時代 講談社作品一覧

非表示の作品があります

  • 斗南先生・南島譚
    3.0
    漢学の家に育ち、幼時から深い素養を身につけ、該博細緻な知識の世界を生きて非凡な才を評価されながら夭折した中島敦。古代中国や南洋に材をとる作品のほか、苦悩の青春を綴る身辺小説など珠玉の傑作短篇集。伯父を描いた大学時代の創作「斗南先生」を始め、「過去帳」(「かめれおん日記」「狼疾記」)、「古譚」(「狐憑」「木乃伊」「山月記」「文字禍」)、「南島譚」、「環礁」を収録。
  • 古オタクの恋わずらい(1)
    完結
    4.7
    時は1995年。アニメや漫画が大好きな佐東恵は周囲から孤立しないよう、 転入先の高校では、己の本性を隠して生きることを決意する。 一目ぼれした「委員長」にだけは自分を知ってほしいと願うものの、 彼は大のオタク嫌いで…。 『エヴァ』『スラダン』『ガンダムW』…アニメとマンガが最高に熱かった時代の物語!!
  • 過去のあなた、未来のきみ(1)[comic tint]
    無料あり
    4.8
    全2巻0~759円 (税込)
    高校時代から付き合っている同棲中の彼氏とは絶賛マンネリ中。ときめき不足の沙也子が迷いこんだのは、彼と出会った頃、まだ彼氏が高校生の世界で……?彼氏じゃない人にときめくのは浮気。でも、10年まえの姿の彼氏なら?マンネリ彼氏×アラサー勝気女子×10年前の姿の彼氏、ありえないパラレル三角関係ラブ!【電子分冊版1~4巻収録】
  • 7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT(1)
    4.7
    舞台は16世紀、空前の演劇熱に沸くロンドン。片田舎に育った無学の青年・ランス(W・シェイクスピア)は、個性豊かな仲間たちの才能を結集し、芝居の脚本を書き始める。それは、1本のペンだけを武器とした"革命"だった――! 絶対的格差のなかで"自由"を求めた、7人の文豪たちの熱筆疾風録!!!
  • 白い旗
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作! 戦記ドキュメンタリー完全復刻! 「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。
  • 御手洗潔のメロディ
    3.6
    何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在する時、見えない線が光り始める。御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか、大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」など、名探偵の過去と現在をつなぐ4つの傑作短編を収録。
  • 剣法一羽流
    3.0
    諸流派が日本各地に盛名を競った天正年間、常陸の剣客諸岡一羽斎の、剣の理法と謎の秘伝書は、3人の高弟たちを翻弄する。力と技では及ばない、「剣の心」を渇望する剣士たちの死闘を描く表題作他、人斬りに失敗した刺客、秘命に斃(たお)れた隠密、悪名高い復員兵等、男の人生の風雪を鮮烈に描く、初期傑作短編集。
  • 新装版 眠る盃
    4.2
    向田邦子2冊目の随筆集。「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想に、戦前のサラリーマン家庭の暮らしをいきいきと甦らせる表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。文字が大きく読みやすくなった新組版。
  • 算法勝負! 「江戸の数学」に挑戦 どこまで解ける? 「算額」28題
    4.0
    数学の問いを記した絵馬を神社仏閣に掲げ、公開の場で算法勝負をする「算額」。大名から庶民まで、身分の上下を超え当時の数学ファンがこぞって熱中しました。本書では今も記録に残る算額から、オリジナリティ溢れる問題を厳選。数学を娯楽として楽しんだ粋な江戸人から現代人への算法勝負です。ベストセラー小説『天地明察』の冲方丁さんも挑戦、「とにかく楽しい! これは江戸時代の技術であり『娯楽』です」 (ブルーバックス・2015年1月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 群衆心理
    完結
    4.0
    すべては正義感から始まったーーー。敏腕の刑事弁護人ロベスピエール。見事な弁舌で、数多くの弱者を救い"貧者の弁護人"として評判を得ていた。社会の矛盾を正すため、弱者、貧者を救うため、熱狂する人の群れを操る彼が革命の末に見た風景はどのようなものだったか? 「世界は"群衆の時代"に突入する」「群衆中においては、学者も愚者も等しくなる」と、群衆の特質を喝破した社会心理学者ル・ボンの名作を完全まんが化!
  • マンション投資の「ルール」は私が教えます 販売実績2500戸以上。みずからも89戸を所有してわかった成功の法則
    4.0
    アフターコロナ時代の将来不安を解消する方法は、「経済的な自由」を獲得すること。そこで、今注目されているのは、東京23区内の中古ワンルームマンションを、ローンで購入し、賃貸として運用、家賃収入で返済していく資産形成法です。 新型コロナによるパンデミックを経験し、働き方も生き方も変化したいま、どう将来にそなえるかが課題です。預金は低金利で、株はリスクも高い。そのなかで、現金よりも安定した価値を持つという不動産投資が注目されています。 都心離れとも伝えられる時代でも、不動産投資は、なぜ収益を上げられるのか。不動産投資といえば、「大損して借金だけが残るのでは?」と不安に思う人も多いもの。 けれど、超低金利時代のいちばん手堅い投資は「中古ワンルームマンション投資」と著者は言いきります。日本でいちばんマンションを売った伝説の営業マンにして、みずからも投資物件89戸を所有するマンション大家である著者は、不動産投資のプロであるいっぽう、投資するマンションオーナー(大家)の気持ちもわかる人物です。 「サラリーマンこそ、中古マンション投資を始めるべき」と断言する理由はどこにあるのでしょうか。資金は? 物件選びは? 借り手探しは? すべての不安を払拭し、資産を増やすためのあらノウハウをこの1冊に網羅しました。 著者紹介 天田 浩平(あまだ こうへい) 株式会社エイマックス代表取締役。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、2007年、投資用中古マンションを扱う不動産会社に入社。2009年、中古ワンルームマンションを購入して、不動産投資を始める。 2014年、提携金融機関のキャンペーンで融資実行数全国1位(年170戸)を記録。以降、5年連続販売記録を更新し、2019年(2018年10月~2019年9月)には、年間販売戸数387戸を達成。「販売戸数日本一の不動産営業マン」と話題に。 2020年2月、株式会社エイマックスを設立。 2021年12月現在、投資用不動産所有戸数は89戸(国内区分マンション13戸、国内1棟物件6棟75戸、海外物件1戸)。 著書に『農業大学卒の僕が29歳で年間170戸のマンションを売って日本一の営業マンになった秘密の方法』(KADOKAWA)、『月商6億円 日本No.1営業マンの「最速」仕事術』(祥伝社)がある。
  • あやかし長屋 嫁は猫又
    値引きあり
    4.0
    たまは猫又。尻尾の先が二つに分かれたネコの妖怪である。岡っ引きの平次のところに押しかけ、妖怪に取りつかれて廃屋となった両国橋近くの長屋にいっしょに住んでいる。だから近所づきあいは、雪女のお雪などの妖怪とばかり。平次は人間にはモテないが妖怪ウケはいいので、それで満足している。そんな折、町奉行の榊原が平次のもとを訪ねてくる。最近江戸で、人間の盗賊と妖怪が手を組んでいるので、平次も妖怪といっしょに賊を取り締まってほしいという要請だった。見返りは長屋を正式に貸し与えることと、役所として二人を夫婦と認めることだった。破格の条件にたまは飛びつき、平次は押し倒される形で賊退治へ……。
  • 大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済
    4.3
    海外の研究者が「世界初の先物取引市場」と評価する江戸時代、大坂堂島の米市場。米を証券化した「米切手」が、現在の証券市場と同じように、「米切手」の先物取引という、まったくヴァーチャルな売り買いとして、まさに生き馬の目を抜くかのごとき大坂商人たちの手で行われていた。このしばしば暴走を繰り返すマーケットに江戸幕府はいかに対処したのか? 大坂堂島を舞台にした江戸時代の「資本主義」の実体を始めて本格的に活写
  • ハコバン70’s
    4.0
    あの時代があったから、僕は歌い続ける。「ドラマティック・レイン」「クリスマスキャロルの頃には」などのヒット曲で、日本を代表するボーカリストとして、今も活躍する稲垣潤一がはじめて明かす、ノスタルジーあふれる青春の日々。歌謡曲の黄金時代を迎えた1970年代。阿久悠が沢田研二やピンクレディーなど数多くの歌手に曲を提供し隆盛していたとき、潤一は仙台のクラブの箱バンメンバーとして仲間たちと夢を追い続けていた。
  • ゴーストタウンに星が降る
    完結
    5.0
    心の傷を癒すもの……探し中! ◆夜は人けも消え、闇に沈む街。そんな住宅展示場に明かりが灯(とも)る。そのわけは!? ――『ゴーストタウンに星が降る』 ◆楡(にれ)の木の下で待つのは誰? 疾走する列車から外を見つめる男と女。二人の腕には、互いをつなぐあるものがあった。――『楡の木の下で待ってて…』 ◆素子は大学に入学して、小学生時代の悪魔と再会した。――『私が愛した悪魔』 ◆鈴子のあこがれの家での暮らしは、4人の共同生活だった。そのうちの1人、タカオは、なぜかこの家を愛し、憎んでいた。――『僕の家で眠れ』
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか
    4.2
    日本の気候は、5000万年前の超温暖期から3000万年前の寒冷化、2300万年前のモンスーン開始による梅雨の誕生、エルニーニョ多発の時代、260万年前の氷期など、さまざまな変化を経験してきた。そうしたなかで、日本は列島を形成し、日本特有の温暖湿潤で美しい四季をもつ気候となってきた。5000万年前には大陸の一部だった日本が、大陸から分かれ始めたのは約4000万年前、日本列島が現在の位置になったのは約1500万年前だが、その長い時代の変遷の中で、日本の気候はどのように変化してきたのだろうか? 気候は、日本だけでは語ることはできない。日本の気候の成立には、ヒマラヤ山脈の誕生によるモンスーンの開始や黒潮と対馬海流の成立も大きく関わっている。本書では、地球全体の気候変動、日本列島の地質学的な変化と気候の変化を関連づけて明らかにしていく。 主な内容 第1章  超温暖期とその後の寒冷化 日本列島以前の気候 第2章  モンスーン時代の到来 梅雨の始まり 第3章  日本列島誕生と気候への影響 第4章  地球温暖化アナロジーの時代 第5章  第四紀氷河時代の日本 第6章  日本特有の気候の成立
  • ムズカシイことぬき! きほんの和食。
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書では、「肉じゃが」「鶏の照り焼き」など、料理の名前を聞いたら、味や形がすぐに思い出せるような、毎日のごはんに食べたくなる「基本の和食」を厳選紹介。  今どきネット検索すれば、いくらでもレシピは出てくる時代。せっかく本を買うのなら、とっておきのプロの技が知りたいし、簡単でなければ日常的に使い勝手がよい本とはいえない。という我々のわがままを、ミシュラン一つ星を7年連続で獲得する和食の名店『鈴なり』の店主・村田明彦シェフが叶えてくれました。  本書のレシピはすべてかんたんに作れて、『鈴なり』でも実際に使われている「コク旨隠し味テクニック」がつまっています。  さらに、我々が日ごろやっていないけれど、このひと手間が店の味になるというコツも載っています。例えば「タコ、きゅうり、わかめの酢の物」。タコを酢でもむひと手間が、コリコリ食感を生み出して、やるとやらないでは全く別次元のおいしさになるのです。  どのメニューにも細かくテクニック写真を入れました。手順を追いながら作ってみてください。 Part1 人気の定番がずらり! 献立作りに役立つ単品おかず54 【野菜】肉じゃが、筑前煮、小松菜のおひたし3種、ポテトサラダ、ふろふき大根鶏みそがけ、ほうれんそうの胡麻和え、かぼちゃの煮物、酢の物、きんぴらごぼう、白和え、焼きなす、なすの揚げびたし…etc 【肉】鶏のつくね焼き、鶏肉の照り焼き、豚肉のしょうが焼き、とんかつ、豚肉のみそ漬け焼き、和風ハンバーグ、豚バラ大根、鶏手羽先の甘酢唐揚げ、鶏肉の揚げ焼きねぎソース、鶏みそ唐揚げ 【魚】ブリ大根、サワラの西京焼き、アジの南蛮漬け、サバの味噌煮、サバの塩焼き、サンマの蒲焼き、ブリの照り焼き、鯛の昆布締め…etc 【卵】卵焼き、だし巻き卵、茶わん蒸し、あんかけ茶わん蒸し、半熟煮卵…etc 【豆腐】揚げ出し豆腐、肉豆腐、ごちそう冷や奴3種 【汁物】イワシのつみれ汁、ハマグリのお吸い物、豚汁、豆腐とワカメの味噌汁…etc Part2 1品でも納得の満足感! 時間がない日のすぐ出来ごはん29 【丼・ご飯】カツ丼、焼き鶏丼、鶏そぼろ丼、親子丼、牛丼、マグロねばねば丼、高菜チャーハン、焼きめし、おにぎり6種、焼きおにぎり(しょうゆ)、鯛茶漬け、鶏野菜雑炊…etc 【麺】鶏南蛮そば、すだちそば、焼きうどん、和風だし香るカレーうどん 【鍋】鶏団子鍋、すき焼き、おでん、豚バラ白菜鍋 Part3 手抜きにみえない! 週末の腕まくりメニュー9 【肉】和風ローストビーフ、ローストビーフユッ風 【寿司】ちらし寿司、巻き寿司 【季節のごはん】栗ご飯、栗入りお赤飯風、竹の子ごはん
  • 雪子さんの足音
    3.6
    1巻1,353円 (税込)
    東京に出張した僕は、新聞記事で、大学時代を過ごした高円寺のアパートの大家の雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。20年ぶりにアパートを訪ねようと向かう道で、僕は、当時の日々を思い出していく。
  • 子規、最後の八年
    4.0
    二十八歳で結核を発症し、三十五歳で逝った正岡子規。脊髄カリエスによる激しい痛みに堪えながら、新時代の言語表現を追求する彼の病床には、漱石・虚子ら多くの友が集った。そしてその濃密な晩年は、現代日本語の書き言葉を完成させる道程でもあった。命尽きるまで情熱を燃やした子規の功績を辿る、近代日本文学史の労作。
  • 一生イタい恋をしたいよ
    無料あり
    4.1
    暗い時代を吹き飛ばす、ギャグとエッチと愛が溢れだす! 柊夏目・25歳元クソビッチ、ついに真実の愛に気づいてしまいました。 おでん屋を営む三田千冬に出会った瞬間、おでんのダシと千冬の顔面が心に染みたんです。 千冬のためならなんでもしたい――もちろん後ろの準備も万端にしてッ!! 一方その頃、千冬は千冬で夏目のかわいさにひれふしていた――そう、千冬は夏目神推しの夏目信者、要するにふたりはイタめのバカップルだったのだ! ド天然スパダリ×ハッピーあざと受、我等愛情永久不滅!明るすぎる星名ワールド!
  • 東海道をゆく 十時半睡事件帖
    3.8
    著者の死生観が結晶した終わりなき旅路。人気シリーズ最終作! 「生きる者は生き、死ぬ者は死ぬ」。福岡藩江戸屋敷総目付を務める名物老人・十時半睡(とときはんすい)は、重病の息子弥七郎(やしちろう)を見舞うため、国許(くにもと)への旅に出る。息子の天運を信じる半睡は、あえて陸路・東海道を悠々と旅してゆくのだが、道中には様々な事件が巻き起こる。惜しくも著者の絶筆となった人気シリーズ最終作。
  • 少女ファイト(1)
    4.2
    「あの日から、友達は作らないって決めたんだから」大石練(おおいしねり)・15歳。バレーボールの名門・白雲山(はくうんざん)学園中等部に在籍。練はずっと自分を抑え続けていた。小学校時代に全国大会で準優勝したチームのキャプテンであったほどの実力を隠しながら。集団スポーツの中で、自分を殺さなければいけない理由は――。それでもバレーを辞められない想いとは――!! バレーボール群像劇スタート!【1巻著者:日本橋ヨヲコ】
  • 青春少年マガジン1978~1983
    完結
    4.3
    家賃8千5百円の四畳半で、新潟から漫画家を夢みてやってきた19歳の小林まこと青年が食中毒で死にかけていた。上京して1年、挫折寸前の小林青年の元に届いた朗報は、少年マガジン新人賞入選! 半年前に応募した作品が賞金100万円獲得、即デビューとなった! いきなり開いた漫画界への扉、そして怒涛の週刊連載! 瞬く間に新人ラッシュ時代の旗手となる。だが笑いに満ちた青春時代も、やがて終わりを告げ……。
  • 変身人間ちえ(1)
    4.0
    1~2巻759~836円 (税込)
    中学生の根伴悟は、高学力の生徒だけを集めたクラスに編入されるほどの秀才である。しかし、内心では根伴は代わり映えしない毎日を嫌い、何か変化を求めていた。そんなある日、学校で「化け物が出た」と騒ぐ生徒が現れる。すると、その化け物が根伴の教室の掃除用具入れから現れて…!! 5人の少年少女らは、あらゆる悩み、苦悩、それらを産みだし続ける日々そのものとどう向き合っていくのか。新進気鋭の作家が描く、新時代の青春群像。
  • 奥羽の二人
    4.0
    不敵な野望と奔放さに満ちた若き伊達正宗と、奥羽で対峙する蒲生氏郷――二人にとって越えることのできない大きな存在が、秀吉であった。天下に志を得ずに終わった彼らの胸中の苦悶を描く表題作のほか、抗いがたい力に翻弄され、結局は身を滅ぼしていった武将たちの運命と悲話10編を収録。待望の歴史小説傑作短編集。
  • 血の弔旗
    4.0
    1966年8月15日。根津謙治は、仲間たちと豪邸の前にトラックを止めた。戦後の混乱期に財を成した実業家から現金11億円を奪うためだ。その際、根津は不本意ながら一人の女性を射殺してしまう。それから14年。時効が近づいた頃、彼らの身の周りに新たな事件が続発する。首尾よく離散したはずの男たちの軌跡が再び交差する時、人間の業と事件の真相が明らかになる。昭和の時代と風俗を克明に描写した熱き犯罪小説。
  • NOiSE
    完結
    4.3
    「この世界」は、かくして生まれた――『BLAME!』の世界から遙かに時をさかのぼった時代。まだ確立されたばかりの超巨大ネットワーク世界で、謎の組織「教団」はシステムの僅かな歪みを利用し次々と魔物を生み出していた。不可解な児童連続誘拐事件への「教団」の関与を突きとめた女刑事・裾野結の追跡が今、始まる!!
  • 女神誕生 処女母神の神話学
    -
    太古の「大女神」、「大母神」から、処女であり母でもある「処女母神」へ――。普遍的な女神の変質は何を意味するのか。そして処女母神アマテラス、アテナ、マリアは、なぜ至高女神の地位を得たのか。時代も地域も異なる神話の共通点から、人類社会の原像を見出し、神話の新たな可能性を探る比較宗教学の試み! スサノオとの宇気比によって生じた男神の母となったアマテラス、脚にかけられた精液を羊毛で拭き取り、それを捨てた大地から生まれた子の母となったアテナ、そして「主の言葉によって」母となったマリア。処女懐胎神話はほかにもギリシア神話のダナエや釈迦の母マーヤー、『マハーバーラタ』のクンティなど枚挙にいとまがない。しかし、それらの母の多くが、子の誕生時に亡くなるか、あるいはその後の場面から姿を消してしまうのに対し、至高女神として君臨するアマテラスをはじめ、アテナもマリアも、それぞれの宗教のなかで主導的立場を占めつづける。 時間的にも空間的にも異なる信仰にあって、なぜ、彼女たちは「処女にして母」という超越性とともに、それぞれの宗教のなかで燦然と輝く存在となったのか。 また、「処女母神」は、農耕や牧畜が始まった社会で生まれた新たな女神であり、それ以前には旧石器時代の石像に象徴される、自然の富の授与者としての「大女神」や「大母神」が広く存在していた。そんな「大女神」の系譜をひく処女女神アルテミスは、いかにして現代の優美な「ダイアナ」に変容していったのだろうか。  比較神話学の手法によって、男性が生み出した神話の向こうに遠く浮かび上がる女性の姿を繊細にとらえ、単純な二項対立を超えた社会における男女の在り方を多彩な視点から描き出す、唯一無二の試み。 (原本:『女神の神話学――処女母神の誕生』平凡社(平凡社選書)、1999年) 序章 女神とは何か 第1部 「大母神」と「処女母神」 第一章 大母神から職能女神へ――旧石器時代の洞窟女神から考える 第二章 女性の神話学 第三章 処女母神の神(話)学 第2部 日本の女神と女性 第四章 女性のなかでただ一人――アマテラス神学生成の比較神話学的考察 第五章 なぜ「妹の力」だったのか 第3部 ギリシアの女神と女性 第六章 女神とポリス――アテナとアテナイ 第七章 アルテミスからダイアナへ――西洋における山野の女神像の変遷 第八章 女による暴力と女への暴力――ギリシア悲劇の暴力性と女性像 第九章 女たちを笑う男たち――ギリシア喜劇の女性像 注 文献一覧 初出一覧 あとがき 学術文庫版あとがき
  • 椿の花が落ちる頃 分冊版(1)
    無料あり
    4.3
    全5巻0~165円 (税込)
    「お前、男だろ」――【美しすぎる花魁×孤独な美人画絵師】 最悪の出会いが、ひとりの花魁の人生を狂わせる――! 時は江戸時代後期。 家族を食わせるために年季明けまで男とばれないことを条件として吉原遊郭の大見世・椿屋に買われた宗太。 10年後、彼は奇跡的に水揚げもせぬまま、絶世の美しさを誇る白椿花魁として吉原中に名を轟かせていた。 しかし、白椿花魁を描くために椿屋を訪れた美人画絵師・龍春に一瞬で男であることを見抜かれてしまい…!? 本当の名を捨てて女として生きる白椿と、人生を捨ててまで美人画に執着する龍春。 やがて互いの熱を求め合うふたり、廓の中で「愛」は生まれるのかーー?
  • 明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法
    4.0
    ◆「伝える」仕事に携わる、全ての方への処方箋◆「最近なんだか伝わっている手応えも実感もない」とお嘆きのあなたに。あなたがどうしても伝えたいその「情報」は、どうすれば相手に伝わるのか。情報"砂一時代"、ファンベース、オーガニックリーチ……。圧倒的にわかりやすい、伝える仕事「虎の巻」! (講談社現代新書)
  • 生物はなぜ死ぬのか
    4.0
    【死生観が一変する〈現代人のための生物学入門〉!】 生命の死には、重要な意味がある。 遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」とは? なぜ、私たちは“死ななければならない”のでしょうか? 年を重ねるにつれて体力は少しずつ衰え、肉体や心が徐々に変化していきます。 やむを得ないことだとわかっていても、老化は死へ一歩ずつ近づいているサインであり、私たちにとって「死」は、絶対的な恐るべきものとして存在しています。 しかし、生物学の視点から見ると、すべての生き物、つまり私たち人間が死ぬことにも「重要な意味」があるのです。 その意味とはいったい何なのか――「死」に意味があるならば、老化に抗うことは自然の摂理に反する冒涜となるのでしょうか。 そして、人類が生み出した“死なないAI”と“死ぬべき人類”は、これからどのように付き合っていくべきなのでしょうか。 ■主な内容 ・恐竜が絶滅してくれたおかげで、哺乳類の時代が訪れた ・宇宙人から見た「地球の素晴らしさ」とは ・地球上で最も進化した生物は昆虫である ・遺伝物質DNAとRNAの絶妙な関係 ・「死」も、進化が作った仕組みである ・ヒトだけが死を恐れる理由 ・“若返る”ベニクラゲの不思議 ・超長寿のハダカデバネズミは、なぜがんにならないか ・ヒトの老化スピードが遅くなっている理由とは? ・「若返り薬」の実現性 ・少なめの食事で長生きできる理由 ・老化細胞は“毒”をばらまく ・テロメアの長さと老化は関係ない? ・生物学的に見ると、子供が親よりも「優秀」なワケ ・ヒトが生きる目的は、子孫を残すことだけではない ・“死なないAI”を生み出してしまったヒトの未来 ・有限の命を持つからこそ、「生きる価値」を共有できる ・私たちは、次の世代のために死ななければならない ――すべての生き物は「死ぬため」に生まれてくる。 第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか 第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか 第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか 第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか 第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか
  • うちの旦那が甘ちゃんで 1
    値引きあり
    3.6
    はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは、北町奉行で風烈廻方同心を拝命している、沙耶の旦那のことだ。のほほんとした性格から、盗人を取り逃がすことが多く、付き人である小者たちは愛想を尽かして次々に辞めていった。小者は捕り物の補助や身の回りの世話をする重要な存在で、小者がいなければ同心は能力の半分も発揮できない。次の小物をどうやって手当てすればいいのか。沙耶が思いついたのは、なんと自分だった!
  • 十五の春と、十六夜の花 -結びたくて結ばれない、ふたつの恋-
    4.3
    ヤンデレ気味な幼馴染・三城紗弥花に手を焼きながらも、國枝春季はつつがなく高校生活をスタートさせていた。しかしある日、春季は同級生の千崎優紀に紗弥花との関係をからかわれ、あげくにキスまで迫られる。おまけにその様を紗弥花に目撃され怒らせてしまう。誤解を解こうと迎えた翌朝、紗弥花はなぜか二人に分身していた! 両手に花ながら互いに妬み合う紗弥花らに振り回される中、今度は優紀の性別が男に変わったと知ってさらに困惑! 怪現象の謎を追い始めた春季は、優紀が暮らす寺院の"枯れない彼岸花"の伝承が関係していると知り――。徒花の不可思議な力に魅入られた少年少女を巡る新時代の恋愛伝奇ミステリー!!
  • 茶室殺人伝説
    値引きあり
    3.7
    古都・鎌倉、相山流茶道の家元邸で開かれた茶会は御曹子婚約発表の場でもあった。その席で、ある男が胸に包丁を突き立てた死体となって発見される。手伝いとして現場にいた小高紅美子は、家元の次男・秋次郎や県警の安積刑事と流派に隠された伝承と戦国時代にさかのぼる怨讐を追う。傑作長編ミステリー。
  • なぜネギ1本が1万円で売れるのか?
    4.3
    失敗に次ぐ失敗、それでも僕たちは、ネギ界のダイソンを目指す! ミシュラン星付きのシェフは唸り、スーパーのバイヤーたちは喜び、大手種苗会社の営業担当者は膝を打つ。「ブランド創り」「マーケティング」「営業の肝」「働き方」・・・・・・、常に革新を求める彼のネギにはビジネスのすべてが詰まっている!! 風雲児による、おもしろすぎる経営論。 ●相手を見極めるのがポイント ●常識を疑え ●物量は力なり ●3本セットから2本セットに替えた理由 ●なぜスーパーに営業をかけたのか ●高いものを安く見せる ●作業はバックが鉄則 ●土寄せの極意 ●有機肥料が良い理由 ●作業を時速で考える ●畑は小さいほうがいい ●端っこ2メートル問題 ●サポート係で3割の生産性向上 ●自分のペースで働ける会社に 清水寅、身長158センチ。「初代葱師」を名乗る彼は、「ねぎびとカンパニー」という会社の経営者でもある。高校卒業後、金融系会社に就職。その後営業で頭角を現し20代で7社の社長を歴任。そこから30歳でまったく無縁だった農業の世界に飛び込み、ネギ農家に。多くの失敗を重ねながら、持ち前のバイタリティと探究心、そしてサラリーマン時代に培った経営感覚で、農の世界で大きな渦を巻き起こしている。
  • 華の宴 ―安倍晴明恋語り―
    完結
    4.5
    時代(とき)は平安。安倍晴明(あべのせいめい)が授かった不思議な力は、人々を魅了する。そして、恋の魔法に堕ちていく。姫君との忍ぶ恋、実らぬ恋、叶わぬ思い……。それらは彼の人生に星屑のように、ちりばめられ、彩られる。平安ロマンチック・ファンタジー。待望の陰陽師・安倍晴明シリーズ、ついに登場!
  • イケない妄想
    完結
    4.0
    「こんな妄想する私って…変ですか?」小学生時代の保健体育の授業がトラウマとなって、男の子に対して変な妄想をしてしまう少女の恋、処女の美大生と男性ヌードモデルとの本気の恋、男子生徒と女性教師の禁断の恋、義理の兄との刺激的な恋など、どれもが思わず妄想しちゃうドキドキする刺激的なラブストーリーばかりを集めました!
  • かぞくを編む(1)
    完結
    4.0
    全3巻550円 (税込)
    さまざまな事情で産みの親による養育が困難な子どもを、新たな温かい家庭に迎え入れる特別養子縁組。民間養子縁組あっせん機関「ひだまりの子」のケースワーカーとして働く主人公・ひよりの元には、予期せぬ妊娠や不妊に悩む人々が訪れる。家族にとって一番大切なのは心の繋がりだと信じ、親と子に寄り添うひより。複雑な時代だからこそ読んでほしい、新しい「かぞく」の形を描いた感動作!待望のコミックス1巻発売!
  • 君がために~楠木正成絵巻~(1)
    完結
    5.0
    河内国(かわちのくに)の悪党・楠木正成(くすのきまさしげ)は、ついに挙兵を決意する。倒幕と親政を掲げる後醍醐(ごだいご)天皇への忠節と、自らも志す太平の世を築くために。そして正成を密かに想い慕う少女・あぐりも、固く心に誓うのだった。わずかでもいい、その人の行く道を照らす光となることを。その大きな背を支え守れる、力のひとつとなることを。時代は、まさに新たな動乱の時を迎えようとしていた--。鎌倉末期を舞台に描き下ろす、渾身の長編歴史ロマン!!
  • 金魚と日本人
    -
    1502年(文亀2年)、室町時代中期に中国から初上陸。元禄江戸で大ブームを起こして以来、金魚は日本人に愛され続けてきました。しかし、いったいなぜ、欧米ではさほど流行らなかった金魚が、本家・中国をしのぐ勢いで、日本では深く広く浸透したのでしょうか。そもそも日本の金魚のルーツはどこにあるのか。当時の日本社会は、金魚をどう受け止めたのか・・・・・・。金魚の飼い方や品種の解説ではなく、金魚と日本人の500年の歴史を、豊富な史料から検証。日本人の自然観や社会観を、金魚を通して考察します。本書の原本は、一九九七年に三一書房より刊行されました。
  • 講談名作文庫2 水戸黄門
    -
    天下の副将軍として諸大名を縮み上がらせた水戸光圀公。隠居してからは百姓姿に身をやつし、助さん格さんという剣術の名人をお供に連れ、諸国漫遊に出かけた。お役人やお侍が、百姓爺だと馬鹿にすると、あに図らんやそれが光圀公。びっくり仰天して大騒ぎ! 山賊退治や孝子の助太刀等、痛快愉快の大活躍。
  • 神獣医(1)
    4.3
    動物達が大好きだけれど、動物達はあまり懐いてくれない…。腕は確かだが、ちょっぴり残念な獣医師・朝井尊の元に、大学時代の先輩・神童新から「お前に診てもらいたい症例がある」という依頼が来る。尊が、神童に半ば強引に連れられていった先に待ち受けていたのは、“神獣”――すなわち、神様だった。自然災害の原因=神様達の病気! 世界の命運は、一人の獣医師に託された!
  • 中華一番!(1)
    完結
    4.3
    目には「美味(うま)いッ!」、心に「感動ッ!」 中華料理の“てっぺん”ねらう、天才グルメ少年、あらわる!! 時は清(しん)朝の末期――。四川省(しせんしょう)最高のレストラン「菊下楼(きっかろう)」では、新料理長を決める“料理勝負”が行われようとしていた!! 前料理長パイの子=マオと、パイの弟子=ショウアンという因縁深い2人が“幻”の麻婆(マーボー)豆腐で激突するのだが……はたして軍配はどちらにッ!?
  • れもんカンパニー(1)
    完結
    -
    全2巻550円 (税込)
    チャキチャキ娘のノンこと、富永乃里子と、のんびりやのKスケこと、及川啓介。同じ高校に通う2人だが、母親同士も高校時代の同級生だったことが分かり、家族ぐるみの付き合いが始まった! バイクに2人乗りして、背中に当たったノンの胸の感触が忘れられないKスケ。意外と格好良くテニスをするKスケの姿に胸ときめくノン。だけど、意識しながらもお互い素直になれなくて……!? 恋に家族に友だちに、等身大の青春レポート!
  • 倫敦館夜想曲
    完結
    4.3
    時は大正――。姉弟になった神奈と乙彦は、時代の激動の中、つぎつぎに起こる怪事件に巻き込まれ、その謎の立ち向かうが? 大正ロマンが薫る、大人気ミステリーシリーズ!
  • 月夜の記憶
    5.0
    人間の根柢へ、文学の原理へ、深まりゆく作家精神の軌跡! 死を賭して受けた胸部手術、病室から見た月、隣室の線香の匂い、そして人間の業……。終戦からほどない、21歳の夏の一夜を描いた表題作をはじめ、人間の生と死を見据え、事実に肉迫する吉村昭の文学の原点を鮮やかに示す随筆集。自らの戦争体験、肉親の死、文学修業時代と愛する文学作品、旅と酒について、そして家族のことなど、ときに厳しく、ときにユーモラスに綴る。
  • 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)
    4.3
    家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
  • しんがり 山一證券最後の12人
    3.6
    負け戦のときに、最後列で敵を迎え撃つ者たちを「しんがり」と言います。戦場に最後まで残って味方の退却を助けるのです。 四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表したのは、1997年11月のことでした。店頭には「カネを、株券を返せ」と顧客が殺到し、社員たちは雪崩を打って再就職へと走り始めます。 その中で、会社に踏み留まって経営破綻の原因を追究し、清算業務に就いた一群の社員がいました。彼らの一部は給与も出ないまま、「しんがり」を買って出て、無一文に近い状態になっています。この中心にいたのは、会社幹部に裏切られながら業務の監査をしていた人間たちで、証券会社では「カネを稼がない、場末の連中」と陰口を叩かれていた人々でした。・・・ 山一證券の破綻を、記者会見で号泣した社長の姿とともに記憶している方も多いことでしょう。「社員は悪くありませんから!」という絶叫でした。 社長までが泣く、その大混乱にあって、「しんがり」の彼らはなぜ筋を通そうとしたのでしょうか。逆襲なのでしょうか、意地でしょうか、優しさなのでしょうか。 山一が消えたあとも、彼らは不器用な人生を送っています。しかし、決して不幸ではないと言います。「会社の破綻なんて人生の通過点に過ぎないよ」「潰れたって、何とかなるんだ」と。 一生懸命生きていれば、きっと誰かが見ていてくれる。――そんな彼らのメッセージは、どんな会社が潰れても不思議のない、リスク多き時代を生きる人々の励ましとなるのではないでしょうか。
  • エレキング(1)
    無料あり
    4.4
    全15巻0~712円 (税込)
    錠単位で薬を売り歩く無店舗の薬屋・おいさんが、本当に売っているのは愛なのです。疲れたあなたの心に、シュールな笑いが効き目抜群!! 続々増え続ける高濃度キャラもじわっと効能発揮。『かいしゃいんのメロディー』で文藝春秋漫画賞も受賞した、鬼才・大橋ツヨシが贈る天下一品の不条理ギャグ。隠れ『エレキング』ファン瞠目のデジタル登場! 時代は大橋ツヨシに追いついた!? 大橋サプリの過剰摂取でキミも快哉を叫べ!!
  • 日本の敬語
    -
    東京は京都より敬語が多い? 「ご遠慮ください」は失礼? 「お前」は敬語だった? 貴人は「する」より「なる」? 「敬語は日本語の美しさである。しかし、度をすぎるとうんざりする。」敬語はなぜ生まれたのか。尊敬と相殺される親愛の感情は、どう表現したらいいのか。原日本語、上代から奈良、平安、そして現代へ。敬語の起原と変遷をたどり、情況にふさわしい使い方を考える。一級の言語学者がじっくり向き合う、敬語の歴史と実用。(解説・滝浦真人) 底本:『日本の敬語』角川新書、1959年 【本書の内容】 第一章 序説 一 英語と日本語  二 日本の敬語は文法的  三 日本の敬語は相対性敬語  四 敬語の起原と階級  五 敬語の起原とタブー  六 アイヌの妻女  七 アイヌの婦人語と敬語  八 アイヌ代名詞の構造  九 日本代名詞の構造  一〇 名詞の敬称  一一 結 論  第二章 起原:どうして日本の敬語が起ったか 一 原日本語と敬語法  二 上代日本語の敬語法1 「ます」考  三 上代日本語の敬語法2 「せす・けす・めす・をす・なす・こやす」考  四 上代日本語の敬語法3 「たまふ」考  五 上代日本語の謙称動詞1 「たぶ・たばる・まつる」考  六 上代日本語の謙称動詞2 「まをす(申)」考  第三章 変遷:奈良から平安への敬語のずれ 一 上代敬語と古代敬語の対比  二 平安時代の敬語助動詞の起原  三 奈良・平安の相違  四 万葉語における「頂戴す」について  五 「見めす」の忘却 六 「せす」のまちがい  七 御立為之の誤訓  八 物語文学と敬語 九 後代の敬語  第四章 現代の敬語:どうあり、どうなるべきものか 一 序 論  二 名詞・代名詞  三 動詞  四 地方別  五 現代敬語の無軌道さについて  第五章 結論 一 敬語のとどかない名歌  二 歌から見た敬語の本質  三 結びの言葉  付録 これからの敬語 解説 滝浦真人
  • 絵でわかる物理学の歴史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ギリシャの時代から現代へ。物理学の発展の歴史をたのしく面白く解説。物理学の天才たちはどのようにして物理学を作り上げたのか。
  • 今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる
    3.8
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 約100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 人はなぜ非合理な行動に走り、集団では理性を失うのか。 敬虔なユダヤ教徒の家庭に育ったフロムは懊悩の果てに、 フロイトの精神分析とマルクスの社会科学を融合させた「真の人間法則」にたどり着いた。 【本書の内容】 ●「金儲けの世界」を逃れ「魂の救済」へ ●現代人の根本的な病理は「孤独」にある ●二種類の権威―「合理的権威」と「非合理的権威」 ●幸福に生きるため良心に耳を澄ます ●人間心理の根源を捉えた『自由からの逃走』 ●自分の人生の意味は自分だけが与えられる ●「非生産的方向づけ」と「生産的方向づけ」 ●「成熟した愛」を実践するためには ●恐れず真実に目を向け、生産的な人生を送る
  • 異域の人 幽鬼 井上靖歴史小説集
    4.0
    半生を西域に捧げた後漢の人・班超の苦難に満ちた道と孤独な魂の彷徨を追った「異域の人」、留学僧・行賀の在唐31年の軌跡と、入唐した日本人のさまざまな生の選択を描いた「僧行賀の涙」、謀反へと明智光秀を導く心の闇に巣くった亡者に迫る「幽鬼」など、歴史小説の名作8篇を収録。時代の激動を生きぬいた人間の姿を比類なき語りの力で描破する井上文学の魅力溢れる1冊。
  • 満州事変 戦争と外交と
    4.5
    泥沼の十五年戦争は、なぜ、どのように始まったのか? 端緒である1931年の満州事変と翌1932年の上海事変は、中国北洋軍閥間の争いの混乱に乗じた前者、民族的抵抗の形成を見た後者と、それぞれ異なる性格を有している。両者について経緯を詳述し、さらに5年後の盧溝橋事件による全面戦争展開へつながる時代の流れを示す。その時内閣は、軍部は、日本の世論は、列国や国際連盟の反応は、両国各部隊の進路は――? イデオロギーを排し、史実のみを丹念に追うことで中国侵略の発端の全貌を明らかにする、近代史研究における古典的名著。(原本:中公新書、1974年刊)
  • もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。
    3.8
    『暮しの手帖』編集長から、「クックパッド」の一社員に2015年春転身し、多くの読者を驚かせた文筆家の松浦弥太郎さん。未来に悩む若者たちに「もし、今自分ならこんなことをしてみたい」というアプローチで、この時代を仕事や生活について、どう生き、どう楽しみ、どう学び、どう考え、どう努力し、どう悩むか、これからの生き方や仕事の仕方を指し示す。多くの人に読み継がれたロングセラー、待望の文庫化!
  • 池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力
    4.1
    「生成AIに勝てるヒトの強みとは?」「過去のデータが大事というけれど?」「悩んでいる友人のために何ができる?」「どうすれば部下がやる気を出すだろう?」――。 トップアスリートになる夢も、生成AIにない発想力も、他者への共感力だって「想像力」が原点。 「世界価値観調査」では、日本人が子どもに身につけさせたい性質として「想像力・創作力」を挙げ、比較した77ヵ国中でも上位です。 「生成AIに負けない人材か」が問われる時代というだけでなく、想像力は、働き方、生き方を変える原動力。 池上先生は、「タテの想像力」と「ヨコの想像力」とし、学校や職場で教えてくれない想像力の伸ばし方を具体的に伝えます。 「タテの想像力」で未来を決めると今が変わりだします! 私たちはそのことを、アスリートの活躍として日々目の当たりにしています。大谷翔平、羽生結弦、石川佳純、堀米雄斗などなど、作文に綴った夢が実現した人は少なくありません。将来への想像からゴールへの道が始まります。池上先生も、小学校時代の夢だったジャーナリストになりました。 ビジネスでは、巨大ITプラットフォーム企業Googleも、「タテの想像力」でグーグルアースなどを想像し実現したのです。 「ヨコの想像力」も、仕事や人間関係でなくてはならないもの。 AIが優秀な「クールヘッド」(冷静な頭脳)なら、人間の強みは「ウォームハート」(温かい心)であり、その根底にあるのが想像力です。 モノやサービスも個々のニーズに合わせ多様化する世界で、想像力をどこまで働かせられるかがビジネスの決め手となります。 とともに池上先生は、世界各地で人道支援を取材し「想像力は世界を変える」と確信します。 パンデミックや戦争が私たちの前に立ちはだかっても、どうすれば世界はよくなるか想像することが突破口に! 現実社会をテキストに、想像力のリミッターの外し方を教えてもらいましょう。 【本書の内容】 はじめに――なぜ、「今」想像力が必要なのか? 第1章 想像力を失うと私たちはどうなるか? ――AIvs.想像力の時代が来た 第2章 「ヨコの想像力」が仕事や人生を変える ――「人」と「多様性」を知る力がつく 第3章 「タテの想像力」で未来を決めると今が変わる  ――リミッターを外すのは楽しい! 第4章 「なりたい自分」を持つことから始める ――「AIに負けない人材か」問われる時代に 第5章 想像力のスイッチはいつでも入れられる ――対話・体験・視点のヒント 第6章 池上彰の未来予測 ――私が未来を予測するとき何を見ているか おわりに――行き詰まったら「よそ見」をしよう
  • 水壁 アテルイを継ぐ男
    4.2
    著者のライフワークとも言える東北の大河小説「最新刊」がついに完成! 朝廷の容赦ない仕打ちに苦しめられ続ける民を救うべく、伝説の英雄・アテルイの血をひく若者が立ち上がる。やがて彼のもとには、その志に共感する、力ある者たちが集まってくる。圧倒的な数の差を知略で制し、不利と思われる状況にも臆せず力を尽くして立ち向かってゆく、蝦夷たちの気高い姿に心がゆさぶられる歴史長編。
  • 国際共通語としての英語
    3.9
    グローバル時代の現在、ビジネスでも教育の現場でも日本人の英語力が問われている。ビジネスパーソンが、学生が、「通じる」英語を目指すために必要な条件を提言する。著者は、確かに英語を話す機会は増えているが、相手が英語が母国語の話者とは限らない、「英語という共通語」をつかってコミュニケーションすることが目的であり、ネイティブ並みに話せなくてもいい、「自分らしい英語」の発信をして下さい、と強調する。
  • 競馬場のある街 競馬への想いを、奥深さを共に
    -
    疾走するサラブレッドに送られる大声援。 ひっそりとその役割を終えた、小さな競馬場。 人の数だけ、蹄跡の数だけドラマがある。 すべての競馬ファンに捧ぐ、珠玉の競馬場エッセイ。 【内容】 競馬場のある街 函館/福島/門別/仁川/盛岡/金沢/中山/川崎/府中/帯広/京都/園田/大井/札幌/新潟/船橋/府中(2)/浦和/中京/名古屋/佐賀/高知/水沢/姫路/笠松/小倉/札幌(2) 記憶の中の競馬場 福山競馬場(広島県)/荒尾競馬場(熊本県)/旭川競馬場(北海道)/宇都宮競馬場(栃木県)/益田競馬場(島根県)/三条競馬場(新潟県)/北見競馬場(北海道)/高崎競馬場(群馬県)/中津競馬場(大分県)/足利競馬(栃木県)/新潟競馬場(新潟県)/岩見沢競馬場(北海道)/紀三井寺競馬場(和歌山県)/上山競馬場(山形県)/春木競馬場(大阪府) 【著者】 河村 清明(かわむら・きよあき) 山口県出身。北海道大学文学部国文科専攻を卒業後、株式会社リクルートに入社。1996年に同社を退社したのち、執筆活動を始める。同年、「優駿エッセイ賞」を受賞。 著書『馬産地ビジネス』『JRAディープ・インサイド』『馬産地放浪記』(以上、イースト・プレス)、『三度怒った競馬の神様』(二見書房)、『ウオッカの背中』(東邦出版)、『遙かなる馬産地の記憶』(主婦の友社)、『ウイニング・チケット』(原作、講談社)などがある。 電子書籍『ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男 競馬国際化の礎を作り上げた「異端」の挑戦』『競馬 衝撃の敗戦列伝 敗北を糧に頂点を極めた名馬たち』『競馬 衝撃の敗戦列伝2 運命を分けた一戦の知られざる真実』『ウオッカvsダイワスカーレット 天皇賞 運命の15分と二人の厩務員』『JRAディープ・インサイド 主催者が語る日本競馬の未来』『超サバイバル時代の馬産地ビジネス 知られざる競馬業界の「裏側」』『競馬場のある街 競馬への想いを、奥深さを共に』『ひだか馬遺産探究 サラブレッドゆかりの史跡を訪ねて』、『いのちを繋ぐ馬産地の物語 旅立つサラブレッドの原風景』(共著)など。 競馬関連の著作について業界の内外を問わず高い評価を得ている。

    試し読み

    フォロー
  • エリアの騎士 外伝(1)
    5.0
    個性派揃いの江ノ島高校サッカー部をまとめあげ、全国高校サッカー選手権優勝へと導いた監督・岩城鉄平(いわき・てっぺい)。その後監督を辞し、プロサッカー選手として夢を追う、異色の天才。秘められた江ノ高時代の原点がいま明かされる! 才気きらめく「江ノ高アーリーデイズ」!!
  • 東大リベンジャーズ(1)
    完結
    4.5
    「もし『東京卍リベンジャーズ』の主人公が“東大卒”だったら……?」 『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』船津紳平が描く、『東京卍リベンジャーズ』初の公式パロディギャグ!! 「もし『東京卍リベンジャーズ』の主人公が“東大卒”だったら……?」 タケミチならぬ、主人公・“ミチタケ”は東大出身なのにフリーター&ドーテー。彼は唯一の想い人が“慶應卒”と結婚したのを機に、7年前の大学時代にタイムリープ!! 「慶應(あいつら)……受験で…3科目しか勉強してないんだぜ……! 俺は5教科7科目だ!!」オリ合宿、開成、パ長などなど至極の“東大あるある”を詰め込んだ『東リベ』パロディギャグ譚、ここに開幕!!
  • レヴィ=ストロース 構造
    3.0
    本書は、現代最高峰の人類学者クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009年)の全貌を描いた決定版の誉れ高い1冊です。 ベルギーに生まれたレヴィ=ストロースは、フロイトやマルクスに触れた青年期を経て、南仏で高校教師になりました。その中で育まれた情熱を抑えられなくなった1935年にブラジルへ旅立ち、カデュヴェオ族やボロロ族、そしてナンビクワラ族の調査に乗り出します。その後、第二次世界大戦の勃発を受けて従軍しますが、1941年にはユダヤ人への迫害を回避するべくアメリカに亡命したレヴィ=ストロースに、ニューヨークで決定的な出来事が訪れました。それが言語学者ロマーン・ヤコブソン(1896-1982年)との出会いです。 のちに『音と意味についての六章』として公刊されるヤコブソンの講義の内容は、レヴィ=ストロースの中で若い頃からあたためられていた「構造」の概念と交錯しました。そうしてヤコブソンの勧めを受けて書き始めたのが、構造主義の誕生を告げる『親族の基本構造』であり、4年をかけて完成されたこの大著は1949年に刊行されることになります。 ここから旺盛な執筆活動を開始し、『人種と歴史』(1952年)、『悲しき熱帯』(1955年)、『構造人類学』(1958年)を生み出したあと、1959年にはコレージュ・ド・フランス教授に就任したレヴィ=ストロースは、一世を風靡した『野生の思考』(1962年)を発表すると、ついに全4巻に及ぶライフワーク『神話論理』(1964-71年)に着手しました。 その後も100歳で逝去するまで活躍し続けた偉大な人類学者が残した数々の仕事を、その生涯や時代との関係を描きつつ明快に解説してみせた本書は、1996年の刊行以来、概説書のスタンダードとして四半世紀にわたって読み継がれてきました。このたび、最新の書誌情報を追加するとともに、生前の著者と深い交流のあった小泉義之氏の書き下ろし原稿を併載した文庫版としてお送りいたします。 [本書の内容] 序 章 構造主義のエシックス 第一章 歴史の影のなかで 第二章 声とインセスト 第三章 旅の終わり 第四章 神話と詩のあいだに 第五章 幻想から思考へ 第六章 新石器のビルドゥングスロマン 1――南半球の森から 第七章 新石器のビルドゥングスロマン 2――北半球への旅 終 章 「構造」の軌跡 主要著作ダイジェスト キーワード解説 読書案内 レヴィ=ストロース略年譜 解 説 小泉義之
  • 上杉謙信
    3.8
    謙信を語るとき、好敵手信玄を無視することはできない。精悍孤高の謙信と千軍万馬の手だれの信玄。川中島の決戦で、戦国最強の甲軍と龍攘虎搏の激闘を演じ得る越軍も、いささかもこれに劣るものではない。その統率者謙信と彼の行動半径は? 英雄の心事は英雄のみが知る。作者が得意とする小説体の武将列伝の一つであり、その清冽な響きは、千曲・犀川の川音にも似ている。
  • Dear Friends リナ&マキ
    完結
    3.8
    女は顔と体さえあれば、なにもかも手に入る。金も、男も、友達も――。友達は利用するものだと思っているリナは、女子高生でいながらクラブの女王と呼ばれていた。カワイイ顔と抜群のスタイルで、怖いものなしのリナだったが、ある日突然、ガンの宣告を受ける。周囲の状況が一変していくなかで、小学校時代からの同級生のマキとの再会!! 友情など信じられずにいたリナの心、そして運命を、この出会いが変えてゆく――。苦しいほどの感動の嵐を、あなたはきっと体験する!! 女子高生のカリスマYoshi原作の珠玉の一冊!!
  • プリンスアゲイン!!
    4.0
    かつては王子様…でも10年たったらただのクズ!? 高校時代、冴えない容姿で友達もいなかった主人公のうたこは、ひょんなことからクラス中の憧れの的だった王子様・青山くんと再会する。容姿端麗なうえ、クラスのはぐれ者だったうたこにも優しく接してくれた青山くん……。でも、あんなにキラキラしていた青山くんは、信じられないクズになっていて…!?オトナのトキメキラブストーリー!
  • 新装版 ジャパン・プライド
    3.0
    百年に一度と言われた金融危機リーマン・ショック。長引く低金利と経済のグローバル化で傷ついたメガバンク。銀行マンたちも懸命にそれぞれの道を模索していた。超富裕層のオーダーに応えてみせるプライベート・バンキングの旗手・高梨勝。子育てに奮闘しながらも顧客から逃げない新宿西支店のフィナンシャル・アドバイザー南野治子。この国に誇りを取り戻すため、金融動乱に立ち向うバンカーたちの奮闘を描く白熱のビジネス小説! TBS日曜劇場「集団左遷!!」原作で話題の江波戸哲夫が新時代の銀行マンたちを描く!
  • 新トロイア物語
    値引きあり
    4.3
    絶世の美女ヘレネと王子パリスが駆け落ちした。ヘレネを略奪した者は、求婚した者全員から報復を受ける。ユニークな「テュンダレオスの掟」が、古代ギリシアに予期せぬ大戦争を巻きおこした。名高い「トロイアの木馬」は真実だったのか。壮大な叙事詩の世界に挑んだ歴史小説。吉川英治文学賞受賞作。
  • 戦百景 長篠の戦い
    4.3
    戦国最強の騎馬軍団を膨大な数の鉄砲で打ち負かしたとされる「長篠の戦い」。 だがそこには、それぞれの武将の深い思惑が働いていた。 長篠城の奥平信昌はどうして武田を裏切って徳川方についたのか。 内藤・馬場・山県ら武田の勇将たちは無駄な特攻をなぜ敢行したのか。 家康・酒井忠次主従は何を期して奇襲軍を出したのか。 信長が仕掛けた罠とは何だったのか。 勝頼は絶対的に不利な状況で、なぜわざわざ攻撃を仕掛けなければならなかったのか。 そして、長篠の戦いの最大のヒーローとも言える奥平勢の足軽・鳥居強右衛門の活躍とは。 最強合戦の真実に迫る書下ろし歴史小説!
  • 洗脳 地獄の12年からの生還
    4.5
    自分はなぜ洗脳集団に絡め取られてしまったのか。それを解き明かすために、Toshl自らが、振り返る苦痛を乗り越え、少年時代からの自分の弱さを見つめ、洗脳集団ホームオブハートの残忍な手口のすべてを赤裸々に語る。1997年、X JAPAN脱退と解散。HIDEの死。ホームオブハートの巧妙な勧誘。執拗な暴力と罵倒による洗脳、搾取。脱出。X JAPANの再結成、そして今……。
  • 或る年の冬 或る年の夏
    -
    性と思想に切り裂かれる青春を、頑なまでに潔癖に生き、後年の著者の、厳しく深い文学と人生を予感させる青春像。昭和初期に青春を生きた知識人が不可避だった「思想」問題、それを自らに苛酷に課した著者の苦闘、家族への深い愛。時代と自分の良心を誠実・厳格に生きた、著者の青春自伝。
  • 石川啄木歌文集
    4.0
    明星派の詩人として出発し、三行書きの短歌で歌壇に新風を吹き込み、〈大逆事件〉との出会いにより現実を凝視、明治という時代を考察して、結核と貧窮のうちに夭折した、天才詩人・石川啄木。非凡な才能で先駆的思想を所有した彼の歌集『一握の砂』『悲しき玩具』などから短歌200首、「性急な思想」「時代閉塞の現状」などエッセイ6篇、「はてしなき議論の後」「飛行機」ほか詩12篇を収録。
  • 作家の日記
    3.0
    作家としての精神を育んだフランス留学時代の内的記録――1950年6月、第1回カトリック留学生として渡仏し、1953年2月、病によって帰国するまでの2年7ヵ月の、刺すような孤独と苦悩に満ちた日々。異文化の中で、内奥の〈原初的なもの〉と対峙して、〈人間の罪〉の世界を凝視し続けた、遠藤周作の青春。作家としての原点を示唆し、その精神を育んだフランス留学時代の日記。
  • 地獄変相奏鳴曲 第四楽章
    -
    本第四楽章をもって、〈連環体長篇小説〉『地獄変相奏鳴曲』がついに完結。十五年戦争の時代をくぐり、敗戦・占領下の混乱、そして戦後の激動を生き抜いてきた、一組の老齢に達した夫婦が、周到な準備のもと、何ゆえ「情死」を選びとったのか? 互いに敬愛する男女の仲に根づく〈無神論的・唯物論的にして宗教的〉な境地とはいかなるものか? 日本人の現代および近未来の課題に果敢に挑戦した最終楽章「閉幕の思想」。
  • 鉄道ひとり旅 郷愁の昭和鉄道紀行
    値引きあり
    -
    懐かしい昭和の鉄道旅がよみがえる! 標津線、湧網線、名寄本線など北海道廃線づくし、函館本線C62最後の勇姿、気仙沼から田老まで5つのローカル線でたどる三陸海岸「盲腸線」めぐり、木曾森林鉄道の面影を偲ぶ廃線跡、東京-博多「みずほ」列車食堂の24時間、内田百けんの足跡を追う山陰の旅など、昭和という時代に輝いた名物路線、名物列車を愛惜をこめて描いた力作。保存版。(2008年10月初版刊行)
  • 文学の運命 現代日本のエッセイ
    -
    「目がくらむような出会い」と交遊――小林秀雄、中原中也、三好達治、桑原武夫、そして「スタンダール」との邂逅。混沌とした青春の放浪時代を出発点に、戦争・戦場・俘虜という「経験と意味」を確認すべく、図らずも小説家として世に出た文学的生涯。常に、文学・政治などすべてに閃めく大岡昇平の鮮烈な「眼」。著者の小説・評論の原点と「志」を語る名エッセイの数々。小説家にして優れた批評家でもあった大岡昇平、珠玉のエッセイ集!
  • 春、死なん
    4.0
    「春、死なん」 妻を亡くしたばかりの70歳の富雄。理想的なはずの二世帯住宅での暮らしは孤独で 何かを埋めるようにひとり自室で自慰行為を繰り返す日々。そんな折、学生時代に一度だけ関係を持った女性と再会し……。 「ははばなれ」 実母と夫と共に、早くに亡くなった実父の墓参りに向かった、コヨミ。 専業主婦で子供もまだなく、何事にも一歩踏み出せない。久しぶりに実家に立ち寄ると、 そこには母の恋人だという不審な男が……。 人は恋い、性に焦がれる──いくら年を重ねても。揺れ動く心と体を赤裸々に、愛をこめて描く鮮烈な小説集。 紗倉まな(さくら・まな) 1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。 '15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。 著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、 エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社) 『働くおっぱい』(KADOKAWA)スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある.。
  • 稲川怪談 昭和・平成傑作選
    5.0
    1巻990円 (税込)
    500以上にのぼる「稲川怪談」の中から選りすぐりの40作品を定本としてまとめたものが本書です。 座長、ずんじ、稲川先生・・・ファンの間で様々な愛称で呼ばれる稲川淳二さん。関西テレビ系列の「稲川淳二の怪談グランプリ」で多くの怪談師たちを世に送りだし、若手怪談師たちから「巨匠」「レジェンド」と慕われています。 開拓者として怪談ブームの礎を作り、いまや「伝統芸能」とも呼ばれる「稲川怪談」。もとは自身の体験談から始まり、業界人の不思議な話、土地にまつわる噂……と、時代とともに変化し、半世紀を経て、完成度の高い傑作怪談へと発展していきました。 怪談家・稲川淳二が人生をかけて50年にわたり、収集・研究・創作し、語ってきた「稲川怪談」集大成です。
  • DEAR BOYS THE EARLY DAYS
    完結
    4.2
    『DEAR BOYS』本編から3年前、中学時代の<出会い>を描く物語――。鷹蔵(たかくら)中学バスケ部2年、石井努&土橋健二。身体のデカさだけが取り柄の二人は、“とある人物”の華麗なダンクを目撃して、生まれかわっていくことに。一方同じ頃、彼ら鷹蔵中との試合をセッティングされた瑞穂(みずほ)中学バスケ部2年の藤原拓弥(たくみ)&三浦蘭丸(らんまる)も、心ひそかな「熱き想い」を交わしていた……。
  • 新装版 和宮様御留
    値引きあり
    4.1
    攘夷か開国かで二分された国論を調停するために、皇妹・和宮は徳川将軍家に降嫁せよと勅命を受ける。彼女の身代りとされた少女フキは何も知らされないまま江戸へ向かう輿に乗せられる――。大義によって人生を翻弄された女たちの矜持を描き、犠牲になった者への思いをこめた、有吉文学を代表する不朽の名作。
  • 江戸文学掌記 現代日本のエッセイ
    4.0
    狂歌師・宿屋飯盛はその族籍を四民の外の「遊民」に区分けられたという。名称に潜む軽侮、対する反骨。文学の毒を練り風雅の妙を極めた「遊民」たる江戸文人たちの人、生活、作品を論じ、江戸文学の根幹に迫って精髄を伝える石川淳の真骨頂8篇。「山東京伝」「横井也有」「其角」「長嘯子雑記」ほか。読売文学賞受賞。
  • 黄金伝説 雪のイヴ
    -
    常に時代と対峙し、辛辣な批判精神と強烈な抵抗精神で戦い続けた著者の、文学的出発期の作品「鬼火」「ある午後の風景」「長助の災難」「桑の木の話」。行方不明の女を捜し彷徨することで生を繋ぐ"わたし"が、娼婦となった女と再会――敗戦後の混乱を鋭く凝視し絶望を再生に転化させる新たな出発を示した「黄金伝説」、他に「無尽灯」「雅歌」「雪のイヴ」など収録10篇。
  • 思い出す顔 戸板康二メモワール選
    -
    昭和を代表する劇評家、推理作家、俳人の戸板康二はまた、歌舞伎、映画、雑誌など、幅広い世界で蒐集した「ちょっといい話」を絶妙な筆致で描く無類のユーモリストだった。数多の著書から60代に書かれた『回想の戦中戦後』『思い出す顔』の2作品23篇を抄録。師折口信夫も市井の無名の人も同じあたたかい目線で捉えたエスプリ溢れる文章は、読む者に幸福感を与えてやまない。時代と人への芳醇なメモワール。
  • おろおろ草紙
    4.0
    天明の大飢饉に見舞われた奥州八戸藩での凄惨な人肉食を鉄砲隊足軽小十郎の日録を追いながら苛烈に描写。飢饉による死者たちの嘆き、生に執着する人々の業を直視し、人間存在の根本に迫る代表作「おろおろ草紙」。ほかに、「暁闇の海」「北の砦」「海村異聞」の歴史小説3篇を収録。著者の郷里に材を得、庶民の強靱な生きざまを鮮やかに描いた傑作小説集。
  • 海翁伝
    3.5
    瀬戸内の水軍・河野氏を祖として、若狭を経て蝦夷地で花開いた松前氏。戦国期、主君への忠義を果たしつつ、前田利家の勧めによって上洛し、豊臣秀吉から交易権を得、さらには徳川家康に安堵されて藩主に。秀吉、家康という二人の天下人に認められ、戦わずして北の大地を護り通した一族を描いた歴史長編。
  • 千年・あの夏
    4.4
    鋭く周密な観察で幼年期をつづる「千年」、漠然として白く燃え上り、落着の悪い記憶の断片にまとわる不安・恐怖・なつかしさを語る「桃」、心弱い父が美しく描かれ、父と子の屈折した心情あふれる「父と子の夜」など、仄暗く深い記憶の彼方の幼年時代を、瑞々しく精緻に描出する、阿部昭の秀作群。毎日出版文化賞受賞短篇集『千年』に「あの夏」「贈り物」を併録。
  • 鳥獣戯話 小説平家
    4.0
    一等史料、正史とやらに隠蔽された人物たちを、周到な論理と、痛快・奔放な推理力を駆使して復権し、常に未来に向けての力強いメッセージとして語る、"本物のアバンギャルド"花田清輝の毎日出版文化賞受賞の『鳥獣戯話』、"平家作者考"とも言うべき異色の秀作『小説平家』を併録。
  • 中原中也全訳詩集
    4.0
    季節(とき)が流れる、城寨(おしろ)が見える、無疵な魂(もの)なぞ何処にあらう? (『ランボオ詩集』幸福)早熟な詩才・中原中也が、死の直前に刊行した『ランボオ詩集』。唯一の全訳詩集として流布し、同時代を激しく揺るがせた。生前の三冊の訳詩集に未定稿を加え、全翻訳詩を収録。
  • 白痴 青鬼の褌を洗う女
    4.6
    戯作者の精神を激しく新たに生き直し、俗世の贋の価値観に痛烈な風穴をあける坂口安吾の世界。「堕落論」と通底する「白痴」「青鬼の褌を洗う女」等を収録。奔放不羈な精神と鋭い透視に析出された"肉体"の共存――可能性を探る時代の補助線――感性の贅肉をとる力業。
  • 未成年・桃 阿部昭短篇選
    5.0
    敗戦で失職した元海軍大佐の父。時代に背を向け不器用に生きた父と家族の「戦後」を、激情を内に秘めた簡潔な表現で描いた「未成年」(「父と子の連作」の一)。幼年期の記憶のヴェールに揺曳する一情景を、繊細な筆致で甦らせる「桃」。阿部文学の通奏低音である湘南の大自然と朽ちていく人の家を対比、早過ぎた晩年の心境を刻む「水にうつる雲」。澄明な文体と深いユーモアで人生の真実を描いた、短篇の名手の名篇10篇を精選。
  • 猛犬 忠犬 ただの犬
    4.0
    こよなく動物と自然を愛し続けた著者の自伝的小説。少年から青年へと成長していく過程でさまざまな犬との出会いと別れを綴った作品。……「動物文学」というカテゴリーを確立し、国民の支持を得た戸川幸夫の原点ともいうべき自伝的小説。もの心つく前から動物好きであったという著者が、さまざまな気質の犬と育った幼い頃から、運命的な犬との出会いをする旧制高校時代までを、愛情を持った動物への的確な観察眼で描き切る。それは犬への鎮魂歌であるとともに、おのれの成長の証であった。動物文学の第一人者が犬と語り続けた自伝的小説。
  • 陽気なクラウン・オフィス・ロウ
    4.0
    こよなく愛したC・ラムを巡る英国への旅。香り高き紀行文学――英国の名文家として知られ、今もなお読み継がれているチャールズ・ラム(1775~1834)をこよなく愛した著者が、ロンドンを中心に、ラムゆかりの地を訪れた旅行記。時代を超えた瞑想が、ラムへの深い想いを伝え、英国の食文化や店内の鮮やかな描写、華やかなる舞台、夫人とのなにげない散歩が、我々を旅へと誘ってくれる。豊かな時間の流れは、滞在記を香り高い「紀行文学」へ。 ◎「この『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』では、作者がいわばロンドンの空気の中に丸ごと溶け込み、心ゆくまでロンドンという大都会の古びた湯船にゆったりと身を横たえ、ラムへの尽きぬ思いに浸っているということだろう。この滞在記にただよう一種沁み沁みとした哀感は、ここに由来する。」<井内雄四郎「解説」より>
  • 私の文学放浪
    -
    旧制高校に入学した頃の文学との出逢い、詩作、敗戦後の同人雑誌参加、大学中退、大衆雑誌記者時代、肺結核。芥川賞受賞までのエピソードや、父吉行エイスケのこと等著者の交友・文学の“核”を明晰な文体で瑞々しく回想。ほかに「拾遺・文学放浪」「註解および詩十二篇」を収める。
  • ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ポストコロナ時代を生きる、新しい家族のトリセツ。 東洋経済オンラインの人気連載を書籍化。ワンオペ家事&育児の絶望から、夫を巻き込みストレスレスな家庭づくりをめざして立ち上がった著者の奮闘記。 イラストレーター&コミックエッセイストとして活躍する著者。夫は仕事人間の会社員。ワンオペ家事&育児に奮闘し、楽しく子育てしていたつもりが、いつの間にか疲弊し、体調を崩したことから一念発起。 息子のためには自分がすべて抱えていてはいけない! と、「夫をいかに巻き込むか?」「家族全員がストレスなく過ごすにはどうしたらいいか?」……海外を含め様々な家族を取材し、ヒントを得ながら、「つかれない家族」について考え、実践していきます。 コロナ禍の「在宅ワーク」でも浮き彫りになり、社会問題ともなっている、「『家族という他人』とどう過ごすか?」問題。 それぞれのこだわり、思い込み、社会通念、法制度……様々に立ちはだかる障壁をどう乗り越えていくか? 私たちがが心に「やさしさ」を取り戻し、家族に「笑顔」を取り戻すために何が必要か? オンラインでの連載中から様々な共感と議論を巻き起こしたコミックエッセイの書籍化です。 悩める人に、将来に不安を抱く人に、救いとなる視点を与える、実感的かつ実践的な「家族の教科書」。 ◎目次 第1章 わが家が「つかれる家族」だったわけ 第2章 「つかれない家族」に共通している6つのこと 第3章 「つかれない家族」はこんな風にくらしている 第4章 そしてわが家は「つかれない家族」になれたのか? ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • バブっちゃって、恋 分冊版(1)
    続巻入荷
    -
    1~7巻143円 (税込)
    「私を赤ちゃんにしてください!」まじめOLとシッター男子の禁断バブ&ラブ!? 毎日仕事に追われる27歳の美和。 どんな状況でも笑えたり、怒っていても冷静でいられたり…オトナになったと思う一方で、自分の感情にフタをするようになっていた。 ある日、高校時代に好きだった同級生・工藤くんと再会して飲むことに! 大人になった工藤くんはベビーシッターの仕事をしているようでーー 大変な仕事が重なっていた美和は赤ちゃんがうらやましくなり、思わず「バブりたい」と口にしてしまう! そしたら工藤くんは「シッティングごっこなら」とまさかのOKをくれて!?!?
  • 仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること
    4.1
    生存率51%! あなたは生き残る側? どうすれば仕事が消滅しても人間は幸福か? いま最も必須の知識! 2025年 まずドライバーの仕事が消滅。金融ではAIファンドマネジャーが人間を駆逐。2030年 銀行員、裁判官、弁護士助手など専門的頭脳労働者がAIに換わる。2035年 経営者、中間管理職、研究者、クリエイターもAIに
  • 青いマン華鏡
    完結
    -
    仙台行の特急列車で隣り合わせた少年が持っていた青い万華鏡。覗いて見えたのは、青春時代の懐かしい世界だった。表題作ほか、『ボクののらくろ』『トキワ荘のチャルメラ』『手塚治虫の逝った日』、息子達との夏休みを綴った『小川のメダカ』などの自伝を収録した短編集! 「シゴトテツダツテ…」の電報や「ジュン」をめぐる確執といった、手塚治虫との関係を回顧した『風のように… …背を走りすぎた虫』にも注目!
  • お金の改革論
    4.0
    インフレは投資家に対し不公正で、デフレは借り手に不公正。 ケインズの代表作を、わかりやすい訳で読む! 第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価水準変動に対し、ケインズは何を考えたか。 物価安定か、為替の安定か。金本位制をどうとらえるか。 「邪悪な現実」と格闘するケインズの思考が、ここにはのこされている。 [本書の価値とぼくたちにとっての意義―訳者から]  まず本書で重要なのは、インフレとデフレの相対的な被害についての明示だろう。1990年代からの20年以上にわたり、日本経済はデフレに苦しんできた。2013年に日本銀行が黒田東彦総裁の指揮下で2パーセントのインフレ目標政策をはっきり採用し、そのために大規模緩和(黒田総裁は「量的・質的金融緩和(QQE)」と呼んでいるが、あまり名称としては普及していない)を行ったことで、執筆時点ではようやくデフレの時代が終わりつつあるようだ。だが、デフレが有害だという認識が浸透するにはあまりに時間がかかりすぎた。デフレは物価が安くなるんだからいいものなんだ、という「よいデフレ」論を、高名な経済学者を含む多くの「有識者」なる人々が言いつのっていた。本書に書かれた認識―デフレは生産者に負担を与え、生産活動を控えさせ、人々を失業に追いやり、喜ぶのは既得権益を持った金持ちばかり―がもっと浸透していれば。  ここは重要なポイントだ。インフレやデフレは、実体経済に影響を与える。そして本書は、その仕組みについても簡潔に指摘している。お金の市場の状況が実体経済に影響を与え、持続的な失業を引き起こすこともある―これはケインズ『一般理論』の肝だ。本書は『一般理論』ほどきちんと定式化してはいないものの、それにつながる明確な認識がすでにある。 (中略)  むろん、本書は管理通貨制度の夜明けに書かれたものだし、現在の中央銀行や金融当局ははるかに高度な理論もあり、考えるべき内容もきわめて多い。だがこの基本的な知見は、未だにかわらないものであるはずだ。  もちろん、もっと歴史的な文書として本書を読むこともできる。金本位制や、いわば「強い通貨」を主張する人々の変な議論は、現在でもいろんなところで見かけるものだ。それを見て、人間の進歩のなさを嘆く/おもしろがることもできる。さらに本書は、ケインズの一、二を争う名言が出てくる本でもある。「長期的には、われわれみんな死んでいる」というもの。経済学者は目先の問題―たとえば失業に対して、長期的にはそれが解決される、と言いたがる。できることは何もないとか、「自然に」任せるべきだとも言う。でも手をこまねいてそんなものを待つだけでは、経済学者も金融当局も存在価値がない。いまできることを考え、実行しよう!
  • 漫画でよめる! 武田信玄 戦国最大の巨星
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地方の一豪族の嫡男として生まれ、米沢を中心に東北で覇を唱えた伊達政宗。秀吉、家康にも一目置かれた、独眼竜政宗の波瀾万丈な生涯を、子ども達にわかりやすく、漫画で表現。また、時代背景を解説するコラムも盛り込み、物語とともに、歴史も学べる一冊です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 虚妄の正義 現代日本のエッセイ
    -
    文学、芸術の全域にわたる鋭い文明批評の全7章――「変化しつつあるものは何だろうか? 芸術でない。政治でない。我々の時代の家庭である。」鋭敏な感性のきらめく詩集『月に吠える』や『青猫』でその天才的な稟質を示した近代詩人・朔太郎の、もう一つの詩人の優れた業績である〈アフォリズム集〉。警句と深い考察にみちた「結婚と女性」「芸術について」「孤独と社交」「著述と天才」「思想と闘争」など全7章。
  • 現代詩人論
    -
    大正末期から戦後まで、混迷の時代の中で輝かしい光を放った詩人たち――西脇順三郎、金子光晴、中野重治、中原中也はじめ、「四季」の三好達治、立原道造、戦後「荒地派」の鮎川信夫、田村隆一さらに清岡卓行、谷川俊太郎に及ぶ、23人の魅力の源泉に迫る。「詩」と「批評」という二筋道を、一筋により合わせ得る道を自らの内に探求してきた著者の、刺激に満ちた詩人論。現代詩を語る上で、必読の詩人論が誕生した!

最近チェックした本