。論理的な体系が失われ、その場の政治が支配する社会が、裁判所においてすら近づいているように思えた。 Posted by ブクログ 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 岡口基一 / 中村真 民事弁護士が民事裁判官にインタビューするという企画。裁判官が考える訴訟戦略のポイントから、知られざる裁判所内部の様子まで、目から鱗の情報がオンパレード。(2017年刊) ・まえがき ・01書面 ・02立証 ・03尋問 ・04和解 ・05審理の終結 ・06判決 ・07控訴 ・08裁判所から見た内外のお...続きを読む仕事事情 ・09これからの民事訴訟を語らうこと ・おまけ 岡口さんのこと、教えて! ・あとがきにかえて 法曹ではないので、単純に内幕ものとして読む。ところどころに入る4コママンガが秀逸。弁護士については、スキルの身についていない人でも仕事を取ってこられる時代になっているという。裁判官については、要件事実教育が司法修習でされずその弊害が心配されるという。(岡口裁判官によると、生の事実をそのまま記載するのでは、素人と同じで、法曹の法曹たるゆえんは、それを法的な観点から再構成して、要件事実として摘示すすることができることだという。門外漢には判らないが、危機感だけは伝わってきた。) おまけでは、飲み二ケーションが減っているというが、時代の流れであろうか。 Posted by ブクログ 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 岡口基一 / 中村真 訴状の段階からきちんと主張や証拠を出し尽くしておくとか、尋問では動機を明らかにするとか、最終準備書面を書くべき場面とそうでない場面、みたいな勉強になる記載が散見される。優れた実務書に抱きがちな感想。 若手弁護士は要件事実の認識が足りない的な記載には耳が痛いというか震えあがった。いや俺、法律構成が複雑...続きを読むな事件ってほとんど扱ったことないから特に気にしたことなかったけど、要件事実全然わかんないや。仕事のやり方のタイプとしても多分証拠の飛び石を繋ぐストーリーテリングで勝負する子だし。でも急激に不安になったのでそのうち難しすぎない要件事実の本でも読もう。。。こわいよー。 Posted by ブクログ 岡口基一のレビューをもっと見る