花田清輝の作品一覧
「花田清輝」の「復興期の精神」「アヴァンギャルド芸術」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
正直言って、今時、どうしてこういう古い本に関心を持つのか自分でもよくわからない。たぶん、花田清輝という人物が放つ「珍奇さ」だろう。ほんとうは、単行本を欲しいが、現在は文庫本しか手に入らないようだ。でも、文庫本には川本三郎氏による解説(人と作品「まがったことの好きな批評家」)が付いているから、その点で、大いに価値があると思う。
カバーに次のようなハデな宣伝コピーが書いてある。本書の様子が大たい窺い知れる。
<単行本刊行時、”恥部を軽蔑するな!恥部こそ生産的だ!”という挑発的な名コピーで活字文化信仰を震撼させた快著。映画、演劇、ミュージカル、演歌、浪曲などを低俗と見なす風潮に敢えて抵抗し、溌剌と
Posted by ブクログ
出版されたのは1946年10月とまさに「復興期」であるが、中に収められたエッセイの大部分が太平洋戦争の最中である41年から43年に書かれている。つまり、復興論の正体は抵抗論でもあるということ。
西欧ルネッサンス期の有名人達を大胆なレトリックを用いて論じたと言われる本書は、その修辞技法の縦横無尽っぷりだけでも楽しめるが、やはり一番のポイントとなるのはそのレトリックというものが、常に、言論統制という「現実」と相対するための必然に迫られた上であったと言う事。そう、日本文学に於いて三島由紀夫や阿部公房、村上春樹といった巧みなレトリックの使い手は多く存在したが、それは時に自己目的化され著者の自意識の