国内小説作品一覧

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  • 南神威島
    値引きあり
    4.5
    南海の無医島に赴任した青年医を襲った恐怖の元凶とは? 人気作家の私家版秀作集、堂々登場! ――南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。それは、美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。やがて島に発生した伝染病の謎とは? 恐るべき惨劇の真相とは? 超人気作家が20余年前に自信を込めて私家版とした「幻の名作集」が、堂々とよみがえる。ファン必読の作品集!
  • きみに銃は似合わない
    4.5
    迫真の格闘、銃撃シーン! でもクスリと笑えるから不思議。追放された刑事だからできることがある! 菊村直は元刑事。巣鴨でバーをやっている。雇った中国美女・小梅華と恋人気分でいたのも束の間、彼女は有り金を持ってトンズラした。それでも諦めない菊村は彼女の生まれ故郷へ。現地の警察官と命のやりとりまでしたが、彼女の行方はつかめない。帰国後、この中国人警察官が菊村の前に現れた。女の居場所を教えてやるという。その代わり…。
  • ミルク・アンド・ハニー
    4.5
    1巻1,001円 (税込)
    文学賞三賞に輝いた前作『ダブル・ファンタジー』に続く、魂と官能の傑作長編小説。 脚本家・高遠奈津は、創作の鬼に導かれるようにして夫との穏やかな暮らしを捨てた。 いくつかの恋を経て、現在は物書き志望の恋人・大林一也と暮らしているが、 大林もまた奈津の心と身体を寂しくさせる男だった。自分に触れず、遊び歩くばかりの 大林に気を遣いプレゼントを捧げ続ける日々の中で、元恋人たちと逢瀬を重ねる奈津だったが―― 自由と官能、孤独と愛憎の果てに、奈津がたどり着いた果てとは? 「週刊文春」連載中から「面白過ぎる」と多くの読者・執筆者を夢中にさせた強烈な吸引力のある一冊。 解説・辻村深月 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • それでも、医者は甦る -研修医志葉一樹の手術カルテ-
    4.5
     この春大学を卒業し研修医となった志葉一樹。過酷な労働環境に辟易していた彼は、難病で入院中の女子高生・湊遥の自殺を思い留まらせたことをきっかけに、彼女と打ち解ける。しかし手術は失敗し、遥は死亡してしまう。  ところが志葉が目を覚ますと、日付が手術の前日に戻っていた! 遥を救うために奮闘する志葉。だが何度繰り返しても遥の死は防げない。絶望的なループの中で志葉が見出した真実とは? 現役医師が医療現場の現実と“希望”を描いた感動の医療ドラマ!
  • 私を月に連れてって
    4.5
    1巻1,287円 (税込)
    現役女子高生作家が紡ぐ、鮮やかな人間賛歌。 ★遠くへ行きたい  田中花実は、中学2年生になった。前作『太陽はひとりぼっち』からのバディ、佐知子とは相変わらず仲良し。ある日、二人は少女と出会う。よかれと思って少女のために行動した二人だが、思わぬところから、深い社会問題に踏み込んでしまう結果に。笑いあり、涙あり、生きることへの肯定感を滲ませる「るりかワールド」はより広がり、深みを増す。 ★私を月に連れてって デビュー作『さよなら、田中さん』、前作『太陽はひとりぼっち』でも、常に名脇役として登場する2階の住人・賢人が主役の物語。相変わらずむさ苦しく、世捨て人となっている賢人がある日突然恋に落ちる。そのお相手とは……?そして、その恋が、彼の生活、人格すべてを変えていく。賢人が見つけた鮮烈な「恋」の行方は……? ★夜を越えて 今作の『遠くへ行きたい』を受けて誕生した作品。授業の一環、職場体験で出会った「ぶーさん」。彼女は、花実のお母さん・真千子の昔を知る人物だった。実の娘の花実にすら一切を語らない、真千子の壮絶な過去の一端が紐解かれる。そこで描かれる真千子の少女時代。そして、その時代から続く熱い想い、絆に心が震える一編。
  • わが青春無頼帖 増補版
    4.5
    虚無的な孤高の剣士「眠狂四郎」を生んだ苛烈な戦争体験、多彩な女性遍歴、師・佐藤春夫との交流――。 故郷出奔から直木賞受賞までの無頼の日々を豊富なエピソードとともに綴る回想録。 表題作のほか、私小説的短篇五篇を併録する。 新たに随筆「文壇登場時代」「わが生涯の中の空白」を増補。〈解説〉縄田一男 【目次】 わが青春無頼帖 色 身 蜃気楼 北の果から 落 花 先生と女と自分 〈巻末付録〉 文壇登場時代 わが生涯の中の空白
  • 夜明けのすべて
    4.5
    1巻803円 (税込)
    「知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。」 人生は思っていたよりも厳しい。でも、救いとなる光だってそこら中にある。 ささやかだけれど特別な、生きるのが少し楽になる、全く新しい物語。 映画「夜明けのすべて」 2024年2月公開! W主演:松村北斗 上白石萌音 監督:三宅唱 PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。 友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになり、少しずつ希望を見出していくーー。 人生は苦しいけれど、救いだってある。 そんな二人の奮闘を、温かく、リアルに、ときにユーモラスに描き出し、誰もが抱える暗闇に一筋の光を照らすような心温まる物語。 2019年に『そして、バトンが渡された』で本屋大賞を受賞し、映画の大ヒットも記憶に新しい瀬尾まいこの、本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本。 ●『夜明けのすべて』刊行にあたって 人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。 いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。 瀬尾まいこ 【著者プロフィール】 1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』『私たちの世代は』など多数。
  • 論語知らずの論語読み
    4.5
    論語をダシに奇人変人作家仲間を独特の文章でつづる名随筆――二千数百年前の中国の古典『論語』。余りにも有名であるけれど、きちんと読んだ人は、どのくらいいるだろう。ならば、孔子にならい、我流の読み方をしてみようと、阿川弘之が、悪友・遠藤周作、三浦朱門、吉行淳之介、北杜夫らとの珍談奇行の交友録をまじえて、世相風俗万般をにがりのきいた独特のユーモアでつづった快エッセイ。論語を知らない人も、ちょっと論語を楽しめる1冊。
  • 死ぬときは独り
    4.5
    太平洋戦争勃発前夜、民間人・浜本は、マレーの英雄「虎」ハリマオを探し出すために、日本を後にした。その目的は何か……? 日独英のスパイが暗躍し、インドとマレーの独立運動が芽生え始めた激動の東南アジアを舞台に、人種を越えて生命を賭けて闘った男たちの運命は? アジアの独立に生命を賭けた男たちのロマンと波乱万丈の生涯を描く、雄渾の長編冒険小説、いま甦える!
  • 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき― 無料お試し版
    無料あり
    4.5
    1巻0円 (税込)
    騒乱に乗じてミサイル発射を企む北の軍部に、米国はピンポイント爆撃へと動き出す。だがその標的近くには、日本人拉致被害者が――。日本の政治家は、国民は、人質奪還の代償として生じる多くの犠牲を直視できるのか? 実戦投入される最強部隊の知られざる内実とは? 日本初、元自衛隊特殊部隊員が描く迫真のドキュメント・ノベル。冒頭から「第1章」までを収録した無料お試し版!

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  • 彼方の友へ
    4.5
    友よ、最上のものを。 戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて―― 老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、小さな箱が手渡された。 「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。 そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった―― 戦前、戦中、戦後という激動の時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。 巻末に、文庫のための書き下ろしスピンオフ「ポラリス号の冒険」を収録。 第158回直木賞候補作。 解説/瀧井朝世 装画/早川世詩男
  • そして、バトンは渡された
    無料あり
    4.5
    1巻0~800円 (税込)
    幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。 その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。 血の繋がらない親の間をリレーされながらも、 出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。 大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。 解説・上白石萌音 ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 大江いずこは何処へ旅に
    4.5
    旅をとおして心の再生に出発! マルコ・ポーロにいざなわれ、京都、春日井、若狭、伊豆、尼崎へ。 今日はいずこへ明日はいずこへ。大江いずことマルコ・ポーロのぶらり珍道中。 別れた彼氏のことを引きずる大江いずこ。普段の仕事でも集中力を欠く日々が続く中、帰りがけに呼び止められた道端のアクセサリー売りから思いがけず安物のペンダントを買ってしまう。その夜、マルコ・ポーロを名乗る不思議な声が聞こえ……姿を現した自称マルコと、ドタバタとやりとりしながら、日本各地を旅するいずこ。行く先々で出会う人々と、旅ならではの出来事をとおして、次第に自分を取り戻していく。 大宮いお・装画
  • アキラとあきら 上
    4.5
    1~2巻638円 (税込)
    小さな町工場の息子・山崎瑛。そして、日本を代表する大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。同じ社長の息子同士でも、家柄も育ちもまったく違うふたりは、互いに宿命を背負い、運命に抗って生きてきた。強い信念で道を切り拓いてきた瑛と、自らの意志で人生を選択してきた彬。それぞれの数奇な運命が出会うとき、逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。
  • ラスト・ゲーム~バスケ馬鹿の君に捧ぐ~
    4.5
    高3の春。バスケ部部長の元也は、最後の試合へ向けて練習に励んでいた。大好きなバスケがあり、大事な仲間がいて、女子バスケ部の麻子とは恋が生まれそうで…。すべてが順調だったが、些細な嫉妬から麻子に「お前なんか好きじゃない」と口走ってしまう。それが原因で、尊敬する父とも衝突。謝罪もできないまま翌日、父は事故で他界する。自分のせいで父が死んだと思った元也は、青春をかけたバスケとも距離を置き始め…。絶望の中にいる元也を救ったのは…!?15万人が涙した青春小説.
  • フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    「クソみたいなキューバを変えられるのは、カストロしかいなかった」 アメリカ傀儡政権から祖国を取り戻した男の闘いを描く! 若きJ・F・ケネディや、アレン・ダレスCIA長官が活躍する大国アメリカの影響を受けながら、米国の傀儡政権が支配するキューバで、革命への土台を作るために戦った若き日のフィデルを描く! 祖国キューバのためを思い、立ち上がったフィデル・カストロは、時の権力者・バチスタ将軍に何度も敗れた。 それでも、フィデルに私心はなく、国民のために戦っていたからこそ、多くの国民に支持をされた。 キューバ革命への礎を築いたフィデル・カストロの壮絶な激闘譜。 英雄チェ・ゲバラを描いた『ゲバラ覚醒』『ゲバラ漂流』、カリスマ指導者フィデル・カストロの幼少期から青年時代を綴った『フィデル誕生』に続く、ポーラースター・シリーズ最新刊。 アメリカと対峙し続けた、キューバの歴史を読めば、世界の現代史が読み解ける。 【電子特典】 全電子版共通の「あとがき」、付録(「海堂尊・全著作リスト」「作品相関図」など)のほかに、本書には以下の文章を収録。 電子版あとがき 『フィデル出陣 ポーラースター』 【関連小文】1 「オバマ大統領、広島訪問」 【関連小文】2 「ローマ教皇フランシスコ、広島・長崎訪問」 【関連小文】3 「コロナ来襲」 【関連小文】4 「紙は神様である」
  • 星の降る家のローレン 僕を見つける旅にでる
    4.5
    母に捨てられた少年・宏助は、謎多き中年画家・ローレンを慕っていた。しかしある日、ローレンは姿を消し、生死不明となってしまう。 年月が過ぎ、大学生になった宏助のもとに突然、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が届く。 なんとか個展を開催する宏助だったが、「ローレンは人殺しだ」という噂を聞き、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始めるのだった――。 過去と現在がつながったとき、ローレンの絵の中に見つけた悲しい真実とは――!?
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)
    4.5
    ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて――。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。(解説・あさのあつこ)
  • ミッドナイトスワン
    4.5
    トランスジェンダーに芽生えた愛と母性の物語。 映画「ミッドナイトスワン」の監督がみずから書き下ろした感動の小説。 故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つ、トランスジェンダーの凪沙。 ある日、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることになる。 常に片隅に追いやられてきた凪沙は、孤独の中で生きてきた不幸なバレリーナの一果と出会い、母性の芽生えを自覚するが……。 切なくも美しい現代の愛を描く奇跡の物語。 草なぎ剛主演、映画「ミッドナイトスワン」の物語を、監督みずからが小説のかたちで描いた感動作。
  • つめ
    4.5
    やられたらやり返せ!?涙腺決壊の結末が!  真野朱音は、2年ちょっと前に中学校の同級生だった勝裕と結婚した。勝裕の連れ子、小学五年生になる裕也との3人家族である。  朱音は、子ども会の担当として南郷不二美を訪ねた。近所の尾花公園に面した南郷宅の金網フェンスを覆ったイバラの棘で、子どもが怪我をしており、剪定をお願いするためだった。南郷は50代後半の一人暮らしの女性で、愛犬はドーベルマン。気むずかしいという評判だった。イバラの剪定については、「子どもの怪我なんか知るか。親の責任じゃ。あほっ」と吐き捨てられた。市役所が、公園にロープを張って注意喚起のプレートをかけてくれたが、その夜、寿司屋から特上にぎり8人前が届く。翌日には、ケーブルテレビが契約の確認をしたいと訪ねてきた。どちらも注文したのは自分ではない。やったのは、南郷だ。  同じ頃、裕也がまたいじめに会っていることがわかった。裕也は、「いじめられても平気な強い人間になる」という。  朱音は決心した。裕也に身をもって教えてやるべきだ。やられたら、やり返すべきだということを。いや、やらないとやられてしまうということを、だ。ご近所のモンスターとの壮絶なバトルが今、始まる――。 ※この作品は単行本版『つめ』として配信されていた作品の文庫版です。
  • 熱海温泉つくも神様のお宿で花嫁修業いたします
    4.5
    仕事も恋も家も失い、熱海に傷心旅行に来た花は、一軒の宿に迷い込んでしまう。モフモフのしゃべる狸が出迎えるそこは、つくも神様が疲れを癒しにやってくる温泉宿だった!なりゆきで泊まったものの宿代が払えず、借金返済のために仲居をすることになった花。しかも、意地悪なイケメン若旦那・八雲の花嫁候補にまで任命されて…!?どん底女子が、個性豊かな神様たちと出会い成長していく、心温まる物語。「スターツ出版キャラクター小説大賞」大賞受賞作。
  • 恐竜の群れ
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    放漫さと欲深さは、時に人を怪物へと変貌させる。 海洋系の高校で専門教科を教え、カッター(短艇)部の顧問を務める教員・雉野柊作。 自腹を切ってでも納得いくまで仕事に専念し結果を出す雉野に、忍び寄る強欲な恐竜たち。 積もりに積もったストレスが原因で、検査で明らかになった肝臓の数値は生きている人間のものではなくなっていた。泣き崩れた雉野は……。

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  • 腹ペコ神さまがつまみ食い ~深夜二時のミニオムライス~
    値引きあり
    4.5
    フリーライターの麻美は、いわくつきのボロアパートに住み、昼はバイト、夜は執筆作業で忙しい日々を送っている。 そんな麻美のお夜食を目当てに神様(未満)がちょくちょく麻美の部屋を訪れる。 ずっと不在だった土地神が戻って来たりと麻美の周りがさらに賑やかに! 夢を追いかける人たちのお夜食ライフ第二弾!
  • 西由比ヶ浜駅の神様
    4.5
    鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。 事故から二ヶ月ほど経った頃、嘆き悲しむ遺族たちは、ある噂を耳にする。事故現場の最寄り駅である西由比ヶ浜駅に女性の幽霊がいて、彼女に頼むと、過去に戻って事故当日の電車に乗ることができるという。遺族の誰もが会いにいった。婚約者を亡くした女性が、父親を亡くした青年が、片思いの女性を亡くした少年が……。 愛する人に再会した彼らがとる行動とは――。
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX
    4.5
    秀人とともに日本に一時帰国した勝利のもとに、かれんが現れる。たがいに想いながら、ぎくしゃくしたやり取りしかできない二人。――私たち、もうダメなの? 試練と波乱の恋の結末は!? 累計545万部突破の大人気シリーズ、最新刊にして最終巻。堂々の完結!!
  • 守教(上)(新潮文庫)
    4.5
    1~2巻825~880円 (税込)
    九州の筑後領高橋村。この小さな村の大庄屋と百姓たちは、キリスト教の信仰を守るため命を捧げた。戦国期から明治まで三百年。実りの秋も雪の日も、祈り信じ教えに涙する日々。「貧しい者に奉仕するのは、神に奉仕するのと同じ」イエズスの言葉は村人の胸に沁み通り、恩寵となり、生きる力となった。宣教師たちは諸国を歩き、信仰は広がると思われたが、信長の横死を機に逆風が吹き始める。
  • こちら黒宮警備、オカルト対策班
    4.5
    運無く貧乏にあえぐ凛子は、無感情な御曹司・七々瀬との出会いで黒宮警備で働くことに! 業務は悪霊にまつわる警備をこなす班!? 嫌がる凛子だが、持ち前の職業知識と機転による思いがけない活躍に目を付けられ…… 【御曹司だけど無感情な上司とともに、あなたを悪霊から守ります!?】  有望な柔道選手だったが、不幸が重なり引退した凛子(りんこ)。堅実な道が一番だ!と、就活とバイトの日々を送っていた。おかげで色々な職業知識は豊かになったけれど、やっぱり優良企業に就職したい!!  そんなとき無表情な御曹司・七々瀬(ななせ)と出会い、警備会社にスカウトされる。幸運と思いきや、配属先は悪霊対策をこなす班だった!  凛子は怯えながらも、持ち前の機転と柔道技で悪霊の成仏に一役買う。さらに、七々瀬が感情を失ってさえ悪霊浄化に打ち込む事情を知り――。過去の自分に重なる彼のため、凛子は現場で奮闘する。
  • 母のあしおと
    4.5
    愛する妻の死後、楽しく暮らすことに後ろめたさを覚える夫。(「はちみつ」)「私はあなたのお母さんじゃない」恋人の言葉が忘れられない次男。(「もち」)義母に嫌われているのではないかと悩む長男の婚約者。(「ははぎつね」)母・道子の人生は"平凡"な、どこにでもあるものだったのだろうか──? 道子の死後から少女だった頃まで、その人生を遡る。七つの視点で綴られた感動の連作集。
  • 猫のお告げは樹の下で
    4.5
    『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の待望の2作目。失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものがわからない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。
  • 三毛猫ホームズの暗黒迷路
    4.5
    ゴーストタウンに逃げ込んだ殺人犯の金山を追跡中、笹井は誤って同僚を撃ってしまう。その現場を金山に目撃され、逃亡の手助けを約束させられる。片山兄妹がホームズと共に大活躍する人気シリーズ第43弾!
  • 小説 はたらく細胞
    4.5
    体内をめぐって酸素お届けしている赤血球(主人公)は、方向音痴。侵入した細菌を駆除するのは、クールで強い白血球(好中球)。大ベストセラーの体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』が小説で楽しめる!
  • 捌き屋 行って来い
    4.5
    大阪での仕事を完遂して僅か二週間、企業交渉人・鶴谷康のもとへ盟友の白岩が新たな捌きを持ち込んだ。依頼人は鶴谷が駆け出しの頃世話になった人物。万博工事の一方的な契約解除を取り消してほしいという。白岩はそのトラブルの原因が鶴谷の捌いた先の案件にあると言い、鶴谷も自身への遺恨と察する。はたして二人が炙りだした驚愕の真相とは?
  • サロメ
    4.5
    現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。 このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。 マクノイア曰く、「とにかく、世界は知ったわけだ。あのオスカー・ワイルドを蹴散らすほどの強烈な個性をもった若い画家が存在するということを」。 保険会社に勤める病弱な青年・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になるが、その後、肺結核のため25歳で早逝。 フランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。 退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。 ※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 神様こどもと狛犬男子のもふもふカフェ~みんなのお悩み祓います!~
    4.5
    東京での生活に疲れた花乃は、母親代わりだった祖母が亡くなったのを機に、田舎にある祖母の家へと引っ越してくる。しかし無人のはずの家には見知らぬイケメンが三人住んでいて、「和風カフェ・狛犬」の看板が。彼らは地元の神様と狛犬で、祖母の依頼で人間に姿を変えカフェを開いていたのだ。祖母の意志を継ぎ、彼らと共にカフェを続けることにした花乃。お菓子を作り、訳ありなお客様を迎えるうちに、やがて忘れていた“大事なもの”を取り戻していって――。
  • 小鳥、来る
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    夏休みが始まった。9歳のおれは、父を倒す日をじっと待っている―― 勉強ができるまーちゃん、毎日万引きするしらとり兄弟、 学年一強い女子のしまだ、何度も車にはねられるたけし。 動物園には誰よりも賢そうなゴリラがいた。 小さくてもタフな子どもたちの物語。 ブレイディみかこ氏、推薦! 「大人より賢くてタフな生き物のおかしくて悲しいさえずり。 ファックな世でも子は育つ!」
  • しんせかい(新潮文庫)
    4.5
    十九歳のスミトは、船に乗って北へ向かう。行き着いた【谷】で待ち受けていたのは、俳優や脚本家を志望する若者たちと、自給自足の共同生活だった。過酷な肉体労働、同期との交流、【先生】の演劇指導、地元に残してきた“恋人未満”の存在。スミトの心は日々、揺れ動かされる。著者の原点となる記憶をたぐり、等身大の青春を綴った芥川賞受賞作のほか、入塾試験前夜の希望と不安を写した短編も収録。(解説・朝吹真理子)
  • 君がオーロラを見る夜に
    4.5
    市橋悠希は、いつかオーロラをみたいと願うも、その気持ちは報われず。そんな彼の前に現れた空野碧は、悠希の手を引っ張り、オーロラを探す旅へ出る。そこに待っていたのは、キラキラと輝く奇跡だった。
  • シリーズ最新刊『浮雲心霊奇譚 血縁の理』刊行記念小冊子
    無料あり
    4.5
    【無料小冊子】赤眼の憑きもの落とし・浮雲。絵師の卵・八十八。江戸を震撼させる怪異がふたりを襲う――。680万部超の大ヒットシリーズ『心霊探偵八雲』のルーツを描く、幕末ミステリー「浮雲心霊奇譚」。シリーズの最新刊刊行を記念して、「赤眼の理」「妖刀の理」「菩薩の理」「白蛇の理」「呪術師の宴」「血縁の理」各巻刊行時の著者インタビューを収録したデジタルのみの無料小冊子を特別配信!

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  • 5分後に君とサヨナラのラスト
    4.5
    1巻1,078円 (税込)
    この出会いは無駄にはならない。辛い想いをした分だけ、少し強くなれたはず・・・。小説投稿サイト・エブリスタに集まった10万作超の中から恋と別れの涙あふれる10編を収録した傑作短編集。
  • 鬼恋語リ
    4.5
    泥沼化した鬼と人間の争いに終止符を打つため、戦の最前線を担った椿ノ郷の郷長の妹・冬霞は、兄を討った鬼の頭領・緋天へ嫁ぐことに。兄は以前、「自分の首を取る者がいたら、それは親友だ」と語っていた。その死になにか秘密があると感じた冬霞は、自分がしあわせになるためにも真相を探るべく奔走する。少しずつ真相へ近づく中、冬霞は緋天の心にふれ――?
  • 合本版 浮雲心霊奇譚
    4.5
    赤眼の憑きもの落とし・浮雲。絵師の卵・八十八。江戸を震撼させる怪異がふたりを襲う――。680万部超の大ヒットシリーズ『心霊探偵八雲』のルーツを描く、幕末ミステリー。シリーズ『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』から最新刊『浮雲心霊奇譚 血縁の理』の全6冊を電子合本! 単行本版1800ページ超が一冊に!! 単行本掲載のイラストを特別収録。※本電子書籍は単行本版を底本としています。
  • そして、遺骸が嘶く ―死者たちの手紙―
    4.5
    『今日は何人撃ち殺した、キャスケット』 統合歴六四二年、クゼの丘。一万五千人以上の自国兵を犠牲にして、ペリドット国は森鉄戦争に勝利した。 そして終戦から二年、狙撃兵・キャスケットは陸軍遺品返還部の一人として、戦死した兵士の遺品や遺言をその家族等に届ける任務を担っていた。 兄の代わりに家を支える少女、 恋人を待ち続ける娼婦、 戦争から生き還った兵士。 遺された人々と出会う度に、キャスケットは静かに思い返す―― 死んでいった友を、 仲間を、 家族を。 そして、亡くなった兵士たちの“最期の慟哭”を届ける任務の果て、キャスケットは自身の過去に隠された真実を知る。  選考会に波紋を広げ、第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞した、読む人全ての心揺さぶる圧倒的衝撃作。
  • 小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜
    4.5
    世紀の大発見が、ここにある! のび太が恐竜博の化石発掘で見つけた化石。恐竜のたまごだと信じたのび太は、タイムふろしきで化石を元の状態に戻すと…生まれたのは双子の恐竜! しかも、未発見の新種だった。のび太に似て、ちょっと頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながら、親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、やがて2匹が現代で生きていくには限界が来てしまう。キューとミューを元の時代に返すことを決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちとともに6600万年前へと出発。キューやミューの仲間を探す旅がはじまった!
  • 焼野まで
    4.5
    子宮体がんを告知された主人公は、放射線センターでエックス線照射を受ける。治療法に反対する娘、肺がん闘病中の元同僚、放射線宿酔の夢に現れる今は亡き女性たち。数々の文学賞に輝く著者による、実体験をもとに病と魂の変容をめぐる傑作長編。
  • 八月、ぼくらの後悔にさよならを
    4.5
    「もしかして視えてる?」――孤独でやる気のない高2の真彩(まあや)。過去の事故がきっかけで幽霊が見えるようになってしまった。そんな彼女が出会った“幽霊くん”ことサトル。まるで生きているように元気な彼に「死んだ理由を探してもらいたいんだ」と頼まれる。記憶を失い成仏できないサトルに振り回されるうち、ふたりの過去に隠された“ある秘密”が明らかになり…。彼らが辿る運命に一気読み必至!「第4回スターツ出版文庫大賞」優秀賞受賞作。
  • 紅の掟
    4.5
    ハードアクション界のトップランナーが描く、暴力の連鎖。矢月秀作の真骨頂ここにあり! 殺し屋組織を束ねる証である血塗られた拳銃「レッドホーク」を継承した工藤雅彦。だが、工藤は殺し屋を生業とするつもりはなく、元殺し屋でもある亜香里と共に静かな日々を送っていた。ある日、組織の長老が殺されたとの連絡が入る。これを機に、レッドホークを組織へと返上し、殺し屋から足を洗う覚悟の工藤だったが、それが許されるはずもなく、いつしか抗争に巻き込まれていき……。ハードアクション界のトップランナーが描く暴力の連鎖!
  • レッドビーシュリンプの憂鬱
    完結
    4.5
    業績不振のWebシステム開発部に突然コンサルの男――ソフトウェア・エンジニア労働環境向上推進協会、通称「イニシアティブ」の代表を名乗る五十嵐――が現れる。 五十嵐が実行する思い切った改革に、若手エンジニアは賛同し成果を出す一方、ベテランエンジニアたちは反発し、五十嵐と対立していく。 チームリーダーに抜擢された女性エンジニア箕輪レイコは、板挟みの立場になりながらも問題を解決しようと奮闘するが……。 エンジニアを通してビジネスパーソンとしての働き方や組織の在り方について問題提起する、異色のIT小説。
  • 長い時間をかけた人間の経験
    4.5
    圧倒的事実の<生と死>――8月9日に、すでに壊された<私>。死と共存する<私>は、古希を目前にして遍路の旅に出る。<私>の半生とは、いったい何であったのか……。生の意味を問う表題作のほか、1945年7月、世界最初の核実験が行われた場所・ニューメキシコ州トリニティ。グランド・ゼロの地点に立ち《人間の原点》を見た著者の苦渋に満ちた想いを刻す「トリニティからトリニティへ」を併録。野間文芸賞受賞作品。 ◎林京子――私は立ちすくんだ。地平線まで見渡せる荒野には風もない。風にそよぐ草もない。虫の音もない静まった荒野は自然でありながら、これほど不自然に硬直した自然はなかった。荒野は、原子爆弾の閃光をあびた日以来、沈黙し、君臨していたガラガラ蛇の生さえ受けつけなかった。大地は病んでいたのである。<「著者から読者へ」より>
  • この声が、きみに届くなら
    4.5
    「好き」は「勇気」にかわるはず――! 高1のゆめは、中学のときから片想いしている本城先輩に、バスケ部で再会する。けれど、過去にトラウマがあり声のコンプレックスのせいで先輩とうまく話せずにいた。バスケ部の沙月や新田先輩のおかげでやっと仲良くなれた、その矢先。「また明日」と言ったのに、先輩は学校に来なくなってしまう。最初はとまどうゆめだったが…!? 恋にひたむきな高校生の青春物語!
  • 末ながく、お幸せに
    4.5
    全ての親娘に。もらい泣き必至の結婚式小説。 「あたし、生まれてきてよかった」 ベストセラーシリーズ『バッテリー』完結から12年! ついに辿り着いた あさの文学の最高到達点! 謹啓 光がきらめきを増し、本格的な夏の到来を感じるころとなりました。 この眩しい季節に、わたしたちは結婚いたします。 つきましては、わたしたちの結婚の宴にぜひとも ご臨席をお願いしたく、 招待状をお送りさせていただきます。 わたしたちが、わたしたちの新たな旅立ちを 祝っていただきたいと思う方々だけを ご招待した、ささやかな宴です。 ご多用中とは存じますが、どうか、よろしくお願い申し上げます。                                        謹白 日時  七月一日   午前十一時より 場所  やまべリラホテル  二階 インディゴ 九江 泰樹   瀬戸田 萌恵  「私たち、本物の夫婦になれるかな?」 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『末ながく、お幸せに』 の文庫版となります。
  • 金沢加賀百万石モノノケ温泉郷 オキツネの宿を立て直します!
    4.5
    金沢にほど近いところにある加賀温泉郷─長い歴史を持つ温泉地に建つ小さな旅館『月結いの宿』の一人娘・神ノ木結月は、自分が大切にしている宿をいずれたたむつもりだと言い出した、女将である母親の言葉に反発して家を飛び出してしまう。そんな結月の前に突然現れたのは大きな黒い狐。それに連れられ、向こう側に白い霧が立ち込める鳥居を結月がくぐり抜けると、そこには狐のあやかしたちが営む『オキツネの宿』があった!ところがその宿は万年客不足なため極度の経営不振に悩んでおり、結月は宿の再建に力を貸す羽目に!? おもてなしの心あふれる、あやかし温泉ストーリー。
  • このたび不本意ながら、神様の花嫁になりました
    4.5
    昔からあやかしが見えることに悩まされてきたOLの雅(みやび)、25歳。そのせいで彼氏には軒並み振られ、職場にもプライベートにも居場所がなかった。しかしある日、超イケメンの神様・朔(さく)が「迎えにきたぞ」と現れ、強制的に結婚することに!? 初めは拒否する雅だが、甘い言葉で居場所をくれる朔との夫婦生活は思いのほか居心地がよく、徐々に朔を受け入れる雅。だがこの夫婦生活には、過去に隠されたある秘密が関係していた…。胸キュン×癒しの“あやかし嫁入り”ファンタジー小説!
  • 紙のピアノ
    4.5
    あの人に響け、ありったけの想い――。貧しさゆえイジメに遭っていた白石ほのかは、町のピアノ教師・二ノ宮に助けられた。ほのかの音楽的才能を見抜いた二ノ宮は、献身的にピアノを教えこむ。音大に入ったほのかは、プロのピアニストを目指すため、コンクールに挑むことを決意する。奏でられる奇跡のメロディに感涙必至のミュージックストーリー!
  • 密会
    4.5
    夜の林の闇の底で、彼女は、興奮のすぎさった後のけだるい体を横たえていた――。大学教授夫人・紀久子が、夫の教え子である学生との密会中に起った、思いもかけぬ殺人事件。女の心の中に渦巻く生々しい情念を、ミステリー・タッチで描く「密会」ほか、「動く壁」「目撃者」など、「男と女」を描く名短編9編を収録。
  • 2 新装版
    4.5
    日本一の超劇団『パンドラ』の入団試験を乗り越えた青年・数多一人。しかし、夢見たその劇団は、ある一人の女性によって《壊滅》した。  彼女は言った。 「映画に出ませんか?」と。  言われるがまま数多は、彼女と二人きりでの創作をスタートする。  彼女が創る映画とは。  そして彼女が、その先に見出そうとするものとは……。  『創作』の限界と「その先」に迫る野崎まど新装版シリーズ・最終章!!  『2』が、全てを司る。
  • 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語
    4.5
    人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネ チェーン店を買収した田中。しかし、社長就 任 3 か月で銀行から「死刑宣告」が下される。 度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、 決死の資金繰り……。何度も襲いかかる絶体 絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かって いく。実在する企業「 OWNDAYS 」の死闘の 日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー
  • そういふものに わたしはなりたい
    4.5
    優等生で人気者・澄香が入水自殺!? 衝撃の噂が週明けクラスに広まった。昏睡状態の彼女の秘密を握るのは5名の同級生。空気を読んで立ち回る佳織、注目を浴びようともがく小森、派手な化粧で武装する知里、正直でマイペースな高田。優しいと有名な澄香の恋人・友。澄香の事故は自殺だったのか。各々が知る澄香の本性と、次々に明かされていく彼らの本音に胸が掴まれて…。青春の眩さと痛みをリアルに描き出す。櫻いいよ渾身の書き下ろし最新作!
  • 恋の穴におちた。
    4.5
    1巻715円 (税込)
    「おとなりさん、ですか?」 私、小説家の牛老丸華菜が住むマンションに突如空いた謎の『穴』。 その『穴』の先に美しい顔があった。 一瞬上手な絵画かと思った。そのぐらい非現実的な美貌。 小学生、つまり十歳ほどの男の子のようだ。 「あのう……」 知夫、と名乗る美しい顔の少年は、無言でただ見とれている私におずおずと呼びかける。 そして、小動物のように首を傾げていた。 それが、すべての始まり。 私と彼の、何とも表現しづらい、奇妙な交流の幕開けだった。 日日日が贈る、究極の『愛』が綴られた物語。
  • 我ら荒野の七重奏
    4.5
    山田陽子は一人息子の陽介を愛するワーキングマザー。トランペットに憧れ、中学では吹奏楽部に入部した陽介は、部活に勉強にと、青春の日々を送る。一方、中学生なんだし、そうそう親の出番もないだろう――そう思っていた陽子を待ち受けていたのは「吹奏楽部親の会」での戦いの日々だった……。部活を頑張る少年少女の陰で奮闘する親たちの姿を描く、笑いと涙の傑作エンターテインメント!
  • ドラマ「ポルノグラファー」「ポルノグラファー ~インディゴの気分~」公式ファンブック
    4.5
    話題を呼んだ『ポルノグラファー』ドラマシリーズの公式ファンブック!熱い支持を得る人気BLコミックを完全ドラマ化して話題になった、官能小説家と大学生の恋を描いた『ポルノグラファー』、その前日譚にあたる『ポルノグラファー~インディゴの気分~』。撮影現場秘蔵フォトや未公開オフショットなどを大放出!ここでしか見られないファン必読の永久保存版ファンブック! 【収録内容】 ・ここでしか見られない未公開オフショット&秘蔵Twitter写真多数! ・on BLUE本誌で行われたスペシャル対談を再編集! 竹財輝之助×猪塚健太×丸木戸マキ 竹財輝之助×猪塚健太×吉田宗洋&丸木戸マキ ・監督×プロデューサー対談 ・ファンブック撮り下ろしアフタートーク ・丸木戸マキ先生描き下ろし寄稿 …etc
  • 真夜中だけの十七歳
    4.5
    営業補佐として働く桃子は、仕事に面白さを見いだせず、介護が必要な父と何かと反発する妹に家庭でも鬱屈した思いを抱えている。あるきっかけで制服を着た時に高校生に間違われ、それ以来時々、夜に制服を着て街を歩き回るのがひそかな息抜きだった。ある夜、高校生のグループと知り合った桃子は、その中にいた翠と仲良くなる。家族の中で孤独を感じていた翠もまた、ある秘密を抱えていた。青春の儚さとそれ故の煌めき描く感動作。
  • 天竜川高校 竜競部!
    4.5
    1~2巻763~814円 (税込)
    何かとヘタレな今村心は、高校入学を機にやりたいことを見つけたいと新入生歓迎会に臨む。 そこで見たのは「竜競部」のド迫力バイクスタント。 バイクに興味を持った心は恐る恐る部の門を叩き、 大人びた雰囲気を持つ美人部長、瘧師京子に出会う。 京子のバイク熱に巻き込まれるように入部した心と幼なじみの英子。 レースエリートの斉藤も加わり、 四人で7時間耐久レースに挑むことになるが… 始まったのは150万円の部費集めだった!?
  • 虹を蹴る
    4.5
    元強豪・央学高校ラグビー部は、いまや勝ちなしの危機に瀕していた。「来るんじゃなかった」倒れた母の代理でラグビー部の寮母になった瑞希にも、覇気のない少年たちにしか見えなかった。――あのプレイを見るまでは。天才肌のスタンドオフ・逸哉と人知れず努力を重ねるウィング・龍之介。心揺さぶられる瑞希。いつしかラグビーへの想いが、三人を変えていき――?
  • 小説 恐怖新聞
    4.5
    株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】がいよいよ始動!! そのスタートラインナップは、本年7月に創刊50周年を迎える大人気コミック誌『週刊少年チャンピオン』の、輝かしい歴史を彩った名作コミック『恐怖新聞』のノベライズです!! 「平成」の時代、日本では数多くのホラー映画が制作され、「Jホラー」と呼ばれたそれらは大きなブームを巻き起こしました。 そのさらに20年以上前、「昭和」の時代にもUFOや超能力、そして心霊現象など、やはり人々の「不可解なものへの畏怖」を刺激するエンタテインメント、「オカルトブーム」がありました。 その、2度の「恐怖」ブームのどちらにも深く関わりを持つ作品が、つのだじろう氏の傑作オカルトホラーコミック『恐怖新聞』です。 「オカルトブーム」ではその中核を成すコミック作品として人気を博し、「Jホラーブーム」では原案・原作として『予言』のタイトルで映画が制作されました。 そして始まったこの「令和」の時代に、『恐怖新聞』が小説として新たな命を吹き込まれます。 執筆には、流麗な文体でグロテスクな恐怖を描く数々のホラー小説で人気を博す大石圭氏を迎え、死を予言する異様な新聞に、不運にも魅入られてしまった美しき女子大生の体験する恐怖として、再構築された『恐怖新聞』の世界。 新しい時代の最初の「恐怖」を、あなたにお届けいたします。 --------------------------------------------------------------------- 生まれ故郷の新潟を離れ、都内の大学に通う女子大生・桜子。 二年の春を迎え、ボーイフレンドの孝二郎と過ごすはじめてのゴールデン・ウィークを前に、浮き立つ気持ちを押さえられずにいた。 しかし、その夜――。 日付けが変わると共に、桜子が暮らす地上十一階の部屋の窓から、突然飛び込んできた「新聞」。 そしてそこに書かれた孝二郎の事故死を報せる記事。 慌ててかけた電話からはいつもと変わらぬ孝二郎の元気な声を聞けはしても、まんじりともしないまま朝を迎えた桜子は、着の身着のままで孝二郎の家へ向かう。 すでにアルバイト先に向かったあとだった彼を追った桜子を待っていたものは、悲しくも恐ろしい運命だった。 そのうえそれは、桜子を苛む恐怖のほんの始まりに過ぎなかったのだ……。 --------------------------------------------------------------------- 死を予言し恐怖を伝える新聞に魅入られた、美しき女子大生の運命を描く物語として、オカルトホラーの傑作『恐怖新聞』がいま蘇る!
  • 秋萩の散る
    4.5
    『若冲』『落花』等で注目の歴史小説家、 澤田瞳子の原点 デビュー作にして 中山義秀文学賞受賞作 『孤鷹の天』で描かれた 奈良の世に生きる人々の姿を 活写した傑作集! 【三省堂書店有楽町店 内田 剛氏絶賛!】 本作から澤田文学に触れた読者は極めてラッキーだ。 この著者のエッセンスと最大長所を余すところなく 知ることができるからだ。 歴史ものを書かせたらいま最も信頼のおける 書き手と言っても差し支えないだろう。 (解説より)
  • 鴎外パイセン非リア文豪記
    4.5
    作家を志して十年超。いまだ一作も書き上げられないままコンビニでアルバイトを続ける「余」。文豪になりきって自虐的なツイートをする「鴎外パイセン」のキャラが面白いと人気を集め、書籍化の話が舞い込むが…。無個性さに悩みつつ夢小説を書く女子大生、二作目が書けない作家、文豪志望のフリーター。谷根千を舞台に、何者にもなれない人々の悩みともがきを描く、滑稽でどこか切ない物語。
  • 半沢直樹 1 オレたちバブル入行組
    4.5
    1~2巻858円 (税込)
    大志を抱いてバンカーとなり、今では大阪西支店融資課長を務める半沢直樹。 ある時支店長命令により五億円もの融資を行った会社があえなく倒産した。 融資ミスの責任をすべて半沢に押し付け、醜い保身に走る浅野支店長。 沸き上がる怒りを抑えながら、半沢は巨額の債権を回収するすべを探る。 やられたら、倍返し――ここから痛快リベンジ劇が始まる! ★★★2020年7月~TBS日曜劇場に「半沢直樹」が帰って来る!「半沢直樹」続編がついに放送★★★
  • 新・東海道五十三次
    4.5
    1巻1,012円 (税込)
    妻の運転する車の助手席に乗りこみ、東海道を行き来して見聞した五十三次の風景は――。変わらぬ名所旧跡や土地の名物、そして猛烈なスピードで変わりゆく日本の風景を、ユーモアを交え綴る弥次喜多夫婦道中記。自作解説「東海道五十三次クルマ哲学」、武田花の書き下ろしエッセイ「うちの車と私」を収録した増補新版。
  • 荒ぶる魂 空気投・三船久蔵十段
    4.5
    強い、強すぎる! 今のオリンピックなら、金メダル確実!? 小柄な体格ながらも百戦百勝! 「理論の嘉納、実践の三船」と並び称された柔道家の破天荒な人生とは。岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして育った三船久蔵は、仙台二中に進学し、柔道と出合う。小柄ながらも地元で敵なしの久蔵は、上京後、講道館に入門し稽古に励み、異例の速さで昇段、数多の強敵を倒していく。不断の鍛錬の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の境地は、幾多の新技を創出し、やがて究極の神技「空気投」を生み出す。不世出の柔道家の生涯を描いた長編小説。『「柔道の神様」とよばれた男』を改題。
  • 本を愛した彼女と、彼女の本の物語
    4.5
    僕は本だ。一冊の文庫本だ。書名は『ホテル・カロン』。文庫本である僕は、なぜか生まれた時から意識があった。僕は悲しい事になかなか売れず、いつか返本されてしまうのではないか――そんな恐怖を抱き始めたある花冷えの日。何の前触れもなく僕は購入され、ある一人の少女・銀河と出会った。生きる希望を見失い、ただ無気力に過ごしていた彼女は、瞬く間に僕に恋をし、僕もまた彼女に恋をした。  これは文庫本である僕が、ある一人の少女と過ごしたかけがえのない日々の物語だ。
  • 揺れる心の真ん中で
    4.5
    不安な夜も、孤独な朝も。 愛を信じられるようになりたい――。 【〝あの日〟の自分を思い出して涙が止まらない(28歳女性)】 【最後の言葉に救われました(19歳女性)】 SNSフォロワー22万人超! 恋愛ツイート等で若い女性たちの共感を集める 夏生さえりさん、2年ぶり待望のエッセイ集! WEBマガジン「幻冬舎plus」大人気連載書籍化。 * * * * * * * * * * あの靴が 似合わなくなったのは、 いつからだろう――。 20代後半。 着られなくなった服。 好きになれなくなったもの。 恋ってなんですか。 愛ってなんですか。 変わりゆく心と 向かいあった日々の先で、 彼女はひとつの答えに たどり着く……。 みずみずしい感性と文体で 新時代の書き手が赤裸々に綴った、 悩める女性たちに贈るメモワール・エッセイ。
  • 開高健没後30年生誕90年 THE YEAR 記念冊子「はじめての開高健」
    無料あり
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スケールの大きな生き方と、強烈にして繊細な文章世界で今なお多くの人を魅了し続けている開高健。すべての人間への冷静かつあたたかなまなざし。豊饒なことばの世界。SNSやネットの時代だからこそ、キラリと光る一行を見つけてほしい。没後30年を経てなお読者を魅了しつづける開高健作品をぜひ味わってください。

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  • どうかこの声が、あなたに届きますように
    4.5
    地下アイドル時代、心身に深い傷を負い、鎌倉の祖母のもとでひっそりと生活を送っていた20歳の小松奈々子。そこに突然現れたラジオ局のディレクター黒木から、番組アシスタントにスカウトされる。 初日の生放送は、後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となり、かつてラジオ界で絶大な人気を誇ったパーソナリティの片鱗を感じさせるものだった……!? 大食いのアナウンサー、演じるキャラに疲れている女性芸人、売れっ子のオネェタレント…。様々な仲間に囲まれ、時に黒木と罵り合いながら、奈々子はラジオの世界に向き合っていく。それは自身の傷や、過去とも対峙しなければならなかったが、奈々子が生き直そうと決めた「小松夏海」の存在は、次第に黒木たちをも巻き込んで、確かなムーブメントとなっていく。そしてその言葉は、子どものできない夫婦や、大人になることの意味を考える高校生など、切実な日々を生きるリスナーたちの、ほんのわずかな未来を動かし始めていた。 「いいか小松、ラジオにはテレビやネット動画と違って映像がない。 映像という明確なものがない分、リスナーはそれを補って想像する。 そうして頭の中で想像されたものは、誰にも否定されないし奪えない。 だから想像させろ。 リスナーに、姿の見えないお前を想像させるんだ」(本文より引用) ラジオの魅力と、傷を抱えた人々が織り成す、あたたかな小気味よさあふれる物語。 150万部を突破した『神様の御用人』著者、浅葉なつの書き下ろし長編!
  • 逢瀬―横浜に咲いた絶世の花魁喜遊
    4.5
    1巻1,782円 (税込)
    稀代の美女・喜遊。彼女は本当に実在したのか? 独自の観点で描く歴史小説。 開港したばかりの横浜。そこに江戸吉原を凌ぐ港崎遊郭が出来た。その象徴ともいえる壮麗な妓楼「岩亀楼(がんきろう)」に、喜遊という美しい遊女がいた。彼女は異人の客となり、汚される侮辱を拒み、自害。その事件は、誇り高い日本女性として伝えられ、いつしか彼女は、異人を排除する「尊皇攘夷派」の志士たちの心に燃える「倒幕の炎」の燭台となっていった。幕末に語りつがれた美女・喜遊の姿を描く歴史小説。
  • いのち短し、踊れよ男子
    4.5
    1巻1,386円 (税込)
    日舞に魅了された男子学生の恋と友情!  一目惚れした清香に誘われて舞い上がり、興味のなかった日本舞踊の発表会を見た大学生の駿介。だが駿介は、清香とともに舞台に立つ吉樹から目が離せなくなってしまう。華やかな舞台で堂々と踊る吉樹に比べて、まるで冴えない自分……。清香に「踊りの上手い人が好き」と言われた駿介は、二人がいる日舞教室に通うことを決意する。  下心たっぷりの稽古通いが始まるが、容赦なく欠点を指摘する吉樹とはソリが合わず、喧嘩ばかり。しかも清香は吉樹ばかり気にしている。憎いライバルだが、吉樹の踊りの上手さは認めざるを得ず、駿介にはモヤモヤが募った。  そんななか、発表会で駿介は「橋弁慶」を踊ることに。参考にと見せられたビデオの中で、のびのびと弁慶を踊る少女に感動する駿介。昔、教室にいた女の子らしいが――。  芸事には縁のなかった男子が飛び込んだ、厳しくも魅力的な日舞の世界。 駿介は吉樹と上手く踊ることができるのか。日舞の名取でもある著者がリアルに描く、恋と友情の日舞男子小説!
  • 銀の船と青い海
    4.5
    萩尾望都が奏でる麗しい童話二十七編。一九七〇~八〇年代の貴重なカラーイラストを八十ページにわたり五十点掲載。七〇年代に執筆した幻の二作品「少女ろまん」「さなぎ」も初収録。
  • エミリの小さな包丁
    4.5
    恋人に振られ、職業もお金も居場所もすべてを失ったエミリに救いの手をさしのべてくれたのは、10年以上連絡を取っていなかった母方の祖父だった。人間の限りない温かさと心の再生を描いた、癒しの物語。
  • P+D BOOKS 帰去来 ~太宰治私小説集~
    4.5
    1巻825円 (税込)
    旧家に生まれた“暗い宿命”を描く私小説集。 名作「富嶽百景」を含む、太宰の私小説で構成したアンソロジー集。 明治42(1909)年6月、太宰治こと津島修治は青森県北津軽郡に誕生、のちに遠く東京にあって望郷の念を募らせていた。 津軽での幼・少年期を“遺書”のつもりで書き綴った処女作「思い出」で文壇デビューを果たし、その後、兄との不和から十年ぶりとなった帰郷を描いた「帰去来」や、母危篤の報を受けての帰郷を描く「故郷」、そして、時局差し迫る中での津軽旅行をまとめた「津軽」と、旧家に生まれた者の暗い宿命を描いている。 解説を同じ東北出身の作家・佐伯一麦氏が特別寄稿。
  • あかね色の空に夢をみる
    完結
    4.5
    全1巻550円 (税込)
    同級生・宮里の突然の死を未だ受け入れられない茜は、彼女との思い出を繰り返し夢に見ていた。家族との問題に苦しみながらも、自分が変わってしまえば宮里を本当に失くしてしまいそうで、一歩を踏み出すことができずにいた。茜の葛藤を描いた青春小説。第1回NEO大賞受賞作品『あかね色の空に君を想う』とその後の物語『思い出のハンバーグ』を併録。
  • ノーサイド・ゲーム
    4.5
    1巻1,012円 (税込)
    池井戸潤最新作! 2019年7月放映、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS日曜劇場)の原作。経営戦略室から左遷された男が挑む――。低迷ラグビー部を“経済的に”立て直せ!
  • 実話芸人
    4.5
    「SM女王様の奴隷に弟子入り」「地縛霊の前でネタ披露」「後期高齢者しかいないソープランドへ突撃」「強面のカリスマ彫師に刺青を入れてもらう」「会ったこともない人の葬儀に参列」……。著者が全国津々浦々の噂のスポットに赴き、体を張って体験してきた壮絶実話が満載。世にも稀なる“実話芸人”による、テレビじゃできない爆笑必至の30本!
  • 御徒町カグヤナイツ
    4.5
    彼女を想うと、僕はいつでもはじめに、あの真っ白な月のことを思い出す――『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが瑞々しく描く、これ以上ない熱くて切ない、僕たちの青春。その夏、いつもブルーハーツの曲が流れていた……。 「月に人が住む王国があるの、知ってる?」――青春を無防備に過ごすヒロトの前に現れた一人の少女。何でも自分は月の王国の女王の娘で、間もなく月に帰らなければならないという。しかし、現実にはそんなことはあるはずもなく、何か事情がありそうで……。謎の少女に逆ナンされた少年と、特別な友情で結ばれた中学生たちが織りなす、卒業までの青春の熱きかけがえのないひと時。中学卒業と一緒に、僕たちは何を卒業するのだろう……。話題作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが描く、誰も見たことのない感動の青春群像劇。
  • 傑作はまだ 無料試し読み版
    無料あり
    4.5
    1巻0円 (税込)
    2019年本屋大賞受賞作家・瀬尾まいこ、待望の最新作!! 「はじめまして」から始まった親子の同居生活。優しい涙が止まらない最高のハートフルストーリーの、冒頭部分を試し読み!。 そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。父は月10万の養育費を振込み、息子は写真を一枚送る、それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか? その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。

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  • 鬼切りの綱
    4.5
    頼光四天王筆頭の美中年×名刀「鬼切」に宿る鬼 怪異は「境界」に生じる 鬼神、怨霊、妖物、狐狸猪…平安イケおじヒーローが人外美形とともに鬼を切る! 鬼を切り、時に切らない――不思議な縁によって源頼光より預けられた名刀「鬼切」の使い手にして、才色兼備・文武両道の武闘派貴族・源綱。妻を失い、四十路にして乳母不在に悩みながら一人息子の授を養育中であり、後進に道を譲りたいと思う傍ら平安京を跋扈する鬼たちを、鬼切に憑いた妖艶な鬼・薔薇とともに鎮めている。王朝絵巻の裏で繰り広げられた怪異と人のかかわりを描く、うつくしく匂いやかな伝奇物語。 佳嶋・装画
  • 美しい顔
    4.5
    1巻1,353円 (税込)
    未曾有の災害に襲われた町。高校生のサナエは、幼い弟を連れて避難所に身を寄せていた。混乱の中、押し寄せるマスコミの取材にねじれた高揚感を抱くサナエ。だがいつまでも目を背け続けるわけにはいかない、いつか訪れなければならない場所があった。強く、脆く、そして激しく--喪失の悲しみと絶望の底からの、帰還の旅路。
  • NHK連続テレビ小説 まんぷく 上
    4.5
    1~2巻1,210円 (税込)
    昭和10年代、大阪で生まれたヒロイン・福子。長姉の病死で人生の岐路に立たされたとき、青年実業家・立花萬平と出会い、結婚。幻灯機・製塩・金融など次々と夢を追い求める夫と、その夫を支え引っ張っていく妻。敗者復活戦に挑み続ける夫婦だったが、47歳の春とうとう全財産を失うことに……。インスタントラーメンを生んだ夫婦の、知られざる感動の物語。 *本書は、連続テレビ小説「まんぷく」第1週~第16週の放送台本をもとに小説化したものです。番組と内容・章題が異なることがあります。ご了承ください。
  • 儲けない勇気 さわかみ投信の軌跡
    4.5
    1996年『さわかみ投資顧問』は、富裕層ではない一般家庭のための資産運用会社として起業した。創業者澤上篤人は、金融業者が巨利を儲けるのではなく、真に受益者のためになる資金一万円から始められる、日本初の「独立系直販投資信託」の確立を目指したのだ。金融庁からの規制や妨害、バブル崩壊や9.11テロなどの時代の荒波をのりこえ、「さわかみファンド」は2005年ついに資金1000億円を突破する。良い投資は、良い投資家良い企業そして良い社会を生む―篤人とその仲間達の信念と夢が結実した瞬間だった。本書は篤人の息子で現社長の龍が書き下ろした、限りなくリアルなビジネス小説である。ユニークな平成経済史としても読める力作!
  • 運転者 未来を変える過去からの使者
    値引きあり
    4.5
    1巻935円 (税込)
    辛いことがあった時には、このお話を思い出そう。 累計100万部 喜多川泰、渾身の感動作! *** 中年にして歩合制の保険営業に転職し、三年目の修一。 しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。 ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、 いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。 妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。 娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。 さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、母からの電話が心にのしかかる。 「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」 思わず独り言を言ったそのとき、 ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。 それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――? *** 運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。 運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。 使う・貯めるで表現するものなんです。 先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。 運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。 周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。―――本文より 【読者の皆様より感動の声、続々! 】 *** とても感動した。運は良い悪いではなく、貯めるか使うか。 (20代 男性) *** 報われない努力は実際あるけど絶対ない理由に感銘を受け、 苦しいことがあっても乗り越えていける自信がつきました。 今この時代にいる自分はどう生きていこうかがわかり、 書籍を読み終わったあとは心が温かく、笑みがこぼれていました。 不思議な運転者に私も会いたいような気がしましたが、 この本を読んで 間接的に運転者から大事なことを気づかせてもらったので 私も実践あるのみです。 自分がいかに恵まれているのかも納得しました。 (10代 女性) *** 途中から涙が止まりませんでした。 人の愛情。 ご縁。 私も同じ考え方ですが まだまだ行動が少ないので 微力でも、もっと次の日本、世界の為に頑張ろう、と思えました。 自分の生かされている意味が実感出来る人生をいきたいと思わしてくれる素敵な物語でした。 (60代、女性) ***
  • 昼休みが終わる前に。
    4.5
    修学旅行当日、クラスメイトを乗せたバスは事故に遭い、全員の命が奪われた。ただひとり、高熱で欠席した凛々子を除いて――。5年後、彼女の元に校舎の取り壊しを知らせる電話が。思い出の教室に行くと、なんと5年前の修学旅行前の世界にタイムリープする。どうやら、1日1回だけ当時に戻れるらしい。修学旅行までの9日間、事故を未然に防いで過去を変えようと奮闘する凛々子。そして迎えた最終日、彼女を待つ衝撃の結末とは!? 「第3回スターツ出版文庫大賞」優秀賞受賞作!
  • ナヅルとハルヒヤ 花は煙る、鳥は鳴かない
    4.5
    毒がなければ生きていけないと言った「先生」についていったナヅル。彼はなぜ、いま帰ってきたのか――。生まれ育ったマキヨノで、仕事も、愛する女性も得たハルヒヤ。懐かしい友人、ナヅルとの再会を喜んだものの、彼が「花煙師」になったと知る。ナヅルがいない間に、マキヨノでは花煙師の出入り禁止が決まったのだ。複雑な思いでナヅルと接するハルヒヤだったが…。
  • 傑作はまだ
    4.5
    1巻1,386円 (税込)
    血はつながってる。だけど家族じゃない。 「はじめまして」から始まった親子の同居生活。近くて遠い二人の物語の行方は――? 優しい涙が止まらない最高のハートフルストーリー。 そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。父は月10万の養育費を振込み、息子は写真を一枚送る、それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?  その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

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  • 人外
    4.5
    1巻2,398円 (税込)
    第72回野間文芸賞受賞作。神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?世界のへりをめぐるよるべない魂の旅を描く傑作小説。
  • よっつ屋根の下
    4.5
    小学6年生の平山史彰は、父親の転勤のため、千葉県の犬吠埼近くの漁師町に引っ越してきた。田舎の暮らしには慣れてきたけれど、お母さんと妹は、まだ東京に残ったままだ。史彰は家族がまた一緒に住むことを願っているが、母と妹がやって来ないのには、実は複雑な事情があって……。父、母、息子、娘。それぞれの視点から、ひとつの家族の、10年間の物語を紡ぐ。
  • ただいま、ふたりの宝石箱
    4.5
    仮面をかぶったまま仕事をこなし、<期待の逸材(ホープダイヤ)>と呼ばれていた涼子。 ある日ぷつんと切れてしまった糸に気づき退職してから、譲り受けた古民家で日がな趣味のアクセサリーづくりをして暮らしていた。 そんな家に店子として住むことになったのは、宝飾職人の「希美」さん。 趣味も合うと楽しみにしていた涼子だったが、やってきたのは優しげな雰囲気のきれいな顔をした男性で――?  心を潤す、あたたかな再生の物語。
  • 私が好きなあなたの匂い
    4.5
    1巻1,584円 (税込)
    香りとともによみがえる、あの人との時間、ささやかな記憶――シャネル、エルメス、クロエ、ジヴァンシィ……実在の香水から甘やかに、時にほろ苦く喚起されるショートストーリー35篇。
  • 丸本歌舞伎
    4.5
    〈丸本歌舞伎〉という名称を創出し、研究と鑑賞を別扱いする従来の演劇学に異を唱え、義太夫狂言の神髄を衝き、戦後の歌舞伎批評の方向性を決定づけた、戸板氏の初期代表作で、今や古典的名著。「型とは何か」の追究から、歴代の演出家=俳優の才智・工夫を発見し、その魅力と真髄を明かしていく。「義経千本桜」など10作品を具体的に読み解く鑑賞編も圧巻。歌舞伎ファンのみならず広く演劇を志す者、必読の書。
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    4.5
    会津出身の父から「喧嘩は逃げるが、最上の勝ち」と教えられ、反発した鷹志は海軍の道を選び、妹の雪子は自由を求めて茨の道を歩んだ――。海軍兵学校の固い友情も、つかの間の青春も、ささやかな夢も、苛烈な運命が引き裂いていく。戦争の大義を信じきれぬまま、海空の極限状況で、彼らは何を想って戦ったのか。いつの時代も変わらぬ若者たちの真情を、紺碧の果てに切々と描く感動の大作。(解説・末國善己)
  • 夏の階段
    4.5
    たくさん勉強していれば、誰よりも早く大人になれるのだ――そう信じて周囲と距離を置く玉木崇音が、夏期講習の帰り道で出会った奇妙な階段とクラスメイトの遠藤珠生。何かとちょっかいを出してくる遠藤がわずらわしい玉木だったが・・・。地方都市の進学校を舞台に繰り広げられる、5人の高校生の不器用な恋と友情、未来への葛藤。息苦しい毎日の向こうに光を投げかけてくれる連作短編集。
  • 鼠、地獄を巡る
    4.5
    昼は甘酒屋、夜は天下の大泥棒という二つの顔を持つ鼠小僧・次郎吉。 たまには羽を伸ばそうと、妹の小袖と色とりどりの温泉を回る 〈地獄巡り〉が売りの湯治場を訪れたのに、 江戸で人気の歌舞伎役者に凄腕のスリも現れ、旅籠は何やら騒がしい。 しまいには女湯で侍が刺し殺される事件に遭遇する。 どうやらその侍はある女の影を追っていたようなのだが……。 旅先でも困っている人は放っておけない、痛快時代小説シリーズ第9弾!
  • はじまりと終わりをつなぐ週末
    4.5
    傷つきたくない。だから私は透明になることを選んだ――。危うい友情、いじめが消せない学校生活…そんな只中にいる高2の愛花は、息を潜め、当たり障りのない毎日をやり過ごしていた。本当の自分がわからない不確かな日常。そしてある日、愛花はそれまで隠されてきた自身の秘密を知ってしまう。親にも友達にも言えない、行き場のない傷心をひとり抱え彷徨い、町はずれのトンネルをくぐると、そこには切ない奇跡の出会いが待っていて――。生きる意味と絆に感極まり、ボロ泣き必至!

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