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Posted by ブクログ
古典を読むにあたり、西洋哲学と共に
東洋思想もバランス良く織り交ぜたい。
本書は、「論語」「孟子」と共に四書
と呼ばれる儒教の代表的経典。
「大学」は、政治の根本は己の修養で
ある「修己治人」を説き、「中庸」は、
道徳の実践として「中庸の徳」「誠」
を説く。
リーダーとして仕事をする上で、又広い
意味で生きる上で必要な、人徳や道の
考え方を、中国古典を通じて学べるのは
驚きである。
一方で、政治の世界は、徳治主義より
法治主義が主流である点も、事実として
受け入れる必要がある。
本書は、原文、書き下し文、注、翻訳
が併記され大変読み易い。
何度でも再読して一文一文を味わい
つくしたい一冊。
Posted by ブクログ
現代の日本では儒学の読物としては論語から入る人が多いと思いますが、僕はこの大学から読む事を強くお勧めします。
全文くまなく金言である!などとは思いませんが、冒頭部など儒学の原理を端的にわかりやすく説明している気がします。
逆にここを抑えた上で他の四書を読むと理解、共感の度合いが非常に増す気がしております。
それと文庫本であるというのもポイントが高いです。
こういう本は気軽に持ち歩けなければと思っていますので。
※金谷さん以外の訳にしっかり触れた事がないので、訳ではなく書物そのものに対してのレビューを書きました。
ただ金谷さんの訳や注で不満は持っていない事を付け加えておきます。
Posted by ブクログ
儒教の基礎と極意がセットになったお得な本。
儒教の有名どころは一通り読んでので再読。
大学は儒教を学ぶ者がすべきことが簡潔に書いてあり、
中庸には最終的に目指すべき人物像が書いてある。
大学は分かりやすく、中庸は分かりづらい。
大学は修己治人の教えが一貫して説かれるが、
中庸は最初のうちこそタイトルの通りの内容だけど、
話があっちこっちに飛び、突然孔子と弟子達の問答になり、
著者による誠に関する説明が始まったりする。
誠というのはつまり意識しなくても善き行動が取れる事であり、
それが出来るような人は聖人と呼ばれるようになり、
意識して善き行動を取れる者は君子であり、
聖人である誠に至る事が最終目標だということだと思う。
人間である以上、そんな奴は居ないんだろうけど、
それを目指して頑張る事が重要なんだろうなあ。
Posted by ブクログ
四書の二つである大学と中庸。論語が書かれた後の前漢時代に編纂された礼記の中に書かれているものでこれが四書として日の目を見ることになったのは朱熹によるものであるという、この書物の変遷自体も学ぶことができる。
貞観政要などの他の中国の書物を読んでも、このような過去の書物が考え方の根源とされているように思え、ここで大切とされている教え、人の上に立つものは徳を備えていること、何よりも謙虚な姿勢であること、欲の元となる行いや振る舞いは一切見せず飾らない身であること、がいかに大事なのかということが繰り返し述べられている。
また、中庸という言葉の意味もよくわかっていなかった、優れたものはつい行き過ぎてしまう、そうでないものはそもそもやらないでいる、そういった状態が心を歪ませている/歪ませることにもなり、ちょうど良い具合が望ましいのである、物事の両極端を捉えた上でその間を取るということが大事であることがある、という解釈をした。
Posted by ブクログ
『大学』も『中庸』も学説やそれが拠るところの哲学体系によって、解釈や構成に異同があるとのこと。
『中庸』に関してはその論理的構成がかなり難解で消化できなかった。
中庸の徳を補完する「誠」は天命の性、天地の道であり、人倫の道の規範である。して、誠が備わった至誠が他人や物の本性を発揮させるとどうなるか。天地の化育を賛くというのである。
天地は人が倣うべきものか、あるいは人が化育すべきものか、このあたりの関係が果たしてどのように整合しているのか理解しかねた。
訳文と解説はわかりやすく、かつ知的誠実性を備えている。
これら経典を四書として位置づけさえした朱子学の扱いであるが、朱子学的解釈にはその体系的統一性ゆえの強引さがあるものの、儒教史的に重要な点もあるとして部分的に掲示されている。
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