作品一覧

  • アリス連続殺人
    値引きあり
    3.0
    1巻699円 (税込)
    『オックスフォード連続殺人』に続く アルゼンチン発の傑作本格ミステリー 碩学の名探偵セルダム教授、再臨。 ルイス・キャロルの喪われた日記をめぐる 奇怪きわまる死の連鎖の謎に挑む! スペイン最高の文学賞、ナダール賞を受賞。 「私」はアルゼンチンから来たオックスフォード大学の給費留学生。2年目の課題として筆跡に関するプログラムの開発に取り組むなか、旧知の数学者セルダム教授から秘密の依頼を受ける。 ルイス・キャロルの喪われた日記にまつわる、新出の書類の筆跡鑑定をしてくれというのだ。 ルイス・キャロル同胞団内部に蠢く不穏な空気を破ってやがて幕を開ける悲劇。アリスと数理数列に彩られた知の迷宮に挑むセルダムの叡智が見出した真実とは。 アルゼンチン発、本格ミステリーの新地平!(解説・三門優祐) ◆奇妙奇天烈な極上の「謎解きミステリ」。 本作に盛りに盛られた数々の要素は、まさに英国の黄金時代ミステリを彷彿とさせてくれる。しかし、作者はそれを見事に統御し、複雑怪奇な謎、丁寧な伏線呈示と回収、そして意外ながらしっかり論理的な解決の物語を作り上げた。たとえすれっからしのマニアであっても、その腕の冴えに満足し、結末では「ひぇーっ!」と叫び声をあげてしまうこと間違いなしである。――三門 優祐(ミステリ評論家)解説より
  • ルシアナ・Bの緩慢なる死
    値引きあり
    3.5
    1巻330円 (税込)
    Netflixにて『天の怒り』のタイトルで2022年6月映画化! 絶賛放映中! 相次ぐ不審死、ちらつく大作家の影。アルゼンチン発、衝撃のメタミステリー! ある日曜日、作家である「私」の元に一本の電話がかかる。10年ぶりに聞くその声の主はルシアナ。有能な美貌のタイピストだった彼女は、いま命の危険を訴え彼に切実に助けを求めていた。この10年の間に彼女を襲った、近親者の相次ぐ不自然な死亡事故。しかし彼女は確信していた。一見無関係に見えるそれぞれの死の背後で、一人の偉大な作家が糸をひいていることを…。想像を凌駕する驚愕の展開。『オックスフォード連続殺人』の著者が贈る、罪と罰をめぐる究極のメタミステリー。
  • オックスフォード連続殺人
    値引きあり
    3.7
    1巻330円 (税込)
    『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門第4位! 殺人予告、暗号、数学論議、迸る知的興奮……不可能犯罪に天才数学教授が挑む!アルゼンチン発、驚愕の超論理(スーパーロジカル)ミステリー アルゼンチンからの奨学生として、オックスフォード大学に留学した「私」は22歳。渡英したのもつかのま、下宿先の未亡人の他殺死体を発見してしまう。一緒に第一発見者となった世界的数学者セルダム教授のもとには、謎の記号が書かれた殺人予告メモが届けられていた。その後も、謎のメッセージを伴う不可能犯罪が矢継ぎ早に起こって…。知の巨人セルダムの叡智がいざなう、めくるめく論理のラビリンス。南米アルゼンチンから突如現われた、驚愕の本格ミステリーに瞠目せよ。

ユーザーレビュー

  • オックスフォード連続殺人

    Posted by ブクログ

    再読。アルゼンチン人作家による“数学”ミステリ。論理配列、ゲーデルの不完全定理、フェルマーの最終定理などの蘊蓄が作中に散りばめられ、事件を彩る。トリック自体は前例のあるものだけど、アプローチの仕方や終盤の皮肉な展開あたりはこちらのほうが好みかも。

    0
    2014年02月19日
  • ルシアナ・Bの緩慢なる死

    Posted by ブクログ

    ルシアナのまわりで相次ぐ死。当代一流の作家を犯人として糾弾するルシアナだが、誰も彼女を信じない。
    ネタばれを防ぐためには、これ以上ひとことも書くわけにはいかない。逆に言うと、キモの部分以外に書くべきことが思い当たらない。巧いんだけどね。

    0
    2010年06月14日
  • オックスフォード連続殺人

    Posted by ブクログ

    学究の街オックスフォードで起こる連続殺人事件。天才数学者のもとに、挑戦するかのように送られてくる論理数列の意味は。
    ミステリ好きで、かつサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』『暗号解読』を読んだことのある者なら、本書に飛びつかずにはいられない。が、読み終わってみると、論理数列に驚愕の秘密が隠されているわけでもなかったのが残念。数学の深淵をのぞきたかったのに。なお、セルダム教授が序盤で「私」に示す論理数列が、大きな伏線になっている。この答えは本書中では明かされず、読者が自分で考えるしかない。ちなみに現在我が家ではその応用編が大流行中である。

    0
    2010年05月25日
  • オックスフォード連続殺人

    Posted by ブクログ

    アルゼンチン人作家の異色ミステリ。とはいえ、舞台はオックスフォードで、読みなれぬ名前が出てくることもなく、違和感ゼロ。物語の運びは、天才数学者を探偵役に据え、古典的とすら言える感覚も受けるが、数学的な遊びが入り、そして大きなひねりも加わって、軽んじていると痛い目(ここちよい痛さだけど)にあう。おもしろい、という言葉は本によっては失礼な賛辞だが、この本は「おもしろい」!

    0
    2009年11月26日
  • オックスフォード連続殺人

    Posted by ブクログ

     この作品は不思議だ。帯にある文句には殺人予告、暗号、数学論議、など、いかにもな探偵小説を予見させる。
     が、実際はそうではないのかもしれない。これらの言葉に嘘はない。が、事件の謎だけを見れば、多少の探偵小説を読んだものや、倒叙物のドラマのある回を見ていた者なら、ああ、アレかな? と予測させるもの。
     本書においてはそういったこと以外に興味を惹かせる何かがあり、それが、少なくとも私にはくどさを感じさせず、ページを繰る原動力となっていたように思う。この作者がまた探偵小説を書いて翻訳されたなら、私は買う。

    0
    2009年10月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!