作品一覧

  • 帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質

    帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質

    ビジネス・実用

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    1巻1,980円 (税込)
    アメリカは帝国だろうか?  そうだと答える人もいれば、そうではないと答える人もいるだろう。アメリカは以前のいかなる帝国とも異なり、海外に植民地を一つも持っていないし、戦争を通して占領した国から公然と資源や財産を略奪せず、また占領地の人を奴隷のように酷使していない。これらの点を見れば、アメリカはまったく帝国には見えない。 しかし、これによってアメリカは帝国ではないと判断すれば、アメリカはなぜ覇権を執拗に追い求め、そしてこの覇権を確実に手に入れたのだろうか? 現在までの40年余りにわたり、アメリカは米ドルを用いて金融システムを構築し、全世界を人類史上類を見ない金融文明へと導き、全世界から利益を獲得してきたのだ。 それでは、アメリカはいかにして有史以来最も強大な新興帝国になったのであろうか。 【目次】 日本語版への序文 序文 「帝国」が時代遅れの話題になろうとしている時 前書き 「9・11」はアメリカが衰退へと向かう転換点となった 帝国の歴史 古い欧州の没落とアメリカの勃興 金融植民 貨幣の歴史的ロジックとその軌跡 金融という魔法の杖 砲煙の背後 アメリカは何のために戦ったのか 世紀の問いかけ 金融戦と陰謀論 復興かそれとも衰退か アメリカは戦略の転換によって弱体化を避けられるか 台頭するのは誰か アメリカが自分を倒した時に中国はなにをすべきか
  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」
    値引きあり

    超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻660円 (税込)
    戦争の方式は既に大きく変わっている――。中国現役軍人による全く新しい戦争論。中国だけでなく、米国、日本で話題を呼びつつも、古書価格3万円を超えて入手困難となっていた戦略研究書の復刊。

ユーザーレビュー

  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20年以上も前の1998年に、米国の湾岸戦争の戦い方に刺激を受けて、2人の中国人民解放軍の将校が著した本。軍事のイノベーター、現在の中国の軍事戦略が基本的な考え方から述べられており、中国はここに書かれた事を20年以上に亘って遂行していると思わざるを得ない。正直驚愕。

    まず感心するのは米国の戦争の仕方を徹底的に分析し評価している。この他国から学ぶ姿勢は中国のお家芸。これはよく考えないといけない。

    以下抜粋ですが、
    『超限戦にとって、戦場と非戦場の区別は存在しない。平時も有事も区別しない、軍事も民事も区別しない。陸、海、空、宇宙などの自然空間も戦場であるし、軍事、政治、経済、文化、心理といった社会的空間も全てが戦争領域たりうる。戦争は軍事的なものであってもいいし、準軍事的あるいは非軍事的なものであってもいい。暴力を使ってもいいし、非暴力なものでも構わない。職業軍人の間の対抗かもしれないし、一般人を主体とする新しい戦略の対抗となるかもしれない。超限戦のこれらの特徴は、伝統的な戦争との分水嶺であり、また新しいタイプの戦争のために仕切ったスタートラインである。』
    とあるんですが、これ、最近起こってること、例えば一帯一路、中国製造2025、知的財産権の問題、JAXAが人民解放軍の指示でハッキングされた問題、留学生を使った工作をしているなど、全てこの数行で説明される気がする。

    やってる事が良いか悪いかは別として、要するに中国は極めて長期的な戦略を持ちそれをしっかり遂行している。素晴らしいPDCA遂行力を持った国だと改めてと言える事を痛感させられる。この本は面白い。

    0
    2025年08月27日
  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    Posted by ブクログ

    この本は1992年2月に中国で出版され、多くの
    話題を呼んで台湾、香港などでもベストセラー
    になったそうです。

    池上彰氏が推薦していたので読んでみました。

    特に2001年9月11日の米国同時多発テロを事前
    に言い当てている、ということで英訳版まで出
    るほどの注目の書となりました。

    「超限戦」とは、全ての境界と限度を超えた戦
    争のことです。

    「もし全てのテロリストが自分の行動を爆破、
    誘拐、暗殺、ハイジャックといった伝統的な
    やり方に限定しているならば、まだまだ恐ろし
    い事態にはならない。本当に人々を恐怖に陥れ
    るのは、テロリストとスーパー兵器になりうる
    各種のハイテクとの出会いだ」

    この言葉に現代の危機は集約されます。「テロ
    の時代」を予言した一冊です。

    0
    2023年08月13日
  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    Posted by ブクログ

    超書 21世紀の「新戦争論」 あらゆるものを組み合わせて、1つの目標を達成するように運用し、その全過程を管理する、それが、あたらしい戦争論である。

    超限戦とは、軍事の領域を大きく超えた総合戦のことである
    湾岸戦争以後の状況を冷静に分析し、現代に必要な闘いとは、孫子、クラウゼビッツによる、旧来の軍事論に加えて、マキャベリの「君主論」による軍事領域を凌駕した領域での戦いである。

    ■問題提起
    ・すべての境界と限度を超えた戦争、それが超限戦である
    ・あらゆるものが手段となり、あらゆるところに情報が伝わり、あらゆるところが戦場となる。
    ・すべての兵器と技術が組み合わされ、戦争と非戦争、軍事と非軍事というすべての境界が打ち破られる。
    ・一つの目標を達成するために動員できる力をすべて協力して投入する。
    ・戦争の過程すべてにおいて、絶えず情報を収集し、行動を調整し、情勢をコントロールする

    ■戦争の原則
    ・戦争の段階区分は簡素化でき、4段階のレベルに分ければ十分である。①大戦ー戦策、②戦争ー戦略、③戦役-戦芸、④戦闘ー戦術
    ・「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆うからず」「其の無備を攻め、其の不意に出ず」、「実を避けて虚を撃つ」などの原則はよく知られ、今日でも戦術家の行動の信条になっている。
    ・冷戦後、イデオロギーを同盟の基盤とする時代は終わり、利益のために同盟を結ぶやり方が主役になった

    ■ベトナム戦争の教訓
    ・ベトナム戦争後、アメリカ軍もアメリカ社会も、軍事行動での人員の死傷については病的なほど敏感になっている
    ・ステルス機、精確な弾薬、新型戦車、ヘリコプター、さらに超視覚攻撃、絨毯式爆撃が無制限に使用されるようになった
    ・すなわち、勝利しなければならないが死傷者を出してはならないという目標を同時に担うことになった。

    ■湾岸戦以後の近代戦
    ・米軍は、所有している先端技術に比べて、戦術は明らかに贈れているし、新戦術にチャンスを提供するために新技術を補足することにも長けていない
    ・軍事行動以外のすべての「非軍事の戦争行動」をプラスして初めて、完全な意味での全次元作成を実現することが可能となる。
    ・軍事革命とはすなわち軍事技術革命である。
    ・軍事思想の革命とは、つまるところ、作戦の様式と方法の革命である。
    ・盟主となったアメリカ軍は、「全面的優位性」、「海から陸へ」、「グローバルな関与」の3つを陸海空の3軍の新しい目標として確立、それにもとづいて、デジタル化装備、新型水陸両用攻撃艦、ステルス、遠距離爆撃機を選び新しい世代の兵器とした。
    ・先見の明のある国は、軍の簡素化の中で、人数の圧縮に主眼を置くのではなく、軍人の資質や兵器・装備におけるハイテクの割合の上昇、軍事思想や作戦理論の更新に力をいれるようになった。

    ■旧来の戦争の限界
    ・すべてが変化している。技術が爆発的に進歩し、兵器が更新され、安全観念が広がり、戦略目標が調整され戦場の限界が曖昧になり非軍事的手段と非軍事的要員が戦争に巻き込まれる範囲と規模が拡大する
    ・一つひとつの変化のためにそれと対応する戦法を求めるのではなく、すべての変化のために、共通の戦法を見つけ出すことが必要である。
    ・戦争はすべて兵器を動かすものだという時代がまだ過去の歴史となったわけではないが、観念としては明らかに時代遅れになり始めている。
    ・全体の戦いに勝つための、法則を探し当てることは問題研究の結果であると同時に、問題研究の始まりである。
    ・ますます多くの国が、政治、経済、国防、安全保障などに関わる重大な問題については、視線を軍事領域以外にも向け、他の手段を用いて補充し、ゆたかにし、ひいては軍事手段にとって変え、武力だけで達成できない目的を達成しようとしている。
    ・手段の複雑化がもたらしたものは、すべての軍人が思っていもみなかった、戦争の平民化である。
    ・孫子やクラウゼビッツでさえ、自分を軍事領域の檻の中に閉じ込め、マキャベリだけがその思想の空間いに迫っていた。長い期間にわたり、「君主論」とその作者は、その思想があまりにも時代の先を云っていたので、騎士や君子に歯牙にもかけられなかった。

    ■超限戦とは
    ・非軍事の戦争行動とは、軍事行動の包容の能力ははるかに上回るすべての活動領域にまで、拡大した。陸海空のみならず、情報戦、貿易戦、金融戦、生態戦、心理戦、密輸戦、メディア戦、麻薬戦、文化戦、国際法戦などである。
    ・戦争手段の増加が兵器の役割を縮小すると同時に、現代戦争の概念を拡大した。
    ・古い秩序がまさに消えていこうとする時代に、先にチャンスを手に入れる人は、往々にして、真っ先にルールを打ち破るか、あるいはこうした趨勢に最も早く適応する人たちだ。
    ・複数の作戦様式と組み合わせて、全く新しい戦法を作ることができる。意識的にせよ、無意識的にせよ、領域や類型を越えて、異なる作戦様式を集めて組み合わせる戦法は多くの国によって戦争の実戦の中で運用されている。
    ・勝利の法則を知ったからとて、必ずしも勝利を手中に収めるとは限らない。
    ・われわれが言う、現代的軍人と伝統的軍人との間に、すでに溝がある。溝を埋めるためには、徹底的な軍事思想の飛躍が必要である。それは、徹底的に軍事上のマキャベリになることだ。目的のために手段を選ばない。これはイタリアの政治思想家が残した最も重要な思想的遺産である。
    ・万物が相互依存している世界では限界は相対的な意味しか持たない。いわゆる超限とはすべての限界と称される
    ・360度の観察、設計とあらゆる関連要素の組み合わせを、「全方位度」という。「全方向度」は、超限戦思想の出発点である。

    ■結論
    軍人と非軍人の境界がすでに破られ、戦争と非戦争の間の溝がほとんど埋められ、あらゆる難題がグローバル化の趨勢によって環節が互いにリンクし、かみ合うようになった以上、解決のカギを探すことが必要になる。
    このカギは戦策、戦略、戦芸から戦術のすべてのレベルに至る規模に適応し、また政治家、将軍から兵士までの一人ひとりの手に合うものでなければならない。
    「超限戦」のほかに、どんな適当なカギがあるのか、われわれには思いつかないのだ。

    目次

    序文
    第Ⅰ部 新戦争論
     第1章 いつも先行するのは兵器革命
     第2章 戦争の顔がぼやけてしまった
     第3章 教典に背く教典
     第4章 アメリカ人は象のどこを触ったのか
    第Ⅱ部 新戦法論
     第5章 戦争ギャンブルの新たな見方
     第6章 勝利の法則を見出す
     第7章 すべてはただ1つに帰する
     第8章 必要な原則
    結び

    ISBN:9784040822402
    出版社:KADOKAWA
    判型:新書
    ページ数:328ページ
    定価:1200円(本体)
    発行年月日:2022年06月10日11版

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    2023年04月16日
  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    Posted by ブクログ

    とても嫌な恐ろしくて重苦しい、大変な危機感、緊張感を持たざるを得ない本の内容。

    ただそれが現実の国際社会で世界情勢。

    日本で戦争反対とか言っている人達は、昔だって今現在だって常に日本は戦時下だったという現実を自覚し、日本人として自分がどうしたら日本のために生きられるかを問うてみる必要があると思います。

    楽観的に能天気にのうのうと自堕落になんか生きていける世の中、時代ではないということを痛感せざるを得ない内容。

    戦争の平民化、すべての国民が兵士であり、この世の中は軍事・非軍事含めたすべてが戦争行動。

    国の動員できる戦争資源のすべての力を協力して組み合わせて配置していくこと。

    われわれが今なさねばならないこと、できることは、いかにして戦争に勝つかである。

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    2020年12月07日
  • 超限戦 21世紀の「新しい戦争」

    Posted by ブクログ

    この「ハイブリッド戦」の最たるものと言えるコンセプトが、他でもない共産中国から生まれたことが、ある意味当然で、かつ各国軍事当局者にとっては畏怖すべきことで、非常にインパクトのある一冊である。

    従来、中国の対外的な軍事行動には、非軍事的な要素も組み合わされてきたことは、日々の報道などでわかっていたが、それらが明確に定義付けされていることは、改めて認識すべきだろう。曰く、

    <軍事>核戦争、通常戦、生物化学戦、生態戦、宇宙戦、電子戦、ゲリラ戦、テロ戦

    <超軍事>外交戦、インターネット戦、情報戦、心理戦、技術戦、密輸戦、麻薬戦、模擬戦(威嚇戦)

    <非軍事>金融戦、貿易戦、資源戦、経済援助戦、法規戦、制裁戦、メディア戦、イデオロギー戦

    と、3つの作戦様式の複数を縦横に組み合わせて戦うのだ。例えば、アメリカがビン・ラディンに対して取った[テロ戦]+[情報戦]+[金融戦]+[インターネット戦]+[法規戦]のように・・・。

    斯様のごとく、この3つの象限それぞれの戦いから、過去に起きた領土紛争や国際紛争の"仕掛け"が立体的に浮かび上がってくるわけだ。

    これらは実際、新たな発明ではなく、既にある様式を分類整理したものであるが、これをドクトリンとしてまとめ上げて国軍の中に取り込んでいることが、やはり恐ろしい。

    しかも、それが、シビリアン・コントロール下にある軍隊ではなく、一党独裁である中国共産党の持つ軍隊であるPLA(人民解放軍)が取り込んでいること、即ち、政治の掣肘を一切受けず、超軍事、非軍事の要素も軍事と一体運用(全次元戦役)出来る組織が取り込んでいることの意味を良く認識しておくべきなのだろう。

    また、本書は、米軍(自衛隊も)最大の弱点である「死傷者ゼロの追求」について明確に指摘しており、「軍事革命」の名のもとに、とても高価な無人兵器や遠隔操作兵器を惜しげもなく投入する一方、ビン・ラディンが9.11を起こすのに投入した資源の差は一体どうなのか?そして、その効果に差はあったのか?という点を皮相的に喝破している。

    そう、マスメディアで噂を流して、資源を浪費させたりするのも「超限戦」の一つになるのだ。

    我々は、そんな時代に生きている。

    0
    2020年05月15日

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