作品一覧

  • 恥部の思想 現代日本のエッセイ

    恥部の思想 現代日本のエッセイ

    小説・文芸

    4.0
    1巻880円 (税込)
    低俗視されていた映画などB級文化の優性の発見――単行本刊行時「恥部を軽蔑するな! 恥部こそ生産的だ!」という挑発的な名コピーで、活字文化信仰を震撼させた快著。映画、演劇、ミュージカル、演歌、浪曲などを低俗と見なす風潮に敢えて抵抗し、溌剌とした批評精神と快適極まる説得力で、「B級文化」を「合法化」した先駆的なエッセイ群。常に既成価値を転倒し、未来性を追求する著者の強靱な力業。
  • 復興期の精神

    復興期の精神

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ルネッサンスを生きたダンテ、ダ・ヴィンチら22人の生の軌跡を追求、滅亡に向かう文明の復活の秘密を探る。大胆なレトリックと苛烈な批判精神が横溢する名著!
  • 鳥獣戯話 小説平家

    鳥獣戯話 小説平家

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,463円 (税込)
    一等史料、正史とやらに隠蔽された人物たちを、周到な論理と、痛快・奔放な推理力を駆使して復権し、常に未来に向けての力強いメッセージとして語る、"本物のアバンギャルド"花田清輝の毎日出版文化賞受賞の『鳥獣戯話』、"平家作者考"とも言うべき異色の秀作『小説平家』を併録。
  • 俳優修業

    俳優修業

    小説・文芸

    3.0
    1巻715円 (税込)
    「虚実皮膜」の間を飛翔する花田清輝の精神の冒険――東洲斎写楽の役者絵についての精妙な分析にはじまり、「芸」という虚と実の「皮膜」の「遊び」から、「役者」という虚にして虚ならず実にして実ならざる追求者に話を展開し、沢村淀五郎の芸談だとする『四徳斎雑記』を補助線として、独自な精神を奔放に飛行させる、花田清輝の世界。転形期をしたたかに生きる、不撓不屈の諧謔の精神。常に精神の前衛でありつづけた著者の代表的作品。
  • 随筆三国志

    随筆三国志

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,254円 (税込)
    流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。
  • 箱の話・ここだけの話 現代日本のエッセイ

    箱の話・ここだけの話 現代日本のエッセイ

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    混迷を生き貫く思考の発条。花田清輝の秀抜の遺著――『乱世今昔談』をどうしても『ここだけの話』と改題希望した著者の遺志を実現し、遺著『箱の話』と合わせ、花田清輝の常にインターナショナルな、発見的思考の持続を顕彰し、混迷する思想・時代状況を生き、貫いて行く根源力を提示。今日さらに重要な意味を加え続ける、花田清輝の貴重な1冊。
  • 新編映画的思考 現代日本のエッセイ

    新編映画的思考 現代日本のエッセイ

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    「映画的思考」とはなにか? 常に新しく鮮鋭な精神――19世紀末の象徴主義者の音楽的思考が、20世紀前半期における超現実主義者や抽象芸術家の絵画的思考や幾何学的思考に席をゆずったとすれば……。アヴァンギャルド芸術の否定の上に立つ、新しいレアリストは、映画的思考の持主かもしれません。「映画」やその周辺を語ることにより、真に新しい思考を導く、常にインターナショナルである著者の、鮮鋭な名エッセイ。
  • ものみな歌でおわる・爆裂弾記 現代日本の戯曲

    ものみな歌でおわる・爆裂弾記 現代日本の戯曲

    小説・文芸

    -
    1巻990円 (税込)
    『復興期の精神』の著者の代表的戯曲3篇を収録――虚実交錯する二元的批判構図を持ち、特異な発想と構想で、常に戦後文学に先鋭な問題を提起し続けた『復興期の精神』の著者・花田清輝の、代表的戯曲3篇。明治18年、自由民権運動を背景に、女壮士・新聞記者・講釈師・演歌師などを配して、その過激な運動の壊滅までの顛末を描いた諷刺喜劇「爆裂弾記」のほか、「ものみな歌でおわる」「首が飛んでも――眉間尺」を収録。
  • 近代の超克 現代日本のエッセイ

    近代の超克 現代日本のエッセイ

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    近・現代をいかに超えるか? 著者の代表的エッセイ――〈前近代的なものを否定的な媒介として近代を超える〉……著者の生涯を貫ぬいて実践された主題に添って書かれた「柳田国男について」は、柳田国男の現代的な再発見を促がし、フォークロアや口承文芸、〈近代〉から排除されたB級文化話芸などが、教養主義的価値観から解放され陽の目を見た。活字中心の価値観に、根柢的改変を迫った、衝撃的エッセイ。
  • アヴァンギャルド芸術

    アヴァンギャルド芸術

    ビジネス・実用

    -
    1巻990円 (税込)
    常に時代を"転形期"として捉え、前近代的なもの、B級の芸術を否定的媒介にして"モダニズム"を超える思考の提出。世界の秀れた前衛の思想をラジカルに踏んだ強力な視座、常にダイナミックな"変革"を志す世界的発信性の獲得。思想の追尋者・花田清輝の代表作。
  • 七・錯乱の論理・二つの世界

    七・錯乱の論理・二つの世界

    小説・文芸

    -
    1巻1,210円 (税込)
    常に世界に開かれている透徹したリアルな眼。文学・思想の至高を終生求めつづけた強靱な芸術家魂。ブリリアントな論理と秀抜この上ないレトリック。真の前衛・花田清輝の初期小説・「七」「悲劇について」、「復興期の精神」と比肩する初期エッセイ集「錯乱の論理」、「沙漠について」「動物・鉱物・植物」等の名篇を含む「二つの世界」を合わせて収録。
  • 室町小説集

    室町小説集

    小説・文芸

    -
    1巻803円 (税込)
    三種の神器の一つの“玉”を巡り、吉野川源流の山奥での武家、公家、入道、神官入り乱れての争奪の顛末。南北朝の対立が生んだ吉野・川上村の伝説が、博渉、強靱な思考の虚々実々の息吹で鮮烈に蘇る。転換期の奔流するエネルギーの“魔”を凝視しつづける常に尖鋭なアヴァンギャルド・花田清輝が、“日本のルネッサンス草創期”の“虚実”を「『吉野葛』注」「画人伝」「力婦伝」等の5篇で構築する連作小説。
  • 日本のルネッサンス人

    日本のルネッサンス人

    小説・文芸

    -
    1巻946円 (税込)
    永徳「洛中洛外図」や光悦“鷹が峯”をめぐる様々な流説等を媒介にして、中世から近代への転形期を美事生き抜いた、日本のルネッサンス人に、転形期特有の“普遍性”を発見し、誰よりも激しく現在を、更に未来を生きる“原点”を追求する花田清輝の豊かな歴史感覚、国際感覚、秀抜なレトリック。若き日の「復興期の精神」を成熟させた批評精神の凱旋!
  • もう一つの修羅

    もう一つの修羅

    小説・文芸

    -
    1巻891円 (税込)
    常に現在を超えインターナショナルであり続けること。強靱な思考とダイナミックな論理の滲透力――そして何よりも明晰・華麗なレトリック。忌憚のない鋭い批評ゆえに同時代に敬遠された文学者花田清輝が、時間の流れの雲間から、今再び輝き出す。血と暴力を象徴する“修羅”を転倒し、“もう一つ”の言葉の“修羅”の世界を開示する知的快感溢れる力業!

ユーザーレビュー

  • 恥部の思想 現代日本のエッセイ

    Posted by ブクログ

    正直言って、今時、どうしてこういう古い本に関心を持つのか自分でもよくわからない。たぶん、花田清輝という人物が放つ「珍奇さ」だろう。ほんとうは、単行本を欲しいが、現在は文庫本しか手に入らないようだ。でも、文庫本には川本三郎氏による解説(人と作品「まがったことの好きな批評家」)が付いているから、その点で、大いに価値があると思う。
    カバーに次のようなハデな宣伝コピーが書いてある。本書の様子が大たい窺い知れる。

    <単行本刊行時、”恥部を軽蔑するな!恥部こそ生産的だ!”という挑発的な名コピーで活字文化信仰を震撼させた快著。映画、演劇、ミュージカル、演歌、浪曲などを低俗と見なす風潮に敢えて抵抗し、溌剌とした批評精神と快適極まる説得力で、”B級文化”を”合法化”した先駆的なエッセイ群。
    常に既成価値を転倒し、未来性を追求する著者の強靭な力業。>

    本書を読む前に川本三郎氏の解説に目を通して、思わず唸ってしまった。

    <本書の多くの文章は映画随想ですが、曲者の花田清輝の文章ですからもちろん今日見られるような映画エッセーとはまったくタイプを異にしています。映画作品の批評でもなければ、解説でもありません。ましてや映画への愛でもありません。花田清輝は映画をダシにして、ああでもない、こうでもないと思考ゲームを楽しむだけです。(略)言葉と作者(花田清輝)のあいだにははっきりと距離があります。言葉は作者の本当の顔ではなく、あくまでも仮面です。>

    <感傷、英雄主義、ロマンチシズムという青春の特権こそ、この老獪な批評家のもっとも嫌うものです。戦争中を生き抜いてきたこのしたたかな批評家にとっては、そうした青春の特権ともてはやされる日本人好みの心性こそが大東亜戦争をひき起こした精神的一因だと考えるからです。
    花田清輝は死よりも生を、悲愴なヒロイズムよりも道化の笑いを、まっすぐな純情よりもまがりくねった知恵を、インテリの青臭さよりも庶民のエネルギーを……賞賛します。>

    <死よりも生、涙よりも笑い、純情よりも知恵、こざかしさよりもしたたかさ……花田清輝は、日本人好みのセンチメンタリズムや青臭いロマンチシズムに攻撃をしかけ続けていきます。彼は神風特攻隊的な純情も、左翼テロリスト的な英雄主義も大嫌いです。そして大東亜戦争から、戦後の左翼運動の流れのなかにロマンチシズムという共通の流れを見てしまった彼は、日本的風土のなかで自分の主張を展開していくことがいかに少数派の困難に満ちたものか自覚しています。花田清輝の文章が、逆説、反語、諧謔で武装されていくのはおそらくその闘いの困難さのためです。自分は憎まれっ子に徹すると覚悟するのもその、日本的精神風土との闘いの困難さのためです。(略)それを思うと、いま、花田清輝のような批評家がいないのは残念でなりません。意地悪なエッセイストやコラムニストはたくさんいますが、彼らには残念ながら知恵もなければ、世界の精神を変えてやろうという志もありません。>

    なるほど。川本三郎氏の解説は、私にとって大へん参考になる。花田清輝のエッセンスが分るような気がする。花田清輝から見ると、さしずめ、ヨシモト先生(吉本隆明氏)は左翼ロマンチストといったところだろうか。埴谷雄高によると、花田清輝との論争によって、花田清輝の「人を罵倒する悪いクセ」がヨシモト先生に乗り移ったそうである。論争で花田清輝を打ち負かして天狗になったヨシモト先生は、その後、多くの論敵を罵倒しまくっているうちに変調を来したらしい。ヨシモト先生をそういう人にして堕落させたのは花田清輝の作戦だった、という穿ったことを言う人も現れた(好村冨士彦『真昼の決闘 花田清輝・吉本隆明論争』晶文社、1986年)。信憑性は不明だが、おもしろい推察である。

    因みに、川本三郎氏は別のところで、花田清輝の「一種の”ふまじめ”」を、モグラに喩えて愉快に説明している。

    <どこを探しても、花田清輝は、いないのである。いや、姿は見える。ちょうど、モグラのように、あちこちで、ボコッと穴をあけ顔を出す。……モグラは、地上に見える軌跡を残さない。あらわれた証拠の土の盛り上がりが人には見えるだけで、その軌跡は誰にもわからない。モグラは、論理的一貫性から解放され、また、ひとつの価値を中心に動くという方向性はまるでない。彼は自在に、周囲にある価値に冷水を浴びせかけては去って行く。>(『同時代を生きる「気分」』講談社、1986年)

    ますます花田清輝が好きになったぞ。

    お終い

    0
    2026年06月12日
  • 復興期の精神

    Posted by ブクログ

    1/15
    ルネサンス→戦後をどうやって生き延びるか。

    何の留保もなくおもしろい、というのが名著の一つの条件であると信じている。
    理由は探せば出てくるだろう。
    背景も何もなく、ただ言葉の力にひれ伏すのみ。

    0
    2010年01月15日
  • 復興期の精神

    Posted by ブクログ

     出版されたのは1946年10月とまさに「復興期」であるが、中に収められたエッセイの大部分が太平洋戦争の最中である41年から43年に書かれている。つまり、復興論の正体は抵抗論でもあるということ。
     西欧ルネッサンス期の有名人達を大胆なレトリックを用いて論じたと言われる本書は、その修辞技法の縦横無尽っぷりだけでも楽しめるが、やはり一番のポイントとなるのはそのレトリックというものが、常に、言論統制という「現実」と相対するための必然に迫られた上であったと言う事。そう、日本文学に於いて三島由紀夫や阿部公房、村上春樹といった巧みなレトリックの使い手は多く存在したが、それは時に自己目的化され著者の自意識の鏡像となり、結果読み手を選んでしまうという難儀な面も持っている。(ちなみに自分は三島由紀夫の装飾過多な文章が割と苦手だったり)
     そう、本書でのレトリックは、著者がただ自由にモノを言う方法に腐心し、己の主張を曲げぬと言う決心のために、それを読み手に届けるのたという意思を持って使われている。だからこそ、レトリック自体が強さを持ち、しなやかなで力強い筋肉の様な美しさと強度を合わせを持っているのだ。時代に対して馬鹿正直に正面切って敵対し、屈して打ちひしがれる必要なんてない。笑顔で握手しておいて、後からこっそり背後からナイフで刺してしまえ。

    0
    2011年12月17日
  • 鳥獣戯話 小説平家

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    なんていうかこの人のちょっと人の悪いユーモアみたいのが大好き。

    わたしは歴史好きだけど昨今の歴女(笑)みたいな方面にはあまり興味なくてこういう些細で地味なものが好きだから。

    正史の人物に焦点を当てた大胆な考察(小説)を見せてくれてます。

    0
    2010年05月23日
  • 恥部の思想 現代日本のエッセイ

    Posted by ブクログ

    映画とかの評論が多いが、癖のある作家なので真意をくみ取ることが肝要。でも反社会勢力とつきあっている、なんて今じゃ堂々といえないね。

    0
    2024年06月26日

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