2005年より奥様と移住先を探して世界を旅しているデザイナー、ノマドワーカーの石澤氏の作品。
今回、「楽園」を探すため、2015年に稚内より軽自動車でロシアに渡り、ヨーロッパ経由で南アフリカまで行くという試みを書籍化したもの。
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いやあ、軽自動車で欧州横断・アフリカ縦断をするという考えがぶ
...続きを読むっ飛んでいますよね。
アクションはある意味悪目立ちしているかもしれませんが、その趣旨「いつか海外に住んでみたい、コストのかからないところで海外生活をしてみたい、そんな「楽園」を探したい」という点には同意です。
私は家内が外人なのでふらっと海外に来てしまいましたが、気づくと早10年。今度は「もう一か国くらいどこかに行けないかな?」と家内と雑談する機会が増えました。
その意味で、他人様がどのようなクライテリアで確認作業をしているのかを知ることが出来て面白かったです。曰く、安全で、熱くなく、物価が安い国。眺めの良い家を買って、リノベして、畑を耕す。ビール代くらいは稼いで、肴は魚介がよいとのこと。
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ちなみに社会保障費の負担(アフリカ諸国は安いのだろうけど)とか、病院の充実度とか、そういうことは余りお考えない(というか記事にない)のは、既にノマドワーカーとして相応の安定?収入が確立できているためか(あるいは編集者の方向性?)。
ということは後は国を決めるだけ?
というか、こうした旅行を続ける生活でも全くいいのでしょうね。現に15年くらいこのような生活をしているようですし。
子どもたちの教科書に載っていた奥の細道を思い出します。「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」。「楽園」は見つからず「旅」が続くかもしれませんね。
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ということで石澤氏の作品でした。
実は本作、コロナでモロッコで足止めを食らったことから作成されたそうです。文面や添付されている動画は「やってみました」系のノリに近いものもありますが、筆者は私より一回り上、結構いい歳のおじ様であります。すごい行動力。
日本での「楽園」探しとかもやってくれませんかね。あと中南米での「楽園」探しもあれば読んでみたいと思いました。
なお書籍に載っているQRからショート動画が見れるのですがそれが秀逸。ワイルドな旅行が好きな方、アフリカ旅行を考えている方にはお勧めできるかも。