無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
向田邦子さんの魅力が溢れんばかりの随筆集。この人柄からこの文章ありという感じで、とにかく面白くて、しかも文章表現が巧みで飽きがこない。ありきたりでない比喩表現は天下一品。読んだ後に余韻を感じ、また読みたくなってしまう。その理由は、美しい日本語の使い手であるからだと思いました。文章の素晴らしさもさることながら、映像を見ているかのような錯覚に落ちいる自分もいました。テレビドラマ脚本家であった向田さんの実力であると、合わせて思ったしだいです。
谷川俊太郎さんが登場する随筆があるのですが、その登場の仕方の描き方は、上手い!としか言いようがなかったです。男性鑑賞法と題しての随筆では、登場した男性の皆さん、こんな風に文章で表現されたら、恥ずかしいやら嬉しいやらで、天にも昇る気持ちになったのではないかと思われます。最高級の賛辞でした。
以前、黒柳徹子さんの著書で、お2人がお友達関係であったことを知りました。両者共に天才的なユニークさをお持ちです。仲が良くなるはずだと合点がいきました。
たくさんの随筆を読み進める中で、少し前の私自身のことを言い当てられているような文に出会い、ちょっとドキッとしました。
「人は一生の間にどれくらいの本を読むものか知りませんが、どうも女は、自分の好みのごく狭い枠の中で、似たようなものを読んでいるように思います。たまには思い切って、全く別の世界のものにとりついてみたらどうでしょうか。」
「一冊の辞書はスリ切れるまで一生使う。そして、あとは、ベストセラーばかり追いかけずに、なるべく人の読まない本、むずかしくてサッパリわからない本を読むのも、頭脳の細胞活性化のためにいいのではないかと思います。」
向田邦子さんの有難いお言葉、しかと心に刻みました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。