生物はなぜ死ぬのか

生物はなぜ死ぬのか

935円 (税込)

4pt

【死生観が一変する〈現代人のための生物学入門〉!】
生命の死には、重要な意味がある。
遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」とは?



なぜ、私たちは“死ななければならない”のでしょうか?

年を重ねるにつれて体力は少しずつ衰え、肉体や心が徐々に変化していきます。
やむを得ないことだとわかっていても、老化は死へ一歩ずつ近づいているサインであり、私たちにとって「死」は、絶対的な恐るべきものとして存在しています。
しかし、生物学の視点から見ると、すべての生き物、つまり私たち人間が死ぬことにも「重要な意味」があるのです。
その意味とはいったい何なのか――「死」に意味があるならば、老化に抗うことは自然の摂理に反する冒涜となるのでしょうか。
そして、人類が生み出した“死なないAI”と“死ぬべき人類”は、これからどのように付き合っていくべきなのでしょうか。


■主な内容
・恐竜が絶滅してくれたおかげで、哺乳類の時代が訪れた
・宇宙人から見た「地球の素晴らしさ」とは
・地球上で最も進化した生物は昆虫である
・遺伝物質DNAとRNAの絶妙な関係
・「死」も、進化が作った仕組みである
・ヒトだけが死を恐れる理由
・“若返る”ベニクラゲの不思議
・超長寿のハダカデバネズミは、なぜがんにならないか
・ヒトの老化スピードが遅くなっている理由とは?
・「若返り薬」の実現性
・少なめの食事で長生きできる理由
・老化細胞は“毒”をばらまく
・テロメアの長さと老化は関係ない?
・生物学的に見ると、子供が親よりも「優秀」なワケ
・ヒトが生きる目的は、子孫を残すことだけではない
・“死なないAI”を生み出してしまったヒトの未来
・有限の命を持つからこそ、「生きる価値」を共有できる
・私たちは、次の世代のために死ななければならない
――すべての生き物は「死ぬため」に生まれてくる。

第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか
第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか
第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか
第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか
第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか

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生物はなぜ死ぬのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月14日

    「生き物は利己的に偶然生まれて、公共的に死んでいく」という言葉が印象的。

    生物学的な専門の話は少し難解だけど、そこを読み飛ばしても充分読み応えある。

    も一回読み直したい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月28日

    スケール大きく、知的刺激溢れる。しかも、説明上手で分かりやすい。生物学の込み入ったDNAの話とか、関心があるのに理解が及ばない領域に一歩踏み入れたい人にはオススメの入門書と言えるだろうか。話は宇宙の成り立ちから始まる。

    現在観測できる最も遠くの星は、2018年にハッブル宇宙望遠鏡がとらえたイカロス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月29日

    生命の誕生以来、あらゆる生命体に生じる「死」。
    人類も例に漏れず、どんな偉人でも必ず死ぬ運命にあり、王侯貴族が不老不死に向けた儚い努力をしたののの実らず、必ず死んできた。

    そのように忌むべき存在として語られがちな、死であるが、そもそもなぜ「死ななくては」いけないのか。
    系としての「死の目的」は何か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月10日

    進化の視点からヒトという生物を見たとき、今の自分たちは進化の結果である。また、有性生殖で多様性が発生しないと配偶子が作れない。多様性は進化の意味でも必要性があったから残ってきた部分。多様性について語られることも多いが、遺伝子や生物として多様性が必要という視点はとても興味深かった。
    また、長寿やDNA...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月21日

    細菌から人まで地球上の全生物がどのように生まれ、どのような仕組みで、どのような道を辿り現在に至るのか。
    それらを分かりやすく丁寧に教えてくれる一冊。

    ウイルスの例として新型コロナウイルス(COVID‑19)にも触れており、わけも分からずコロナ禍を生きた私にとっては、コロナへの理解が深まる良いきっか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    橋爪大三郎さんの推薦図書より

    「生き物は利己的に偶然生まれ、公共的に死んでいくのです。」

    生物学の観点で語ると、次の世代の変化の為に死ぬ(死ななければならない)となれば、死は否定的なものではなく、祝祭のようなものかもしれない。
    新たな「始まり」との言葉...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    自然の中で老いがある生物がほんの一部しかないことに驚いた。細胞の老いと個体しての老いは違うが、せめて細胞だけは長く分裂してもらうためにも努力したい。読むのが難しかった!

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    進化の結果、死が作られたとは驚きでした。統計的には衰えはじめは55歳くらいでガタが来はじめ、最長でも寿命は115歳くらいとのこと。人間、生物の死のメカニズムにスポットを当てた論考は、とても興味深く、専門的な説明は難解ですしたが、挫折せず通読できました。

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    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    自分は人として珍しいのかもしれない。
    というのも、死に対しての恐怖があまりない。

    だからといって、生についての喜びを毎日感じている訳でもない。

    このような人はこの世の中にどれぐらいいるんでしょうか?笑

    でも、この本を読んで「生まれるのは偶然だが、死は必然」と言われると、楽しんで人生を送りたいな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月05日

    ーつまり、死は生命の連続を維持する原動力なのです。本書で考えてきた「生物はなぜ死ぬのか」という問いの答えは、ここにあります。
    本文より引用

    ここ一週間以上、体調を崩して本を読む事ができなかったのだが、久々に読書ができて嬉しい。しかしまだ頭がぼーっとするので全て頭に情報が入ったかどうか…
    それはさて...続きを読む

    0

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