老子

老子

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『老子』は、『論語』とならぶ中国の代表的な古典である。その思想は、人間はその背後に広がる自然世界の万物のなかの一つであるという自然思想の立場をつらぬくことにある。したがって老子は、人間の知識と欲望が作りあげた文化や文明にたいして懐疑をいだき、鋭く批判する。無知無欲であれ、無為であれ、そして自然に帰って本来の自己を発見せよ、という。中国思想研究の第一人者が説く老子の精髄。

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老子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自然に生きることの大切さ、物事を色々な側面で捉えることの重要性など、現代社会で通ずる様々なことを短話で教えてくれる古典的名著。

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    老子
    無知無欲のすすめ
    著:金谷 治
    紙版
    講談社学術文庫 1278

    関西将棋会館の対局室に掲げられる四永世名人の掛け軸が、老子からのものだと知って不思議な思いがした。

    人法地 地法天 天法道 道法自然 (25章)
    人は地にのっとり、地は、天にのっとり、天は、道にのっとり、道は自然にのっとる

    0
    2024年02月08日

    Posted by ブクログ

    「老子」と聖書を比較すると面白い。

    「これこそが理想的な「道」だといって人に示すことのできるような「道」は、一定不変の真実の「道」ではない。これこそが確かな「名」だといって言いあらわすことのできるような「名」は、一定不変の真実の「名」ではない。
    「名」としてあらわせないところに真実の「名」はひそみ

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    「上善如水」が飲み物としても言葉としても好きだったのだけれど、言葉としての意味は恥ずかしながらネットの知識しかなかったため読んでみた。

    「孫子」が読みやすくて個人的に好相性と感じた金谷治先生による老子道徳経の上篇・下篇、全81章の解釈と解説。

    構成として、各章ごとに「意訳」「読み下し」「原文」「

    0
    2019年11月24日

    Posted by ブクログ

    金谷治さんの講談社学術文庫から出ている『老子 無知無欲のすすめ』。老子道徳経 上下編 計81章。底本は王弼本。馬王堆から出土した帛書の内容を吟味し、積極的に取り入れている。本文の翻訳は、逐語訳を離れ、多少の言葉を補って理解を助けるようにしている。また、脚注や解説も充実し、理解の助けになっている。

    0
    2019年01月13日

    Posted by ブクログ

    論語同様読む度に新しい発見がある懐の深い本。
    最初読んだ時は意味が分からなかったが、
    三年ぶりに再読したら文の一つ一つに価値を感じた。

    富や名声や賢さを捨てて無知無欲になり、
    この世の根源である道に従う事を説きつつも、
    それは生きていくための方法であり、
    現実の問題への対処法を多く扱っている。

    0
    2014年05月24日

    Posted by ブクログ

    「世界の難問題も、必ずやさしいなんでもないことから起こり、世界の大事件も、必ず小さなちょっとしたことから起こるものだ。」

    無知の状態での生活をすすめる思想。多くの不幸があるのは、人間が様々なことを知ってしまったからだと説く。つまり、ステーキを食べたことが無い人は、ステーキを望まないのと同じである。

    0
    2013年08月30日

    Posted by ブクログ

     NHKの「100分で名著」が5月に「老子」を取り上げたので、併せて読むテキストをどれにしようかと思ったが、ここはやはり講談社学術文庫から中国思想の大御所である金谷治先生の著書を選んだ。100分で名著のテキスト・放送に併せて並行して読み進めることができた。

     金谷治先生は冒頭で
    「人間が人間らしく

    0
    2013年06月03日

    Posted by ブクログ

    争わず無欲であれ、という内容が心に響いた。
    決して満足を知らないことが悪であり足るを知るのが本当の満足というものらしい。足るを知るものは富むということわざは老子の言葉だった。
    戦国時代に生まれた背景を考慮するとこの思想の切実な面が見えてくる。

    0
    2012年05月11日

    Posted by ブクログ

    大器晩成。大人物は完成に時間がかかる、
    を超えて、いつまでも完成しないありよう
    に大器としての特色がある。
    でき上がってしまうと形が定まり、
    形が定まれば用途も限られる。それでは
    大器ではない。
    最近の専門職業礼賛とは逆だが。。。
    さて。
    荘子と比べると多少世俗寄りか。
    功利主義を否定するフロー体験

    0
    2009年10月04日

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