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あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。
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Posted by ブクログ
東野圭吾さんの作品はクスノキに続いて2冊目でした。これも面白い。最後まで飽きることなく、色々な伏線が交わっていてすごいと思いました。
「クスノキの番人」のコメント蘭で、「ナミや雑貨店の奇蹟」に言及するものを何件も見かけ、気になって読んでみました。最高でした。読み終わってすぐに、もう一度最初から読み返したいと思えた本はこれが初めてです。 【悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業し...続きを読むているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたものか?3人は戸惑いながらも当時の店主•浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?】 2026.2.22
まだこの2月という段階で決めてはいけないと思いつつ、断言します。今年読んだベスト3に入ると思います。 鳥肌ものの見事な伏線回収、それぞれの個性溢れたエピソードの面白さ、本当に最後の最後まで読み終わりたくない良書でした。個人的には小川糸さんのツバキ文具店が好きなのですが、この本も同様で手紙を通じて人の...続きを読む心を動かすって素敵ですね。 LINEや電子メールにはない古き良きアナログな手紙の良さの気付きを与えてくれる本でもありました。
ドラマでは東野圭吾さんの観ることができますが、本では自信なくて、でも、私でも読める本はないかと探したら、ナミヤ雑貨店の奇蹟と出会うことが出来ました。 不思議な気持ちで読み終わりました。 何回も読みたくなりました。 私は、オリンピックの所が好きです。 ミステリー苦手や読めない人でも東野圭吾さんの本読み...続きを読むたい皆さんにオススメしたい本です。
娘の友人(小6読書家さん)のベスト東野圭吾作品と聞き、読みました。 いやぁーー、ラストのラストまで楽しませてもらいました。大人向けのファンタジー。 かつての大阪万博、ビートルズ、モスクワオリンピックボイコットなど時代の空気を感じつつ、 一方で、人の悩みの普遍性もあり。 いやはや、これを楽しめる小...続きを読む6の女の子はすごいなぁ。 また最初から伏線をじっくり味わいたいなと思う本でした。読んで良かった!
悪事を働いた3人が逃げ込んだ雑貨店で、シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。3人が元店主の浪矢に代わって返事を書いていくうちに、雑貨店ととある児童養護施設の関係性が明らかとなっていく。 連作の短編集となっており、現在と過去の視点で物語が進んでいきます。3人が悩み相談の手紙に返信していくう...続きを読むちに、真相が明らかになっていく展開がとても面白かったです。 人生の岐路に立たされたとき、人はどうすべきかが描かれており、自分自身の背中を押してくれるようなあたたかい気持ちになりました。 東野さんの作品はミステリーばかり読んできたのでファンタジーは新鮮でしたが、内容はしっかり東野さんらしさを感じました。
少しずつ読み進めることができる短編小説が好きで、東野圭吾さんの作品で、短編がないものかと探して辿り着いた一冊。 1話目は個人的に読み進めづらく、長い間積読してしまっていましたが、2話以降からこれからどうなっていくのか楽しみで、思わずイッキ見してしまいました。 誰もが抱いたことがある『悩み』について、...続きを読む考えさせられましたし、心温まるストーリーでした。 生成AIに相談して自殺する人が出てきてしまった今だからこそ、読んでほしいと個人的には思いました。 東野圭吾さん作品でミステリーではない作品に初めて触れましたが、おすすめできる一冊です。
心温まるファンタジー要素溢れる作品。 ナミヤ雑貨店を中心に章ごとに登場人物が異なるが、最後にはキレイにまとまりスッキリ。
著者の作品の中では珍しく、読み終わったらホッコリする作品です。 時間軸に対するキャラクターの配置が見事にはまっていて、読んでる途中で訳が分からなくなることもなく、非常に読みやすいです。
優しい小説だった。これは時代を超えた魂の邂逅と共鳴、そして赦しの物語だ。 敦也と浪矢雄治という、ほとんど人柄は違うがおそらく相性はとてもいい二人の、心のこもったすれ違いをメインに、様々な人物が温かく交錯する。 この作品の特筆すべき点は、誰一人として裁かれないところにあるだろう。ミステリ・サスペンス...続きを読む特有の『断罪されること』に心が耐えられないような、きわめて優しい方々にも、きっと安心して読める作品だ。 まったく共感できない人物が一人だけ出てくるが、彼さえも裁かれない。裁きは読者の審判に委ねられている。 さて、僕は主にこの敦也と浪矢雄治に共感しながら読んできた。下記の文章はこの二人を軸にして、進めてみたい。 以下、おそらくネタバレが大いに入ってくるので、未読の方は気をつけてほしい。 浪矢雄治の類稀なる優しさからなる、数々の温かい手紙は、多くの人を救ってきた。 それは明らかに、具体的なアドバイスというより、励まして元気を出させたり、やる気を起こさせたりするものだった。 雄治のその優しさには、きわめて強い相談者への慈愛が込められている。相手になりきったように、あるいは寄り添うように、手紙を書いている。 僕も思わず、彼の真似事をしてみたいと思わさせられたほどだ。 ただ正直に告白すると、僕が完全に共感するには、彼は少し優しすぎたと言ってもいいかもしれない。 だから僕はおぼろげな共感を抱きながら、彼を理解しようと努めていった。 だが僕は、彼の慈愛を見習って、僕なりに誠実であろうとして、この文章を書いているつもりだ。 もし冷たい感想になっていたら作品に対しても、皆さんに対しても申し訳ない気持ちがする。それだけはご容赦願いたい。 一方、敦也は一見厳しい人物で、仲間にもキツく当たっているように見える時が多い。しかも彼ら三人は(おそらく軽めの)悪事、つまり窃盗に手を出している。一見、共感できる要素はなさそうに思えるだろう。 だがその深層では、優しさの源流がさらさらと美しく細く、しかし強く流れ出ている。 悪事に手を出したのも、金銭や仕事などの、あの時代特有のきわめて深刻な悩みがあったからだ。そしてその悩みは、僕も身に覚えがある。 しかも彼はその悪事の最中にも、被害者のことを強く思い遣っている。これは普通の悪人にできる態度ではない。 彼が雄治に成り代わって書いた手紙も、厳しさの裏にひっそりと優しさが込められている。それゆえに、敦也たちも相談者に感謝されたのだろう。 そのため僕は、おそらく雄治に対してよりも、深く敦也に共感することができた。 浪矢雄治の稀有な慈愛は、そんな敦也たちの存在とその悪事を、きっと完全に見抜いていた。 その上で彼らを温かく赦し、救いを与えた。雄治は、彼らに真っ当に生きる指針を与えたのだ。 雄治は具体的に生きる地図を、何一つ渡さなかったが、敦也たち三人は、これから真っ直ぐに歩んでいくに違いない。そう確信させる何かが、そこにはあった。
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