ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、"いまだに何かを探している"……(「手袋をさがす」)。凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。文字が大きく読みやすく、カバーの絵も美しくなった新装版。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
向田邦子さん最後の随筆集。どうしてこんな文章を書けるんだろうという衝撃に打ちのめされながら読んだ。自分のこだわりを貫き、納得した物に囲まれて生活しながらも、いまだに何にも満足できずどこかあの時の手袋を探している向田さんの話。人間の感情の機微、明るさの中に憂いを纏った文章、全て人間をよく捉え、昇華させ...続きを読むる事ができる故の幼少期からの感性の賜物だと思った。何度も読み返したい大切な一冊になった。 編集
p79だけでいいから読んで欲しい。 ーーことばのお洒落は、(中略)無料で手に入る最高のアクセサリーである。ーー 読書好き、読書を始めたい、そんな方に絶対に刺さるエッセイが、たったの1ページに凝縮されています。 その他、背筋がしゃんと伸びることばの数々が詰まったエッセイです。 読書好きの友人に...続きを読むもプレゼントした、私の相棒の一冊。
向田邦子の最後の随筆集。 あちらこちらに、古き良き日本の息遣いを感じ、忘れかけていた男の優しさとは何かを再確認してしまいます。 言葉遣い、人間描写が巧みであり、間違いなく、向田邦子さんの本は、何回も読み返す事になるのでしょう。 向田さんは、だったひとつ私の財産といえるのは、いまだに手袋を探していると...続きを読むいうことと、かいておられます。ドンキホーテの歯車のように、運命の神様にゴマを剃らず、すこしばかりけんか腰で、欲しいものを探し歩く生き方を誇りに思っているとのこと。そんな向田邦子さんを愛し、憧れを抱きます。
何度読んでも好きな本のひとつ. この本が好きな人とは、気が合うと確信している。実際 好きな友達はこれが好き。 丁寧な生活 私欲への感謝など、親しみやすい.徳な昭和な人たちにとっては!ら
「手袋をさがす」にとても共感をしました。 納得いかないことが色々あります。妥協できない欲深い自分を反省するのはやめて、それが自分だと潔く認めて生きていこうという清々しさをかんじました。
感動したんですよ。好きで書き留めた言葉がいくつもありました。 今、Pairsのプロフィールに書いているのが「七分が粋で、三分が野暮」です。すみません、実際の俺は「七分が野暮で、三分が粋。いや、それ以下か」なのに。 この装丁と相まって、ほんと永遠に残したい一冊ですね。 そうしみじみと読み終えようとし...続きを読むたところ、解説が太田光さんでした!私は太田さんが大好きなのですーーー。 確かに、太田さんが向田邦子さんファンというのは、何かで見たことがありました。でもね、もう自分が向田さんのエッセイで感動していた矢先に、自分が好きな太田さんが子どもの頃から温め続けている向田さんへの思いを綴った解説を読むとね。もう二度おいしいというか、もう昇天してしまうわけです。 なんだろう。人と、しかも好きな人と、感動を分かち合えることの喜び!!!
〇木を書かなかったのではなく、書けなかったのだ。(p15) ☆育っていくものを朝晩眺める視線が暮らしになかったと書いている。見ていないものは書けない訳だ。この本にもだが、向田邦子さんのエッセイの中には食べ物の話がよく出てくる。暮らしに根付いているものが書ける。 〇女学生と呼ばれた五年間をふりかえっ...続きを読むて、まず思い浮かぶのは、スカートの寝押しをしている自分の姿である。(p555) ☆思い出した。そんなことをしていた時期があったな。スカートの襞なんて本当どうでもいいのに(と今の私は思う)そういう細かいところが全てだと、思ってしまう年代。 〇「無料(タダ)ですよ」(p78) ☆渋谷駅で「渋谷一枚!」と叫んだ向田さんに対応した駅員さんの話。こういうお洒落な言葉がつかえるようになりたい。 〇「食らわんか」(p124) ☆一番面白かった。 おいしいものは、面白い。 塩味をつけた卵を支那鍋で、胡麻油を使ってごく大きめの中華風入り卵にする。食べたい。 のりごはんもいい。 ごはん+かつおぶしを醤油でしめらせたもの+のり を3回繰り返す。 これに向田さんは肉の生姜煮と塩焼き卵をつけるらしい。最高ではないか。 〇点は、つまり部分は線の全体を当てることがあるのだ。(p225) ☆だから、細部まで気をつか。 相手のどこを見るか、というのもあるだろう。 今日の私はどうだっただろうか。 〇私は子供の頃から、ぜいたくで虚栄心の強い子供でした。(p257) ☆自分のことをこんな風に言えるってすごい。 自分はどうだろうか。全く、全くもって、言えない。 ぐじぐじしていて、感じの悪い子だったような気がしている。なんであんなだったのだろう。で、今も。 良い人であろうとしているところがそもそも嫌だ。そして、そうなれないところも。 〇私は、どちらかといえば負け犬が好きです。(p277) ☆3年、5年を無駄にしたとしても、60年、70年の人生にとってひっかき傷ほどにもなりません、と言えると同時に、自分にとって濃い時間の使い方をしたいと最近切に願う。 そして、それは、どうすると濃くなるのかは、人によって違う。充実してそうに見える人のライフスタイルを真似しても、むなしくなることが最近ようやくわかってきた。人と比べない。自分の中との反芻、そして、日常を生きることが、今の私にとっての充実と言えるのかもしれない。 周りで起こっている出来事を大切に受け止めたい。 SNSに惑わされない。 ラインにつきっきりにならない。 合理的をやめる。 今までが合理的すぎたのだ。
『手袋をさがす』が読みたくて。 人生に影響を与えそうな、ある意味キケンな内容。 その他も面白い。 食べ物の話も楽しい。 のり弁が食べたい。
向田邦子の長女らしい感覚が好きで、小説エッセイ、ほぼ読破したなかで、一番好きなのが、この夜中の薔薇に収められた「手袋をさがす」。 まるで自分のことを言われているようでハッした。そしてまだ、私は手袋をさがし続けている。
自分の事をいつも客観的に眺めている作者ならではの鋭くでも温かくもある文章は引き込まれる。 気に入る手袋を見つけるまでは手袋をしないという 全てにおいての凛としたこだわりは憧れる。 そして人生は失敗と寄り道こそが醍醐味と気付かされる。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
新装版 夜中の薔薇
新刊情報をお知らせします。
向田邦子
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
寺内貫太郎一家上巻
あ・うん
愛という字
試し読み
阿修羅のごとく
「向田邦子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲新装版 夜中の薔薇 ページトップヘ