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阿修羅。三面六臂を有するインドの魔族。猜疑心強く互いに事実を曲げ、他人の悪口を言いあう……。妻子ある男を愛人に持つ長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスで潔癖性の三女、売れないボクサーと同棲中の四女。阿修羅のイメージにのせて、四人姉妹のそれぞれの人生を、繊細に、辛辣に、そして限りなく温く描き出す、悲しくも愛すべき物語。著者のシナリオにおける代表的作品。
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Posted by ブクログ
母に勧められて読んだもの。 母曰く、食べ物の描写が素晴らしいとのことだったけど、本当にぜんぶ美味しそうだった。 残念ながら、ドラマは見たことがないけれどリメイクされた映画では八千草薫が母親役を演じていたところに興奮した。
シナリオ形式で書かれている。 それに慣れてしまえば、もうあとは最後まで目を離せません。 ト書きは、人物の感情とかが一切書かれていないので、逆に脳内で映像化しやすいです。そしてト書きには一見それまでの話と関係ないじゃん、と思うようなことも書いてあるんですが、それを脳内で再現すると、超現実的なことに驚き...続きを読むました。(スミマセン・・・シナリオ初めて読んだので)そして人物の心情が反映されてたり、それを際立たせたり、見事です。 もっと長生きしていたら、日本のテレビの歴史も変わったかもしれませんよね。
一気に読みました。やっぱり向田邦子ってすごい。 かなり昔にNHKのドラマで見た覚えがある。 チラ見だったので内容はおぼろげだったけどキャストがドンピシャだったなぁ~という記憶があります。 確か長女役が加藤治子、次女役八千草薫、三女役いしだあゆみ、四女役風吹ジュンだったような。 血の繋がりが...続きを読むある4姉妹でも性格や生き方はそれぞれで、時にはぶつかり合い、ののしりあい、それでも何も無かったようにケロッとして笑いあう生き物であり、血が繋がらなくても男は男同士かばいあう生き物なのだと感じた。
作者買い。エッセイで人となりに興味をもってから、 作品側を読み始めた。出てくる人がみんなシュッとしてる。
今より娯楽がなかったせいなのか、男と女はこうあるべきが強い。 まず男、女 それから物語って感じ。 しかし流石の面白さ だれもが思い当る内なる感情を形にする術が素晴らしい。
4姉妹、もちろん考え方も性格も何もかも違う。いがみあってあるかと思えば、次の瞬間には笑い合っていたり、結託していたり。 そんな仲をみていると、姉妹っていいな、女っていいなと思えてくる。 私は滝子が一番好きかな。
脚本形式なので、それに抵抗がなければ、とても面白い本。映画にもなりましたねー。でも、昔の映画の方がキャストは良いです。
全員浮気なかんじ! 姉妹が緊迫してうなぎをひっくりかえすところ、母の倒れるシーンで坂道に卵が割れるところ、足の裏に描くいたずら…鮮やかな印象。
面白かった! 姉妹であれ 女同士であることには変わりない 女特有のやりとりは、 読んでいてただ頷くばかりでした あの年齢で亡くなるなんて… 文学界は惜しい人を失ったなー
向田邦子の代表作とも言える作品。もとはテレビドラマのために書かれたもの。 正確には小説ではなく読み下しのための脚本、あるいはシナリオ集という方が正しいのかもしれない。少しのト書きを除けば、場面設定とセリフのみで構成されているので、はじめは面食らって読みづらかった。ただ、読み進めるうちにこれはこれで...続きを読む、新しい(わけでもないが)種類の文学の形と思えばなんら不自由は感じない。 巷にあふれる色褪せたホームドラマとは明らかに一線を画している。帯にあった、黒柳徹子の推薦が何よりも的を射ている。「向田さんの小説は、恋と人生を味わい尽くした大人の哀歓に満ちている。私は大好きだ。」 原作のテレビドラマや、リメイクの映画は観ていないけれど、映画ならとっつきやすいし観てみようかなと思った。
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