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Posted by ブクログ
スキー競技人口は、減少している。日本のスキー人口は、ピーク期は1993年の約1,770万人から、現在は300万人前後まで落ち込んでいる。オリンピックで、スノーボードなどにおいての日本人の活躍で、新しい流れもあるが、スノーボード人口は、現在(レジャー白書等のデータ)は150万〜160万人前後で推移している。
それは、ゴルフ競技人口の傾向と似ている。ゴルフのピーク期は1992年で、 約1,420万人(バブル景気の絶頂期)だった。2000年代〜2010年代に右肩下がりが続き、約700万〜800万人規模に減少して半分となった。現在は概ね500万〜550万人前後でピーク時の約4割程度となっている。競技人口の約半数を60代以上の高齢層が占めており、10代〜20代の若年層は全体の10%未満にとどまっている。
バブル期の団塊の世代が退場し、新しい世代が入ってくる魅力に乏しい。スキーもゴルフもコスパが悪い競技と言える。時間と費用がかかるアウトドアスポーツは敬遠される傾向にある。また、少子化減少も、競技人口が減っている。1949年生まれは、269万人いたが、昨年の出生数は67万人となっている。
この小説を読んでいると、東野圭吾はスノーボードについてよく勉強していると思った。スノーボードの特殊な技まできちんと把握している。舞台は、野沢温泉スキー場をモデルとした「里沢温泉村」としている。
泰鵬大学医学科学研究所の研究員が開発した遺伝子組み換えによる生物兵器K-55が、盗まれ、スキー場に隠し、その目印がテディベアであり、発信機も取り付けられている。
そのことを知られたくない所長は、主任研究員の栗林和幸に極秘に探すことを命じる。栗林はスキーは昔にかやっていないので、スノーボードをしている息子秀人を連れていく。それで、スキー場で、K-55を探すのだが。ふーむ。舞台を作るのに精一杯で、結局ミステリー要素があまりなさそう。
東野圭吾が44歳で、スノーボードを体験して、楽しいと思い、その後シーズンが来ればスノーボードをしたという。スノーボードの楽しさを、小説で表現したいと考えて作られた雪山シリーズ、3作の二番目の作品。
東野圭吾は、2018年にSNOWBOARD MASTERS の発起人となって、スノーボード普及に貢献したという。
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