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不敵な野望と奔放さに満ちた若き伊達正宗と、奥羽で対峙する蒲生氏郷――二人にとって越えることのできない大きな存在が、秀吉であった。天下に志を得ずに終わった彼らの胸中の苦悶を描く表題作のほか、抗いがたい力に翻弄され、結局は身を滅ぼしていった武将たちの運命と悲話10編を収録。待望の歴史小説傑作短編集。
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Posted by ブクログ
短編なのでとても読みやすかったです!! ただ1つの話を読み終わった後はどこかやるせなさというかズンッと気持ちが重くなりましたι
本能寺の変から江戸時代までの十話の短編集。とても読み易かったが主人公皆んな挫折すると言うなんとも切ない作品。
伊達政宗と蒲生氏郷の攻防を描いた表題作のほか、細川幽斎・安国寺恵瓊・豊臣秀吉・石川数正・福島正則・最上義光などの短編10作を収録。 読みやすいです。
2008.2.7 了/主に戦国時代の大名たちの人間模様と悲哀を描いた短編小説集.最上義光,石川数正など.封建時代特有の大名の心情を動かす背景と,その心理描写が起伏に富み,一つひとつが短いながらも非常に面白いです.
短編10話。戦国関連は8話かと思われます。政宗と氏郷を描いた表題の話他幽斎さん、義光、数正などが主人公です。特に葛西一揆を舞台に政宗と氏郷二人の駆け引きを描いた「奥羽の二人」が良かったかなと。氏郷が政宗相手に感じる感情が敵意ばかりではなく嫉妬心も含まれていたと書かれた場面でああ、と思ったり。一番強い...続きを読むのは年ってことかな。ちなみにどうでもよいですが、この話で一番個人的に盛り上がったのは官兵衛が登場した場面。そこしか出てきてないのに素敵な存在感。聞こえない振りってどこぞの元鷹匠?(笑)
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