背後作品一覧

非表示の作品があります

  • ケガレ
    3.0
    民間信仰において、ケガレを祓う儀礼は頻繁に多様な形で行われていた。人間の不幸は、ケガレ=不浄に原因があると考えられ、生活の隅々にまでその指標が浸透していたのである。死=黒不浄、出産・月経=赤不浄、罪や病、境界・峠という空間等、様々な民俗事例にあらわれたケガレ観念の諸相を丹念に追い、信仰行為の背後にあるものを明らかにする。(講談社学術文庫)
  • 新・幕末史 グローバル・ヒストリーで読み解く列強vs.日本
    4.3
    幕末の英雄と言えば、西郷隆盛、坂本龍馬、勝海舟ら。だが歴史を動かしたのは彼らだけではない。幕府と反幕府勢力の戦いの背後では、世界の覇権を争うイギリスとロシア、そしてフランス、プロイセンなどの列強が、日本への影響力強化を目論み、熾烈な攻防を繰り広げていた。各国の思惑、幕府軍・新政府軍への介入はどんなものだったのか。日本はなぜ独立を守れたのか。国内外の最新研究や機密文書を踏まえ、地球規模で歴史を俯瞰するグローバル・ヒストリーの視点で、黒船来航から戊辰戦争終結までの激動の十六年を描き出す。
  • 合本 神苦楽島(かぐらじま)【文春e-Books】
    4.0
    秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦は、出張先の淡路にて日本神話、民俗、古くからの習慣が絡み合う、不可解な殺人事件に巻き込まれる。やがて政治家の陰謀まで見え隠れし、事件の背後にある組織に光彦は戦慄するのだった――。 古事記に描かれた「国産み」神話、伊勢や奈良の遺跡、淡路の「拝み屋」の呪詛、民間信仰などが登場する一方、官僚や政治家と大企業の癒着、怪しい団体まで描かれる傑作長編ミステリー、待望の合本!
  • ゴーン・ショック! 事件の背後にある国家戦略と世界経済の行方
    4.4
    1巻1,100円 (税込)
    カルロス・ゴーンの逮捕は、なぜいまだったのか。今後の自動車産業、ひいては世界経済に何が起こるのか。ゴーンが狙っていた絵画による報酬受取という租税回避手口から、フランス政府と日本の経産省・日産との激突、その裏にある米仏の対立とアメリカによる口座監視体制、フランスでの暴動、さらには各国で進むファーウェイ排除の動きとの関連性まで、ゴーン失脚を取り巻くさまざまな状況を解説、今後の世界的企業再編や経済変化を読み解いていく。
  • すごいぞ! 甲子園の大記録
    4.0
    高校野球ほど日本人に愛されているスポーツイベントはありません。100年の歴史をへて、今後も数々の記憶に残る戦いが繰り広げられるでしょう。本書では、小中学生たちにぜったい知っていてほしい「記録」達成の感動の瞬間を、文章と写真と図表で再現します。記録の背後にある努力、選手たちの思いなどを知ることが、読者の子どもたちの人生の、小さなきっかけになってくれればと願います。
  • 星の旗【上下 合本版】
    4.5
    元特攻隊員の木島を不幸が襲った。暴力団・大門組によって、想いを寄せた女性が毒牙にかかり、娘一家が心中したのだ。木島はかつての戦友達とともに、たった7人で復讐を果たすことを誓うが、大門組の背後には黒幕となる政治家の存在も浮上し――。 ※本電子書籍は『星の旗 上』『星の旗 下』を1冊にまとめた合本版です。
  • 吉良忠臣蔵【上下 合本版】
    -
    「浅野内匠頭、吉良上野介に刃傷」の報は、青天の霹靂のような衝撃となって江戸城を駆け抜けた。しかし、実態の江戸城中・松の廊下の刃傷事件の背後には、冷酷無比な罠が張り巡らされており――。綱吉の側用人・柳沢吉保、吉良家の参謀・色部又四郎、そして赤穂藩浅野家の家老・内蔵助。卓越した3者による権謀術数が渦巻く、忠臣蔵の真実とは!? ※本電子書籍は『吉良忠臣蔵 上』『吉良忠臣蔵 下』を1冊にまとめた合本版です。
  • すごいぞ! オリンピックパラリンピックの大記録
    -
    2016年は2年に1度の五輪イヤーです。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでも、多くの感動の場面が歴史に刻まれることでしょう。本書では、小中学生たちにぜったい知っていてほしい「記録」達成の感動の瞬間を、文章と写真と図表で再現します。記録の背後にある努力、人々の思いなどを知ることが、読者の子どもたちの人生の、小さなきっかけになってくれればと願います。
  • 実験地区13
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    二〇三一年、日本──生活保護制度が廃止され、働けない人間は政府管轄の「実験地区」に送られる社会。実験地区とは、隔離区域内に特別な環境や制度をつくり、その中で人間がどの程度適応できるかを探る場所。「自給自足経済地区」「サイバーコミュニティ地区」などもあるが、「無治療疫病地区」や「戦争地区」といった極めて非人道的な実験を目的とする地区もあった。  突然の事故で両親を亡くした久世明人は、高校二年の若さで第十三実験地区に入ることに。そこは、最低限の公共サービスと生活費は支給されるものの、地区内に警察ほか公的機関が存在しない、文字通り「無法地区」だった。それを証明するように、久世の入所初日から、人が死ぬ。ただ、地区内には「自治会」があり、月会費さえ払えば、最低限の安全を保証してくれるという。すぐに入会を決め、しばらく平穏な日々を送っていた久世だったが、ある事件をきっかけに自治会の中心人物の一人と面談。それから運命が大きく変わる。久世の面談相手は、かつて日本中を震撼させた究極の殺人鬼。桁外れの洞察力と観察眼を持ち、言葉だけで人を殺す、通称サトリ──不生美水流だった。そんな不生から才能を見出された久世は、自治会の戦闘員ともいうべき「ハンター」として起用される。ハンターの仕事は主に無法地区で暴れる殺人鬼を狩ること。だが、その背後では「ビーベック」なる悪逆無道の謎の組織が暗躍していた。日を追うごとに激化していく自治会とビーベックの殺し合い。壮絶な戦いの末、久世が目にする真実とは……?  無法地区で繰り広げられるハンターと殺人鬼の血みどろの狂宴……鬼才・狂気太郎が満を持して放つ限界マッドホラー!(電子書籍初版の上・下巻をまとめた改訂版)
  • 屍鬼祓師(しきはらいし)-塩飽島の巫女-
    4.5
    黄泉の鬼・屍鬼を祓う、美少女の屍鬼祓師(しきはらいし)・一宮晶良(いちのみやあきら)。 そのマネージャー兼相棒をしている俺・諏訪陽仁(すわはると)の二人は、行方不明者を捜す依頼を受けて岡山県の孤島・塩飽島(しわくじま)に巣くう、妖しげな新興宗教・眼暗教(まなくらきょう)の調査に向かった。 そこで俺たちの行く手を阻んだのは、全身が鳥肌になるような不気味な異形の姿だった!  不思議な力を持つ晶良は、孤島で謎の化け物と死闘を繰り広げることとなった! 晶良の背中は俺が守る――!! 屍鬼祓師(しきはらいし)・一宮晶良(いちのみやあきら)が事件の背後に潜む大きな敵に挑む!
  • 量刑(上・下合冊版)
    -
    裁判員制度が開始され、もう誰もが人ごとではすまされない量刑の判断。殺人と死体遺棄容疑、自首目前の逮捕、示談の決裂、死因鑑定の揺れ。法壇と傍聴席の背後には不穏なさざ波が。量刑に厳しいと評判の神谷(かみや)裁判長は審理の帰趨(きすう)をどう判断するのか。情状の余地とは、人が人を裁くとは、量刑の客観性はどこにあるのか。「正義」とは、「法」とはなにか。一裁判官の職責と人間性を通して描く衝撃作!

    試し読み

    フォロー
  • 自分の脳に「ありがとう」を唱えると不安脳・病気脳とさよならできる!
    NEW
    3.0
    瞑想の専門家と脳神経外科医の共著スピリチュアルな方法と脳科学が合体した初めての本!「ありがとう」の言葉のエネルギーで誰でも不安のない人生を歩むことができる!「とても不思議な本です」という声が全国から寄せられている『自分の名前に「ありがとう」を唱えると奇跡が起こる!』『自分の名前に「ありがとう」を唱えるとどんどん幸運になる!』に続く第三弾不安という情動は脳科学から見ると脳の奥にある扁桃体と関係している。 扁桃体に「ありがとう」のエネルギーを注ぐと心の奥深くにあるマイナス感情(トラウマ)から解放される。著者の呼びかけに全国から感動的な体験報告が次々と集まる。「得体の知れない不安と焦りがなくなった」「自分を否定する癖がとれて自分を肯定できるようになった」「自分なんか幸せになってはいけないと思っていることに気づいた」「私は幸せになれると心から思えた」「閃きが鋭くなった」「努力しても報われない本当の原因がわかった」「病気の根っこにある不安が解消された」「子ども時代の心の傷やトラウマ、心のブロックが見えてきた」「過去世が見えて不安の原因がわかった」 ………【共著者の篠浦伸禎博士のコメント】 ネガティブな感情の背後には扁桃体の過剰な活性化があると思われる。「ありがとう」を言うことで、それが抑えられ、視床下部のエネルギーが引き上げられ、「とらわれ」の回路が消えるためトラウマから解放されるではないかと思われる。
  • なぜ個人投資家は高い所で買って安い所で売ってしまうのか?
    完結
    -
    『なぜ個人投資家は高い所で買って低い所で売ってしまうのか?』 この書籍は、個人投資家が常に直面する深層心理や市場の複雑なダイナミクスに焦点を当て、成功するための秘訣を解き明かす一冊です。 個人投資家が高値掴みや安値売りをしてしまう背後にある心理的メカニズムや誤解、そしてそれを打破するための知識を読者に提供しています。 本書を読むことで得られるもの 市場心理の理解と冷静な投資判断の促進 個人投資家の一般的な心理的陥穽への対処法 過去の経験から学び、投資に生かすスキルの向上 戦略的なアプローチとリスク管理の技術 情報過多からの解放と的確な情報のフィルタリング手法 メッセージ この書籍は、個人投資家がより成功するために必要な心理的側面に焦点を当て、読者が冷静かつ戦略的に市場に臨む手助けとなることを目指しています。 市場の波に流されることなく、自身の投資戦略を築く一助となれば幸いです。 ハーセン ※本作はハーセンの個人誌作品の電子書籍版となります。
  • 嚙む犬 K・S・P〈新装版〉
    -
    新宿オフィス街で見つかった女刑事の白骨死体。 その死の背後には、警察内部の不祥事隠蔽や、権力をめぐる暗闘、政官を巻き込む巨大な闇が。彼女の無念は晴れるのか。 新宿高層ビル街の一角に沖幹次郎、村井貴里子らK・S・P特捜部が駆けつける。 植え込みから白骨体が見つかったのだ。 身元は警視庁捜査二課の溝端悠衣警部補。 死亡前の動向を探ると、未解決の轢き逃げ事件を単独捜査していた形跡が浮上。 被害者は暴力団組員で、溝端は保険金の受取人である婚約者とも接触していた。 彼女が秘密裏に突き止めようとしていたものとは。 事態はやがておぞましき全貌を――。 警視庁歌舞伎町特別分署KSPシリーズ第3弾!
  • 老子
    4.2
    『老子』は、『論語』とならぶ中国の代表的な古典である。その思想は、人間はその背後に広がる自然世界の万物のなかの一つであるという自然思想の立場をつらぬくことにある。したがって老子は、人間の知識と欲望が作りあげた文化や文明にたいして懐疑をいだき、鋭く批判する。無知無欲であれ、無為であれ、そして自然に帰って本来の自己を発見せよ、という。中国思想研究の第一人者が説く老子の精髄。
  • 消えた戦友(上)
    4.0
    放浪中、かつての仲間から連絡を受けたリーチャー。 助けを請われて向かうと、憲兵隊時代の戦友が無惨な殺され方をされており、ほかにも行方不明者がいるという。 真相の究明に乗り出すリーチャーらの背後には、常に不穏な尾行者が……。 アマゾン・プライムでの新作ドラマ化も大人気。 トム・クルーズによる2度の映画化にも根強いファンを持つ、アクションサスペンスの名作。 待望の新邦訳。
  • 日韓の決断
    -
    《日韓の地殻変動を読み解く》 韓国では2022年5月に尹錫悦大統領が就任し、革新から保守に政権が交代した。尹政権は、それまでの文在寅前政権の対日政策を刷新。「国交樹立以降で最悪の状態」の改善に動き、2023年3月には訪日、5月には岸田首相が訪韓するなど、12年ぶりにシャトル外交が復活した。急速な関係改善の背後にどのような変化があるのか。『日韓の断層』で両国の亀裂の深みに迫った著者が、尹政権の誕生1年を機に、韓国で静かに進む地殻変動と日韓関係の今後を探る。 《今度の韓国は本当に信じられるのか――》 「どうせ韓国は変わらない」「2度とだまされるな」。それまで日本の国会議員や官僚らから何度も聞いた声だ。日本社会を久しく覆ってきた隣国への冷ややかな空気は、日本を「加害者」から「自由を守るために共に力を合わせるパートナー」と新たに位置づけた1人の大統領の登場でやわらぎ、岸田首相も韓国で次々と下される対日政策の決断に呼応した。(中略) 本書は「最悪」と評される日韓関係を転換させた政治決断の舞台裏を明らかにするとともに、日本からは見えにくい韓国社会の底流と新しいステージに入った「日韓関係2.0」の構造を解き明かす。(「まえがき」より)
  • 迷えるウクライナ 宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い
    -
    ウクライナとロシアの歴史は複雑である。 両国は千年以上にわたってキリスト教の一派である東方正教という信仰を共有してきた。 ソ連崩壊後、ウクライナは独立国となったが、 宗教の世界では依然としてロシア正教会の管轄下にあった。 2022年のウクライナ侵攻後、ウクライナでは正教会の独立を求める動きが激しくなり、 ロシアとのつながりを維持しようとする親露派との間で混乱が起きている。 戦争が終結したとしても、独立派と親露派の激しい対立は、 ウクライナを分断させるものにもなりかねない。 なぜロシア正教会はウクライナの正教会の独立を認めないのか。 ロシア正教会の背後にいるプーチンが固執する「ロシア世界」とはなにか。 いま、ウクライナで何が起きているのか。ウクライナの正教会はどこに向かうのか。 本書ではウクライナとロシアの絡み合った関係を、 キリスト教東方正教を立脚点として解説している。 同時に西洋のキリスト教とは異なる東方正教会の教えや 東方正教会全体の歴史をも概観することで、 コンスタンティノープルvsロシアという対立軸のような、 日本の報道だけでは知りえない世界の新たなとらえ方を提示する。 著者は正教徒にして、現代ウクライナの公共宗教を専門とする 高橋沙奈美・九州大学大学院人間環境学研究院講師。 状況が刻々と変わるなか、今、ウクライナの宗教界で起きていることを、 平和への祈りを込めてリアルタイムで描き出した日本では初めてとなる報告である。 はじめに 第一章 東スラヴにおける東方教会の歴史と特徴 第二章 「未来より不確かな過去」―ロシアとウクライナの正教会の歴史 第三章 神の死、祖国の死―ソ連体制下のウクライナの正教会 第四章 ロシア正教会と「ロシア世界」の文明観 第五章 ウクライナの正教会 終章 割れた洗礼盤 あとがき―記憶すること、祈ること
  • 透視男
    -
    1巻1,100円 (税込)
    〈見抜く〉力が、人を救う――痛快にして温かい、小さなヒーローの物語! 松岡太郎は27歳独身、〈彼女いない歴=年齢〉のしがないサラリーマン。 クリスマスイブの夜、例年通りチキンとビールでひとり侘しく祝杯をあげようと帰宅を急ぐ途中、ふだん通らない神社で一人の老人の足につまずき、石段から転落する。 漣神仙と名乗る老人は太郎を呼び止め、「人間を支配しているのは九割方、背後にいる憑き物なのだ」と語り、唐突に、太郎にその憑き物を見破る〈透視力〉を授ける。 「力は私利私欲のためでなく他者のために使え」と命じられた太郎は、翌日から、戸惑いながらも勤務先のいじめ、専務の背任横領や取引先の偽装倒産、ご近所トラブル等、様々な問題に〈透視力〉を駆使して立ち向かっていく。 その傍らにはいつしか秘書室の青木、新人の竹村ら2人の美女が寄り添い、サポートしつつ、太郎に熱い視線を向け始めているのであった。 【目次】 第一章 透視男誕生 第二章 怒れる上司と見守るアシスタント 第三章 専務の背任と常務の登場 第四章 新たな透視力 第五章 アルゴラ再生作戦 第六章 困惑のパーティー 第七章 多忙な一日 【著者紹介】 上田 晄暉(うえだ こうき) 1958年 愛媛県今治市生まれ 現在、東京都在住 著書 詩集「青い太陽」(昭和53年、私家版) 「瀬戸内の風に舞う」(平成22年、文芸社刊) 「瀬戸内の風に吹かれて」(平成24年、文芸社刊)

    試し読み

    フォロー
  • 老いてはネコに従え
    3.7
    人生は一切なりゆき、行きがかり―― ネコの虜、85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る 下重 私たちはどうして、これほどまでにネコに惹かれるんでしょうね。 養老 人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない(笑)。 現在80代半ば。 敗戦によって、「世の中の正義」が一夜にしてひっくり返る理不尽・不条理を目の当たりにし、 社会が押しつけてくる「ものさし」を根底から疑うようになった、養老孟司さんと下重暁子さん。 「社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる」と養老さんは語ります。 本書は、「90歳の壁」を目の前にしたお二人が、それぞれのネコ愛を基軸に、 老いや病、日本社会が抱える歪(ひず)みなどについて縦横無尽に語る対談企画。 しなやかに生き、素直に死んでいくネコたちの後ろ姿から、 「生き物として、ラクなあり方」のヒントを素描する一冊です。 【目次】 まえがきにかえて 養老孟司 第一章 ネコと暮らせば 養老さん、危機一髪 「独立した人格」をもっていた、まる 気がつけばそこにまるがいた 「鳥」になった最愛の猫・ロミ ものいわぬ猫たち、それゆえの魅力 媚び猫なんてみたくない 「血統書つき」には信用を置かない モグラが部屋を走り回っていた朝 猫は体の声を聞く 生き物としてお粗末な人間 八五歳を過ぎて、まるの気持ちがよくわかるように 無駄な抵抗はしない 第二章 ヒトという病 「ともあろうものが」という呪縛 小言や説教を聞き流す力 北朝鮮のマスゲームをみると今でもゾッとする 飲兵衛は本音で喋るからいい 邪魔にならない相手と一緒にいるだけ 放っておけば子は育つ 死に集中すると生を見失う 「産めよ殖やせよ」なんて余計なお世話 原理研の学生が抱えていた心の闇 日本型の秩序は必ず「暴力支配」になる オレオレ詐欺、恐るるに足らず 日本は自然災害でしか変われない 「意味を求める病」とは まるみたいに、成り行き任せが一番いい 第三章 90歳の壁 「まだ生きていたんですね!」 予定調和で死を迎えたくない ICUのベッドで「お地蔵さんのお迎え」 散り際には、きれいな眼をした猫を抱いて 亡くなった人たちの背後霊が乗っている 故人への「思い」を出すから「思い出」 目下の心配は「標本の壁」を越えられるかどうか 死への歩みも「インシャ・アッラー」 一夜にして世界のみえ方が一変した 縛られていたほうが楽である 社会を無視して生きていくことはできない 敗戦時、母に渡された白い薬包 社会は「と思ってる、と思ってる」の連鎖で出来ている 養老先生、大学を去る 象牙の塔、その終わりの始まり ポリコレ合戦に堕した学生運動 ネットフリックスで「ニュー・トリックス」を楽しむ 英国式ユーモアを培った、陰鬱な自然環境 一生懸命遊ぶために仕事をしている 第四章 まるに始まり、まるに終わる 教育が子どもの「好き」を削ぐ 唯一の友達は蜘蛛だった 養老さんが嫌いな虫 ヨーロッパの連中はろくなことを考えない 一番のSDGsは人を減らすこと 「地震待ち」の理由とは 腐臭漂う、日本の「残りかすの残りかす」 「アメリカ世」から「中国世」へ 時代が悪くなることで人が輝く 日本人の感性の根っこにあるのは「自然の強さ」 「日本人は清潔病です」 自然の側が虚を突かれた 一夜にして消えたタケノコ 犬をつないでおくという不自然 子どもは一日にして慣れる 生きる力を取り戻せ まるのようになれたら あとがきにかえて 下重暁子
  • 絵画を読む ──イコノロジー入門
    3.0
    絵画のもつ意味、それを“解釈”するにはどうしたらよいか──。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物篭』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。
  • 新・建築入門 ──思想と歴史
    4.0
    建築は、一見すると哲学とも思想とも関係のない即物的なもので、定義など簡単にできそうである。ところが、建築ほど定義しづらいものはない――。20世紀末、構築的なものへの批判に晒され混乱をきわめた「建築とは何か」という問いに、著者は建築史と思想史を縒り合わせながら、真正面から立ち向かう。一本の柱が原野に立てられた太古から、ゴシック、古典主義、ポストモダニズム建築まで。建築様式の歴史的変遷の背後にはどのような思想があったのか。本書は、ひとつひとつ思考を重ねつつ、歴史的視座を与えようとした意欲的主著である。著者自身による自著解説を付した、待望の文庫版。
  • ヴェネツィアの陰の末裔
    3.0
    ベネデットには、11歳で孤児院に拾われるまでの記憶がない。あるのは繰り返し見る両親の死の悪夢だけだ。魔力を発現して以来、彼の護衛剣士に志願した同じ孤児院出身のリザベッタと共にヴェネツィア共和国の魔術師の一員として、陰の世界に生きている。あるとき魔術師たちはハプスブルクの暗殺者による、元首(ドージェ)暗殺計画の情報を掴んだ。計画は未然に防いだが、背後にはベネデットらを巻き込む恐るべき陰謀が……。16世紀、異端と迫害されながらも、列強の権謀術数のただ中に身を置く魔術師の姿を描いた、第5回創元ファンタジイ新人賞佳作作品。/第5回創元ファンタジイ新人賞選評=井辻朱美、乾石智子、三村美衣
  • 徳政令 中世の法と慣習
    4.5
    永仁の徳政令――日本史上、飛びぬけて有名なこの法の本質を「「もとへもどる」という現象」と喝破し、躍動する13世紀の社会を深く鮮やかに描き出した不朽の名著、待望の文庫化!  日本人は「所有すること」をどのように捉えていたのか。サブスクリプション制やフリマアプリの登場によって、所有の概念がかつてないほど揺らいでいる今こそ読みたい、中世人の法と慣習を解き明かす一冊。(原本:岩波新書、1983年)  「今国家の債務を消すために、その他一切の債権債務を破棄する、つまり天下一同の徳政を実行すれば、日本経済は収拾のつかない混乱におちいるかもしれないし、意外にも大したことなくすぎてしまうかもしれない。いずれにせよ、少なくとも現時点ではそれが「夢のような話」にすぎないことはいうまでもない。  だが、中世社会ではそれは夢ではなかった。永仁徳政令B‐3条のように、あるいは室町幕府の徳政令がもっぱらそれを主張していたように、債権債務破棄の徳政令を発布するという現実的な道があったからである」(第一〇章「新しい中世法の誕生」より)。  日本の歴史のなかでも、単行法としてずば抜けて有名な法「永仁の徳政令」。永仁五(1297)年に出されたこの法は、21世紀の日本のみならず、制定された13世紀当時から有名な法であった。現在からは想像もつかないが、法の実在さえ法廷でまじめに争われた時代にあって、ある法の存在を同時代の人々が短時日のうちに共有したということ自体が、極めて異例のことであった。実際に、永仁の徳政令の立法からわずか二週間後には、この法に基づいた訴訟が起こされて、土地が返却されている。その後も、この法に基づいて多くの土地が売り主のもとに戻ることになった。  新幹線もSNSもない時代に、なぜこのようなことが可能だったのか。そしてなぜ徳政令は、現在もなお異色の有名法であり続けているのか。そもそも幕府自身は当初そう言っていなかったにもかかわらず、この法はなぜ「徳政」と呼ばれたのか。  永仁の徳政令にまつわる数々の謎を解き明かし、売買や贈与から浮かび上がる所有に対する意識や、「天下の大法」と呼ばれる社会規範の存在、幻の政治改革「弘安徳政」、さらにその背後にある合理主義的な政治的思潮の登場に至るまで、この不思議な法を軸に中世社会の本質に迫る。著者のエッセンスがふんだんに盛り込まれた日本中世社会史の金字塔! 【主な内容】 一 無名の法、有名の法 二 徳政令の出現  三 なぜ徳政なのか  四 天下の大法 五 贈与と譲与 六 消された法令 七 前代未聞の御徳政 八 人の煩い、国の利 九 徳政の思想 一〇 新しい中世法の誕生 あとがき 解 説(小瀬玄士)
  • 東北怪談~水辺で魔物が交差する~
    -
    与兵衛沼、水窪ダム、大滝神社、十和田湖。 東北6県の、水辺にまつわる怪異がひしめき合う! 【あらすじ】 ●沼(宮城県仙台市) 与兵衛沼で鮒釣りを楽しんでいた男性は、突然右足首を何者かに掴まれて、沼に引きずり込まれた! その時はかろうじて一命を取り留めたが、その場にいた誰も引きずり込んだ者を目撃していないという……。 ●湖(青森県十和田市・秋田県鹿角郡) 彼氏にふられた女性が傷心旅行で十和田湖を訪れた。気分転換にボートに乗って遊覧していたら、何やら背後から水音が……。振り向いたその瞬間彼女が垣間見たのは、湖面に浮かぶ男性の顔だった! ●沸(福島県会津若松市) 大学生の少女は夏休みのある日、冷やしていた麦茶をぐびぐび飲んでいたら、突然麦茶が沸騰! すぐに火傷した手を冷やそうと水道の蛇口を捻ると、何とそこからも熱湯が流れ出してきた! 著者について ●寺井広樹(てらい・ひろき) 怪談蒐集家。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。TOブックス「怖い話」シリーズのほか、『日野日出志 トラウマ! 怪奇漫画集』(イカロス出版) 『ようかい でるでるばあ!!』(彩図社)、『南米妖怪図鑑』(ロクリン社)など著書多数。映画『電車を止めるな!』では原作・脚本を務める。 ●正木信太郎(まさき・しんたろう) 怪談師、怪談作家。怪談会を主催し、人前で怪異を語っている。また、取材し蒐集した幽霊話、妖怪譚、奇妙な体験や不思議な見聞をまとめ、書籍として発表している。著書に『岩手の怖い話』(TOブックス)『異職怪談』(彩図社)『宿にまつわる怪異譚』(イカロス出版)、映像作品にDVD『怪奇蒐集者 正木信太郎』(楽創舎)がある。
  • 日本人が知らない「スーホの白い馬」の真実
    -
    モンゴル人が知らない“モンゴルの民話”が 長年、日本人に親しまれてきたことは モンゴル人の私にとって驚きである。 楊海英(静岡大学教授) 社会主義イデオロギーのもとで量産された 階級闘争的な「革命物語」はいかにして日本に浸透したのか<? br> 2016年刊『スーホの白い馬の真実 ─モンゴル・中国・日本それぞれの姿』(風響社/第41回日本児童文学学会奨励賞を受賞)の加筆・新書化企画。 民話「スーホの白い馬」は、小学生の国語の時間(光村図書出版・小学校国語教科書「こくご」二・下1965年度版 初掲載)、あるいは、絵本『スーホの白い馬』(福音館書店1967年初版2016年10月発行)により、日本では子どもから大人まで広く知られている、モンゴルの少年と白い馬の伝説である。 少年が可愛がっていた馬が王様に殺され、その馬の骨で作ったという馬頭琴という楽器の物語を読み、遠い国に思いを馳せる子供たちはいまも多い。 ところが昨今、日本と関わる機会が増えたモンゴル人たちが気づいたところによると、「これはモンゴルの民話ではない」という。 内モンゴル出身の著者は、丹念にこの日本語訳者や出版社に取材し、物語が出来上がった経緯とともに中国のつくり話であったことを解明していく。 折しも2020年6月、中国政府が突然、秋の新学期から学校におけるモンゴル語教育を停止するという文書を自治区に届けたことで、モンゴル人による抗議活動が全世界に拡散している。民族固有の言語や文化を封じる同化政策はこれまでチベット、ウイグルなどに対し行ってきたことと同様である。 昨今、日本にまで影響を及ぼす黄砂も、遊牧による内蒙古の著しい砂漠化が理由とされるが、実際にはすでに遊牧は禁止され、国家規模の「西部開発」による自然破壊のせいであると著者は指摘する。 「スーホの白い馬」は国際理解の題材としてもよく使われるので、「背後にある状況を正しく理解し、発信されることがモンゴル人の願いである」と著者はいう。 日本で長く親しまれてきた民話を通して、馬を愛するモンゴル人の文化、ひいては中国の民族弾圧政策、プロパガンダ工作の歴史を解説する。
  • 真っ白な嘘
    3.9
    短編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳でお贈りします! 雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、人間の想像力を巧みに利用した「世界が終わった夜」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」、夫婦間の秘密を描いた表題作まで、さまざまな逸品が揃っております。奇抜な着想、軽妙なプロットで結末の一行まで先を読ませない、まさに名作ばかり! どこから読まれても結構です。ただし巻末の「後ろを見るな」だけは、ぜひとも最後にお読みください。/【収録作】笑う肉屋/四人の盲人/世界が終わった夜/メリーゴーラウンド/叫べ、沈黙よ/アリスティードの鼻/背後から声が/闇の女/キャスリーン、おまえの喉をもう一度/町を求む/歴史上最も偉大な詩/むきにくい小さな林檎/出口はこちら/真っ白な嘘/危ないやつら/カイン/ライリーの死/後ろを見るな/収録作原題/解説=小森収
  • 外国語学
    -
    この日本において、外国語とは何であったのだろうか。外国語を学ぶ意味――それは実用性に還元されるものではない。世界標準を構成する実利主義・功利主義、言語の背後に隠された暴力性と権力性を越え、他者との相互承認に向けた、真の意味での翻訳の可能性を考える。外国語を学ぶことで切り拓かれる新たな地平への誘い。

    試し読み

    フォロー
  • マルいアタマをもっとマルく! 日能研クエスト ほんとうにあった! 物語と魔法ワールド 魔女と魔法使いと錬金術のひみつ
    -
    青い鳥文庫の人気作品「黒魔女さんが通る!!」の作者、石崎洋司氏が、「ハリー・ポッター」を題材に、魔術や魔法、神話やキリスト教の歴史を、対話形式でわかりやすく解説します。物語の背後にひそむ文化や歴史をひもとき、ファンタジーに対する理解を深めていきます。・魔術や魔法とはなにか?/ドルイド教とケルト人の謎/錬金術って、いったいなあに?/ファンタジーの背後にひそむもの
  • 女子刑務所へ入っていました
    完結
    3.6
    元受刑者が明かす塀の中の実態! 子殺しの母親には壮絶いじめの制裁 下着はお古をみんなで使い回し 好きな女性をめぐって陰湿な嫉妬バトル 週に1度のパン&ぜんざいがごちそう! 受刑者の背後に被害者の霊が… 刑務所の中が丸わかり! ★単行本カバー下画像収録★
  • カルチュラル・スタディーズ
    3.7
    文化を、すでにそこに在り、固有の内容を含むものとして眼差す我々の視線の背後には、いかなる政治学が内包されているのか。単なる文化の実証主義的な研究を超えて、それを「問題化」することは、何を意味するのか。「対象」としての文化から、「問題」としての文化へ。近代におけるこの概念の存立そのものを問い返す。

    試し読み

    フォロー
  • プリズン・ガール
    4.0
    父は18年間、わたしを世間から隔離し鍛え上げた。今日、その父が死んだ――。国際スリラー作家協会新人賞ノミネート!独創的で予測不可能、傑作サスペンス!父の教え・部屋に入るときはけっして最初に入ってはならない。・人に背後を歩かせてはならない。・建物に入るときはすべての出口の位置を確認すること。・つねに周囲に気を配り、防御態勢を整えておくこと。・いったん決断したら、迷わず実行に移すこと。 ペティは18年間、父親と二人きりで暮らし、軍人のように銃器の扱いと対人戦術を叩きこまれて育った。その父が突然亡くなり、耳を疑うような遺言が告げられる。父に代わり、気色の悪い遺言執行人がペティの生活を支配するというのだ。このままでは囚人のように一生を過ごすはめになる。ペティは隠されていた父の遺品を奪い、町から逃亡を図る。父が本当は何者なのか知るために――。
  • 一気にわかる! 池上彰の世界情勢 2016
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    池上解説で世界の<次>を読む! 自ら中東、アメリカ、アジアなど世界各地を取材してきたジャーナリストの池上彰氏が、国際情勢の今を「世界一分かりやすく」解説。 <目次> はじめに 1章 「グローバル・テロ」の時代が到来 ・フランス・パリ同時テロはなぜ起きたのか?/・「イスラム過激派」の勢力拡大はなぜ続いているの?/「グローバル・テロ」の時代がやってきた!/・衝撃を与えたチュニジアでのテロ事件勃発/・長引くシリアの内戦。バックについている大国の思惑が複雑に絡み、解決への道が見えない! /中東で孤立する国・イスラエルはどんなことを考えているのか? 2章 高度成長に急ブレーキの中国 ・世界が恐れていた「チャイナ・リスク」が現実に! /・習近平国家主席に「権力」が集中している!/・「アジアインフラ投資銀行」の設立って、どんな狙いがあるの?/・南シナ海での強引な行動に、各国から強い抗議 3章 地位揺らぐアメリカ、孤立するロシア ・アメリカとキューバが54年ぶりの仲直り、その背景は?/・新しい大統領が誕生するアメリカ/・なぜ、アメリカで黒人差別が根強く残っているのか? /・背後にロシアの影。ウクライナは「停戦合意」の後も、依然、紛争が止まらない/・ロシアが「クリミア半島」に執着しているのはなぜ?/・プーチン大統領の強硬姿勢で、国際社会から孤立化するロシア 4章 一つになれないヨーロッパ ・ついに国が破たんしたギリシャ。その動きがヨーロッパ全体を揺さぶる! /・ヨーロッパが「ひとつになれない道」へ進む? 各国で「反EU勢力」が支持を増す/・いまやヨーロッパの主役、「ドイツはなぜ強いのか?」 ただし、行き過ぎた「厳格さ」が亀裂を産む要因にも? 5章 世界に広がる「格差」と「紛争」 ・いま、「難民」が過去最高の人数へ。あふれる難民の救済に、受け入れ側の体制が追いつかない! /・韓国が抱える「財閥優遇」のひずみと「大き過ぎる輸出依存度」という難問 /・マイナス成長へ転じたブラジル。それでも物価上昇で、国民の不満が爆発/・「北極海」の資源と航路をめぐる新たな冷戦が始まっている! 6章 「新たな冷戦」の時代に日本の課題は? ・TPP大筋合意。日本にどんなメリットが出てくるのか?/・日本の調査捕鯨は、なぜ違反になった? 海外と日本では「線引き」が違うという現実/・国際社会で存在感を増すために日本が抱えている課題は?/・安保法案成立で考える民主主義とは何か?
  • ロード・トゥ・ドラゴン~actual blue~(上)
    5.0
    王国の騎士となる資格を得るため、武闘大会に参加した碧眼の剣士サイファー。だが大会の決勝にて、突如としてドラゴンの群れが襲来する。  王国の騎士と共に立ち向かうサイファーは混乱のさなか、亡国の王女イザベラと出会った。それは彼にとって運命の巡り合わせであり、そして残酷な終わりへと秒針が進み出す瞬間となる。  建国以来守り続けられてきた安全神話が崩壊した王都の背後に潜む、邪悪なる存在の企みとは何か? サイファーの真実を巡る物語が今、幕を開ける。
  • 暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり
    3.8
    21世紀の「金融イノベーション」がはじまった! 「国家の後ろ盾がある法定通貨」は、完全無欠ではない。暗号通貨は、「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めている。暗号がなぜ、おカネになるのか? 電子マネーやクレジットカードとどうちがうのか? 偽造される心配はないのか? ビットコインの背後に潜む数学や暗号技術と、経済へのインパクトをくわしく語る。(ブルーバックス・2014年5月刊)
  • 「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》
    3.9
    フランスのオノレ・ブランという技術者による「互換性部品」に始まる近代の標準革命。アメリカでその技術は、困難を乗り越え、「アメリカ式製造方式」として確立された。さらにテイラーによる作業の標準化は、アメリカを製造業大国にする。公的機関が標準を決めるデジューレから市場での占有によるデファクトの時代へ。「標準」をキーワードに、製造の現場のドラマと国家、企業、市場の関係、そして背後に潜む思想を探ります。(講談社学術文庫)
  • 顔のない魔術師
    3.0
    歓楽街ソーホーで奇妙な事件が多発した。ジャズ・ミュージシャンが演奏直後、あるいは帰宅途中に相次いで突然死したのだ。その体から魔術の痕跡をかぎとったピーターは、ただちに捜査を開始する。死体はみな古いジャズの名曲《ボディ・アンド・ソウル》を奏でていたのだ! だがその直後、高級クラブの地下トイレで、魔術師とおぼしき男の惨殺死体が発見される。やがて事件の背後に、妖しい魅力をもつ女と黒魔術師の姿が!?
  • 中国人との「関係」のつくりかた
    3.0
    なぜ、日本製品は中国で大人気なのに、日本企業は十分に成功していないのか? なぜ、中国ではコネがまかり通るのか? なぜ、中国では契約や法律が当てにならないのか? 日本人の義理と中国人の義理はどこが同じでどこが違うか? ビジネス等で中国人と交流を持つ人々で、「いったい全体、なぜそうなるんだ?」「どうして、そうなんだ?」と、相手の考え方や行動に理解不能なものを感じる人は多いだろう。 戦後、奇跡的な復興を遂げ、1980年には競争力ランキングで世界一に躍り出た日本経済は、欧米にとって摩訶不思議な存在であり、当時の米国経営学会は、徹底的にその競争力源泉とメカニズムの解明にあたった。その結果生まれた「ケイレツ」「カイゼン」という語は、世界中で日本経済を説明する学術用語として定着している。 それから30年。中国のGDPは日本を超えた。今度は中国経済の鍵を解明する動きが活発化し、「ケイレツ」に匹敵するものとして注目を浴びているのが華人社会の「グワンシ」という概念なのだ。 中国人のなかに自然に根付いている二つの行動原理がある。一つが、孫子の兵法。もう一つが「グワンシ」だ。漢字で書けば「関係」。文字通り、中国人の人間関係のつくり方の原理なのである。兵法は相手を突き放すベクトル、グワンシは相手を内側へ取り込もうとするベクトルだといえる。この二つの行動原理が、相手によって使い分けられる。兵法は「外人」と呼ばれるアウトサイダー、部外者に対するときの行動原理で、グワンシのほうは「自己人」と呼ばれるインサイダー、つまり内輪・身内に対するときの行動原理なのだ。 組織を重んじる日本的ビジネス形態とその背後の価値観からは、「グワンシ」は理解しがたい概念だが、かつて「ケイレツ」は米国にとって理解しがたい概念だった。自由、公正、平等を標榜する欧米型市場主義社会にとって、このような排他的関係性社会は容認できるものではなかったからだ。そして、その「排他的関係性社会」がいま台頭する中国にもある。それが「グワンシ」なのだ。 日本では関係性が組織を軸に構築されるが、中国では個人を軸に構築される。違いはそれだけだ。排他的なのは共通なのだ。「グワンシ」は、視点を変えれば日本人には理解できない概念ではない。ここに気づけば、難しいと思われる中国ビジネスも楽になるのではないだろうか。
  • NHK週刊ニュース深読み 親子でわかる!ニッポンの大問題
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ニュースが教えてくれる、 ニッポンの今、わたしたちの未来 NHK『週刊ニュース深読み』で取り上げた話題のニュースを、子どもにもわかりやすく再構成し解説する。「スマホは危険!?」「PM2.5の正体は」「ウナギ激減」「遺伝子検査」「超高齢化社会の到来」など、ニュースの背後にあるさまざまな問題を掘り下げる一冊。 ※タブレットなどの大きめの画面に最適化されたカラー情報を含むコンテンツです。小型の画面やモノクロ端末などでは読みづらい場合があります。 [内容] ■ネット・情報社会の問題:“ビッグデータ”で暮らしはどう変わる?/つつぬけ? 丸見え? “個人情報”/“悪ふざけ投稿”をどう防ぐ?/知ってほしいスマホの世界 ■エネルギー・環境・資源の問題:謎の汚染物質PM2.5/“国産エネルギー”の可能性は?/地球温暖化に、人類は“適応”できるのか? ■「食」など身の回りの問題:ウナギ激減!/“気象情報”をどう生かす?/“食品ロス”をどう減らす?/あいつぐ虚偽表示メニュー/減反廃止! どうなる? 日本のお米 ■会社・働く人の問題:働く人の“お給料”はどうなる?/“観光立国”で景気回復!?/これでもうかる!? 日本のものづくり/女性が活躍できる社会は実現できるか? ■科学や技術の進歩で起きる問題:遺伝子検査で未来がわかる/ロボットは敵? 味方? ■わたしたちのこれからの問題:18歳からオトナに!?/大学入試を変えて、“グローバル人材”を育成?/2050年の未来予想図
  • お白洲から見る江戸時代 「身分の上下」はどう可視化されたか
    -
    今日も座席が決まらない……! 「この桜吹雪をよもや見忘れたとは言わせねえ」「これにて一件落着」――。決め台詞でおなじみの「江戸のお裁き」の現場は、本当はどうなっていたのか? 100年以上にわたって書き継がれた“役人用マニュアル”を読み解き、近世社会に貫徹していた「秩序感」をリアルに描き出す。  江戸時代、訴えを持ち込んでくる人々に対し、奉行所が開廷初日、真っ先に取り組んだのは、3段ある座席に出廷人を割り振る作業であった。無限にある「格式」の上下を見極めようとする熱意の背後に、幕府が守ろうとしていた正義のあり方――統治の正当性――を見出す。「身分制度」への思い込みが覆される快作!
  • 白雲鬼 江戸の春
    -
    江戸時代末期。世の中が攘夷か左幕かで揺れ動く中、立身を固く心に誓い、江戸へと向かった常陸の若者・斉谷新造。途中強盗に遭い、「雲」を名乗る不思議な武士に助けられ、江戸への道をともにすることに。その道中で出会ったのは、暴漢に襲われ、死にかけた男。「この差料を、小石川の水戸家にお届け願いたい」――男の願いを叶えるために、二人は水戸家へと向かうが、悪党の手は既に背後まで迫っていた。一振りの差料に込められた秘密とはなにか? 新造と白雲鬼は、名刀をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれてゆく……。

    試し読み

    フォロー
  • トマト・ゲーム
    3.8
    壁に向かってオートバイで全力疾走する度胸試しのレース、トマト・ゲーム。22年ぶりに再会した男女は若者を唆してゲームに駆り立て、残酷な賭けを始める。背後には封印された過去の悲劇が……第70回直木賞候補作の表題作をはじめ、少年院帰りの弟の部屋を盗聴したことが姉を驚愕の犯罪に巻き込む「獣舎のスキャット」等、ヒリヒリするような青春の愛と狂気が交錯する全8篇収録。恐怖と奇想に彩られた犯罪小説短篇集。収録作:トマト・ゲーム/アルカディアの夏/獣舎のスキャット/蜜の犬/アイデースの館/遠い炎/花冠と氷の剣/漕げよマイケル
  • 沖縄の危機! ―『平和』が引き起こす暴力の現場
    4.5
    内容紹介 逮捕者続出、暴力だらけの沖縄反基地運動。 背後にうごめく中国共産党と人民解放軍。 反基地を煽っているのは沖縄県民ではない! 〈目次〉 1章 高江のヘリパッド反対と土人発言 兼次映利加 2章 「オール沖縄」と戦う離島の島々 仲新城誠 3章 二つのオキナワ ロバート・D・エルドリッヂ 4章 沖縄こそ日本再建の基地 仲村覚 5章 沖縄が好きだから、沖縄をもっと前へ 宮崎政久

    試し読み

    フォロー
  • 月光
    -
    1巻1,056円 (税込)
    警備会社に勤める主人公・日高猛は国立科学研究所での夜勤中、天女のような男性に遭遇する。彼の名前は天音美月。研究員の一人だ。月の光を浴びながら、天に向かって両手を広げている美月を見て猛は感情に突き動かされるままに、思わず背後から抱き寄せてしまう。最初は驚いた美月だが、純粋でまっすぐな猛と接しているうちに徐々に心を開いていく。猛もまた、儚げな見た目とは裏腹に男勝りな性格の美月に惹かれていった。いつしか二人は、互いを名前で呼び合うほどの親密な関係となる。ある日、猛はひょんなことから美月に想いを寄せる男・田嶋の存在を知る。田嶋は美月に振られた逆恨みから、美月へのストーカー行為を続けているそうだ。そんな矢先に、猛は田嶋が美月の手を引き暗闇に消えていくところを目撃してしまい―

    試し読み

    フォロー
  • 本当に怖いのは霊か人か… これは私や知人が震えた恐怖体験です
    NEW
    -
    「目に見えるものだけが全てじゃない」と自身の体験や知人から聞いた怖い話を漫画にするぱるる絵日記さん。物心がつく前から「この世のものではない何かがいる」と無意識に感じ、今でも霊感があるという。ときには体調にまで影響が出たり、身の危険を感じたり、不可解な出来事をたくさん経験してきたぱるる絵日記さんだからこそ表現できる、リアルな怖さや不気味さに背筋がゾッとする話ばかりだ。 ただ、怖いのは霊だけではない。学校や職場、SNSなどで「やっぱり人間って怖い」「他人事ではない…」と感じたことがある人も多いはず。 今回は、ぱるる絵日記さんが霊感の強い友人とルームシェアをしていたときの心霊体験や、都内の地下鉄を利用したときに霊を連れて帰ってきてしまった話、思いもしない人から驚くような誹謗中傷を受けた話など、ブログやInstagramで未発表のものも含め5作品を収録。誰もが遭遇するかもしれない「怖い話」をそろえました。読んだ後は、思わず自分の背後を確認してしまうかもしれません。
  • 埋もれた日本地図
    3.0
    「現地はつねに文献以上の何物かをもっている。しかし問いがなければ、現地は何も答えてくれない」。沖縄・八重山諸島から九州、大和、紀伊、関東、東北…… 日本各地を旅し、森かげや海のほとりに息づく、いにしえから百年千年つづいてきたものを、ひとびとの生き方のうちに見る。個々の事象の羅列では見えない、習俗の背後の全体性を、他界観や宇宙観ごと考えながら、ていねいに掘り起こす。「中央の高級社会だけにあると信じられてきた優雅さや高貴さや幽玄は、すべて庶民の生き方の中にこそある」。「日本の歴史」には載らない、名もなき生者と死者たちの生きた場所から、現在にも連なる精神史をひもとく、谷川民俗学の真髄。 本書の原本は『埋もれた日本地図』(筑摩書房、1972年)です。 【目次】 1 埋もれた日本地図 大王崎紀行 八重山民謡誌 由布島由来記 月夜の愛の歌 関東地方に遺る古代朝鮮の文化 追分宿の女たち 庶民遺文抄 下北半島紀行 獅子島の若者たち 白鳥伝説を訪ねて 霧島山麓のカヤカベ信仰 2 琉球の宇宙観と他界観 太陽の洞窟――琉球の宇宙観 あかるい冥府――琉球の他界観 沖縄の日本兵
  • 不滅のダイヤモンドローズ【特別版】
    -
    1巻1,045円 (税込)
    「俺が嫁なんじゃねぇよ。お前が婿なんだよ」世界で活躍するモデルの隆生は、幼馴染みで年下のヘアスタイリストの雅彦と公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、イタリアのメンズモードオーナー・ロレンツォが現れ、ショーの出演依頼をしてきた。だが彼が、隆生の初恋の相手で、雅彦の命の恩人でもある。“今は亡き男”にあまりにも似ていて二人は動揺を隠せなかった。しかも彼の背後にはマフィアがいるとの黒い噂もあり!?【特別編】『聖なる夜に』収録。
  • GLASS HEART イデアマスター
    4.6
    【ドラマ化決定! 2025年 Netflixにて全世界独占配信】 晴れて無事に大学生となった朱音。テン・ブランクの活動が本格化し、全国ツアーが始まった。だが、鳴り続けるバンドの背後に、ひそかな亀裂の予感が……!? 朱音の携帯に一本の電話が入る。櫻井ユキノの仕掛けた、最大の罠。メンバーそれぞれの想いがすれ違い、テン・ブランクは存亡の危機に。試練に立ち向かうため、朱音が下した決断とは――? 再び新しい局面を迎えるTB。自分たちの力を信じて、前に進み続ける!! 感動の完結巻!
  • 月明かりの闇 フェル博士最後の事件
    3.0
    現場に到着したフェル博士の目の前で、死体は広々とした浜辺の真ん中に横たわっていた。背後から鈍器で殴られたらしく、頭の右側がつぶされている。濡れた砂には被害者自身の足跡が残るのみ……犯人は宙に浮いた状態で凶器を振るったとでもいうのか? 南部の邸宅で起きた謎めいた殺人事件。当主一族に伝説として残る百年前の惨劇が現代に再現された!名探偵フェル博士の慧眼が、最後の最後に見抜いた意外な真相とは。
  • 生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者
    3.8
    教え子の殺害は本当に熊によるものなのか? 生物情報学者のクレイは偽装を見破り、背後にいる恐るべき殺人鬼の存在に迫るが……新シリーズ開幕!
  • 動く指
    3.8
    傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えて間もなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは? ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める。

    試し読み

    フォロー
  • 2013年の「中国」を予測する
    4.0
    1巻1,026円 (税込)
    中国社会の崩壊が始まった! 中国はバブル崩壊、貧困層の拡大、就職難、人民元暴落気配、各地の暴動を抱えており、尖閣、反日どころではない。 メディアの報道を錯覚してはならないのだ。 そうした背後の闇と、中国人の特徴的思考回路を考え合わせながら、政治・経済・社会の各方面で、現在、中国で何が起きているのか、そして2013年の中国がどうなっていくのかを読み説く。 気鋭のチャイナ・ウォッチャー二人の最新報告!
  • ガールズ・シンドローム
    完結
    4.0
    「あたし ユメカがすきなの」。学祭の準備が終わり、皆での帰り道に突然背後からかかった声。 後ろにいたクラスメートのうち、誰が言ったのかわからないユメカは、それから頭を悩ます日々を送っていた。頼りになる親友、明奈にだけ相談しようかと思うユメカは一緒にお化け屋敷に入って…[ストレンジ・フレーバー] 儚気な少女に告白された美術部部長。舞い上がるけど、ある日少女と同じ顔をした子に、冷たい表情で拒絶されて驚く。双子の姉を名乗る少女に、「妹に近づくな」と宣言されるが…[解ケヌ鎖] そのほか、失恋から立ち直れない隣の汚部屋お姉さんを思い続けるjkの[ネムレルモリ]、女優の幼なじみとの恋に自信が無くなる少女の戸惑いを描く[Dear・・・]、学園内、団地内カーストを蹴り上げる少女たちの[箱の中の姫君]に加えて描き下ろし[夏の終わりに]も収録。オンナノコのキラキラした気持ちとビターな戸惑いが詰まった傑作作品集。
  • ルシアナ・Bの緩慢なる死
    3.5
    Netflixにて『天の怒り』のタイトルで2022年6月映画化! 絶賛放映中! 相次ぐ不審死、ちらつく大作家の影。アルゼンチン発、衝撃のメタミステリー! ある日曜日、作家である「私」の元に一本の電話がかかる。10年ぶりに聞くその声の主はルシアナ。有能な美貌のタイピストだった彼女は、いま命の危険を訴え彼に切実に助けを求めていた。この10年の間に彼女を襲った、近親者の相次ぐ不自然な死亡事故。しかし彼女は確信していた。一見無関係に見えるそれぞれの死の背後で、一人の偉大な作家が糸をひいていることを…。想像を凌駕する驚愕の展開。『オックスフォード連続殺人』の著者が贈る、罪と罰をめぐる究極のメタミステリー。
  • 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画
    4.0
    【推薦! 内田樹氏(思想家)、平田オリザ氏(劇作家)】日本は、経済指標、男女平等、報道の自由、大学ランキングなどあらゆるジャンルですでに「先進国から脱落した」と呼べる状況になっている。本書では、ITやAI等を駆使したイノベーション誘導型の政策を「プランA」と呼ぶが、その実現の可能性はほとんどゼロであることを、データを基に詳述。これに対し、著者が提唱する「プランB」は、医療・教育・芸術を融合させた新たな分野で雇用を創出し、所得を倍増させる画期的なアイデアだ。コロナ後の世界を見据え、地方移住を促し、1%の富裕層を潤わせるのではなく、残り99%の人々の生活を豊かにする具体的な方法を提示。さらには、日本が生き残る道として北東アジア経済共同体を構想する。 ○内田樹氏(思想家) 「兪先生は医師でありかつ経済学者である。人間の生身に向き合って、それが発する非言語的なシグナルを聴き取る能力と、非情緒的な統計数値を分析して、その背後にひそむ人間的営為を透かし見る能力の二つをともに具えている科学者は(ものすごく)稀有である。そういう希有な人物が何を語るのか刮目して読んで欲しい」 平田オリザ氏(劇作家) 「本書を壮大な夢物語と捉えるか、地方に残された数少ない生き残りの秘策と捉えるか、自治体の側の見識が問われる」
  • 尖閣だけではない 沖縄が危ない!
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    沖縄を覆う 驚愕の真実 沖縄独立への衝撃のシナリオ。それを背後で操る中国。沖縄は文化的、経済的にも中国に侵食されだした。 このままだとチベットやウイグルのようになってしまう── ・実は沖縄関連予算は合 せて一兆二千億円にのぼる ・本当は住民の誘致で出来た米軍基地 ・皇室に助けられた戦前の沖縄……
  • 探偵、暁に走る
    4.0
    地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、〈俺〉はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。その近藤が、深夜のさびれかけた商店街で何者かに刺されて死んだ。彼は誰に、なぜ殺されたのか? 友の無念を晴らすべく、〈俺〉は一人で調査を開始する。やがて事件の背後に、振り込め詐欺グループ、得体の知れぬ産廃業者らの存在が……札幌の街を、孤高の〈ススキノ探偵〉がいく。

    試し読み

    フォロー
  • 蜂のざわめき
    -
    夏の日、姉妹は死体を見つけた。容疑者は、父親。物言わぬ蜂たちは何を見ていたのか。這うように恐怖が押し寄せるミステリー。 十代の姉妹、サムとオリーは母を亡くし、オレゴンの田舎でテント暮らしをする父に引き取られた。ある夏の日、二人は近所の川に女性の死体が浮かんでいるのを見つける。すべての証拠は彼女らの父――変人と周囲から疎まれる彼の犯行を物語っていた。無実を信じて危険な行動に出る姉と、多くを知っていながら口がきけない妹。そんな少女たちの背後に、狂気はひたひたと忍び寄っていた……。
  • ドーム 人類の箱舟
    -
    東大研究生として来日したアメリカ人女性ジュディ。核実験地で幼少時に被曝し、二四歳の若さで白血病に冒された彼女の切実な願いは、全面核戦争から、人類の絶滅を防ぐことだった。そして、ジュディと設計技師・吉田司郎との愛が、現代のノアの箱舟「ドーム」を発想させた。この巨大な施設が完成すれば、地球が“核の冬”に覆われても、尊い命を救うことができる――。ジュディの死を看取った吉田の活動で、「ドーム」の建設は多くの人々の共感を呼ぶが、背後では各国のイデオロギーや陰謀が複雑に絡みあっていく……。人類存亡をテーマに描いた感動の物語。(『ドーム―終末への序曲』改題)
  • 社会脳からみた認知症 徴候を見抜き、重症化をくい止める
    4.5
    「認知症+予備軍1000万人」時代に備える。暴力、無視、抵抗――。介護者泣かせの行動はなぜ起こるのか? 記憶障害や知的能力の低下だけではとらえきれない、患者の「心の変化」とは? 現役世代を襲う「若年性認知症」の背後にひそむ「脳の病変」とは? 早期発見を可能にする知識とは? 症状を理解し、介護の負担を軽くする新しい視点を、専門医がやさしく語る。(ブルーバックス・2014年11月刊)
  • NEW HORIZON 青春白書 Unit 1  新学期がはじまる前に…
    -
    わたしはもう学校で英語を教えられないの?  そんなボストン出身のALT(外国語指導助手)であるエレン・ベーカー先生の悩みの背後には、「英語力強化」をもくろむ、やり手の校長先生の野望があった。 日本ではじまる生活にとまどう女の子や、親友との悩みをかかえる男の子など、令和6年度版小学校英語教科書『NEW HORIZON Elementary』に登場するキャラクターたちが織りなす、トキメキ度満点の青春イングリッシュ・ストーリー。

    試し読み

    フォロー
  • 帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質
    値引きあり
    -
    アメリカは帝国だろうか?  そうだと答える人もいれば、そうではないと答える人もいるだろう。アメリカは以前のいかなる帝国とも異なり、海外に植民地を一つも持っていないし、戦争を通して占領した国から公然と資源や財産を略奪せず、また占領地の人を奴隷のように酷使していない。これらの点を見れば、アメリカはまったく帝国には見えない。 しかし、これによってアメリカは帝国ではないと判断すれば、アメリカはなぜ覇権を執拗に追い求め、そしてこの覇権を確実に手に入れたのだろうか? 現在までの40年余りにわたり、アメリカは米ドルを用いて金融システムを構築し、全世界を人類史上類を見ない金融文明へと導き、全世界から利益を獲得してきたのだ。 それでは、アメリカはいかにして有史以来最も強大な新興帝国になったのであろうか。 【目次】 日本語版への序文 序文 「帝国」が時代遅れの話題になろうとしている時 前書き 「9・11」はアメリカが衰退へと向かう転換点となった 帝国の歴史 古い欧州の没落とアメリカの勃興 金融植民 貨幣の歴史的ロジックとその軌跡 金融という魔法の杖 砲煙の背後 アメリカは何のために戦ったのか 世紀の問いかけ 金融戦と陰謀論 復興かそれとも衰退か アメリカは戦略の転換によって弱体化を避けられるか 台頭するのは誰か アメリカが自分を倒した時に中国はなにをすべきか
  • なんで恋敵が気になんねん!?【電子書籍特装版】
    4.5
    【特別小冊子収録!電子書籍特装版】 【描き下ろし電子書籍特典ペーパー収録!】 いけ好かないアイツで俺の息子勃っとるやんけぇえぇぇー!? ウザ絡み系陽キャ男子×顔がコンプレックス隠れ美男子のライバル関係からはじまる笑キュンラブコメ! 上京したてでゲイの東は、入学した大学で京太郎に出会い一目惚れ! 自分好みの子と知り合えたことに歓喜するが、背後から明確な殺意を感じる東。 振り返るとメガネの奥から東を睨みつける男・都がいた。 どうやら彼も京太郎に長年片想いしているようで……。 京太郎ともっと親しくなりたいのに、都がなにかと邪魔してきて鬱陶しい。 けど、三人で過ごすうちに東の中で“陰湿な奴”という印象だった都の悪いイメージが少しずつ変わり始め――。 コミックスでしか読めない描き下ろしも収録! 【電子書籍特装版・特別小冊子収録内容】 ・描き下ろし/電子書籍購入特典ペーパー(※通常版と同じ内容です。) ・連載時のカラー扉ページをそのまま収録 ・特別小冊子収録  (未公開初期キャラクター設定:1ページ   未公開連載扉イラストラフ:5ページ    未公開単行本カバーイラストラフ:5ページ   描き下ろし/マンガ『そのゴム今日使うのか?』:15ページ   描き下ろし/電子特装版用特典ペーパー:1ページ) 【関連ワード】 BL ボーイズラブ スプラッシュ Splush 青春 同級生 ゲイ 三角関係 コンプレックス 陰キャ ラブコメ 学生 黒髪受 メガネ受け 美人受 ライバル ケンカップル
  • 闘族たちの千一夜【大合本版】 全巻収録
    完結
    -
    【大合本版…『闘族たちの千一夜』1巻~3巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》…それはチョークで書いた単なるイタズラ書きにみえた。田舎町の小さな学校に通う瓜倉七生は同じ合唱部の織部君が好きな中学2年の女の子。ある日登校すると、机に《×》が書いてあり、七生にしか聞こえない恐ろしい声が聞こえるようになった! この学校に伝わる「夜の教室」からの誘いだと周りはからかう。しかし合唱部の練習中、織部君の背後に幽霊が憑いているのを七生は見つけてしまう。……それこそが「夜の教室」のメンバーだったのだ!! 穂実あゆこ先生がお贈りする学園ミステリーホラー、大合本版:全巻収録! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※
  • 妖魔の騎士《合本版》(1) 1~4巻収録
    完結
    -
    【合本版…『妖魔の騎士』1巻~4巻までの4冊分を収録した《プチ大人買い》シリーズ】《作品内容》はるか時の彼方……闇の王との戦いの末、幾多の勲と悲願のはてに妖魔(エルフ)の国は滅び去り、古き王家の血は絶えた。ただ二人だけ……異世界へ逃れた幼子とそれを守護する者をのぞいて…。眠りに落ちる寸前に見えていた黒い影。ついに毬絵(まりえ)に黒い影が語りかけた。「明日はきみの影を借りる。『闇』が動き出す時は近い」。翌日、教室でのテスト中、突然クラスメイトが眠り始めた。その背後には、毬絵が子どものころに見ていた「悪夢」が出現していた。恐怖におののく毬絵の背後に、あの影が現れる。まるで彼女を守るかのように。「恐れるな!」。葉月秋子が放つ衝撃のホラーロマン・ミステリーついに開幕! 合本版:第1巻(全2巻)!! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※
  • 狂犬へ捧ぐ恋のうた【完全版】1
    -
    妹から押し付けられたウェディングドレスに出来心で袖を通した夜。 突如として背後に現れた謎の腕により、夏目凛子は異世界である万果に引きずり込まれる。 そこで告げられたのは、存在するだけで死の気配『穢れ』を振りまく危険な男、カノエの花嫁となることだった。 カノエと同じ部屋にいても近づいても平気な凛子は、その存在自体が多くの人に死を与える『穢れ』そのものであり、戦闘力が高いがゆえの国を守る最強の兵器でもあると恐れらるカノエにとってとても稀有な存在だった。 凛子が対話を図ろうとすると赤面してまともに喋れなくなるカノエ。元の世界に戻ることもできないため、仕方なしに同じ部屋で過ごし、カノエの身の回りの世話をするなかで彼を少しずつ知っていく……。 そしてある事件をきっかけに知ることとなった、自分が万果に呼ばれた本当の意味と役割とはーー。 <作者より> 孤独で救われないはずだった状況の人をゆっくり確実に幸せにすること、またヘタレがもじもじしている様子の何とも言えない良さを表現することを目指して書きました。 楽しんで頂けましたら幸いです。 『狂犬へ捧ぐ恋のうた【完全版】1』には「はなよめの章 一」~「おくがたの章 狗と見上げる異界の花」までを収録
  • 昭和と日本人 失敗の本質
    -
    昭和史の語り部・半藤一利氏が自身の戦争体験を交え、第二次世界大戦を通して日本がおかした失敗を検討する。各紙による国際連盟脱退支持、陸軍が不問にしたノモンハン事件大敗、大本営の国際感覚の欠如……山のような史料の背後から日本が陥ったポイントが浮かびあがってくる。「歴史探偵」の原点が垣間見える著者初期の原稿の数々。いま読み直したい傑作が待望の復刊! 【目次】 第一章 大日本帝国の戦争目的 新聞がリードした開戦への道 吉田茂の対中国強硬論  大日本帝国の戦争目的 山本五十六が恐れた「衆愚」集団主義  「太平洋戦争ってナーニ?」 第二章 「大艦巨砲」よ、さらば!  ノモンハン事件症候群 ルーズベルトの甘い言葉 海軍は「善玉」なるか? 「大艦巨砲」よ、さらば! 墓標一万六千浬 知られざる東条暗殺計画 第三章 「最後の聖断」が訴えたもの  歴史の中の長岡空襲と新潟 幻のソ連の「日本本土侵攻計画」  「天皇制を残さなくてはならない」 スターリンが決断した「シベリア抑留」  「最後の聖断」が訴えたもの  敗戦と「どうせ」「いっそ」「せめて」 敗戦への道と鈴木貫太郎
  • ウクライナ紛争 歴史は繰り返す 戦争と革命を仕組んだのは誰だ
    5.0
    1巻990円 (税込)
    元ウクライナ大使の馬渕睦夫さんが、ロシア革命、第二次世界大戦、太平洋戦争(大東亜戦争)から21世紀初頭の最新の現代史、そして2022年2月に勃発したウクライナ紛争にいたるまでの「戦争と革命の深い闇と謎」を徹底解明。 (主な内容) ・プーチンは「ディープステートの罠」に、はまったわけではない ・善悪二元論・勧善懲悪でプーチンを裁くのは幼稚 ・ウクライナ紛争と太平洋戦争(大東亜戦争)はなぜ起こったのか? ・アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか? ・ロシアと戦前日本を窮地に追い込み、そして「悪者」にした米国の社会主義者や、ネオコン・ディープステートこそ戦争仕掛け人ではないのか? (著者からのメッセージ)→本書では、今回のロシアのウクライナ侵攻の背景を理解するため、紛争の背後にいた勢力について歴史的視点から詳細に論じました。実はその同じ勢力が日本を挑発して1941年の真珠湾攻撃に至らしめたのです。 今、プーチン大統領は世界の悪者にされていますが、かつてわが国も世界に害毒をもたらす国として「隔離されなければならない」とルーズベルト大統領から難詰されたことは、記憶に新しいところです。彼らの戦術は同じパターンです…… ※本書は2015年にKKベストセラーズから刊行された『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ』を改題し、大幅な加筆をしたものです。
  • 失踪船の亡霊を討て(上)
    -
    オースチン、壊れる! 1909年に忽然と消えた汽船〈ワラタ〉。 いま、その亡霊がNUMAと世界に取り憑く。 NUMAファイルシリーズ第12弾! 南アフリカの沖合で猛烈な嵐が発生した。オースチンらNUMAの面々は要請を受けてIT長者ウェストゲイトの一家が乗るヨットの救難に向かう。その妻シエナは偶然にもオースチンのかつての恋人だった。しかし決死の救難作戦は失敗。後刻ウェストゲイトだけが漂流中に救出される。オースチンは事件のトラウマに苦しむが、死んだはずのシエナが中東で目撃されたという情報を受けて単身ドバイへと飛ぶ。遭難事故の背後にシエナが開発したセキュリティシステムをめぐる陰謀が姿を見せ始める。 〈扶桑社ミステリーのクライブ・カッスラー作品〉 NUMAファイルシリーズ 『粒子エネルギー兵器を破壊せよ』上下 『気象兵器の嵐を打ち払え』上下 『テスラの超兵器を粉砕せよ』上下 ダーク・ピット・シリーズ 『タイタニックを引き揚げろ』上下 『黒海に消えた金塊を奪取せよ』上下 『ケルト帝国の秘薬を追え』上下 オレゴン号シリーズ 『謀略のステルス艇を追撃せよ!』上下 『水中襲撃ドローン〈ピラニア〉を追え!』上下 『ハイテク艤装船の陰謀を叩け!』上下 『戦慄の魔薬〈タイフーン〉を掃滅せよ!』上下 『秘密結社の野望を阻止せよ!』上下 『悪の分身船を撃て!』上下 『亡国の戦闘艦〈マローダー〉を撃破せよ!』上下
  • サムライ・シェリフ
    3.0
    【ハヤカワ時代ミステリ文庫】明治11年、侍から刑事に転身した三崎は、米 国から逃亡してきた凶悪犯モーガンを追う。 背後には亡父が追った殺人犯、羅刹鬼の影が。
  • 異端審問
    4.0
    ――皇帝ジギスムントが宮中伯ルートヴィッヒに向かって命令する。「囚人を受け取り、よろしく異端者として扱え」。今度はルートヴィッヒがコンスタンツの帝国代官に向かって命令する。「我ら双方によって断罪されたる者としてこの者を受け取り、よろしく異端者として焼け」。――  1415年に異端として裁かれた宗教改革の先駆者、ボヘミアのヤン・フス処刑の克明な描写にはじまる本書は、中世のヨーロッパで異端審問がどのようにして生まれ、そして制度として定着していったのかを、具体的なエピソードを丁寧に積み重ねながら、当時の人々の息遣いもあざやかに描き出す。法も手続きも無視して「すべて殺せ」という13世紀の異端狩りの熱狂から、ウンベルト・エーコの小説『薔薇の名前』にも登場した、世界で最も有名な異端審問官ベルナール・ギーによって組織化・マニュアル化された14世紀の冷徹無比な異端審問を経て、15世紀末スペインでの過酷な弾圧に至る、その道のりの背後には、いかなる時代精神が見いだせるのか。  西洋中世史不朽の名著『異端カタリ派の研究』(岩波書店、1989年)の著者が、多彩な史料を駆使して知られざる中世世界への扉を開く!(原本:講談社現代新書、1996年) 【解説(轟木広太郎・ノートルダム清心女子大学准教授)より】  本書は、一三、一四世紀における異端審問の成立と制度的確立の経緯を、およそ関連するすべての種類の史料を博引旁証しながら描き切った労作である。……ヨーロッパ中世という日本人にはどこか掴みどころのない、しかしそれでいて魅惑的な個性を放つ時代の雰囲気を初学者に感得させると同時に、このテーマに興味を持つ専門家にとってもいまだ探求のヒントを数多く掘り出すことのできる鉱脈たり続けていると思う。(本書「解説」より) 【本書の内容】 第一章 薪と硫黄の匂い――異端審問とは何か 第二章 剣と火と異端者――異端審問の誕生まで 第三章 異端審問創設の頃 第四章 異端審問の制度化 第五章 審問官ベルナール・ギー 第六章 裁かれる者たち 第七章 スペインの火刑台 あとがき 参考書目抄 解説「異端審問と交差する四つの歴史の道筋」(轟木広太郎)
  • 密やかな愛へのいざない
    -
    2013年ロマンティック・タイムズ誌 官能ヒストリカル大賞受賞作! おとぎ話の『美女と野獣』を愛する人にとっては、まさにぴったりの作品だ/All About Romance(ロマンス専門サイト) キャリーは兄と旅行中に嵐に遭い、無人らしき屋敷に避難した。下着姿で邸内を探検していると背後から近づいてきた男レンの手で愛撫され、うっとりしたところを兄に見つかってしまう。思わず婚約者だと嘘をつき、二人は急遽結婚するが、元諜報員で心にも体にも傷を負ったレンは決して心を開かず、夜になると欲望にあふれた手でキャリーを撫で回すだけだった。官能的な行為に初めての悦びを覚えつつ、彼女はいつかレンを愛しはじめるが…… 原題:When She Said I Do
  • 合わせ方が9割
    -
    なぜ人とうまくつき合えないのか??。著者も、子どものころから、とても「感じやすい」自分の心に生きづらさを感じてきたという。現在、心理コミュニケーショナーとして、カウンセリングやコンサルティングに東奔西走する毎日だが、人付き合いが難しいのは、言葉のやりとりも、その背後にある感情をキャッチボールする難しさにある、と言う。素敵なコミュニケーションには、求めるよりも、自分から相手の感情に合わせること、まさしく「合わせ方が9割」、そのヒントの数々。
  • 文化人類学への招待
    3.3
    ポーランドの知的風土に始まり、交換という経済行為の背後に見えがくれする宇宙論的構図、女性が開示する文化のルーツ、政治の演劇的解釈など、現実の多義性を読みとき文化の全体像を回復しようとする試み。文化人類学が内包する知の挑発的部分のありかを示し、学問の形式を使って知の深層にふみこもうとする人のための入門書。

    試し読み

    フォロー
  • GUSHmaniaEX 交尾
    5.0
    大人読者に贈るアダルト・ハードアンソロジー「GUSHmaniaEX」! 男に純潔を散らされた神官は――。豪気な王子と麗しき神官、甘美な血の契り!『オメルタ―血の婚礼―』(歌山キナ子)、千尋とのセックスを受け入れ始める真だが、千尋の同居人という男が現れ!? いじめられっ子×いじめっ子の征服ラブ『悪魔な幼なじみの異常な純情』(加森キキ)他、珠玉の作品盛り沢山! ―――それは、獣のようなSEX。激しく貪欲に背後から腰を打ち付けろ! 交尾特集!
  • 聖書の起源
    3.7
    キリスト教の正典、「聖書」──その奥にひそむのは、古代オリエントやギリシアのあらゆる神々の姿が織り込まれ、ユダヤ民族悠久の歴史が幾重にも積み重ねられた、多文化的な空間であった。異教のバァール神話の死と復活のドラマ。ギリシア神話のアドニスとアフロディテの出会いと別れの物語。エーゲ海であがめられた治療の神アスクレピオス。治癒神イエス登場の背後には、これら異端の神々の系譜を透かし見ることができる。従来の宗教学的解釈では光をあてられることのなかったこの歴史を、宗教人類学の視線から掘り起こし、のちの聖書の読みを決定づけた古典的名著。
  • 疑惑のラビリンス 三部作 合本版
    -
    「疑惑のラビリンス 異国の少女」第二次世界大戦後期、海南島沖で漂流する輸送船。調査に向かう憲兵少尉の雪下胡桃。生き残っていたのはドイツ人の美少女エルナただ一人。そして大量のアヘン。いったい何があったのか。さらに妖艶な美女がエルナの命を狙うのはなぜ。背後に見える巨大な陰謀。そして終戦の混乱に生き残れるのか。胡桃の洞察力が冴える。「疑惑のラビリンス 雛人形の悪夢」終戦直後の日本。元憲兵隊の雪下胡桃の洞察力と抜群の戦闘能力が冴える。お色気満載で魅惑的な陽子。天才美少女エルナ。ドジな安藤政季をもり立て探偵事務所を開設した四人。ある富豪から雛人形の捜索という変わった依頼。都内では若い女性らしき切断された腕や足が見つかる。また近くには雛人形の同じ部位も発見される。数百年の呪いと巨大な陰謀。果たして胡桃は謎が解けるのか。「疑惑のラビリンス 亡国の少女」終戦直後の日本。元憲兵隊の雪下胡桃の洞察力と抜群の戦闘能力が冴える。お色気満載で魅惑的な陽子。天才美少女エルナが製造した原爆が2発。果たして本物はどちら?旧帝国軍人たちが武装蜂起してGHQと交渉。果たしてテロリストたちの要求は?胡桃は爆発を阻止できるのか。息詰まる戦いの中、アメリカからは更に3発目の原爆を搭載したB29が……。著者渾身のアクションサスペンスミステリー。価格もお得な三部作合本版。
  • 萬葉集に歴史を読む
    -
    古の人びとの愛や憎しみ、執念や悲哀――『萬葉集』には、数々の人間ドラマと歴史の激動が刻まれている。考古学的な知見を駆使して、はじめて美しい歌の背後に潜むこうした生の歴史が浮かび上がる。持統天皇が病をおして、死の直前に行った三河行幸の真の目的とは? 壬申の乱の知られざる背景から、遣新羅使の謎、東歌から読み解く関東の文化と経済まで。「古代学」を提唱する考古学の第一人者が、古墳をはじめとする考古学的資料と文字史料とを織り合わせ、従来の文学的理解では決して明かされなかった謎の数々と古の日本人の心に迫る。
  • 南沙艦隊殲滅 上
    -
    中国軍が南沙に建設していた滑走路が、一晩で消滅した。当初は台風被害だと思われたが、偶然海から発見された映像から、何者かに襲撃された事実が浮かびあがる。怒る中国はフィリピン軍、その背後に米軍の関与を疑うが、映像には驚くべきものが映し出されていた。それは、日本人なら誰もが知る有名な戦艦――絶対に《存在しない》日本の戦艦の姿だ。その情報を得た日本政府は、自国に火の粉がふりかかる前に調査を命じる。乗り込んだのは司馬光二佐と《サイレント・コア》の姜小隊。南沙を訪れた彼らは、謎の敵を追うことになったのだが――?
  • 狼は猫と狐に遊ばれる
    5.0
    人類初の核融合宇宙船アンドロメダが突如消息を絶ってから1年――。密輸取引の現場を取り押さえるため地球へやってきたICPOの鳴海猛だが、謎のテロリストによる襲撃に邪魔をされ、犯人を取り逃してしまう!密輸されていたブツがアンドロメダの一部であることを知った鳴海は、犯人の妹を名乗る謎の美女・凶狐と共に事件を追いかけるが…。虚実絡み合う中、鳴海は事件の背後にある謎にたどり着けるのか!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • Replace
    3.3
    東京都墨田区――古き佳き江戸の風情が残るこの町で育った亀尾駿馬。家業である本屋の店じまいを機に探偵事務所に就職することになった彼が任された最初の依頼、それは「宇宙人にストーカーされている」!? 所長の古屋敷をはじめクセ者揃いの面々と早速調査に乗り出すが、事件の背後にはアブない連中がかかわっていて……。下町風情溢れる探偵事務所を舞台にしたディテクティブコメディが開幕! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • もう、この国は捨て置け!
    3.8
    1巻990円 (税込)
    韓国の日本に対する外交姿勢はますます攻撃的、強硬的なものになってきている。朴槿恵大統領アメリカ訪問で日本の悪口を言い、韓国出身の藩基分国連事務総長は、自分のおかれた立場を逸脱して日本を攻撃、法律を破ってまで日本企業に損害賠償を求める判決──今や韓国の反日問題は超法規的になっている。この異常さの背後には何があるのか。中国を捨てた石平と韓国人をやめた呉善花が解き明かす狂気の国・韓国の真実!
  • 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―
    4.1
    18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が……解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくときに哀しい不可能犯罪に挑む。
  • 闘神達の祝宴 デルフィニア戦記13
    4.2
    獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後で、タンガ・パラスト両大国は飽くことなき権力への執念に策動し、周辺諸国と大華三国の関わりは微妙に変わり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手をとり大広間に踏み出した──偽りの宴が始まる。

    試し読み

    フォロー
  • 獅子の胎動 デルフィニア戦記6
    4.4
    騎士バルロが出撃する。叔父のマグダネル卿を討つために――。国内に争乱を呼ぶサヴォア一族の内紛とは、主家失脚をたくらむ卿と、その陰謀を阻止せんとするバルロの対立であった。卿の背後には、デルフィニアを狙う大国タンガとパラストが……。この危機を迎え討つべく、国王は自ら行動を開始した!

    試し読み

    フォロー
  • 旭日の鉄十字 日米開戦
    -
    欧州ではヒトラーの誠意力が拡大。日米開戦の跫音が聞こえる中、山本五十六連合艦隊長官はふたりの少壮佐官に日本の未来を託し、ドイツ第三帝国へと送り込んだ! 遂に日本は米国に宣戦布告。緒戦を勝利するが、背後にはハルゼー率いる米機動部隊が……。架空戦記巨編、開幕!

    試し読み

    フォロー
  • 獣始め 犬と蛇と三人婚【イラスト入り】
    4.4
    自身の身体を与えて妖獣を使役する一族に生まれた大学生のいつきは、妖獣と初めて契りを交わす「獣始めの儀」を迎える。夫となるのは精悍な黒犬族の魁と、見目麗しい白蛇族のキリエ。発情して淫らに疼くいつきの身体は、犬の姿の魁に背後から激しく犯され、快感に溢れた蜜をキリエに吸われ蛇の媚毒で泣くほどの快感を与えられる。激しく濃厚な獣たちとの情交で、いつきはどんどん淫らな身体になってしまい…! そんなある日、初仕事を命じられて!?
  • 凍てつく太陽
    3.9
    「昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていく――。真の「国賊」は誰なのか? かつてない「戦中」警察小説!
  • イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ
    4.5
    ◎内容紹介 パレスチナ・ガザ地区を支配するハマスが、突如イスラエルに5000発のロケット砲を放った。イスラエル軍も徹底した報復攻撃で応酬し、多数の死傷者が出ている。「病院」まで標的にするイスラエルの内在的論理は何か。インテリジェンスの大家二人は、ネタニヤフ首相と情報機関に生じた溝の深さを読み解き、ガザの地から上がった戦火は、核戦争のリスクを孕みながら推移していると警告する。この戦いに背後にいる米、露、中の本音を見抜け!日本は独自外交の道を探るべきだ。
  • 君待秋ラは透きとおる
    4.0
    時空操作、鉄筋生成、猫化、空間統御―唯一無二の力「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。自他を透明化する匿技を持つも、ある理由から組織に背を向けて生きようとする君待秋ラだったが、ある「匿技士」の死をきっかけに、終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。その背後には戦後「振興会」発足時からの巨大な闇が横たわっていた。
  • ケルト帝国の秘薬を追え(上)
    3.0
    カッスラー追悼連続刊行第2弾! ダーク・ピット・シリーズ最新作! 各地で起きる水難事故と謎の疫病。その背後で蠢く巨大な陰謀とは? 中央アメリカのエルサルバドルにある発電用ダム周辺の村で、少年たちが次々と謎の死を遂げる。 そんな折、ダムが何者かによって爆破され、さらには国連から派遣された研究者たちのキャンプが襲撃を受け、全滅する。 偶然居合わせたNUMA(国立海中海洋機関)長官ダーク・ピットと相棒のジョルディーノは、事件に巻き込まれることに。 一方、デトロイトの水路では、故意と思われる貨物船によるタンカー衝突事故が発生。 NUMAは沈船引き揚げに協力するが、ダイーが不審な死を遂げて……。
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る
    3.4
    〔「シンギュラリティ」を葬り去る〕「二〇四五年、AI(人工知能)は人類を超える」著名な科学者や企業家がシンギュラリティ(技術的特異点)の到来をまことしやかに予測するが、そんなの嘘八百! 過剰なAI言説の背後にある、GAFAら巨大IT企業の政治的野望とは? 哲学者による警告の書。解説/西垣通
  • 令和を生きるための昭和史入門
    3.8
    権力中枢を狙った2・26事件、無謀と言われたアメリカとの戦争、世界史に類を見ない高度経済成長……令和になった今だからこそ、昭和史を見直す意味がある。首相から皇族、軍部の指導者、いち兵士まで4000人以上に取材した第一人者が著した昭和史入門の決定版。 【常識を覆す昭和史の新しい読み方】 ◎2・26事件で政治構造が変わった ◎無思想だった東條英機と軍幹部 ◎対米開戦直後に生まれた「幻の世界分割計画」 ◎真珠湾攻撃直後に株価は10%の急騰 ◎戦後の歴代総理たちは8月15日に何をしていたか ◎昭和天皇が挑んだマッカーサーとの駆け引き ◎日本人の欲望の象徴だった田中角栄 ◎「歴史修正主義者」の主張の背後にあるものは ※本書は、2007年に文春新書から刊行された『昭和史入門』の増補新版です。
  • 知的ヒントの見つけ方
    3.7
    毎日の生活の中には知的好奇心を刺激する素材があふれている。 テロのニュースを聞き、その背後によこたわる歴史を考える。 自然災害の報をうけて、火山国、地震国という日本の宿命を改めて問い直す。 オリンピックをみながら、あの戦争を思い起こす。 横綱誕生のニュースから、トランプ大統領の今後を想像する。 バーの店主だった時代を回想し、いまのジャーナリズムに檄を飛ばす。 そして、みずからの病から、人間の生と死へ思いをはせる。 日々、接するニュースや、足を運んだ展覧会、取材であった科学者の言葉などから、思考の材料を取り出す。そんな「知の巨人」のあざやかな手腕が味わえるエッセイ集。 〈目次〉 第1章 生と死に学ぶ 第2章 歴史と語らう 第3章 科学を究める 第4章 戦争から考える 第5章 政治と対峙する ●特別講義● ・最先端技術と10年後の「日本」 ・ノーベル賞興国論
  • ルポ 絶望の韓国
    4.3
    朝鮮人は三人集まれば、四つの政党をつくる(スターリン) 利己主義――ひと言で言えばそうなるかもしれません。冒頭に紹介されるスターリンのエピソードは秀逸です。朴槿恵大統領の弾劾・罷免・逮捕に見られた政治的、社会的なうねりは、まさにそうしたメンタリティーが表出したものです。 また、500年続いた李氏朝鮮時代にはぐくまれた「両班になりたい」という感情も、あらゆるところで顔を出します。「現代の科挙」とも呼ばれる度を越した受験戦争や、誰しもが一度は国会議員になりたいと考える社会風土など、ひとつひとつが社会を歪ませているのです。 これは「嫌韓本」ではありません。韓国を愛し、理解しようとつとめてきた筆者が見た、ありのままの韓国のルポルタージュです。 筆者は朝日新聞の外信記者として長年、韓国とかかわり、現在はソウル支局長として日々の取材にあたっています。 その筆者にして、今の韓国は、「病理」とも呼べる状況に陥っているとしか見えないところに、本書のテーマの深刻さがあります。 風雲急を告げる北東アジア情勢において、韓国を理解するための絶好の1冊。 【目次】 第1章 政治 スターリンは言った。「朝鮮人は三人集まれば、四つの政党をつくる」 第2章 歴史 背後にちらつく北朝鮮の影と日ごとに細る日韓のパイプ 第3章 経済 韓国全土に広がる不況と埋まらぬ格差 第4章 教育 壮絶なまでの学歴競争社会 第5章 社会 地縁・血縁・人脈が支配する世界 第6章 軍事 韓国の「三戦術」は、北朝鮮の「三つの切り札」に対抗できない 第7章 外交 米国と中国という二大国に挟まれ、身動きが取れない韓国外交
  • 密室の王
    4.0
    壮絶な監禁事件から奇跡的な生還を遂げた22歳のリーヴ。医師のカウンセリングを受けながら、普通の生活をしている。だが、13歳の少女監禁事件が発覚、背後に巧妙な黒幕がいると気づいたリーヴは――。
  • 霊はあるか 科学の視点から
    3.3
    「霊」について存在を信じる人は少なくない。その背後には、「人は死んだら魂はどうなるのか」という素朴かつ根源的な疑問が残っているからであろう。だが、そこにはさまざまなインチキがつけこむ余地もある。そもそも「霊」とはいかなるものなのか?宗教界では「霊」をどう捉えているのか? 科学的に「霊」を扱うには、どう考えればよいのか? 科学者が自らの輪廻転生観を示しながら、この難問に迫る野心作。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • シャーロック・ホームズのすべて(インターナショナル新書)
    3.5
    19世紀後半に登場して以来、探偵の代名詞として常に最高の人気を保ち続けるシャーロック・ホームズ。60を数える作品とホームズというキャラクターについて多角的に紹介。フィクションの世界の人物であるにもかかわらず、実在の人物を超えて世界中の人々を現在も魅了し続ける探偵ホームズとその背後にあるミステリーにせまる。映画やテレビで知った初心者から、ホームズ・マニアまでもっていたい1冊。
  • 世界十五大哲学
    4.0
    作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏が、自著のなかで「説明が丁寧でわかりやすく、この本のおかげで哲学の入り口を間違えずに済んだ」と紹介。以来、入手困難な稀覯書として注目を集めていた名著を復刊。ソクラテス、プラトンから、デカルト、カント、ヘーゲル、そしてマルクス、サルトルまで。哲学史に多大な影響を与えた15人の大哲学者の思想、生涯、著作、時代背景を平易に解説。西洋哲学の歴史がわかる「第一編 哲学思想史」や、巻末の用語解説も充実。教養のベースとなる哲学の基礎知識と思考法が1冊で身に付く、哲学入門書の決定版! また、知る人ぞ知るロシアの哲学者・チェルヌィシェフスキーについて1章をさいて解説しているという点でも貴重な1冊である。「本書では15大哲学者の個性をつうじて、その前後とその背後の時代思潮をつかむことができるように留意した。こうすることによってはじめて、15人のべつべつな哲学者としてではなくて、2000年の哲学史を代表する15の偉大な哲学体系として理解することができよう。さらに、哲学というものの概要、哲学の短い歴史、哲学上の重要用語の解説をつけた。これによって、もともと哲学には関心はあるけれども、かんたんに哲学問題に深いりできなかった人々に道をつくったつもりである」(本書「序」より抜粋)「実は、この本は、私が初めて買った哲学書で、その後も人生の伴侶となっている本だ。あちこち線を引いて、書き込みをしたので、ぼろぼろになってしまった。今回、解説を書くために本書を再読した。現在の水準で考えても、素晴らしい入門書と思う。思いつきを、筋道をたてて整理して、きちんとした考えにまとめるためには、哲学的な基礎訓練が不可欠だ。

    試し読み

    フォロー
  • 警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム
    4.1
    いよいよ最終章に突入! 累計42万部突破!大人気警察小説「ハラマキ」シリーズ 黒幕が仕掛けたシリーズ最大の”罠” どうするハラマキ!? トラックから発見された一家3人の全裸死体。 事件の背後に浮かび上がる「愛犬家」の正体とは――!? (あらすじ) 左派の論客のSNSに、「活動を停止しなければフォロワーを殺す」という脅迫が届く。 相談を受けた警視庁捜査一課の原麻希は、よくあるSNSのいたずらと受け流すが、 実際にフォロワー3人が全裸遺体で発見される事件が発生する。 事件を追う麻希だったが、捜査は思いも寄らない方向へと進み、 麻希の新たな相棒・相原寛太郎の身にも危険が迫る――。 (著者プロフィール) 吉川英梨(よしかわ・えり) 『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

最近チェックした本