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◆「伝える」仕事に携わる、全ての方への処方箋◆「最近なんだか伝わっている手応えも実感もない」とお嘆きのあなたに。あなたがどうしても伝えたいその「情報」は、どうすれば相手に伝わるのか。情報"砂一時代"、ファンベース、オーガニックリーチ……。圧倒的にわかりやすい、伝える仕事「虎の巻」! (講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
【知人友人は最強メディア】 →情報が多すぎる中で最も信用できる情報。 ・今までの情報 テレビ、新聞などの、メディアによって直接情報が入ってきていて、影響力が強かった。 大々的に広告を打てば、販促につながっていた時代。 ・これからの情報 誰もが発信できる時代になり、情報が増えすぎてしまった。(筆者...続きを読むは、砂一粒時代と呼ぶ。地球上のすべての砂を15倍にした数の情報が溢れている) その結果、そもそも届かないし、届いたとしてもスルーし、記憶の彼方。 というかうざいし、興味ない。 今までのやり方では興味を持ってもらうどころか、逆に嫌悪感を抱かせる可能性すらある。 ・どうあるべきか 新規のお客さんを得るために動くよりは、現在応援してくれているファンを大切にし、特別扱いをすること。特別な体験をしたファンは、その感動を熱量を持って友人やSNSなどを通して熱弁する(オーガニックリーチ)。 あらゆるエンタメで溢れた今でも、友人知人が発信する情報は関心ごととして耳に届く。 そしてそれが嘘偽りのない熱のある言葉、オーガニックな言葉であればあるほど人から人へ電波していく。 ★結論 これからの時代、「ファンベース」という考え方がいかに大切かが分かる。 ある年を境に情報洪水を起こしているが、 その情報洪水よりも「前」の人に届けるのか、 「後」に届けるのかによってアプローチの仕方が全然違う。 マーケティング書に興味がある方にオススメ。
衝撃を受けたなぁ。 ファンといってもお客さんの事ばかり考えていたが、まずは社内からなんだ。 "社員という「最強のファン」の共感を作る。" そうだよな。そうだよな。絶対コレだ! 凄く納得できました。
ユーザー体験とかカスタマージャーニーマップとかペルソナとか小難しい言葉で言っていることにかなり近い内容がとても平易に書かれている。もちろん著者の佐藤尚之さんご専門の広告やコミュニケーションの文脈ではあるが、UXに関わる人は本書「明日のプランニング」を読んでみるといいと思う。
マスベースも捨てたもんではないけど、広報に対象をしっかり把握しないと響かない。ファンベースの重要性を認識しつつも手間がかかり、速攻性がなく、結果が可視化しにくいのともあり認知されにくいのでは? でもいち早く取り入れたものが生き残るのではないかなぁ?
国民の半分が情報”砂の一粒”時代以前の生活者で、彼らには従来「マスベース」でのプランニングで伝わる。 もう半分の砂粒時代の生活者には友人知人を介したファンとのコミュニケーションをプランニングした「ファンベース」 が必須。 非常に示唆深い本。
ファンベースのプランニングの必要性を説いている。 今回は事例がなかったが、十分プランニングの参考になる内容だった。 また重要な情報として、以下があった。 ネットを日常的に利用している国民としていない国民は半々だ。半分の国民は日常的に検索を利用しない。 ----- memo 30 2010年の...続きを読む1年間で、世界中の砂の数と同じ1ゼタバイトの情報が流れた。(中略)極端に言えば、こう言い換えてもいい。あなたが伝えたい情報は、生活者にとってはたった「砂の一粒」である。 54 まとめよう。 ・情報“砂の一粒”時代 ・仲間ごとの急激増 ・超成熟市場 ・メディアやツールの激増 ・エンタメ過剰 58 「ネットを日常的に使っていない人」について(中略)主に都会で働いていて、ネットを空気みたいに使いこなしているマーケターたちは、彼らの存在を結果的に無視してきたし、いまでもあまり重要視していないように見える。 63 たとえば、「ネットを毎日利用しない人」は、約5670万人にものぼるのである。 81 ソーシャルゲームとかニュースアプリとかがなぜCMを流すのか不思議がる人もいるが、マイルドヤンキーを始め、砂一時代以前の生活者はCMを見てそれらを買っているのである。 165 つまり、長く愛用してくださっているファンこそを優遇するのだ。そして彼らから最強メディアである友人知人に1回になるメリットが伝わっていくように、優遇内容などをプランニングしていくのである。 186 (伝える側が)ファンに直接リーチするにはどうするか 201 ファンだってまったくコントロールできない。そうではなくて、「自然に言いたくなってくれる環境を作っていく」のである。 230 こうした接点においてすばらしい体験をすると、人はそれを友人知人に言いふらしたくなるし、ボクたちは彼らの言葉により、その企業や商品の印象を大きく変える。彼らのオーガニックな言葉こそ、新たなファンを作っていくのである。 234 共創(コ・クリエイション)
いま現在の情報環境を俯瞰し、マーケッター・プランナーの癖や常識、そもそもの視界・思考の狭さを課題提起し、タイトル通り「明日のプランニング」へつなげていく。 大して難しいことは書いてないのだけど、確かにその通りだ、自分は無意識のうちにそうしていた、あるいはそうしていなかったと思わせるようなところが随...続きを読む所に散りばめられてる。 東京に住んで、こういう仕事をしていると、日本国民全員が自分と同じスタイルであるかのような錯覚には確かに陥りがち。誰に対して商売をするのか、著者の言葉を借りると、笑顔にするのかは、もっと精緻に考える必要がある。
感覚をアップデートするにはちょうど良い本。 マーケティング初心者には読みやすくて、歴史を踏まえて考えながら読み進められるのが楽しい。
なぜファンベースが必要なのかを、データを用いてじっくり解説されていたので納得できた。概要として重宝し、教科書的に読み続けていきたい。
同じ議論が様々な文脈で語られるが、要点は、 日本では半分がマスで通じるが、半分はファンで通じる。 ファンに届ける為には、ファンを大切にする、ということ。 広告=インパクトを与えてこっちを振り向かせるものだと無意識に思っていたことに気付き、それも前時代のものであると気づかされた。
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佐藤尚之
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