岡口基一のレビュー一覧

  • 裁判官はなぜ葬られたか 絶望の弾劾裁判

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    一般的な知識しかない方でもわかりやすい文章で書かれており、何より岡口さんの言葉選びにパンチが効いていて笑いながら読んでしまう箇所もあるほどでした。
    社会から隔離され統制された裁判官よりも、一般市民的な感覚を持つ岡口さんのような裁判官を信頼したいと強く感じた。

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    2025年12月11日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    現職裁判官と現職弁護士による民事訴訟についての対談をまとめた良著。
    訴訟や裁判について建前的な部分と本音の部分を現役裁判官の口から聞くことができるのは、この図書ならではだと感じた。
    また弁護士・裁判官両者の立場から見た法曹界はお互いに隔たりのある世界で、民事訴訟においてもお互いに相手のどこを見て信頼関係を築いているのか、法曹界全体的の受け止め方も違うのだなと知ることができる。裁判官でも一般人と変わらない部分もあるんだなと感じる面もあり、逆に一般人とは全く違う部分を認識するとこもでき、法曹界を目指す人に一読の価値があると感じた。

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    2023年06月09日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    裁判官と弁護士の対話形式で民事訴訟の実体を語る本。法曹界に席を持たない私にも読みやすく、わかりやすいように思った。

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    2020年12月25日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    裁判官から見た民事訴訟という内容全般が面白かったが、特に興味深かったのは、旧様式判決から新様式判決への移行の意味するところが、要件事実という知の体系の放棄であるということ。論理的な体系が失われ、その場の政治が支配する社会が、裁判所においてすら近づいているように思えた。

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    2018年04月04日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    民事弁護士が民事裁判官にインタビューするという企画。裁判官が考える訴訟戦略のポイントから、知られざる裁判所内部の様子まで、目から鱗の情報がオンパレード。(2017年刊)
    ・まえがき
    ・01書面
    ・02立証
    ・03尋問
    ・04和解
    ・05審理の終結
    ・06判決
    ・07控訴
    ・08裁判所から見た内外のお仕事事情
    ・09これからの民事訴訟を語らうこと
    ・おまけ 岡口さんのこと、教えて!
    ・あとがきにかえて

    法曹ではないので、単純に内幕ものとして読む。ところどころに入る4コママンガが秀逸。弁護士については、スキルの身についていない人でも仕事を取ってこられる時代になっているという。裁判官については、要

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    2018年01月05日
  • 最高裁に告ぐ

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    内容はとても意味のある事ではありますし、応援したい気持ちもありますが、約200ページにおいて批判が書かれていますので読んでいると疲れてきます。

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    2024年08月01日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    訴状の段階からきちんと主張や証拠を出し尽くしておくとか、尋問では動機を明らかにするとか、最終準備書面を書くべき場面とそうでない場面、みたいな勉強になる記載が散見される。優れた実務書に抱きがちな感想。
    若手弁護士は要件事実の認識が足りない的な記載には耳が痛いというか震えあがった。いや俺、法律構成が複雑な事件ってほとんど扱ったことないから特に気にしたことなかったけど、要件事実全然わかんないや。仕事のやり方のタイプとしても多分証拠の飛び石を繋ぐストーリーテリングで勝負する子だし。でも急激に不安になったのでそのうち難しすぎない要件事実の本でも読もう。。。こわいよー。

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    2021年06月13日
  • 最高裁に告ぐ

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    当該分限裁判の問題点については,説得的で興味深いですが,当事者の一方からの主張であり,色々な考え方があると思います。

    本書は,当該分限裁判の問題点のみならず,現在の最高裁の問題点も分かりやすく指摘されています。

    最近のNHK受信料に関する最高裁判決にも触れられていますが,この最高裁判決は結論はもちろん,法理論的にも納得のできるものではなく,政治的配慮が働いたのだろうと思わざるを得ません。
    最高裁の結論に疑問を抱いている人は多いのではないでしょうか。

    最高裁のあり方は,人々の利害に関わることでもあります。

    一裁判官の問題を取り上げた本と決めつけずに,多くの人が手に取って,最高裁について考

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    2020年01月27日
  • 最高裁に告ぐ

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    「国民が「秘密のベール作戦」による裁判所の「情報操作」に対抗するためには、裁判官や裁判所の情報を収集して、司法の知識をもつことも重要である」P192

    知らないままでいることはこわい…。

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    2019年08月01日
  • 最高裁に告ぐ

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    一般書としてこれが出ていることに拍手。司法に対する信頼を揺るがしているのは、発信している著者たちではなく、なりふり構わず抑え込もうとする、権威主義の「偉い」(と自認している)人たちだ。

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    2019年06月21日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    対談という形のせいもあるのだろうが、読みやすく、取りつきやすい。何かと物議を醸している岡口氏だが、まっとうな感覚と信念をお持ちのように見える。

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    2019年04月22日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    ライトな本。弁護士が気になる点について、一人の裁判官の本音が聞けるという意味では面白い。ただ、割高な値段設定かな。

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    2018年04月25日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    ・法曹であればだれでも知ってる裁判官:
    加藤新太郎、須藤典明、園尾隆司、山室恵、原田國男、中込秀樹
    ・事実を適示する部分が浪花節的な無いようにならないように。
    ・最初に、訴状をしっかり書くことで印象をよくするように。
    ・相手方のどうしようもない主張でも反論しておいてくれるとありがたい。
    ・最初ファックスで提出するとそれが正式書面となる。後からクリーンコピーを出してもそれは意味が無いし、かえって書類が増えるだけ。
    ・京都は裁判官をえらいと思っていないから和解が難しい。
    ・岡口基一は、日本で初めて脳脊髄液減少症を認める判決を下した。ただそれは高裁でひっくりかえされた。
    ・高裁では第1回期日前に、合

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    2018年01月16日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    岡口基一裁判官と中村真弁護士による対談形式(漫画も豊富に挟まれる)の書籍で、民事訴訟のプロセスに関し、書面の作成、証拠提出、尋問、和解、判決、控訴に至るまでの民事訴訟の各段階について詳しく解説しており、裁判所内部の実態や裁判官の日常業務、本音に触れられている。

    岡口基一裁判官は、YouTubeでも登場する方だが、漫画での描かれ方が雑な上に悪質で、良い意味で酷くて笑える。というのと、この本の読者のターゲットには注意が必要。民間人ではなく、主に法曹界に関わる人々(若手から中堅の弁護士、法科大学院生、司法修習生、そして隣接士業)向けの目線なので、あーあるある!的な感じが、部外者にはピンとこない事も

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    2024年06月27日
  • 最高裁に告ぐ

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    ネタバレ

    本書は東京高裁判事の職にあった著者が、最高裁の分限裁判で戒告処分を受けるまでの事情を第1・2部で、最高裁の変貌や組織防衛に走る現状に対する危機感を第3・4部で記述されている。
    裁判官の独立ないし表現の自由が尊重されるべきことは論を待たないが、元来民主的コントロールの及びにくい裁判官に対する信頼を白ブリーフ判事と呼ばれることで庶民目線と同じだなどと錯覚する幼稚さは気持ち悪い。
    芸人が裸になることで笑いを取ろうとするのは職業であって(好きな芸風ではないが)裁判官が同様な芸風をアピールするのはフォロワー数を増やすためかもしれないが、どうも勘違いしているとしか思えない。
    またツイッターでの裁判に関する

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    2024年05月26日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    法律を学ぶ中年が読んだ感想ですがやはり法曹でないと分かりにくい事情がある。しかし表現は分かりやすくそんなこともあるのかなと思わせてくれる程度には優しいと思った。

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    2023年03月16日
  • 最高裁に告ぐ

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    SNS(Twitter)にて、裁判についての情報を積極的に発信していた東京高等裁判所の裁判官である筆者が、分限裁判(裁判官の懲戒などに関する裁判)にかけられ、裁判官としての「品位を辱める行状があった」と判断されて戒告処分を受けた。

    筆者からすれば、「ありえない」判断と手続きの連続であり、その説明にも納得できることが無いわけではありません。
    筆者の主張する通り、最高裁が”王様”と化して自らの組織防衛を優先した決定を下した側面もあることは推察できますし(争点を明確化するために必要な手続きを怠ったという筆者の主張を否定できない)、憲法で保障されている表現の自由にかかる判断があったことを鑑みればそれ

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    2019年05月04日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    現役裁判官と現役弁護士の民事訴訟をテーマにした対談。裁判官や弁護士はもとより、民事訴訟に携わる人には興味深い本と思われるが、当方幸いにも訴訟には縁遠いので本書の内容はピンと来なかった。
    ただ、各章の冒頭にある1コママンガ、終わりにある4コマ、そしてあとがき代わりの4ページマンガがかなり面白い。相当なギャグセンスの持ち主だと思う。
    最初は、主著者である弁護士の中村氏のアイデアを基にプロのマンガか描いているものだとばかり思っていたが、本書内のどこを探しても作者名がないことから、おそらく中村氏本人が書いているものと思われる。やはり関西出身者は違うな~と感心した次第。
    弁護士を辞めた後はぜひ法律ものの

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    2018年03月13日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    仕事してる中でまぁそうなんだろうなぁと思ってることも多かったけど、参考になるところも多し。たまに読み返した方が良いかも。

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    2018年03月07日
  • 裁判官! 当職そこが知りたかったのです。

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    訴状や準備書面、陳述書、尋問の評価ポイントは勉強になった。
    ただ、特に陳述書・尋問は各裁判官によっても視点が違いそうだし、また当事者の一方が全くの嘘をついている場合を想定していないようなので、伝わらないのも宜なるかな。

    和解については・・・参考にしづらい。代理人としても和解したい気持ちはあるが、ある程度の心証を開示してもらわないと当事者も納得できないだろうし、落とし所についての考え方を共有できない裁判官も多いから

    心構えとしては参考になるが、裁判所・裁判官に評価してもらうために訴訟追行するわけでもないので、参考に留めておこう。

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    2017年12月12日